2009年9月29日火曜日

リハビリの再処理効果

再処理とは 脳が本来持っている情報処理の活性化のことです。
EMDR治療でも使われている言葉です。

母は 長い間亡き姑の言葉を悲しんでいたのでしょうか。
帰国中、一緒に居た1ヶ月ほどの間に何回も同じ言葉を聞きました。

「赤ん坊を泣かせるな、と言われて おんぶしてジャガイモを植えたんだよ。悲しかったよ。」
と・・・。
(赤ん坊とは 既に定年になった兄や還暦を目前にしている私のことですから むかし、昔の出来事です。)

先日電話で話した時のことです。

「お母さん、今度EMDRやってあげようか。11月にはトレーニングが終わるから。」
と言う私に 思いがけない答えが返ってきました。

「もういいの。」(母)

???

「どうしたの?」(私)

「あのね、リハビリセンターで私の孫のような若い方が 一生懸命私たちの世話をしてくださるのを見てたら 言われたことはどうでもいいって思えてきたの。」

・・・そういうこともあるのですね。

若い方々の仕事への姿勢を見ている内に 気持ちを切り替えることが出来たようです。
これはEMDR治療で眼球運動によって起きる効果に近いものがあります。

巣南リハビリセンターの職員の方々の仕事に対する姿勢が 母の心にも働きかけ、半世紀以上母の脳裏にあったものを融かす効果があったのです。

2009年9月22日火曜日

30才代+40才代+50才代

タイトルの年齢の3人です。
モントリオールで出会った 2~3年前からの友人です。

30才代のNさんはドイツ在、40才代のYさんはカナダ・カルガリー在。
(30代に入ったばかりのNさんには 「Yさんは40代だけど 私はホヤホヤの30代、育子さんは???」
と 言われるかも・・・しれません!)

Yさんが仕事でモントリオールに来られたので ドイツのNさんとスカイプでデートをしました。
ドイツとモントリオールは時差が6時間あります。
(日本とモントリオールの時差は 夏時間で13時間、冬時間で14時間です。)

世代を超えて友人が出来るということは 私自身が20代、30代の頃はあまり無かったように思います。
アドラーの「勇気づけ」を学んでから 生きるのが楽になり、
それと同時に 世代を超えた友人が出来始めたように思います。

面白いことに モントリオールに来たことで 世代の幅もいっそう広がると同時に
地理的にも広がりました。
モントリオールで出会った方々が あちこちに居られるからです。

スカイプのおかげで 喫茶店で話しているかのように
距離を感じることなくデートが出来ることも 若い頃には想像もつかなかったことです。

「勇気づけ講座」を受講されているMさんがおっしゃっていました。
「1年に1回位会っていた友人と 1ヶ月に1回は連絡があるようになった。」
と・・・。

肯定的な関係は 明日への栄養剤です!
「勇気づけ」を学んで 肯定的な関係を広げませんか?

2009年9月21日月曜日

寄生虫

初夏に劇場の入り口でお話したことがきっかけで知り合ったギリシャ人のAさん。

一緒に飲茶に行く予定だった7月下旬から体調がすぐれませんでした。
原因不明の腹痛でした。
いろいろ検査をした結果 寄生虫が小腸に居たそうです。
5月にギリシャを訪れた時に やはり体調を崩されたとのこと。

生の魚を召し上がったのかどうか 聞いてみたいと思います。

生の魚を食する私たち日本人も 要注意ですね!

2009年9月20日日曜日

子育ての本と講座の違い

アメリカ人の友人の妹が
「14才の娘の扱いに困っている。」
とのことで 妹さんにアドラーの子育ての本をプレゼントしました。
「すごく良い本で気に入っている。夫も一生懸命読んでいる。」
とのことでした。

ところが・・・・・
「携帯でメールをやり取りしたり パソコンでFacebookを読んで時間を費やすので 10時半には携帯とパソコンを取り上げることにしている。」
とのことでした。
規則を親が作っている訳です。

本の中には 
「規則作りは 家族で話し合う。」
という項目もあるのですが・・・。

講座の中では 話し合ったり 課題をやったりしながら内容を進めますし、
宿題があり、本の内容を実践する必要が出てきます。
ところが 本を読んだだけでは実践につながらないので
自分の問題に気がつかず、かつ解決にもつながりません。

子どもが柔軟なうちに「勇気づけ育児講座」をお勧めするのは
このようになることが 予測されるからです。

友人の妹さんは 英語・フランス語・イタリア語を読み書き出来る才媛です。
大型医療器具の会社でリサーチャーとして世界を飛び回っておられます。
自分の人生に自信がおありになると 
「自分は正しい。子どもが間違っている。」
と思われるのかも知れません。

2009年9月19日土曜日

すっかり秋です

朝夕めっきり涼しくなりました。

昨日近くの郵便局の前のメープルの木が1本だけ特に紅葉していました。
道路に落ちていた葉っぱを1枚拾って 本に挟みました。

そういえば2000年の秋にもたくさん葉っぱを拾って
日本の両親への手紙に入れたことを思い出しました。

一緒にモントリオールに来た 当時15才の息子は
今は カリフォルニアで ジャズベースを学ぶ芸大の4年生です。
「煙草を止めた。」そうです。
何年も前から 「止めたい。」と何回も試みていたのです。

一つ心配が減りました。
心配は 私の課題です!

2009年9月8日火曜日

Mさんのアドラー体験発表

友人のMさんが 千葉県の仮説実験授業の例会で
アドラー心理学の「勇気づけの対応」について発表された、と教えて下さいました。

参加者の方、それぞれが不登校や引きこもりの人々に心当たりがあられるようで
関心を持ってアドラーの「勇気づけの対応」を聞いて下さったとのことです。

「トーマス・ゴードン博士の“親業”と似ている・・・」
と言うお話があったとのことでした。

トーマス・ゴードン博士の親業の目指しているところと
アドラー心理学の「勇気づけ」は共通している部分も多くあると思われます。

アドラー心理学では 「全ての行動に目的がある。」として
子どもの行動の目的を予測するところから 子どもを理解します。

そして 子どもの理解を深めるために きょうだい順位、育った環境などを見ます。
言わば分析的、また認知療法的な側面もあるところが異なっているのではないかと思います。
(親業について じっくり学んでみないと正確な違いは見出せないと思われます。)

最近エジプト人の友人と話す機会がありました。
「車を運転するのに 免許が要るのに 親になるのに免許が要らないのは 絶対におかしい。子どもを育てるのは簡単なことではないのに 誰でも親になってる。」
と アドラー心理学の「勇気づけ講座」の必要性を支持して下さいました。

子どもが 10才前後までは
「うちの子に限って大丈夫。」
という保護者の方が多いようです。
私たち心理セラピストは その後 14~15才になって 明らかに問題を呈するようになってから親として悩み始められる方々に多くお会いするのです。
子ども脳が固まっていない10才までに「勇気づけ」を学んで頂ける方法を模索しています。

「三つ子の魂 百まで」
「鉄は熱いうちに打て」
は 心理学的な観点からも言えるのです!!! 

2009年9月4日金曜日

MMFCAのワークショップ 7回目

ワークショップの参加者の一人である
「心理セラピーは信じていない。」
というアラブ系の21才の青年に EMDRの話をしてみました。
「心理セラピーの一種だけれど 話をすることで働きかけるのではなく 目の動きを使って脳の神経に働きかける方法。」
と言うと
「面白そう。興味がある。サイトに行って見る。」
と 肯定的な答えが返って来ました。

すると 聞いていたスタッフの一人が
「自分もトラウマがあって 悩まされている。」
と・・・。

関心を持って頂け、クライエントとして名乗りを上げて頂けることは 本当にありがたい事です。
セラピーを始める前に必要な「関係作り」が既に存在していると見ることが出来るからです。

アドラー「勇気づけ講座」とEMDRで一人でも多くの方のしあわせのお手伝いをさせて頂きたいと思います。