2011年12月31日土曜日

4人・・・4カ国から・・・

モントリオール市から1時間ほど車で行った郊外の友人のお宅にお邪魔しました。

彼女はフランス系カナダ人、配偶者はイギリス人、日本人の私と彼らを紹介して下さった方はインド人。4人、4ヶ国出身人々のディナーでした。

共通語は英語です。

これまでは 夏にしか伺ったことが無かったので 冬の郊外、一面の雪景色も別世界でした。
料理の得意な彼女は イギリスに行ってから色々な料理を学んだそうです。
とりわけインド料理が得意です。
インドを長く統治していたイギリスには インド料理店が沢山あって イギリス人もインド料理を家庭で作るとのこと。

今日のディナーはイギリス料理。
ラム、野菜の付け合せ、ケーキでした。

アドラー心理学を学ぶために英語を学んだことで 文字通り世界が広がりました。

関心のある方には是非 アドラー心理学を英語で学んで頂きたいと思います。





2011年12月30日金曜日

永住権の更新・・・

カナダの永住権を得てあっという間に5年間が過ぎようとしています。
永住権は5年毎の更新で カナダ国内からする必要があります。

21日にモントリオールに来て 書類を整えたり規定の写真を撮ったりしてようやくきょう、29日に郵便局へ行くことができました。

4月に行うファミリーサポート・勇気付けのインド料理in English の打ち合わせを 日本で担当して下さる方と講師のVasuさんとスカイプでしたり、通信で「勇気づけセミナー」を受けて下さっている方とお話したり、日本とカナダがつながってきました。


2011年12月20日火曜日

療育指導にもアドラー心理学の「勇気づけ」

塾をしていた頃にアドラー心理学の「勇気づけ」を学び始めた私は
塾のこどもたちに「勇気づけ」で接しました。

1995年~2000年のことです。
肯定的な部分だけ言葉にする、という方法で 字がとてもきれいになった子がいました。
また6年生になって かけ算九九を覚えたいという子には
「半分を正しく覚えているわよ。あと残りの半分を正しく覚えようか?」
と・・・。

療育指導では知的障害、発達障害の子ども達が対象です。
「叱らない、勇気づけをする。」
の対応で 子ども達との信頼関係も築け、充実した個別指導の時間が持てているように思います。

真面目に頑張る子ども達の様子を見たり、お伝えしたりする中で 保護者の方との関係も
「一緒に援助する。」
という姿勢を持てるように思います。

今年も 多くの学びがありました。
ありがとうございます。

2011年12月19日月曜日

英語の学習・・・中学生・高校生

英語は当たり前のことですが 話す、聞くの言語です。
日本語を使って 説明から入り、記憶して良い成績に結びつけるのは たやすいことではありません。

教科書に準拠したリスニングCDが発売されています。

英語に慣れる為に 教科書を見ながら CDをひたすら聞くことをお勧めしています。

聞いて、真似もしてみます。
違っていても良いのです。
だんだん 似た発音が出来るようになります。
R、L、th、F、Vの舌と唇の使い方が正しければ 後は慣れです。
ひたすら「慣れ」です。

「19才までは脳の神経が柔らかいので ティーンのうちに新しい言語を習得することが良い、ただしそれ以降でも 緩やかではあるが進歩する。」
と 英語の文献を読んだことがあります。


2011年12月18日日曜日

心の鐘コンサート

練馬区文化センターで 第14回 あかねの会 心の鐘コンサート がありました。

知的障害者の方々のあかねの会音楽クラブのコーラスと 小児マヒを克服してバイオリニストになられた 池田 弘さんのイマージュ・トリオの皆さんの演奏でした。

10回ほど毎年催されるこのコーラスをご覧になっている方が
「年々素晴らしくなっていっている!」
とおっしゃっていました。

2011年12月17日土曜日

Aちゃんの成長

療育指導でのAちゃん。

次の教材を見せて 
「これは 終わりよ。片付けましょう。」
と伝えると すぐに片付けに取りかかれました。

3週間前に 怒って教材を床に払い落し 泣きながら拾った姿がうそのようです。
でんでん虫を歌いながら 手を動かすことも上手になりました。

ひとりひとり自分のペースで成長を見せてくれる子ども達。
療育指導は ひとりひとりのペースが前提であることが普通のことなのです。

2011年12月15日木曜日

EMDR・・・完結!

音が気になる・・・というクライエントの方。

気になられた出来事のイメージが すっかり過去のものになりました。

「そんなことがあったかな~という感じです。あまり思いだせないです。」
「すごいですね!」
と言って頂けました。

2週間前に来られた時には
「本当に効果があるのか 不安があります。」
とおっしゃっていたことを思い出します。

新年、新たな展開を迎えることが出来そうな雰囲気でした。

「完結ですね!」
とクライエントの方の笑顔と共に言えました。


2011年12月14日水曜日

勇気づけ・・・

昨日の松戸での勇気づけセミナーの後、参加者の方からメールを頂きました。
「自分を勇気づける」
の中で 他者から見た長所を伝えた活動の感想を書いてくださいました。

自分でも気がつかない長所を 落ち込んでいる時に言ってもらって気持ちが落ち着いた・・・
とありました。

一つの文章を読んでも 自分のその時の思いを反映させながら読むので
受け止め方が「十人十色」だと またまた実感しました。

「良いお年をお迎え下さいませ。」
とご挨拶する機会が増えました・・・

2011年12月13日火曜日

EMDRとアドラー心理学

あるクライエントの方に トラウマに対するEMDRセラピーに加えて アドラー心理学で問う「誰の課題?」を考えて頂きました。

A.うわさをするのは 誰か?
B.それを気にするのは 誰か?

Aの答えは うわさをする人です。
Bの答えは 気にする自分自身です。

Aは 自分が解決する課題では無い、他者の課題です。
「他者と過去は変えられない」ので 関知しないこととなります。
Bの 自分が気にすることだけ解決すればいいのです。

クライエントの方は この「誰の課題?」を考えることで ずいぶん楽になった、と報告して下さいました。

勇気づけセミナーを受けて下さった方にEMDRセラピーをした時には EMDRの治療中に
「それは 父の課題。」
「このことは Aさんの課題。」
と答えられたことがあります。そして
「アドラー心理学の考えを知っているから 効果が早いと思います。」
とおっしゃいました。

カナダでEMDRのトレーニングを受けている時にも 過去の記憶は アドラー心理学でいう「早期回想」と重なるのでとても扱いやすいと感じたことを思い出しました。
他の心理学を学んできた方達は 過去の記憶を扱うのに困難を感じておられたのです。

スカイプ、カウンセリング、アドラー

海外に住んでおられる方から スカイプでのカウンセリングのお申込がありました。

どのようにして私のメールアドレスをお知りになったのか伺うと
「スカイプ、カウンセリング、アドラー」
と入れたらヒットしたとのことでした。

「ひっかかる言葉を多く入れなさい。」
と どこかで聞いたことがあります。
私のHPを作って下さった方かもしれません。でも 探す方がどのような言葉を選ばれるのか手がかりが見つからないままでいました。

アドラーも入れて検索して下さった方がおられると知って とても嬉しく思いました。

セミナーの度に「実践の成果」の御報告を頂きます。
「少しずつ変化があります。続けます。」
と言って頂くと 本当にうれしく思います。

2011年12月12日月曜日

勇気づけセミナーで

知的障害のある方達の余暇支援の仕事をされているAさんが セミナーで実践の成果をお話して下さいました。

「注目・関心」が欲しくて意図的に不適切な行動をしていたB君を 「見守る」という対応をされた時のこと、普段自分から言葉を発することのないB君が
「怒んないの?怒んないの?」
と繰り返したそうです。
「B君が声を出した!!!」
と Aさんは感動して同僚に伝えたそうです。
その日のB君はその後不適切な行動を全くすることがなく、落ち着いて活動をしたそうです。

「ずいぶん早く変化が出ますね!」
と他の参加者の声がありました。

「成果が出るのが早い場合もあれば 長くかかることもあります。けれど実践すれば 必ず成果は出ます!!!」
とお伝えしました。

2011年12月10日土曜日

療育指導1週間後のAちゃん!

先週はもっとお気に入りの学習がしたくて机の上の教材を払い落したAちゃん。
「終わりよ。」
の言葉で 素直に教材をケースに戻しました。

2度目の学習でも 自分で教材をケースに戻しました。

他の学習でも向上が見られたので
「立って、座って、手はお膝。」
も声をかけてみると・・・・・。
何と出来るのです!
2度、3度と繰り返しましたが ちゃんと出来ました。

指導が終わってから お母さんにも見て頂きました。
お母さんの笑顔が見ることが出来て幸せでした!
Aちゃん、一緒に頑張ろうね!!!
という気持ちになりました。

2011年12月9日金曜日

アドラー心理学との出会い

私にアドラー心理学を教えて下さったのは 37年前に初任で行った小学校の同僚、Sさんです。

「アドラー心理学の子育ての方法を学んだことで 娘を理解し、受け止めることが出来ているの。あなたの役に立つかも知れない。アドラーよ、覚えておいてね。」
と うつ症状で瞑想教室に通っていた私を心配して教えて下さいました。
1994年のことです。

何ヶ月か後、「勇気づけの家族コミュニケーション」というアドラー心理大学院で学んで来られた野田俊作氏の本に出会いました。

「姑が強いから 私が言いなりになるしかなかった。」
と どこか被害者意識があった私を打ちのめしたのは
「気がつかないで 言いなりになることを決意した自分がいた。」
という考え方です。
自分の行動は 言いなりになったとしても 決意した自分の責任である、とアドラー心理学では解釈することを知った時に「もっと学んでみたい!」と思いました。

セミナーに通って実践するうちに 二人の息子(中2と小4)との関係が楽になっていきました。私自身の打つ症状にもとらわれなくなっていきました。

1999年秋に アドラー心理大学院から入学許可を得て 2000年3月、留学を実現出来ました。

昨日、たまたまカナダ大使館に行く前に Sさんと会う機会がありました。
お互いにアドラー心理学を実践することで生きることが楽になった、人生が変わったことを確認し合いました。

アドラー心理学は 実践すると確実に変化がおきます!

2011年12月7日水曜日

PさんとのEMDR

関西の震災と2011.3.11の震災を経験されたPさんに EMDRの事例として発表しても良いか伺ってみました。

「二つの震災を経験された方は少ないと思うので・・・」
と・・・。

「お役に立てるなら。」
と 即答でお返事を下さいました。

Pさんは 毎回扱うイメージがネガティブからポジティブになります。その上、他にもあったイメージが気にならなくなった、と報告して下さいました。

症状が出てから2ヶ月半であと一息という所まできました。
Pさんとそれを確認出来るのは EMDRセラピーがあればこそです。

2011年12月4日日曜日

泣きながら・・・

昨日は 療育指導の日でした。

言葉が全く出ない、文字が読めない、認知が測定出来ないAちゃん。

ひらがなの型はめパズルと洗濯バサミ止めの学習が気に行って次に進みたくなく、手で抱え込みました。
ケースに戻すように伝えると腹を立てて 机の上から床へ全てのものを手で払い落しました。
(次に進むためにケースに戻す、ということは理解できたようでした。)

「拾う」という行動は これまでにも落ちた教材を拾っているので出来ます。

「拾うのよ。」
と静かに言うと 泣きながらも Aちゃんは椅子から降りて拾い始め ケースに戻します。

次の「鈴プッシュイン」「トング挟み」の間も 声をあげて泣いていました。
プッシュインをする度に 私が
「グー」
と言い 両手の親指を立てると Aちゃんも同じように親指を立てます。また
「鼻水が出ているよ。」
と ティシューを渡すと 手に取って鼻水と涙をぬぐいました。
次の教材に移ってからは 泣き声がだんだん静まり、50分の指導の終わりにはすっかり泣きやんでいました。
さらに自分で教材のケースを棚の所定の位置に戻しました。

Aちゃんと何かが通じた、と感じた時間でした。
保護者の方に
「泣きながらも 全部学習に取り組みました。」
と お伝えしました。

自分の思いが通らないと 爪を立てて引っ掻いたりぶったりすることがあったAちゃんですが 昨日はそのようなことは全くありませんでした。

「これまでのAちゃんとは違う。」と感じた、とても嬉しい出来事でした。

2011年12月2日金曜日

選択肢

「おもちゃ屋さんへ行きたい!」
「お箸で食べるの疲れた!」(お箸を練習中の幼児)
「野菜食べたくない!」
「ご飯食べたくない、もっと遊ぶ!!!」
などなど 幼児を育てておられるお母さんは「いやだ!いやだ!」の連発と格闘!?

そのようなご質問を頂いて 選択肢を子どもに出す方法をお伝えしました。

「~するのよ。~だからね。」
と 言い聞かせる必要があると多くの大人は思いますが そうではありません。
どんな小さな子でも 選択肢を出すとより良い方法を選びます。

成人になった私の息子が言っていました。
「赤ちゃんは しゃべれないだけで 何でも分かっているんだよ!」

息子は生後3ヶ月、9ヶ月の頃の記憶がしっかりとあり、それは私の記憶と一致しているのです。