EMDRセラピーでは トラウマ治療に取り掛かる前に
「安全な場所」
のイメージの植え付け(インストール)を行います。
実際に行ったことがある場所でも 写真で見た場所でも あるいは自分が家の窓から見ていた風景でも安全な場所になります。
それを思い起こすと 心が安らぎ、ほっとできるというイメージです。
家庭がそのように安全な場所というイメージを持てないというクライエントの方の場合、
ご家族が「勇気づけの対応」を学ばれると 早い回復への大きな力になります。
自分を見守ってくれるお母さんがいる、お父さんがいる・・・と思えることが
実際の「安全な場所」になるのです。
子どもは 親の気持ち、行動に敏感です。
お母さんがそれまでの対応が良い結果を生んでいないことに気付かれ、
対応を変えられると お子さんに変化が起きる例は限りなくあります。
子ども時代に傷ついた方々の治療をさせて頂けば頂くほど
「勇気づけの対応」の大切さを実感しています。