2014年6月30日月曜日

三角計算

4年ほど前、「三角計算」という 掛け算九九の練習をする方法に出会いました。

当時勉強を見ていた小学生の参考資料を探していました。

昔むかし、教師をしていた頃は 百マス計算を使っていました。
三角計算を知って 使ったところ、子どもへの負担が少ないことが分かりました。

算数に苦手意識のあるお子さんの保護者の方に三角計算についてお伝えしたいと思いました。
三角計算のドリルをネットで探したところ、三角計算を提唱された糸山泰造氏の「絵で解く算数」に行き着きました。

お子さんに一問文章題を絵で解いてもらいました。
かたつむりが登場する文章題でした。
優しい表情のかたつむりを 迷うことなく描いてくれました!

三角計算から「絵で解く算数」にたどりつけて 新たな手法を学びました。

※「どんぐり倶楽部の公式ホームページ」で検索できます。

2014年6月27日金曜日

グループ発足

発達障害のお子さんをお持ちの保護者の方から ご連絡を頂きました。

都内での「勇気づけの親子関係実践セミナー」に参加して下さった方です。

保護者同士、そして支援級の先生と話し合う必要性を感じておられました。

準備をされている段階でのメールをご紹介しています。

頂いたメールはグループを発足され、1回目の会を開催された、という内容でした。

どのような会でも賛同者を得て発足するには とても勇気がいります。
「勇気づけ」を実践される中で ご自身にも勇気を取り戻されていかれたのだと思います。

とても嬉しく拝見しました。

2014年6月26日木曜日

薬物、アルコール&セクハラ発言

アドラー心理大学院で「依存症」について学びました。

薬物はストレスから
アルコールは 寂しさから

と教授の説明がありました。

池袋の脱法ハーブを吸引しての事故、
亡くなったご家族や身近な方々、
怪我をされた方々の今後の苦しみははかりしれません。

非民主的でストレスがかかる日本の社会が
根底から変わっていかない限り
脱法ハーブも議員によるセクハラ発言もなくならないと思います。
セクハラ発言は日本社会の人権の現状を示した氷山の一角。

カナダ人の友人が
「日本の友人たちは 皆とても良い人だけれど
日本社会はストレスが多く、女性が人権を認められていないと感じる。
あなたはどう思うのか?」
と1週間ほど前に問いかけてきたばかりでした。

私は
「日本は人権という点で 後進国だと思う。ただ時代は少しずつ変化していると思う。
楽天的に アドラー心理学を実践していくことが 私のできること。」
と答えました。
(政治家によるセクハラ発言はその後カナダでもありました。)

議員のセクハラ発言で 日本の社会が世界に知られたことは
変化を加速させる働きをするのではないか、と肯定的に捉えられます。

薬物、アルコール依存の問題とセクハラ発言の根源は同じだと思えます。






2014年6月25日水曜日

受け止める

「あ~、それなら出来るかもしれません。楽な気がします!」

どなたからもこの言葉が返ってくることに 最近気づきました。

「自分の課題でなければ 受け入れる必要はないのです。受け止めておくだけで良いのです。」
とお伝えした時です。

「自分の中に そういう考えはありませんでした。受け入れなければいけない、と思っていました。」
とおっしゃる方も多くおられます。


自分が行動していれば 自分の課題です。
決意した、とは気がついていなくても 気がつかないで決意しているのです。

「今、この子は苦しいんだなぁ。」
と 受け止めるだけで良いのです。

子どもに出来ることは
「出来る範囲で 出来る限りの援助」
だけです。

それも 子どもから頼まれた時、あるいは援助を申し出て 受け入れられた時だけです。

子ども以外の他者にも同じです。








2014年6月24日火曜日

相手の課題を引き受けない

私たち日本人は 相手が何かを言うとそれを受け入れてしまいがちです。

後から不愉快に思ったり理不尽だと感じたりすることも多々あります。

これは相手の課題を自分の課題にしてしまうことからきています。

A:何だか機嫌が悪い

私:私、何かしたかな~と思う。
  「ねぇ、私何か悪いことした?」

A:「別に!」

この「A」には 友人、家族、どのような人も当てはめることができます。

Aが機嫌が悪いのは Aの課題です。
気になっているのは 私ですから これは 私の課題です。

「不適切な行動には 注目をしない。声をかけない。」
が原則です。

気にして声をかけた時点で 相手の課題を引き受けてしまったのです。

2014年6月23日月曜日

実践が難しい

「頭では分かっているんです。でも自分の感情を抑えきれません。実践が難しい、と感じます。」
とおっしゃる方は 多くおられます。

人の性格は10才位までにしっかりと出来上がっています。

その性格と性格が関係している行動傾向で 30年、40年、あるいはそれ以上生きて来られたのですから 行動を変える実践は難しいのです。

「子どもには 対応できるようになりましたが 夫には出来ません!」
とおっしゃる方も多くおられます。

お子さんに対して対応できるようになられた、ということは次には配偶者に対しても出来るようになられます。

配偶者に対する時、しばしば
「私の方が正しい。」
という権力闘争に陥っていることがあります。

それに気づかれて 実践が進む方もおられます。

「実践したい、課題を解決したい!」
と思っておられれば 必ずできるようになります。

一緒に頑張りましょう!

2014年6月22日日曜日

勇気づけ

きょうの「勇気づけセミナー」は 3章「勇気づけ」を行いました。

「自分を勇気づける方法を知りたい。」
という質問がありました。

EMDRでは
「今の自分が 子どもの時の自分に何か言ってあげるとしたら どんな言葉をかけることができるとと思いますか?」
と伺うことがあります。

それと重なる提案をして下さった方がありました。

「セミナーの場も 勇気づけの場と考えています。」
とお伝えしたのですが それに対して感想を書いて下さった方がありました。

「勇気づけられる。」
と・・・。

自分を責める言葉をおっしゃる方にお伝えしています。
「皆さん、同じです。一緒に学びましょう!」




2014年6月20日金曜日

アドラー心理学

「アドラー心理学とは何ですか?」
と言う質問に答えて 書きました。

アドラー心理学とは アルフレッド・アドラー博士(18701937)が提唱した心理学です。

アドラー心理学は日本では「個人心理学」と訳されてもいます。

これは フロイトが心理を「イド、自我、超自我」と三要素に分けて分析したのに対して アルフレッド・アドラー博士が「人は総合的に見るもので 分割はできない」として ”individual psychology" と呼んだことに起因しています。
individual には 「個人」という意味もありますが 「分割できない」という意味もあるのです。

また認知行動療法、NLP,ロゴセラピー、交流分析、コーチングなど北米から日本に入ってきている心理に関わる分野の多くに影響を与えています。

アドラー博士は すべての精神病理は「勇気をくじかれていることに起因する」、「精神病理は予防できる」と考えていました。

そして精神病理を予防するために養育者や教師への「勇気づけの対応」の大切さを説きました。
「問題のある子どもがいたら その子を変えようとするのではなく、親や教師が対応の方法を学ぶべきだ。」
と訴えたのです。

また、アルフレッド・アドラー博士の高弟ルドルフ・ドライカース博士は 子どもの不適切な行動の目的を 4つに分類しました。
1.       注目・関心
2.       権力闘争
3.       復讐
4.       無気力
そして この子どもの行動の目的は 対する大人の感情から推測できるとしました。

子どもの行動が 1であれば 大人には「イライラする、不安になる、心配するなど」の感情が起きます。
2.では 「腹立ち、怒りなど」
3.では「傷つき」
4.では「絶望」
です。

そして それに対して 効果的な対応の方法を養育者や教師に伝えました。
1:不適切な行動には声をかけない。適切な行動をした時に声をかける。
2:土俵からおりる。適切な場面で声をかける。
3:復讐しようとしない。
4:自分が絶望から抜けるようにカウンセリングを受ける。

具体的に考えてみましょう。
例えば あなたが教師で、いじめっ子が自分のクラスに居たとします。
初めてのいじめであれば、あなたは イライラしているかもしれません。何回注意してもいじめをしている場合には 腹を立てているかもしれません。

あなたの感情から 子どもの行動の目的を推測してみます。
イライラであれば、注目・関心。
腹立ちであれば 権力闘争になります。

その子への対応として 叱ったり、罰を与えたりはしないのです。
まずはその子を受け止めます。その子の視点で「見る、聴く、感じる」ことをしてみます。するといじめている子の状況が見えてくるでしょう。
まずは 教師は 援助者としていじめている子の信頼を得る必要があります。
就学前であれば 大人に対する敵意が固まっていないので 比較的短い時間で心を開いてくれるかもしれません。
年齢が増すにつれて時間がかかります。
対応するときには
「優しく、揺るがず、いつも同じ態度」
を崩さないことが大切です。

いじめを行っている子に 担任の先生がこの対応を続けると その子は「居場所がある」と思えるようになります。
すると いじめも減っていくことでしょう。

「叱る、責める」対応が減ることで 先生のストレスも減ります。
叱る場面が無いことで クラスの雰囲気も変わります。

私がアドラー心理学に出会ったのは 私自身がかなり重いうつ症状を体験したことに由来します。
アドラー心理学を実践することで うつ症状は改善し、自分の人生を築きなおすことができました。(40代半ばで英語を学び始め、50代で アドラー心理大学院で学びました。)

アドラー心理学とは このように具体的で実用的です。
実践すれば必ず成果を得ることが出来る、人生が変わる心理学です。

2014年6月18日水曜日

バタフライでコーチに拍手を・・・

今日のバタフライでは 息つぎが出来て コーチに拍手を頂きました!
先週は形は出来ても 息つぎができませんでした。

スイミングを始めたのは 2月に見たテレビがきっかけです。

99歳の長岡三重子さんという方が泳いでおられる姿を拝見しました。
そして思い出しました・・・。

いつか25メートル以上続けて泳げるようになりたい・・・
と若い頃に思っていたことを・・・。

初めて50メートル泳いだのは 教員養成所の夏の特訓でした。
若さで泳げたのだと思います。

一度50メートル泳げただけで 以後は25メートルがやっとでした。

近くにスポーツジムがあることを思い出し、入会しました。

二男と同じ年のコーチが
「トーン、トンです。」
と 繰り返し 泳ぐリズムを伝えて下さいます。

同じ説明を 何度聞いても 泳ぐ度に安心感が生まれます。

コーチが繰り返し同じ言葉で伝えて下さることは
私のセラピーの役に立ちました。

バタフライハグのやり方を
繰り返しお伝えすることにしたのです。

「繰り返しお伝えするのは 失礼だ。」
という思い込みがありました。

そういえば どちらも「バタフライ」の言葉がつきました!

2014年6月17日火曜日

愛と誠と創造

新宿区での勇気づけセミナーでのことです。

保護司をされている方と発達障害のお子さんをお持ちの70才前後の方々です。

同じ女学校を卒業された方がお二人居られました。
「学校で長年過ごして来たから 学年は異なってもどこか雰囲気に同じものを感じる。」
と先輩の方がおっしゃいました。

後輩の方が
「愛と誠と創造ですよね。」
と・・・。

お二方ともその三点をお持ちです!

人生の先輩の方々との「勇気づけセミナー」でした。

2014年6月14日土曜日

就職が決まりました!

クライエントの河田さん(仮名)が初めて来られた時におっしゃいました。
「働けるようになるでしょうか?」

「なります!」
と即答した私。

半年ほど前のことです。

河田さんからメールを頂きました。
「前と同じ職種で仕事が決まりました。」

ご自身のトラウマに向き合い、処理をされることを決意されました。

体調を徐々に回復されて行きました。

今回は河田さんにとって難関だった面接も無事に済まされたそうです。
そして「採用通知」!!!

本当にうれしく思いました。

孫の勉強

長男には小1の男の子がいます。
最近息子から
「勉強と英語を見てほしい。」
とメールがきました。

小2の時から勉強を見ているR君が小6になり、あと数か月で終わります。
子どもの勉強を見るのは大好きなので ちょっとさびしく思っていたところでした。

自分の子どもの勉強を見ていたころは「勇気づけの対応」を学んでいなかったので
自分の解決方法を持っている次男には「勇気くじき」の対応を度々しました。
(ごめんね!次男君!)

「勇気づけの対応」をするだけで子どもは基礎学力と意欲を身につけます。
勉強では無く「ゲーム感覚」でやってみたいと思案中です。

2014年6月12日木曜日

塾や学校で・・・

体調が不良で来られた高校生のAさん。

お話を伺うと ご家庭はOK。

以前体調不良になった時は中学の時。
部活で指導の先生から受けた叱責があったと分かりました。

それ以前のを伺うと 幼稚園の年少の頃に行っていた塾で プリントが出来なくて
「何で分からないの?!」
と叱られた体験が出てきました。

記憶は同類の体験が芋づるのようにつながっています。
ですから 伺うと文字通り「芋づる式」に出てきます。

この方の場合も EMDRセラピーで処理をすると 塾での叱られた体験、どうして良いか分からなかった体験が 次々に出てきました。

ご家庭がOKの場合、塾や学校でのトラウマ的体験を処理すれば 体調を回復されるのは時間の問題だと思えます。



2014年6月11日水曜日

米寿の先輩

今日は「房総(ふさ)の会」松戸支部の総会がありました。
房総の会は 退職女教師の会です。

毎月の例会にはほとんど参加したことは無いのですが 総会と暑気払い、新年会は出させて頂くようにしています。

会で一回り、二回りあるいはそれ以上の年齢の諸先輩がお元気に活動されているのを拝見し、エネルギーを頂いています。

きょうは米寿の先輩、喜寿の先輩のお祝いもありました。

頭と体を動かしていることが心身の健康の為に大切だと実感しました!

2014年6月10日火曜日

日本EMDR学会

6月6日から8日まで 神戸で日本EMDR学会とワークショップが行われました。

自己愛性人格障害、境界性人格障害、解離の症状を持つクライエントへのEMDRセラピーの方法をスペインから来られた先生がご自身の事例を通して説明されました。

どの障害も「愛着」、つまり幼い頃の養育者との間に「愛された」体験をクライエントが持っていると感じていたか否かが大きな要因であると・・・。

なんらかの形で勇気をくじかれた体験を持っておられるということですね・・・。

勇気づけの大切さをここでも感じました。

昨日、9日は実家に寄り、父の顔を見てきました。

8月2日に92歳です。
そとの仕事が出来なくなり、家の中だけで過ごすようになっていました。
ヘルパーさんに食事を作り、掃除機をかけて頂いています。
通院は少し離れた家屋に住む兄夫婦に世話をしてもらっています。

母が亡くなってちょうど1年です。
この1年の父の弱り方は 母の他界も大きく影響しているようでした。

「92歳まで健康に過ごさせて頂いていることは 有難いこと。」
と肯定的な側面を合意!できました。

2014年6月3日火曜日

自分が切られる・・・

私自身の6才の時の記憶です。

地域の子ども会の行事で 映画に行きました。
初めて見た映画です。

内容はチャンバラ。

自分が切られるように思い、こわくて仕方がありませんでした。

ここで終わっていたら トラウマになっていた可能性があります。

私が恐がっている様子に気付いた近所の方が
「こわがらんてもええて。本当のことやあらへんで。(恐がらなくても良いよ。本当のことじゃないから。)」
と 笑いながら声をかけて下さいました。

その言葉は半世紀以上を経ても しっかり残っています。

子どもには「安心感」が大切だと改めて思います。

2014年6月1日日曜日

笑顔

笑顔とは程遠い日々を送っていた20年前。

誰かの役に立つことが 私を幸せにするかもしれない・・・と思った瞬間があります。

当時中学生のKさんと英語の学習をしていた時のことです。
Kさんは 自分の疑問が解けると とても素敵な笑顔を見せてくれました。

Kさんの笑顔で 私のうつ症状のどん底の気分が慰められたのです。

アルフレッド・アドラー博士は うつ症状で治療に訪れたクライエントに言ったそうです。
「一日にひとつ、誰かの力になることをしなさい。」

貢献感が人を幸せにする

日常のことで良いのです。
「おはようございます。」
「こんばんは。」
の挨拶で・・・。