2014年7月31日木曜日

フォローアップセミナー

7月28日(月)は 「アドラー心理学&フォローアップセミナー」を行いました。

まだ勇気づけセミナーを受けられたことのない方もされました。

中には 4年前に受けられた方もおられます。

当時中2のお子さんが不登校でした。
しっかりと実践されました。
1章から始められ、10章を終えられた時、お子さんは中3になられました。
「子どもが学校へ行きました!」
とメールを頂きました。

マイベストプロ千葉の福田のページのコラム欄に書いて頂いています。

この方は1章から10章まで2回受講されました。
「感情をコントロールできるようになりました。」
と 当時おっしゃっていました。

「何かあった時に 元の自分に戻った対応をしがち・・・」
と フォローアップを希望された方のお一人です。

次回のフォローアップは 9月29日(月)です。

2014年7月27日日曜日

愛着障害

「時間のかかるトラウマには 根底に愛着障害があることが多いですね。」

昨夜の東京EMDR勉強会での講師の言葉です。

一般的に「愛着障害」は 虐待や無視を受けた、里子・養子に出されたのように
平均的な家庭では起きないと思われるかもしれません。

しかし、叱られた、怒鳴られた、時折脅された、空腹を訴えたけれど無視されたというような日常生活にありがちな場面も 子どもによってはトラウマ的な記憶になります。

その「脅し」に 包丁、ハサミという刃物が使われた場合は かなり深刻です。

感情に任せて幼い子どもに対応すると 

いつ、
どんな形で
症状としてあらわれるか
誰にも分かりません。症状として出ても 
成長したその子には分かりません。

jijico に関連記事を書かせて頂きました。

2014年7月26日土曜日

女性リーダー養成講座

7月24日(木)、千葉県男女共同参画センター主催の「女性リーダー養成講座」に参加しました。

・「勇気づけ対応」の大切さを 子どもを妊娠している頃に知りたかった。
・子どもが幼い時に「勇気づけ対応」を知りたかった。

という声を良くお聞きします。

行政を担っておられるどなたかに
「精神病理を予防する対応」
の存在と効果を知って頂きたい、と思っています。

県主催の講座に参加することによって 糸口へのヒントを得られるかもしれないと思いました。

2014年7月24日木曜日

ママ友トラブル

6月30日(月)NHKのあさイチで 
「女性リアル ママ友トラブル」
が取り上げられました。

「ママ友づきあいの中で“ママ階級”を感じたことがあるか?」というアンケートに 21.4%の方が「ある」と答えたそうです。

夫の職や収入、子どもにかけるお金、子どもの学力、運動能力等で階級が決まる、と考える人が5人に1人、ということです。

これを肯定的に見ると 5人に4人は「ママ階級」が無い、と考えているのですね。

さらに課題の分離で考えてみます。
「ママ階級がある」と考えるのは 誰???

「ある」と答えたその人です。

また 「憶測でうわさが広まり仲間外れになる」という話題もありました。

「憶測で言葉を発するのは誰?」
ですね。

自分の課題でなければ 引き受ける必要はないのです!!!

2014年7月23日水曜日

母が重たい NHK あさイチ

7月23日のあさイチは「女性リアル 母が重たい」でした。

EMDRセラピーを希望される方々の多くが この「母との課題」を持っておられます。

番組の中でもありましたが ご自身のお子さんに同じような対応をされる方もあります。

NHK のサイトから
【あさイチアンケート 母に言われて嫌だった言葉は?】
1位「あなたのためだから」
2位「なんでできないの」
3位「私の言うことを聞いていればいいの」
4位「あなたには幸せになってもらいたいから」
5位「いつまでも面倒見てね」

【あさイチアンケート 実母に対して直接 不平・不満を言う?】
いいえ・・・34%
はい・・・66%
・言ったら怒られる
・言っても変わらない
・育ててくれた母を悪く言えない

「課題の分離」が自分を責めない、自分を否定しない役に立ちます。

・誰が 「あなたのためだから」と言うのか?
・誰が 「なんでできないの?」と言うのか?
・誰が 「私の言うことをきいていればいいの」と言うのか?

聞いた子どもは受け入れなくてもいいのです。

「お母さんは そう思っているんだな~。」

と受けとけておけばいいのです。





2014年7月22日火曜日

男の子は泣かない???

こじんまりとレストランでのことです。

離れたテーブルに居た 2才前後の坊やが泣いていました。
近くにいた人が坊やに言いました。

「男の子は泣かないの!」

すると 5才の孫娘がそれを聞いてつぶやきました。
「男の子は泣かないの・・・」

この子はじっと聞いていたり見ていたりすることはあっても 
めったに口を出すことはありません。

私が孫娘の言葉に
「どうしたの?」
と声をかけると 私の息子が言いました。
「この子のお兄ちゃんはしょっちゅう泣くからだよ。」

男の子は泣かない

孫娘の脳に男女を区別する新たな文化が入った瞬間のように思えました。

公共の場所では 迷惑をかけないように我慢しよう。
男の子でも女の子でも 
泣きたい時には ひとりになって あるいは親に聞いてもらって
たくさん泣いて良い!!!

と 機会があったら伝えたいと思います。

2014年7月20日日曜日

7月14日のセミナーで

7月14日は「成人の発達障害」のお子さんをお持ちのお母さん方とのセミナー、9章でした。

30代後半の息子さんをお持ちのお母さんが申込みの時におっしゃいました。
「うちの子はもう30代後半ですから 今更学んでも効果があるかどうか不安ですが・・・。」

「息子の変化」を書いて頂いています。

14日に息子さんのその後を話して下さいました。

「支援室へ休まず行っています。さをり織、弁当配達など色々な作業を以前のように嫌がることなくやっています。知り合いの方が久しぶりに息子に会って表情が違う、と言って下さいました。」

「息子のためだと思って 何でも親が決めてきました。勇気づけの対応で息子に任せてみて 息子が自分で決めることができる力を持っていると 私が学びました。」

一貫して実践されると 必ず成果につながるのです!!!



小1の孫との学習で・・・

きょうは孫との学習4回目でした。

孫との勉強では 私が「子どもの意欲、決断」について学んでいます。

自分が教師をしていた時は じっくり一人一人の子どもを見ている時間はありませんでした。
母親としては 指示・命令型でしたから 「子どもの選択、決意」を全く考えていませんでした。

孫には「彼が自分で選択、決める」ということを 私が頭に置いて問いかけています。

私:何からやりたい?
孫:う~ん、何にしようかな~。お絵かき算数。(テキスト:糸山メソッド 絵で解く算数)
私:じゃあお絵かきからね。

私が一文ずつ読んで 孫が絵に描いていきます。
きょうはダンゴムシの問題でした。

「ダンゴムシさんたちが 3列に並んでいます。
1列目は7匹、2列目は8匹、3列目は6匹です。
では それぞれの列で、前から3番目と後ろから6番目の間にいるダンゴムシさんの数を合わせると、みんなで何匹になるでしょう。」

孫は「それぞれ」の意味が分からなかったので簡単に説明しました。

問題文を全部一度に読んでしまうと難しく感じますが 1文ずつ絵にしていくと簡単にできました。
答えを出してから 式を書いてにっこり!

漢字では 自分の名前の漢字の一部にある「月」の練習をしました。

1画目が長く、2画目が短くアンバランスでした。

私:この字(テキスト:下村式 漢字学習ノート)の月と比べると どう?
孫:こっちが長くて こっちが短い。
私:じゃあどうすれば良い?
孫:自分で手本を見ながら書き直しました。

太めに書いてしまったり、長さがアンバランスになると 何度も自分で書き直していました。
手本と同じように書けると満足気な表情です。
彼が自分でバランス良く書けた字に花丸をつけました。

きょうは 約束の時間にかなり遅れて来ました。

私:今度は時間になったらママに言ってね。
孫:うん、じゃあ、メモする。
  「どようびは ばすーのうちでべんきょうおする。7:30にままにいう。」
 (ばすー、は夫の名前ヴァスーのことです。)

彼のメモは 私の想定外でした。

私:この「お」を今度見直そうね。
  と 「お」の字を私が四角で囲みました。すると

孫:間違った。学校で習った。
  と言いながら 自分で 「お」に×をつけ「を」と書きました。

間違うことをおそれないように 否定的な言葉かけをしないこと、
自分で学習に取り組むことを意識するために、
まちがいは彼が自分で訂正することを意識しています。

2014年7月17日木曜日

鬼から電話

「鬼から電話」というアプリがあるそうです。

この対応について意見を求められて初めて知りました。

クライエントの方に伺ってみました。
「絶対トラウマになりますよ!!!」
とおっしゃいました。

開発者の方に
「鬼に代わる方法のアプリの作成を提案したい」
とメールしました。
関心を持って頂けると良いのですが・・・。

2014年7月12日土曜日

お勉強会、楽しかった!

孫の土曜日早朝学習3回目でした。

息子の奥さんからメールがありました。
「お勉強会、たのしかった!と言っていました。」
と。

嫁、姑という言葉は好きではないのです。
英語では daughter-in-law,mother-in-law です。
義理の娘、義理の母・・・この方がしっくりきます。

きょうの勉強で気付いたことがありました。
答えを書いた後、自信が無い時、ちらっと私の顔を見るのです。

「まちがってもいいんだよ!」
と何回か伝えました。

「絵で解く算数」
の問題の解答をする時、

「5まいおおい」
と書くところを
「5まいおうい」
と書いていました。

「おの段」をのばす時「おお」と書く例外を見せて 自分で間違いに気づいてもらいました。

おおかみは こおりこおったとおりをとおる。
とおくに、おおおきこおろぎおおい
とおのほのおで ほおずきのような まっかなほお
(麦の芽出版 たのしい国語1年生 から)

孫は自分でまちがいを訂正した後、
「このコピー欲しい!」
と!!!

学習の場面で肯定的に、勇気づけで接していくとどのように育っていくのか・・・

数年後、10年後が楽しみです。

(私自身の子どもには 長男、中2まで二男、小4までかなり勇気くじきをしました・・・。)

2014年7月10日木曜日

家族は回復への大きな環境要因

EMDRセラピーでは トラウマ治療に取り掛かる前に
「安全な場所」
のイメージの植え付け(インストール)を行います。

実際に行ったことがある場所でも 写真で見た場所でも あるいは自分が家の窓から見ていた風景でも安全な場所になります。

それを思い起こすと 心が安らぎ、ほっとできるというイメージです。

家庭がそのように安全な場所というイメージを持てないというクライエントの方の場合、
ご家族が「勇気づけの対応」を学ばれると 早い回復への大きな力になります。

自分を見守ってくれるお母さんがいる、お父さんがいる・・・と思えることが
実際の「安全な場所」になるのです。

子どもは 親の気持ち、行動に敏感です。

お母さんがそれまでの対応が良い結果を生んでいないことに気付かれ、
対応を変えられると お子さんに変化が起きる例は限りなくあります。

子ども時代に傷ついた方々の治療をさせて頂けば頂くほど
「勇気づけの対応」の大切さを実感しています。

2014年7月6日日曜日

おもしろい!!!

昨日も孫(小1)と45分勉強しました。

(息子夫婦からの依頼です。)

先週1回目に行った主なものは次のとおりでした。 
①身体を動かす。(スリーインワン や ブレインジム の一部)
②「どんぐり倶楽部」のお絵かきで算数の文章題を解く
③回答を自分で穴をあけてファイルする

2回目は①~③は 既に行ったので楽にできました。
③の穴をあける場面では 紙を正確に差し込めても ハンドルに手を動かす時に紙がずれやすいことが分かりました。

ここでは
「紙を押さえるの、手伝おうか?」
と 援助を申し出ました。
※穴をあけるのは 彼の課題。援助を申し出て受け入れられたら 共同の課題、を意識しました。

昨日のハイライトは 絵から立式する場面でした。
「カタツムリが 公園に5匹います。一匹が2枚ずつ葉っぱを拾うと 全部で何枚になりますか?」

絵では 一匹に2枚ずつ、が描けていましたが 彼の答えは
5+5=10
でした。

「このカタツムリ、何枚持ってる?じゃあ、これは?」
と問うと すぐに
2+2+2+2+2=10
と書けました。

「さっきの 5の数は この式の中にかくれているよ!カタツムリ5匹だものね?!」
と言うと 2の数を数え5つあることに気付くと 最高の笑顔を見せてくれました。

「おもしろい!」
と・・・。

「自分の名前を漢字で書きたい。」
という彼の希望に応えて 1字だけ練習しました。

満足そう表情を見て、意欲に応じることの大切さを実感しました。

「適切な部分に注目する」
に徹して実践しています。

2014年7月4日金曜日

買い物に行けました!

カウンセリングの始めに 変化を報告して下さいます。

「買い物に行けました。自然に行けました。行けた自分に自信を持ちました。」
と笑顔で!

この方は幼稚園から中学までいじめられた経験を数えきれないほどお持ちです。

いじめは 縦型社会の病理です。

よくあるのが 兄、姉による妹、弟への暴言、暴力です。

学校でも成績、品行、部活を始めとして上下関係があります。
指導する教師集団にもあります。

社会では男性優位。

アルフレッド・アドラー博士は
「民主主義が精神病理を防ぐ」
と言いました。

クライエントの多くの方が いじめを経験しておられます。

いじめをなくするには 
「人としての価値は対等である」
と日本社会の構成員、ひとりひとりの認識が必要だと思います。


2014年7月3日木曜日

勇気をくじかれるとは・・・

6月2日、練馬区立保育園に 保育士の方々の研修に伺いました。

昨年行った別の保育園での報告書を見て 招いて下さったそうです。

「勇気をくじかれる、とはどういうことを言うのですか?」
とご質問頂きました。

そう言えば 当たり前のように使っていました。

私がEMDRセラピーの中で伺った幼児期の記憶でどこにもありがちな例でお答えしました。

・両親のケンカを見た
・叱られて 外に出された
・習い事で叱られた
・幼稚園で、食べられない野菜があり、部屋に残された
・兄が叱られているのを見た

どのような内容でも 悲しい、ショック、辛いという否定的な感情が残っている記憶であれば
「勇気をくじかれた体験」と言えます。

どのような病名の方でも 成育歴を伺うと 何らかの否定的な記憶を持っておられます。

EMDRセラピーでクライエントの方の回復を援助させて頂けば頂くほど 「勇気づけ対応」の大切さを実感しています。

ご質問下さり、ありがとうございました。




イライラが激減

きょうは 幼稚園児、小学生低学年のお子さんをお持ちの方々とのセミナー、10章でした。
1章を行ったのは ちょうど1年前です。

その時のことを栗田さん(仮名)がおっしゃいました。
「1章は 私にとって衝撃的なのです。1章を受けた後、イライラが激減したのです。」

どの程度か伺いました。
「1章を受ける前は イライラはピークでした。」

稲見さん(仮名)が
「私、覚えてる。ロールプレイの相手が 栗田さんだったんです。今とは全然違って ピリピリしてた感じを受けたんです。今は 大らかな雰囲気で笑顔がステキなんだけれど・・・。」

どの程度か数字で伺いました。
「あの頃はイライラが10あったとすると  今は2~3、位ですね。子どもに対して手をあげることもなくなったし、本当に変わった、と思います。」

それぞれの方の「今抱えている課題」への対応を 参加者の皆さんに考えてもらいました。
皆さん、提案をすんなりと出してくださり、実践されていることの成果を共有できました。

9月終わりか10月初めに 改めて平日コースを1章から始めたいと思っています。

2014年7月1日火曜日

ママ友トラブル

6月30日のNHKの「あさイチ」でママ友トラブルを扱っていました。

職場、学校、習い事など どこにでもある「いじめ」がママ友の世界にもある、という話です。

縦型社会では 下にいる存在の人が ストレスを解消するために
何らかの理由でその下だと思える人にいじめをするという構造があると思います。

「いじめ」をするその人自身も「勇気をくじかれている人」ということです。

課題の分離ができれば いじめへの対処はそれほど難しくないのでは・・・と思います。