2011年12月4日日曜日

泣きながら・・・

昨日は 療育指導の日でした。

言葉が全く出ない、文字が読めない、認知が測定出来ないAちゃん。

ひらがなの型はめパズルと洗濯バサミ止めの学習が気に行って次に進みたくなく、手で抱え込みました。
ケースに戻すように伝えると腹を立てて 机の上から床へ全てのものを手で払い落しました。
(次に進むためにケースに戻す、ということは理解できたようでした。)

「拾う」という行動は これまでにも落ちた教材を拾っているので出来ます。

「拾うのよ。」
と静かに言うと 泣きながらも Aちゃんは椅子から降りて拾い始め ケースに戻します。

次の「鈴プッシュイン」「トング挟み」の間も 声をあげて泣いていました。
プッシュインをする度に 私が
「グー」
と言い 両手の親指を立てると Aちゃんも同じように親指を立てます。また
「鼻水が出ているよ。」
と ティシューを渡すと 手に取って鼻水と涙をぬぐいました。
次の教材に移ってからは 泣き声がだんだん静まり、50分の指導の終わりにはすっかり泣きやんでいました。
さらに自分で教材のケースを棚の所定の位置に戻しました。

Aちゃんと何かが通じた、と感じた時間でした。
保護者の方に
「泣きながらも 全部学習に取り組みました。」
と お伝えしました。

自分の思いが通らないと 爪を立てて引っ掻いたりぶったりすることがあったAちゃんですが 昨日はそのようなことは全くありませんでした。

「これまでのAちゃんとは違う。」と感じた、とても嬉しい出来事でした。