2014年2月28日金曜日

先生にも学んでほしい!

私が「勇気づけの対応」の実践を始めたとき、長男が言いました。
「学校の先生にも 勇気づけの実践を学んで欲しいよ!!!」

長男は比較的生徒を大切に扱う私立の中学生でした。

学校の方針として 教師から生徒への体罰は禁止されていました。
体罰を行った先生は 即座に免職でした。
それでも その言葉を言いました。

セミナーを開くたびに 参加者の方はおっしゃいます。
「支援者に学んで欲しい!」
「先生に学んで欲しい!」

きょうも守谷市でのセミナーの感想文に同じ言葉がありました。




2014年2月27日木曜日

不登校の中・高生を持つ親の会(我孫子市)

2012年4月から 我孫子市の「不登校の中・高生を持つ親の会:青空の会」で

「勇気づけの親子関係実践セミナー」を2年間継続して開かせて頂きました。

今週の火曜日が 10章目で、2年間の終了でした。

皆さんが 実践の成果を報告して下さいました

お子さんから
「お母さん、変わったね!」
と 言われたと感想に書いて下さった方もありました。

「人生が変わりました!」
とおっしゃって下さった方もありました。

グループで実践されていると お互いの実践の成果も感じておられるようでした。

「何も言わなくても 自分のことをするようになりました。」
という感想も。

「信じて 任せて 待つ」
が 不登校の会の合言葉だそうです。

「信じて 任せて 勇気づけをしながら 待つ」
を実践されている方々と 本当に良い時間を頂きました。

ありがとうございました。

2014年2月26日水曜日

こころの病気:睡眠障害

厚生労働省のホームページに
“知ることからはじめよう” みんなのメンタルヘルス
の中に「睡眠障害」が載っています。

http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_sleep.html

テレビのある番組では 睡眠障害が 生活習慣病として扱われていました。

厚生労働省で こころの病気の中に入れているとおり、
睡眠障害で悩んでおられる方は ご自身が気づいておられなくても
「悩み、苦しいこと」
を持っておられることがあります。

最近「睡眠障害」で長年治療されてきた方に出会いました。
EMDRを希望されて来られました。
はっきりとした「小学生時代からのトラウマ的な体験」を持っておられました。

「親の心 子知らず」との言葉がありますが
子どもたちが 何らかの症状を示したときには
「子の心 親知らず」
とならないように 分かろうとする気持ちと姿勢をしっかり、はっきり、温かく示し続けることの大切さを思いました。

名古屋で無差別殺人を図った30歳の男性の行動は アドラー心理学の視点からは
「社会に対する復讐」
です。

「勇気くじき」の結果です。

2014年2月24日月曜日

指示命令的な親を持った方

指示命令的な親を持った方からお話を伺う機会がありました。

8歳年齢が離れた50代のご姉妹です。

お姉さんの方は 小学生高学年の頃、親に2年間口をきかなかったそうです。

それを見ていた妹さんの方は 幼いなりに
「何か嫌なことがあるのだなぁ。」
と見ていたそうです。

親と姉の争いを見ると 気持ちが沈んだそうです。

お姉さんの方は
「言いなりになったら 自分の人生が無くなる!徹底的に自分が服従しないことを見せ続ける必要がある。」
と思われたそうです。

お姉さんが社会人、妹さんが高校生の時に 家庭の事情でお二人で暮らすことになったそうです。
妹さんが
「初めて自由を感じた!」
と・・・。

ご両親は亡くなっているのですが
「指示命令的な親だった!」
「悪影響が大きい!」
と お会いする度にお話をされます。

毎回お話が鮮明です。

半世紀以上経っても・・・。


2014年2月23日日曜日

クライエント&ご家族

ご家族が クライエントAさんの回復の経過を教えて下さいました。

「〇月から回復が顕著になった。」

Aさんに伺うと ご家族が回復を感じられた同じ月に
「家族が自分を理解しようと努力しているのを感じるようになった。」
とおっしゃいました。

環境は何らかの精神的課題をかかえておられる方に重要です。

環境の中でも ご家族が回復に大きな影響を与える環境であることを
Aさんの言葉から改めて実感しました。

Aさんは幼児の頃からのトラウマを数多くもっておられました。

棘を抜くように ひとつひとつEMDRで記憶が過去のものになりました。

子育て中の保護者、子どもと接するお仕事をされている方々に
環境としての「勇気づけ」の対応を!!!と願っています。

2014年2月22日土曜日

いじめ

EMDRセラピーを行っていると「いじめ」をかなり多くの方が経験されていることが分かります。

「いじめは教師がつくる」というタイトルの本を今から40年ほど前に読んだことがあります。

「いじめは社会がつくる」ではないかと思います。

いじめ対策では 「社会、日本文化」に目を向けられていないように思います。

「いじめをする子どもは 何かしらの点で自分より弱い、と見た相手をいじめます。」
いじめをする子自身が勇気をくじかれています。

いじめ対策は 社会全体で取り組む必要があるのではないでしょうか?

私たちが日常生活で出来ることは ひとりひとりが「勇気づけ」の対応で生きることです。

誰に対しても!!!

2014年2月19日水曜日

安全で安心できる場所

EMDRセラピーをしていると どのような症状をお持ちの方も どこかで「勇気くじき」を体験されていることが見えてきます。

アルフレッド・アドラー博士とルドルフ・ドライカース博士の言葉が私の脳裏に浮かびます。

アドラー博士
「どのような病名がつこうとも 精神病理は勇気を挫かれたことに起因する。勇気づけの対応を 親、教師が学ぶべきだ。精神病理は予防できる。」

ドライカース博士
「植物に日光、水が不可欠であるように 子どもには絶え間ない勇気づけの対応が重要である。」

祖父母がけんかをしていた。
両親がけんかをしていた。
身近な大人がカッとなりやすくしかられた。

このような場面が日常にあると 家庭が安全、安心できる場所ではなくなります。
子どもが初めて出会う社会は「家庭」です。

社会不安の始まりにつながる場合もあります。

夫婦げんかは子どもが確実にいない場所でしましょう!
もしも子どもに見せてしまったら 
「仲直りをして仲良くしている場面」
もしっかりと見てもらいましょう!

2014年2月17日月曜日

ロールプレイ:勇気くじきの例

昨日は 日曜日の「勇気づけセミナー」でした。

自然の結末=経験は最良の教師 を学びました。

初めに
「指示命令的な母親の例」
「説教、小言を言う母親の例」

をロールプレイします。

多くの方が
「このようなこと、何回もしてきました。」
とおっしゃいました。

「勇気づけ」の例をロールプレイした後は
「うれしい。」
「自分を見てもらえている。」
を始めとした 肯定的な感情が湧く、とおっしゃいます。

ロールプレイは 実践への大きな動機になります。

そういえば 別の場所でのセミナーで お子さんから次のように言われたことがある、とおっしゃった方もおられました。

「今、お母さんが言った言葉、ロールプレイして。どんな気持ちになる?」

お子さんとの信頼関係がしっかりと出来てきた証ですね。

お子さんがお母さんの変化を実感されていることが伝わって来ます。

2014年2月16日日曜日

EMDR:生後3ヶ月の記憶

20代後半の青年MさんへのEMDRです。
(掲載について Mさんの了解を得ました。)

彼には4才上の兄、Kさんがおられます
Kさんは 赤ちゃんの誕生を待ち望んでいて 生まれると
「僕の赤ちゃん!」
と とても喜んでいたそうです。

幼稚園から帰ると 赤ちゃんのベットに行き、赤ちゃんのほっぺをつついたり、さわったりしていたそうです。

「気持ちよく寝ていたところをほっぺをつついて起こされ、不快になった。手を伸ばして思い切り兄の前髪をつかんだ。兄は泣き出した。やった!と思った。」

が生後3ヶ月の記憶です。

現在、パートナーとケンカをしたり、他者から攻撃を受けた、と感じた時に怒りを抑えられないことがある。それについて考えていた時に あの生後3ヶ月の際に兄を攻撃したところに行きついた、と話されました。

生後3ヶ月の際の不快(怒り)の度合いは 最高値の10でした。

この場面についてEMDRを行いました。
1回目の28往復の両極性刺激をした後は「何も感じない」でした。
2回目以後は 次の通りです。


#1.何も感じない。

#2.そんなに大きな問題ではない。

#3.何も思わなかった。

(ここで怒りの度合いは 5に下がっていました。)

#4.そのことに対して相手は悪気はない。そんなに真剣にとらえる必要はない。

#5.相手に悪気はないし、じぶんはそんな反応をしなくても良い。暴力を振るわなくても良い。相手の立場を考えると 遊びたかっただけ。僕は自分の立場しか考えていなかった。

#6.何もなし。

怒りの度合いは 0.

#7.怒りは全くない。

Mさんの口から 相手の立場を考える言葉が出てきました。


EMDRはこのように 怒りの度合いが変化すると共に 考えも変化します。

Mさんは6回の刺激で怒りが0になりました。

何回かかるかは 個人差があります。


今後、パートナーとの意見が食い違い場面等で これがどう生かされるのか楽しみです。




2014年2月14日金曜日

情報

おはようございます。

 先ほどまでは雨でしたが 今、ふと外を見ると雪になっていました。
(午前6時35分です。)

 先週の関東の雪は45年ぶりの記録だそうですね。

 「普通のタイヤで 雪道でブレーキを踏んではいけない。」

とむかし、むかし車を運転している頃に聞いたことがありました。
実際に雪が降っている時に運転した時に、聞いたことが役に立ちました。

どのような情報でも耳に入っていると その場で出てきて役に立つことがあるのですね。


情報として 次のことをお伝えしたいと思います。

 認知症のお年寄りに接する方法

先週のNHKクローズアップ現代で紹介されたのは 次の3点だそうです。

 ・自分の目線をお年寄りと同じかあるいはそれより低い位置から話す。

・立つ、歩く時はお年寄りの腕をつかむのではなく、肘を下から支える

 ・肯定的な言葉を絶え間なく話しかける

2014年2月11日火曜日

セミナーを受講された方に書いて頂きました

自閉的傾向と知的障がいのある息子さんへの対応に「勇気づけ」を実践されています。

「息子は自分では決められないだろう、と思い込んでいました。選択肢を出せたのです!!!息子は 自分で決めて行動したのです!!!もう30代後半だから変化しないだろう、とも思い込んでいました。」

ご自身が息子さんに選択肢を提示し、決定を任せたことが無かったとおっしゃっていました。


息子の変化の続きをお伝えしたいと思います。

先日、息子は支援室からの帰宅時、バス停に立っていた時のことです。
突然、同じ支援室の仲間に背中を押されて車道に降りてしまったそうです。
帰宅した息子は言いました。
「オレ、何もしないのに突然背中を押された。車にひかれそうになったから イライラする!もう明日から行かない!」

夜中にも 又もや3回も
「行かない!、バス停いやだ!帰れない!」
と訴えてきました。

私は、
「行かない!」の再来が・・・と少しドキンとしましたが
「それなら停留所まで支援員さんに来てもらえば?あるいは 大江戸線で帰って来るやり方もあるわよ。考えればほかにもいろいろと方法があるかもしれないから 自分で考えてみてよ。」
と行ってみました。
「うん。」
と言って 自室に消えた息子でした。
そして翌朝、息子はなんと
「オレ、支援員さんに停留所まで来てもらうよ!」
と言い置いて元気に出かけて行きました。

息子が提示してきたトラブルに対して 手をこまねいたり、私が何とかせねばと考えてきました。

「自分で考えてみて!」
と言ったことが多分息子の心に響いて「行く気」にさせたように思います。

さらに、その日、安定して仕事が出来たらしい息子は 帰宅後
「オレ、月曜日にさをりをやるよ!」
と笑顔で言ったのです。
昨年、10月以来拒否し続けていた「さをり織り」に再挑戦すると。
そして、今日、
「やったよ~!」
と元気に帰宅しました。

一つ前に進むと道はさらに開けるものだなぁ~と 息子の変化からつくづく感じます。

今後も良いばかりでなく、戻ったり・・・と返し縫いの歩みかもしれないけれど “決して諦めず”「自分で考えてみて!」を忘れずに歩もうと思いました。


2014年2月10日月曜日

うれしいニュース!

「うれしいニュースがあるんです!!!」
と 勇気づけセミナーに参加されている方からご連絡を頂きました。

お子さんへの対応を変えたら お子さんの行動にも変化があった、という内容でした。

お子さんは 自閉と知的障がいがある30代後半の方です。

「〇〇が嫌だから もう支援室へは行かない!」
と言う息子さん。

「〇〇が嫌だったら △、□という方法もあるわよ!」
と選択肢を出されたそうです。

すると 息子さんは自分で△と選び、その通りに行動されたとのことでした。

「息子は自分では決められないだろう、と思い込んでいました。選択肢を出せたのです!!!息子は 自分で決めて行動したのです!!!もう30代後半だから変化しないだろう、と思い込んでいました。」
とも・・・。

実践されると 変化を実感されるのですね!!!

適応力のある人・・・

アルフレッド・アドラー博士の言葉です。

「適応力のある人は 人生の課題に肯定的な対応で取り組む。」

解決したい課題を持って セミナーに参加されたり、カウンセリングに来られる方々は
「適応力のある人
なのだと 改めて思いました。

「自分の課題にどう対処して良いのか分からない・・・。」
私もそうでした・・・。

手探りでした。
自分に対する勇気づけ
「今の一瞬を生きれば 次の一瞬につながる!!!」

この文言を頼りに生きていました。
1994年・・・(イクコ クルシム と 私の名前に語呂合わせ出来ます。)

「うつ状態」を解決したい、と思っていたので 私も「適応力のある人」だったのだと思いました。

当時はEMDRは日本では紹介されていなかったので ひたすら「勇気づけ」を実践しました。
前向き、楽天的、肯定的になったと思います。

・・・トラウマは・・・まだ解消されていないように感じています。
笑っては話せるようになったのですが・・・。

トラウマは「記憶の神経が覚えている」ので 認知が変わっても痛み、不快感が残っていることを実感しているます。


2014年2月7日金曜日

雨のち晴レルヤ

「雨のちハレルヤ」の歌詞の意味を夫に尋ねられました。
(夫はインド系カナダ人です。)

これまで歌詞を意識して聞いたことがありませんでした。
音楽だけが耳に残っていました。

注意深く聞いて驚きました。

「♪どんな君でも愛している」
「♪何があってもまっているよ」
「♪涙の河も海へと帰る」
「♪誰の心も 雨のちハレルヤ」
・・・・・

「どのような状態もありのままに受け入れる!」
「実践すれば 必ず変化がおきます!」
と 勇気づけセミナーでお伝えしていることと重なっています!

2014年2月6日木曜日

泣いて訴えて!!!

「泣いて訴えて 言うことを親が聞くまで泣くんです。結局こっちが負けるんです。」
1才半のお子さんのお母さんの言葉です。

1才半の子でも結果をちゃんと予測しているのですね。

赤ちゃんの頃は親は叱らずに言うことを聞き入れるのですね。

いつ頃から「叱る」対応になるのでしょうか・・・。

親が叱らないで
 「優しく、揺るがず、一貫性を持って対応することの大切さ」
を お母さんの言葉から思いました。

2014年2月5日水曜日

2月5日 NHKクローズアップ現代

NHKのサイトから
認知症の高齢者の暴言・暴力や徘徊など、いわゆる“周辺症状”の対応に悩む医療や介護の現場で、“ユマニチュード”と呼ばれるフランス生まれのケアを導入する動きが広がっている。
「見つめる」「話しかける」「触れる」「立つ」を基本に、“病人”ではなく、あくまで“人間”として接することで認知症の人との間に信頼関係が生まれ、周辺症状が劇的に改善するという。
「入浴のたびに大声を上げていた認知症の母から『ありがとう』と言われた」「寝たきりの祖父が歩くことが出来た」など、家族からは驚きの声も寄せられ、在宅ケアに生かそうという取り組みも始まっている。認知症の人がより良く生を全うする助けとなる“ユマニチュード”、その可能性を伝える。

「勇気づけセミナー」で赤ちゃんも、認知症のお年寄りも、知的障がい者のかたも 人としての価値は対等であると接します。それは相手に伝わります。』とお伝えしています。
今日のクローズアップ現代は その考えでケアを行うことの効果と方法が放送されるようです。

2014年2月3日月曜日

日本人の活躍:真摯(しんし)に努力する姿勢

iPS細胞に続く、STAP細胞の発表。

ローザンヌ国際バレエコンクールでの優勝。

「クープ・ジョエルジュ・バティスト」サーヴィス世界コンクールで優勝された方の番組を見たことがありました。

分野は異なっても「真摯に継続して努力する姿勢」が共通項だと感じます。

世界のトップになった方々ばかりでなく 日本人が持っている資質だと思います。

「勇気をくじかれ易い日本社会」が 
「大らかで、肯定的に援助する社会」に変われば
こころの病で苦しんでおられる方々が減り 本来持っておられる力を発揮して頂けると思います。

バレエコンクールの優勝から「勇気づけ」へと思いが行きました。