2013年5月31日金曜日

おはようございます

ブログを読んで下さっている皆様、いつもありがとうございます。

ブログは読んで下さった方が書きこみを出来るものもありますが、
「こそだてCafe日記」
は 日記ですので書き込みをして頂く形式を取っていません。

次は仮説実験授業に40年関わっている友人の話です。

「あなたの話は面白いし、事実なのだから ちゃんとノートに書き留めておいて 手作りでいいから本を作って セミナーをする時に皆さんに買ってもらうと良いよ!仮説実験授業では そうしたものが後になって本になっているのよ!」

「良い変化の話、面白い話を自分ひとりのものにしておかないで みんなに知ってもらうことで次の変化につながったり そのセミナーが広がるのよ!!!」

そうは言われても、ノートに書き留めるという方法は・・・
という訳で この「こそだてCafe日記」に書いています。

「自分が考えていたことと ぴったり一致することが書いてあって、ヨシッ!頑張るぞ!と思ったりすることがよくあります。」
「楽しみにしています。」
のような声を頂くと ありがたいと思います。

出来るだけ主観は入れないようにとは思っていますが・・・。


2013年5月29日水曜日

日本EMDR学会で発表後・・・

発表会場で 愛知県のスクールカウンセラーをされておられる方から
「名刺を下さい。」
と言われました。

その後、メールを頂きました。
高校で教師をされていた後、大学院へ行かれて臨床心理士になられた方でした。

「アドラー心理学について学びたい。文献を紹介してほしい。勇気づけセミナーについても学びたい。」
とありました。次のような返事を書きました。

♪ ♪ ♪ ♪

○○ 先生

ご丁寧なメールをありがとうございました。

EMDRはトラウマを解消するセラピーですが
私は実は「予防」の方に関心があるのです。

先生のように教育の現場におられた方に アドラー心理学に関心を持って頂けて 本当にうれしく思います。

翻訳、通訳なしに学ばれた方が分かり易いと思います。

"Adler for beginners"  by Anne Hooper & jeremy Holford
"Basic Concepts and Implications" by Robert W. Lundin

次のサイトは 正統派アドラー心理学者 Henry T.Stein, Ph.D. のものです。
無償で アドラー心理学の理論を提供されています。

発表の中に入れた Missing Experience は このサイトで学んだものです。
http://pws.cablespeed.com/~htstein/

通信教育もあります。

http://adler.edu/

「勇気づけの親子関係実践セミナー」は 私が1994年から実践してきたものから作ったオリジナルです。
不登校の親の会の方々は
「即効性がある。」
とおっしゃって下さっています。

次の「おかあさ~ん」の下の方の文は お子さんが中2の6月から不登校、中3から再登校されたお母さんからのものです。
しっかり「実践」され、成果を出されています。

○○先生が「セミナーを学びたい。」とおっしゃってくださっていることから ご相談してお伝えしたいと思います。
EMDR学会でいっしょに居た友人も
「多くの人が使える形を作りたい。」
と昨年からずっと言って下さっていますが まだ実現していません。

「これは EMDR学会やで!アドラーを出し過ぎよ!」
と友人に言われました。

先生から頂いたメールは 私にとって
「大きな勇気づけ」でした。

ありがとうございました。

不登校の中・高生を持つ親の会で 勇気づけセミナー

不登校の中・高生を持つ親の会 青空の会(我孫子市)での 
「勇気づけの親子関係実践セミナー」
は 2年目になります。

「これまでは 親の気持ち、考えを優先して対応していたけれど 子どもの視点で見るようになり、声かけを変えたら こどもの態度が変わって来ました。」

のような声を何人もの方がおっしゃいました。

また、初めて来られた方も
「ロールプレイでこどもの気持ちが良く分かりました。」
とおっしゃって下さいました。

アルフレッド・アドラー博士の言葉
「相手の視点で物を見る、相手の耳で聴く、相手の心で感じる。」
を体験する為の ロールプレイです。

お母さん方にとって「居場所」となっている青空の会、
松戸のセミナーに来られた方々にもご紹介させて頂きました。

浦安からも来られていました。
少しずつ横のつながりが広がっています。

一方で
「不登校生のお母さん自身がうつ状態で 動けない方々もおられる。」
という現実もあるようです。

まずは
お母さんご自身が元気になることだけ」
を考えて頂くことが大切だと思います。

2013年5月25日土曜日

こども時代に受けたトラウマ:EMDR

私はEMDRのトレーニングをカナダで受けました。

「パートⅠ」と「パートⅡ」の間に 実際に実習をして行く必要がありました。

練習台になって下さったのは その年、たまたまモントリオールの劇場の外で会ったギリシャ人の女性でした。

モントリオールでは 居合わせた人と話を始めるのが一般的でした。
彼女から尋ねられました。
「あなたは 何をしてるの?私は劇の脚本を書いたり、演じたりしてるの。」

「心理セラピストよ。」
と答えると
「私ね、彼と一緒になって10年になるのだけれど いつも片足は玄関の外、片足だけが玄関に入っているような気持ちなの。」
と 自分について話し始めました。

「もしかしたら、子ども時代に 安定した家庭を経験されてなかったかも・・・。」
と答えました。
「そうなの・・・・・・・・・・・・。」

「私、今度EMDRのトレーニングを受けるけれど練習が必要なの。クライエントになって頂けませんか?」
という経過から 彼女のトラウマを聞くことになりました。

「父が母を髭そりナイフを持って追いかけた。」

EMDRセラピーでその記憶に関する恐怖の感情が無くなった後、
彼女は泣きながらハグをしてきました。

その後 1年ごとにその記憶について伺いましたが 答えはいつも同じでした。
「すっかり忘れていたわ!」

刃物に関するトラウマは 別の方にも伺いました。
やはり幼児の頃の記憶です。

自分が直接に受けた虐待でなくても なんらかの暴言、暴力を目撃し、
何故だか分からなかったけれど 何年も生きづらさを感じて来た、とおっしゃる方々がおられます。

「子どもは幼いから分からないだろう。」
「覚えていないだろう。」
と大人は油断しがちです。
けれど はっきりと記憶に刻まれることが多くあるのです。

その場に居合わせた大人が 
何らかの声をかけて子どもを守る姿勢を示すことが 
トラウマになるのを弱める役割をします。

ここまで書いて思い出したことがあります。

私が初めて見た映画は小学校1年生の時です。
子ども会の行事で隣町の映画館に行きました。
「チャンバラ」の映画でした。
刀を持って争う人々を見ました。
私は自分が切られるような気がして 母にしがみついていました。

それに気づいたお隣(自宅のお隣)のおばさんが
「育ちゃん、ほんとのことやあらへんで!こわがらんでもええで!」
と声をかけて下さいました。
少しだけほっとしました。

あのお隣のおばさんの一言が私にとって大きな救いだったのだと今になって分かりました。

2013年5月24日金曜日

茨城県守谷市での「勇気づけセミナー」

2013年4月、アクロスモール守谷カルチャースクールがオープンしました。
きょうのセミナーは このカルチャースクールで主催して下さっています。

茨城県守谷市は 2000年3月まで住んでいた当時の筑波郡谷和原村の隣です。
(今はつくばみらい市)

谷和原村で1996年に初めてセミナーを開いた時に受けて下さった方のご紹介で開かせていただくことになりました。

守谷市は 1994年、私が一番苦しかった時に 車を運転しながら
「このままあの崖にぶつかって死んだら どれほど楽だろう・・・」
と思った崖があります。
忘れがたい土地です。

「適応障害」のうつ症状を脱する為に学び始めたアドラー心理学でした。

当時はEMDRはまだ日本に入っていなかったので ひたすら「勇気づけの対応」を実践しつづけました。うつ症状の真っ暗なトンネルを抜けだすのに 6年かかりました。

EMDRセラピーを受けていたら きっともっと早く回復したのだと思います。

17年ぶりに茨城県でセミナーをさせて頂き、いろいろ思い出してしまいました。

記憶に痛みはないので OKだと思います。


2013年5月23日木曜日

おかあさ~ん!!!

「勇気づけの親子関係実践セミナー」を「実践」されると
確実にお子さんが、家族の関係が変わります。

子どもさん達が 何才になっても 心の中で
「おかあさ~ん!!!」
と求めていたことが見えてきます。

「実践」されて変化が起きるとセミナーに参加された方から感謝されます。
けれど、いつもお伝えすることは同じです。

「お母さんが、実践されたからです。」

長い間自分の気持ちを伝えることができなくて
様々な身体症状を呈しておられた方も
「家に安心していられるようになりました。」
とおっしゃいます。

「おかあさ~ん!!!」
「おかあさんに 分かって欲しい!」
と何才になっても子ども達は呼び続けているような気がします。

次の文は2年前、中2のお子さんが不登校で、「勇気づけ」を実践された方からのメールです。お母さんが実践され続け、10ヶ月経った時、中3の4月からお子さんは再登校され、その後高校生になられました。
(ブログに載せる許可を頂いています。)

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

幼稚園のセミナー参加、13人の申込み、凄いですね。
しかも、幼児からアドラー対応受けられるとあらば効果抜群の上に、始まったばかりの人生が一生自信にあふれたものとなるなんて、羨ましい限りです。

アドラーっ子が広まれば、戦争無しの世界も夢ではないですね。

息子は今までの時間を取り戻すかのように、△△部、○○部と掛け持ちし、忙しいので、あれだけ、没頭してた、パソコンやゲームはやれずに、爆睡です。


先日は久しぶりに家族の山登りにも参加し、以前のお喋りな息子が帰ってきました。
本当にアドラーと福田先生に感謝です。

ありがとうございました。
写真添付してます。

自分で坊主にしました。

♪♪ ♪♪♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

写真は「笑顔の二人の息子さんとお父さん」でした。

「見守るって どうやって見守るのですか?」
と初めて来られた方からの質問に

「今までの私だったら ここで何か言ってるんだけど!!!と奥歯を噛みしめるか、タオルのようなものを口に入れて噛みしめます!」
と答えて下さったお母さんです!

「初めて楽な夏休みを過ごしました!」
とも昨年の秋におっしゃっていました!!!



2013年5月21日火曜日

誰の課題?


その仕事をするのは 誰か?

①その人から具体的な迷惑を受けたか?
②その人から頼まれたか?
③その人に援助を申し出て 受け入れられたか?

を確認するのが 勇気づけで扱う内容です。

これは 親と子ばかりでなく 様々な関係で応用できます。

「子どもの事が心配だから!!!」

誰が心配しているのかを考えます。

主語が見つかると 誰の課題かが見えてきます。


福田先生 大嫌い!!!

昨日の療育指導でのことです。

中3の女の子、Aさんが指導中に言いました。
「福田先生、大嫌い。太いから!」
「細い人が好き!」

このような場合には 私の感情から彼女の行動の目的を探ります。
あり得る感情は「腹立ち」か「イライラ」になります。

するとAさんの行動の目的は「権力闘争」か「注目・関心」になります。
14才という生活年齢から考えると「教師」あるいは「大人」への権力闘争の可能性が・・・。

「ああそう、ありがとう。Aさんの気持ちを伝えてくれて。」
と応えました。
2回同じことを言いましたが 2回とも同じように答えました。

指導後のお母さんとの話しの中でお母さんがおっしゃいました。
「人を見るというところがあります。どういう反応をするのか。」

Aさんとは2回目でした。
1回目は大声を数回出しました。
きょうは 紙に書いて見せました。
「協力してほしい事:大声を出さない。
理由:他の人に迷惑だから。」

「出したらどうする?」
と問うと
「デコピンする。」
とAさん。
「誰が?」
に対しては
「先生が。」

「嫌です。私はデコピンはしません。あなたは大きい声を出しません。」
と答えました。

デコピンは罰です。
Aさんに対しては 効果が薄れている・・・。

昨日は1度も大きな声を出しませんでした。
同じことを繰り返すかもしれませんが こちらの対応は同じです。

A4の紙に
「Aさんに協力してほしい事、1回の指導ですること」
をプリントして持って行き、時間の始めに音読してもらいました。

今回は「大きな声を出さない。理由:他の人の迷惑になるから。」でした。

次回には「人に嫌いと言わないこと。理由:言われた人が悲しくなるかもしれないから。」
と読んでもらう予定です。

お母さんが おっしゃいました。
「この子、言われるより書いてもらった方が分かるかもしれません。これからもお願いします。」

前回、Aさんとの関わりで
「書いたものを音読してもらおう!時間の中で何を行うか、提示して安心してもらおう。」
と思ったことが功を奏しました。

2013年5月19日日曜日

パワフルなワークショップ

日本EMDR学会ワークショップは
「EMDRによるモーニングワーク」でした。

※モーニングは 喪(死を悼む)です。

オランダから来られたJoany Spierings 博士でした。
クライエントの様子を見せる感情表現を始めとする 身ぶり手ぶり、
お芝居を見ているような気持ちになる場面も!!!

久しぶりにパワフルなワークショップでカナダ、アメリカでの授業を思い出しました。

17日(金)の夕方はこの方の講演がありました。
「日本へ行く、と言ったら知り合いに “日本人は感情表現をしないから 能面のように聞いていると思うわよ!”と言われました。なので とても緊張しています。」
とおっしゃっていました。

文化の違いは講演を聞く時の態度にも現れますから…。

2013年5月18日土曜日

面白いつながり・・・

日本EMDR学会の懇親会でのことです。

関西の友人Aさんは「PCAJIPを学ぶ会」を 発案者の村山正治先生と一緒に開催しています。

東京のEMDR学習会で出会った若い臨床心理士のBさんは 本を読んでPCAJIPを職場で実践し、この秋に別の学会で発表されるとのこと。

友人Aさんは Bさんにどのように職場で行ったのか、実践されたことをとても喜んでいろいろたずねられていました。

Bさんは 本の制作に関わったAさんに出会ってびっくり!!!
さらにBさんは Aさんの知り合いの方からエンカウンターも学んでおられるとのこと。

Aさんは 高校でEMDRを使う場合の注意点を知りたかったのですが
それも 私が名古屋の研修会で出会ったCさんのお勤め先の方Dさんを紹介して頂けました。

Dさんは二つ返事で
「必要な書類、送ってあげます!東京地裁で認められたものだから、大丈夫!」
と・・・。

友人Aさんは 
「出会いって良いね!!!きょうも本当に良い日だった!!」
またDさんには
「アドラー心理学、大学院で学びました。興味があります。」
と言って頂けました。

2013年5月17日金曜日

まつど楽しい授業の会御案内

※体験されたい方は 当日直接会場にお越し下さい!
※どなたでも 参加できます。



千葉・松戸たのしい授業の会 
 ◆6月1日(土)3時~5時 (毎月第1土曜日開催) 
内容 愛のある事例検討会 PCAJIP 
 
愛のある事例検討会 
PCAJIP 
村山 正治先生が提唱されている 事例検討方法のご紹介と実践を行います。 
①事例提供者は準備が要らないので楽 
②参加者は記録しないので安心して話せる 
③批判されないことも事例提供者として安心 
④参加者が 事例提供者に二つずつ質問をしていきます。 
⑤事例提供者は 質問に答えるだけです。 
不思議なことに 質問に答えていく中で 事例提供者が自分の事例についての
考えが鮮明なったり、新たな視点に気づいたりします。
参加者にも気づきが生まれます。


福田は昨年 兵庫県の村山正冶先生のワークショップに参加し、直接教えを
受けました。
生徒、同僚、夫、妻、自分の子どもなど 解決したい事例は何でもokです。 

場 所 コープみらい新松戸店2F集会室
(松戸市新松戸4-124)

参加費 500円 
松戸たのしい授業の会
新井秀樹さん 047-361-8980 PHS 070 5569 2095
メール matujyu@gmail.com
みなさん 参加 お待ちしています。

2013年5月16日木曜日

日本EMDR学会で発表します・・・

5月17日、日本EMDR学会で「EMDRと勇気づけの親子関係実践セミナー」について 発表することになりました。

EMDRはPTSD(心的外傷後ストレス障害)に有効だと アメリカの精神医学会を始め、世界で認められているセラピーです。

アルフレッド・アドラー博士は
「“勇気づけ”で親や教師が対応すれば 精神病理は防げる」
として 今から100年も前に 欧米で「勇気づけ対応」の重要性を説きました。

アルフレッド・アドラー博士の理論は
交流分析
コーチング
集団カウンセリング
認知行動療法
NLP
などなど現代心理学に大きな影響を与えたことでも知られています。

私が学び始めたころに感銘を受けたのは
「目の前に 問題の児童、生徒がいたら 親や教師はその子を変えようとするのではなく、対応の方法を学ぶべきだ。」
という言葉でした。

それまで 教師として、親として 相手を変えるという発想しかなかった私にとって
新鮮な衝撃でした。

EMDRはトラウマ治療で知られています。

トラウマを体験した方に「勇気づけ」で接すると 回復が早いこと
トラウマ的な出来事を体験しても回復力を持てるように、
困難に出会っても 乗り越えていく力を持てるように
「勇気づけ対応」が効果のあることを発表する予定です。

2013年5月15日水曜日

2才4ヶ月のお子さんとセミナー

「勇気づけの親子関係実践セミナー」に2才4ヶ月のお子さんQちゃんを連れて来られた方がありました。

実際にセミナーの場にお子さんがおられると 事例がたくさんありました。

その一つが次の行動です。

・Qちゃんはたいくつして紙を破り始めました。


それに対してはお母さんに声をかけないで、とお願いしました。
そして肯定的な側面を探しました。

1.Qちゃんは 静かに紙を破いている。
2.もう1時間以上じっと座っている。
3.お母さんの勉強に協力している。

床に落ちた紙は 後で拾うことを伝えます。

自分のしたことに対して 責任を持つ

拾ったことに対して勇気づけの言葉をかけます。
自己肯定感を持てることにつながる

Qちゃんのお母さんが感想として
「具体的に体でどう接するのかが分かりました。」
とおっしゃいました。

他の方が
「こんなに小さい時から勇気づけで接すると 将来が違うわよ!」
とおっしゃいました。

2013年5月14日火曜日

誰がイライラしてるの?

「“誰がイライラしてるの?”ってロゴを書いたTシャツ作って着たら良いかも?」
と、Aさんがおっしゃいました。

「いつも自分に問いかけてるの!誰が?って。」

言いなりになってしまった・・・。
無理やり買わされた・・・。
行きたくなかったのに・・・。

他者に責任があるかのような気になりがちです。

言いなりになることを選んだ。
買うことを決めた。
行くことを決めた。

「誰が 言いなりになることを選んだのか?」
「誰が 財布を開いたのか?」
「誰が 行ったのか?」

主語を見つけると 責任の主体が明らかになる、ということなのです。

主語がなくても 何となく伝わる言語なので 責任の所在も曖昧になってしまうのでしょうか???

2013年5月13日月曜日

心因性の腰痛

私が腰が痛い、と言うと 臨床心理士の友人が
「ストレスも悪さをするよ!」
と教えてくれました。
初耳でした。

「腰痛対策コム」に次の記事がありました。
①心因性の腰痛の特徴は痛みの程度や度合い、場所が一定ではない。
安静にしていても腰痛がなかなか治らない。
③仕事での悩み、家庭での悩み、ストレスなどを身体は腰で解決しようとすることがあります。 

当たっていて、新しい知識になりました。


2013年5月12日日曜日

不適切な行動の目的

「全ての行動には目的がある。」

「ほめる」ではなく「勇気づける」言葉かけが大切なのは
「ほめられること」を目的に行動する場合があるからです。

不適切な行動の目的には「称賛」もあります。

2,3年前の読売新聞の「人生案内」に 30代後半の女性の相談が載っていました。
その方のお父さんは 誉めることが上手で いつもその女性を誉めておられたそうです。
その相談者は 誉められたくて 学校でもボランティアでも頑張って成果を出して来られたとのこと。
「30代後半になって 誉められることの無い日々が辛い。」
という内容でした。

はっきりと「目的」がほめられることだった、とおっしゃっています。

自分がしたいからではなく、ほめられたいことが 行動の原動力になっています。

長期的に「ほめる」は効果的ではないことの 具体的な例です。

「えらいね。」(ほめる)
ではなく
「頑張ったんだね。」(勇気づけ)
が 一つの例です。

2013年5月10日金曜日

新松戸幼稚園:勇気づけの親子関係実践セミナー

今日は 新松戸幼稚園での1回目のセミナーを行いました。

松戸市での平日コースの会場に苦労していましたが・・・。

「勇気づけの親子関係実践セミナー」を 新松戸幼稚園で開かせて頂けることになったのです。
昨年新松戸幼稚園の保護者の方々が受講してくださったことがきっかけでした。

アルフレッド・アドラー博士は 
「精神病理は予防できる。」
として 保護者や教師に
「勇気づけ対応」の大切さを訴えました。

「不登校の中・高生を持つ親の会 青空の会」の世話人の方に
幼稚園でさせて頂くことになったことをお伝えすると
「子育てが 全然違いますよ!良いですね!絶対です!」
と言って頂けました。

未就学児の保護者の方々が学んで頂けることは
私にとって本当に嬉しいことです。

お子さんたちが成人されるまで15年・・・。
結果をこの世で聞かせて頂けるかどうかは???
ですが 楽しみです。

そうそう、今日のセミナーが終わってから嬉しい報告を頂きました。
「子どもの爪が伸びて 切ることが出来たんです!!!」

・・・お子さんが爪かみをするので 爪切りをする必要がない・・・
という悩みを持っておられました。
「お母さんが実践されていることが 爪が伸びたということで 証明されたのですね!!!」
と!

「指しゃぶり」は 気が付いたらしていません、とよく伺いますが
「爪かみ」は 爪が伸びてくるので はっきり分かるのですね!

きょうも皆さんの笑顔を頂きました。


2013年5月9日木曜日

R君の成長:同一人物???

小2の坊やだったR君、今は立派な少年です。

昨日も 途中で麦茶を飲んだだけの休憩で90分継続して学習できました。

算数では次に習う単元を「チャレンジ」で予習していました。
間違っているところを見せて
「ここが 良く分からないから出来なかった。」
と教えてくれました。

それは少数と小数の掛け算の位の付け方でした。
分からない部分を伝えることが出来るようになったことに 成長を感じました。

R君とのお付き合いは もう3年が過ぎようとしています。
一度も叱らないで ひたすら「勇気づけの対応」で接してきました。

小2の時には 学校から
「手に負えないので 家族が付き添って欲しい。」
とまで言われたR君です。

小3の時だったと思います。
学習に取りかかろうとしない時に
「R君、おこらせたいんのでしょう?」
と言うと ニヤッと笑った顔が今でも思い出されます。
「怒らせようと思っても無駄よ!もう年よりで 怒るエネルギーがないから。絶対に怒らないから。」
と伝えたものでした。

小4に担任の先生、支援級の担当の先生にも恵まれて 大きな成長を見せてくれました。
学校から持ち帰るテストの点も後半になるにつれて 上がっていきました。

昨日は小5になっての高得点の各教科のテストを見せてもらい
「本当に 同一人物なの?涙が出るほどうれしいわ!」
とR君に言いました。

「そうだよ!同じだよ!」
とR君、もうしばらく 楽しませてもらえそうです。

2013年5月8日水曜日

友人の話:ドイツ人の滞在後

関西に住む臨床心理士の友人が ゴールデンウィークの間、ドイツ人の二十歳の女性をお二人10日間ほどお世話したそうです。

彼女が感じた事は 私がカナダ人の青年と会って感じた事と共通していました。

1.自然体が身についている
2.外国の文化に関心があり、学ぶことに意欲的
3.自立している
などなど

若い頃から異文化に触れることは 自分の成長にとっても、社会のためにもとても重要・・・。

私達のカウンセリングの仕事をより効果的にするためにも 私達自身が学んでいく必要がある・・・。

なぜなら私達が体験したところまでしか クライエントと一緒に歩けないから。

2013年5月7日火曜日

ごめんなさい!

長男との会話です。

「私はセミナーで〝指示・命令をしていた母親だったと 自信を持って言えます!″と伝えているわよ!」
と言うと 笑っていました。

その流れで お箸の持ち方を教えている時の記憶を話してくれました。
「間違ってるって 叩いたよ。それに ″ちゃんと持てないのなら 食べなくて良い!″とも言ってたよ。」

「ごめんなさい。本当にひどいわね。」
と謝りました。

「でもそのおかげで正しくお箸を持てるから それは有難いと思っているよ。」
と言ってくれたものの・・・。

なんという「勇気くじき」をしていたのかと!!!自分のことながらショックでした!!!
それに 子どもは何十年経ても ちゃんと記憶しているのです!!!

彼は小3の頃から
「18才になったら 一人で暮らす。」
と繰り返し言っていました。
それについても尋ねてみました。
「はっきりした理由は覚えていないけれど やっぱり煩かったんじゃないの!」

彼はその言葉通り、大学1年生のゴールデンウィークに家を出ました。
子どもと暮らせる期間は人生でほんの少しなのだと思いました。

「“ごめんなさい。”を言うのは いつでも遅くありません。」
とセミナーでお伝えしています。
このケースは 30年後、ということになります。

「しつけという名の虐待」に近いような気もします。
「ごめんなさい!」

2013年5月6日月曜日

教育という名の虐待

2012年2月9日(木)朝日新聞「教育」欄に「教育という名の虐待」という記事がありました。

子どもの望まぬ進路押しつける・・・親の過干渉
問題を抱える生徒に踏み込まず・・・・教師の放置

この記事から思い出した事があります。
7、8年前、モントリオールに居た時のことです。

私の息子が大学でジャズを学んでいると知った日本人の方が知り合いのフィリピンのご家族のことをお話しされました。

「音楽ですか?許す親もあるんですね!不安定な道は 親は反対するものだと思っていました。音楽って先が分かりませんよね!」
「知り合いのお子さんは グラフィックデザイナーになりたかったのです。親に会計士になれと言われて その道に進んだのですけれど 精神病にかかってしまいました。まだ30才前後です。」

デザインや音楽に進みたいという方々は 感覚が鋭く、自分の思いを強く持っておられるように思います。

親の指示に従ったものの 違和感を持ち続けて耐えきれなくなられたのでしょう。

「したいことをするのが 子どもにとって一番幸せだと思います。」
とお答えしたことを覚えています。

そういえば昨日のカナダ人の青年は 存分に人生を楽しんでいるようでした。
彼のフェイスブックの様々な写真を見て・・・。

文字通り、「よく遊び よく学べ」です。


「問題を抱える生徒に踏み込まず・・・・教師の放置」
に関しては「勇気づけの対応」が可能だと思います。

どこかの校長先生がおっしゃっていました。
「問題のある家庭に育ちました。でも小学校高学年の時の先生の対応に勇気づけられて 教師になりました。」

2013年5月4日土曜日

カナダ人の青年

MBAの単位としての研修旅行で カナダ人の青年がモントリオールから日本に来ました。
東京に10日間滞在し、その後京都、大阪へ行くそうです。

ランチとお茶を一緒にしたのですが・・・。

MBAの資格取得は この旅行で終了し、9月からは医師になる勉強を始めるというのです。
「二つのコースを学ぶ学生は 多いの?」
と尋ねました。
「同期では知っているだけでは 二人。」

彼は男ばかり3人兄弟の真ん中。
兄とも弟とも 良い友人だそうです。

「ご両親は子ども達を立派に育てられたのね。心理学的には 真中はブラックシープ(黒い羊=問題児)になりがちだけれど あなたはそうじゃないから!」
と 思わず言ってしまいました。

「いやいや、立派なブラックシープの面もありますよ!」
と青年。

彼にとって初めて来た日本ですが
「どこもきれいで、人々がとても穏やかな印象。」
とのことでした。

「インドへは高校の時にやはり学校の行事で行ったけれど 何もかもが素晴らしかった!」

彼の発する言葉は何についても「肯定的」でした。

彼とフェイスブックで友人になり、驚きました。
彼とフェイスブックでつながっている人の数は1,600人以上だったのです。

2013年5月3日金曜日

お母さんを取りあう!!!

きょうだい間の競争は
「お母さんからの注目を どう得るか?」
に始まることが多くあります。

適切な行動をした時に 充分な注目を得られないと
不適切な行動をしてでも 注目を得ようとします。
・・・理論では知っていました。

あるお子さんが 話してくれました。
「意識してなかったけど お母さんにしかられると ちょっとうれしい!って分かった。」

理論の通りで、驚きました。

きょうだいげんかも「お母さんの注目を得るため」です。

セミナーを受けて下さった方が感想に書いて下さっていました。
「年長と年少の子どもです。けんかに口を出すのを止めたら 介入していた時より早く解決するようになりました。」

「ありがとうね!」
「頑張ってるね!」
「お母さん、嬉しいわ!」
のような肯定的な表現を伝えると 
不適切な行動をして注目を得ようとすることは減っていきます。



2013年5月1日水曜日

土俵に乗らない!・・・Mさんからのメール

今日は大変お世話になりありがとうございました。
本来なら、自身で記録をつけて済ませるべきところなのですが、あまりにも効果があったので、感動しご報告したくなってしまいました。

カレンダーの紙で土俵とお相撲さん2体をつくり、娘に
もう土俵には乗りません。土俵に乗ってしまったら、お相撲さんのことを私に思い出させてね。」
と伝えたところ、娘は、ものすごく感じ入った様子で、
「ありがとう。ママは私のためにセミナーで勉強してくれたの。私こそごめんね。ありがとうね。お相撲さん上手だね。」
と言ったのです。

こんなに「通じている」感覚はめったにないことで、私も感動いたしました。
日ごろいかにすれ違っているかも同時にわかりました。

第1章、   滑り出しは上々です。 

「行動の目的」を学んだ後、Mさんとお話する機会がありました。

「権力闘争」になりがち、とのことでした。

①土俵を作って 土俵に乗らないことを宣言する。
②娘さんに 協力を依頼する。

を提案しました。
その夜、上記のメールを頂いたのです。
Mさんにブログに載せても良いか否かを 伺いました。
次のお返事を頂きました。

「工作は素朴なものでお恥ずかしいですが、すごい効果を発揮したものなので、見てやってくださいませ。
私の素敵な!経験が同じ悩みを持つ方々の参考になれば、嬉しいです。」

その後のお便り
私はおかげさまで大前提「闘う気はない」ことは娘に分かってもらえてハッピーです。
そして私たちがもっと楽に意志疎通する方法があることも体験できました。

また、義母の言葉を真面目に捉えてしまうのも「土俵に乗っている」とのお言葉を拝見し、
私は「自分の感情」センサーを自覚し、使いこなせるのではないかという感覚を持ちました。

今日も娘のこだわりの地雷を踏み、
「あー嫌だ」
と思う時、
「土俵に乗せられている!」
と理解しました。

結構な頻度でリングに上がっているボクサーで、フラフラなんだわ、私。
義母も娘も、揺らがないで客観視できるのが目標です。