2016年3月30日水曜日

結婚しました!

「結婚しました!」
と 友人の娘さん。

彼女が中3~高2まで 英語を一緒に勉強しました。
今から20年ほど前のことです。

友人が言いました。
「娘が勉強に行き詰っている。英語を見てほしい。」

「英語なんて何十年もやっていないから無理!」
という私に 友人は
「育子さんならできる!」
と。
当時の私はうつ状態のどん底でした。

「教えることはできないけれど 一緒に勉強することならできるかもしれない、それでも良い?」
と 始めたのは中3の10月位でした。

疑問が解けた時の彼女の笑顔がうつ状態の私に元気をくれました。
誰かの役に立つことの幸せ
を感じた瞬間でした。

努力しても報われないところでエネルギーをつかうのではなく
報われるところにエネルギーを注ごうと思うきっかけになりました。

あれから20年。
とてもきれいで可愛い彼女ですが なかなか縁がなかったのです。
でも とうとう出会えたと。

とても嬉しい報告でした。
入籍はしたけれど 新居に入るのはこれからとのこと。
仕事も忙しく式や旅行は未定だそうです。
色々な形があって良いのだと感じました。

2016年3月27日日曜日

“どうでも良い”って言えました!

セラピーの練習台になってく下さっている知り合いのママの言葉です。

ママ友の集まりで 意見が違っても同意してしまう自分がいました。
そんな自分に モヤモヤしていました。

最近、あることについて
“どう思う?”
って話をふられたことがあったんです。

自然に
“私は どうでも良いって思っている。”
と言えて すっきりしました。

すると 他の人たちも 同意してくれたんです。
“そうだよね、どうでも良いよね。”
って。

良い気分で自転車をこいで帰宅しました。

そうなのですね。
シガラミから解き放たれます。

楽になっていきます。



2016年3月22日火曜日

好きなものが一つあれば!

友人からメールがありました。
「英語が好きと孫が言うけれど それで何をしようというところにつながっていない。」
とありました。

そこで返信しました。

お孫さん、好きなものがあって素晴らしいとおもいます。
英語が好き!
それで良いのではないでしょうか?
耳に心地いいかもしれない、
英語は 上下関係がないから好きとおっしゃる大学の先生がおられます。
好きで語学を勉強し、最終的にアメリカで専門分野に進まれ、
帰国して研究、先生へという方です。

好きこそものの上手なれ!
大人は ひたすら
「そうなんだね~。うれしいな~。がんばってるね~。」
と見守るだけで、十分だと思うのですが・・・。

「好きなものが一つあれば良いね。
私は欲張りなんだね。」
と 返ってきました。

「相手を傷つけないで 自分の意見を伝えることができたかな~」
と思いました。

2016年3月21日月曜日

パニック障害とブレインスポッティング

「パニック障害のメルマガでブレインスポッティングという最新のトラウマセラピーがあると知りました。」
と 新しく来られたクライエントさんがおっしゃいました。

パニック障害の症状は人によって様々です。

子ども時代の記憶(家庭、友人、学校、習い事等)が肯定的なものか
あるいはその頃に何らかの否定的な記憶になる体験があったか否かで
回復にかかる時間は大きく異なります。

20才代から50才代までの長期にわたるパニック障害の方でも
数回のEMDRとブレインスポッティングで症状がなくなり、海外旅行に行けた方がおられます。
この方の場合、家庭での記憶は肯定的なものでした。

また家庭が肯定的であっても なんらかの精神的な負担感を子ども時代に持っておられた場合もあります。それに加えて思春期以後の体験も重なっていました。
それらの記憶を処理していくと 少しずつ少しずつ軽くなっていかれました。
けれど 時間はかかりました。

子ども時代の感情的な傷つきは セラピーワークに時間がかかると
ソマティック・エクスペリエンスのテキストにもありました。

「時間に違いはあっても必ず良くなります。一緒にがんばりましょう!」
とお伝えしています。

2016年3月20日日曜日

おばあちゃんが謝るなら!

2月28日 答えを教えて ・・・孫との勉強でのことでした。

次の土曜日のこと。
「先週のことがあるので 行かないと言っています。」
とママからメールがありました。

「了解しました。来週は研修で不在ですのでお休みします。」
と返事をしました。

3月15日、ソマティック・エクスペリエンスのトレーニングから帰り、孫のことを思い出した時です。

そう、彼は怒っている、それを受け入れれば良いのだとふっと考えが湧きました。
そこで 孫のママに 孫に伝えて欲しいとメールをしました。

「マー君、おはようございます。
お元気ですか?
マー君とさいごに会ったのは2月の終わりでした。
パパから おばあちゃんが言ったことでおこっていると聞きました。
私が気がつかないでマー君がおこることをいったのですね。
ごめんなさい。
マー君が おばあちゃんをゆるしてくれて また一緒に勉強できるといいなと思っています。
ゆるしてくれる気持ちになったら また来てくださいね。」

ママからメールがきました。
「今度は行くと言っています。」

そして土曜日。
がんばってお絵かき算数に取り組みました。

一段落してから
「何に怒ったのか教えてもらえない?」
と尋ねてみました。

「言わない!」
と。

「そう、じゃあ良いわ。」
で 終了しました。

良い関係を持ちたいと思ったら
自分の正しさを主張するのではなく、
相手の気持ちに沿うことだと実感しました。

ママにメールを読んでどうだったのかを聞いてみました。
「おばあちゃんが謝るなら行くよ!」
と コロッと態度が変わったそうです。

孫と私との関係だけで処理できたことも 
早期解決につながったと思いました。

2016年3月19日土曜日

ソマティック・エクスペリエンス

隔週に来られているクライエントさん。
主にソマティック・エクスペリエンスセラピーで対応させて頂いています。

ソマティック・エクスペリエンスは
イメージ、感情、考えを伺いながら 
身体の感覚を追っていきます。
感覚と同時に身体の動きがでることもあります。

一例ですが、動きが出た時、
その動きをゆっくり動かしてもらうと
「あせっていた」
気持ちで動かしていたのが
「落ち着いた気持ち」
に変化します。

すると
「何でもないことだったのだと思えてきました。」
というように 考えも変化していきます。

きょうは表情も明るくなっておられ
声の出し方がこれまでとは全く違うことに気づきました。

クライエントさんに伺うと ご自身でも気づいておられました。
「これまでは なんだか喉がつまって前に出ない感じでした。」
と。

また 感覚を伺うと
「ニュートラルです。これまでは緊張するか落ちるかだったので、こんな感覚は初めてです。
無(む)って感じ。」
と。


2016年3月17日木曜日

幻聴からの回復

2年前から1ヶ月に1回来られているクライエントさん。

一日中聞こえてくる幻聴に苦しんでおられました。

過去形になったのは

「ほとんど聞こえてこない日もあります。
忘れています。
聞こえたとしても 薄い感じです。
それに そのうち消えるだろう。
と思えます。」

とおっしゃったからです。

胎児、幼児をはじめ、成長期の子どもに
「安全で安心できる環境」
が重要だと セラピーを通して思う理由は
この方のように 後に何らかの症状で苦しい思いをされることにつながるからです。

セラピーでは 幼い頃の記憶を扱います。
セラピーが進むにつれて マスクを外して来られるようになることを始めとして
少しずつ変化されていきました。

「慣らし程度の仕事から始めます。」
と 募集に対して 電話をし、面接を受け、採用されたとも。

就労の形態をご自身で計画しておられます。

本来持っておられる力が 動き出しているという印象です。

2016年3月15日火曜日

うれしいメール!

トンネルを抜け出しました

勇気づけセミナーを受けて下さっている橋本さん(仮名)からメールを頂きました。

引きこもり状態だった20代の息子さんが動き出されたという内容でした。

お母さんが「勇気づけ」を実践されると お子さんの行動が変化するという実例です。

アドラー博士の言葉

「目の前に問題のある子ども、生徒がいたら 相手を変えようとするのではなく
親や教師が対応の方法を学ぶべきだ」

が本当だと実感します!

2016年3月14日月曜日

不安、自信がない⇒自己決定できない

養育者の過保護、過干渉が 健康なこころを育てないというアドラー心理学の理論があります。

この過程を 体験された方から伺う機会がありました。

親は子が 寒いと感じる前に 親の判断で子にコートを与える。
子は自分のニーズに気づけない。
感じることにも鈍くなる。
コートを自分の判断で着ようという行動につながらない。

これがどのような場面でもおきる。

自分で決めて行動しようという力が鈍くなっていく。
自分のニーズに気づけなくナっていく。

一人暮らしを始めた時、
「お母さんだったら ~しなさいと言うかな」
と 判断基準は 母だった。

不安、自信がない・・・。
自分がどうしたいか 全然分からなかった。
進路にあたって 動けなくなった。

この方は 回復途上におられます。



2016年3月13日日曜日

ソマティック・エクスペリエンス 

ソマティック・エクスペリエンスの中級トレーニングを終えました。
2014年夏から1年に2回、1週間の泊まり込みのトレーニングです。

2015年春に初級を終え、昨年夏に中級前期、今回は後半でした。

新しい情報をたくさん得てきました。
ブログやセミナーの中で お伝えしていきたいと思います。

トレーニングばかりでなく、受講者の方(30代後半)からも とても参考になるお話を伺えました。

「善意の過干渉の親に育てられて 自分で決めることが出来なくなってしまった。それに気づいたのは高校時代。その後、解決への旅を続けている。」
ということでした。

アドラー心理学の理論と重なっています。
詳しく教えて頂いたので 折を見て書きたいと思います。

2016年3月5日土曜日

分かる必要はない!

20代前半からの友人がいます。

知り合った当時、彼女は新婚、私は学生でした。

彼女の夫婦に対する考え方は 伝統的な日本人の価値観になじんでいた私には 理解を超えるものがありました。

けれど アドラー心理学を学んで彼女の考えを理解できるようになりました。

「人は誰もが対等である。お互いに信頼し、尊敬しあう関係を実生活でも実現するべきだ。」
ということです。

その彼女が言いました。
「人がどうしてそういうことを言うのか 分かる必要なんてないのよ。私なんて 夫と40年近く付き合っているけれど いまだに何を考えているのか分からないんだから。」

確かに!
分かったつもりでいることもありますが それは自分の理解の方法でなのですから 100%であろうはずがないのです。


2016年3月4日金曜日

パニック障害とブレインスポッティング

「パニック障害の治療方法の一つにブレインスポッティングがあるって パニック障害関連のメールできましたよ。」
とクライエントさんから伺いました。

「前回のブレインスポッティングの後、処理した内容が軽くなり、気にならなくなりました~!本当に消えたのかいろいろ試しました。怒りが湧いてこなくて、とても効果があったと思います。」
と。

効き方は 個人差が大きくあります。
健康度が高い方は 早く処理されるように感じています。

幼い頃からの傷つきが多いあるいは深い方は 時間がかかるようです。

幸せへのお手伝いをさせて頂けることが 何よりの幸せです。


2016年3月2日水曜日

アドラー心理学:実践は嘘をつかない!

ジムでアクアビクスをしている時
「練習は嘘をつかない!」
前の列におられた方の帽子にありました。

そう!
実践は嘘をつかない!
と同じね!
と心の中で思いました。

「勇気づけの対応」
を真摯に行うと 必ず自分にも効果を感じます。
そして 子ども、家族を含め周囲にその効果は広がります。

口先だけですと
一時的には効果があるように見えても
とりわけ自分の子どもや家族には
口先だけと 伝わってしまいます。

アルフレッド・アドラー博士の言葉に
「その人の言うことではなく、行動を見ろ!」
があります。

口先で甘い言葉を言っているだけなのか
その人自身が 実践しているかということです。

一朝一夕に身に付かないのは 当然です。
何十年と生きて来た自分の言動のパターン、
神経に行き渡った変更に取り組むのですから!