2009年12月27日日曜日

♪ もういくつ寝るとお正月

スーパーに行くと 懐かしい童謡が聞こえて来ました。

♪ もういくつ寝るとお正月~♪♪

そうですね。
今年も残すところ あと4日となってしまいました。

今年も皆様に助けて頂いて 無事に年を越すことが出来そうです。
どうもありがとうございました。

皆様 良いお年をお迎え下さいませ。

来年もよろしくお願い致します。

2009年12月26日土曜日

運命学

25日の夜、またまた新しい出会いがありました。

その方は「誕生日」が持つ先天的な行動心理学を教えておられ、私が信頼する先生と一緒に見ていただきました。
運命学(誕生日心理学)とも言うそうです。
手帳を開いて調べていたその方が
「う~ん、面白い!」
と言いながら出てきた言葉をメモに書いておられました。そして
「お二人の数字は ピッタリ同じです。」
とおっしゃったのです。内容が良く分からないまま伺ったのですが・・・。
尊敬し信頼する先生と数字が一致していることは何よりのこれまた クリスマスプレゼント!でした。

その方は巫女舞も5年以上学ばれていて 神社で奉納舞をされることもあるそうです。
「天女の舞」をされた時の写真を見せていただきました。
幻想的で 澄んだ雰囲気を感じました。

機会があったら 是非舞台か奉納舞を拝見したい、と思いました。
自分の知らない領域で学んでおられる方々に出会えることは 本当に有りがたいことだと思います。自分の学んでいるものとの共通性がどこかにあります。

2009年12月25日金曜日

クリスマスプレゼント

24日、帰宅すると カナダからの郵便物が届いていました。

EMDRトレーニングの終了証明書です。
EMDRIA(国際EMDR協会)では トレーニングパート1と2、そして10時間のコンサルテーションを終了した後に 証明書を発行する規定があります。私の場合、12月6日にスカイプで残りの時間のコンサルテーションを終了しました。

届いた日がちょうど24日で クリスマスプレゼントを受け取った気持ちでした。

また 友人の紹介で不登校の児童・生徒の心理相談を扱っている公的機関の責任者の方にお会いすることが出来ました。保護者への働きかけとしての「親子関係講座」と児童・生徒に直接働きかけるEMDRセラピーについてお話させて頂けました。

その後 別の友人との待ち合わせまで時間がたっぷりありました。
上野駅で途中下車し、不忍池の周りを散策しました。
上野駅で買った薄皮饅頭とお茶で ベンチでティータイム!
「なんてしあわせ!!!」
と 静かなひとときを楽しみました。
これもクリスマスプレゼント!!!
カモやハトが
「私も食べたい!」
と そばに来ました。
でも「餌は与えないで下さい!」と看板があったので プレゼントしませんでした。
餌を与えると 自分で餌を探す、という能力を失っていくのだそうです。

可愛がるつもりで餌をあげることは自立心を削ってしまう!
つまり「勇気くじき」になるということなのですね。

2009年12月23日水曜日

大掃除

このところ3日ほど続けて 大掃除をしました。

不要品の周りにはマイナスのエネルギーが溜まっているように感じることが多くなったのです。
不要品を市の分別ゴミ案内に従って袋に入れ、物が無くなった場所のほこりを掃除機で吸い取りました。
汚れを洗剤できれいにし、空間に 銀行で頂いたゴッホのカレンダーを貼りました。

空間の空気が澄んだように感じ、頭もスッキリしました。

「自分が過ごす場所を 整理し、清潔にすることは 大切」
と、スッキリした空間を見て実感しました。

2009年12月21日月曜日

実践を支えてくれた息子達

今から 11年前のことです。
当時高2の息子が 朝起きてきて言いました。
「お母さん、頭痛い。」
私は彼が 中2の時から子育て講座の教えを実践しており 3年目になっていました。
私が指示的な育児をしていた結果、学校を休むことの決断は 親の仕事、と息子が考えていたということです。

最高にイラ~~~ッとした私は
「だから 何なのよ!!!」
と 叫んでいました。すると 当時中2の二男が 静かに言いました。
「お母さん、違うでしょう。だから、どうしたいの?って言うんでしょう?」
私と二人の息子は大笑いになり その場は収まりました。

また長男が成績表を見せてくれたとき 彼は点数が良かった英語を喜んで欲しかったのですが 私は点数の低い数学に注目して言葉を発したことがありました。
「おかあさん、アドラー勉強しても その程度なんだ!」
息子の言葉にはっとした私は 謝り、
「ごめん、ごめん。やりなおそう。見せるところから 言ってみて。」
と 息子に頼みました。息子は気持ちよく私の願いを受け入れてくれました。
「お母さん、英語、すごいんだよ!」
「本当!頑張ったんだね!」
「そうだよ!そう言って欲しかったんだよ!」

私が アドラー心理学の基本を実践して来られたのは この二人の息子の協力があったからこそ、と最近強く思うようになりました。

実践を助けてくれた 二人の息子に感謝しています。

お寒いですね!

あちらこちらで
「お寒いですね。」
と挨拶されます。
そうですね、寒いです。

面白いことに気が付きました。
実はまだ「寒い」とは感じたことが無いのです。
私の体が記憶している寒さは 零下10度以下の寒さです。
去年 零下7度のときにモントリオールの通りを歩きながら「暖かい。」と感じて
そう感じる自分に驚いた経験があります。

モントリオールに居るギリシャ人の友人からメールを頂きました。
「寒さで外に出られない。家の中に閉じ込められているという感覚が嫌だ!」
とありました。
モントリオールは先週 零下20度だったそうです。
風が吹くと一層寒く感じます。体で感じる温度を体感気温と言います。
零下20度ですと 体感気温が零下30度以下になることもよくありました。
昨年の冬は 15分ほどの距離を歩いて フランス語のレッスンに通っていました。
帽子を被っていても 頭の血が凍ったかのように感じ、頭痛がしたものです。
雪が融け、それが夕方になって凍った道路を歩くのも 一苦労でした。
・・・・・
そのような寒さを経験した後なので 寒さに対する感覚が少し変わってしまったようなのです。

そういえば カリフォルニア出身の青年が「寒い!寒い!」と言って いつも毛糸の帽子を被っています。
常夏に近いカリフォルニアから考えると 寒いわけです!

2009年12月20日日曜日

大先生!

交通事故の記憶のEMDR治療をさせて頂いた方のご主人から
「大先生!」
と呼ばれました!
もちろん冗談です! 

12月11日に 奥さんから
「助手席に乗るのが 怖くなくなった。けんかをしなくなった。」
と伺いました。ご主人が気づいておられるかどうか伺うと
「分からない。」
とのことでしたので 機会があったらお尋ねしようと思っていました。

スカイプで奥さんと話していると ご主人が挨拶して下さいました。
そこで 伺ったのです。
私:  「車に乗ったとき、奥さんが何もおっしゃらなくなったことに 気づいておられます
     か?」
ご主人:「はい、気づいています。彼女は何を考えているのか分からないけれど 何も言
     いません。」
私:  「それがEMDRの効果なんです。怖い気持ちが消えたのです。だからご主人
     に何も言うことがなくなったのです。」
ご主人:「本当にスゴイ!スゴイです!大先生です!うれしいです。ありがとうございま
     す。」
    
ご主人は中東系カナダ人です。彼女と結婚されてから日本語を学び始められ、この会話は日本語でしました。
しあわせそうなお二人にスカイプの画面を通してお会いし、私もしあわせな気持ちになりました。
けんかは少ない方が幸せに暮らせます。

2009年12月19日土曜日

境界性人格障害

アドラー心理学では クライエントに病名をつけません。
アドラー派の心理セラピストが病名を使うのは 精神科医とのやり取り、保険の申請や裁判などへの書類が主です。
私は 英語で病理を勉強したため 正確な日本語名を知るために 今は性格障害について学んでいます。

星和書店の「境界性人格障害」の本の案内には 次のようにあります。

「境界性人格障害をもつ人のまわりには、 彼らの行為に困惑し、 苦痛に耐えながら日々を過ごしている人が大勢います。 本書は、 臨床医をはじめ家族や友人の方々が、 そのような行為に振り回されずに彼らと付き合うにはどうすればよいか、 その対処方法を、 たくさんの体験談を交えながら、 わかりやすく、 具体的に説明したものです。」

第4章のタイトルは 次のとおりです。
圧力鍋の中で暮らすこと:ボーダーラインの人の行動があなたに及ぼす影響
2部のタイトルは
自分自身の人生のコントロールを取り戻すことです。
つまり 境界性人格障害の人によって 自分の人生をコントロールされてしまわないことです。
時にはそのことに気づかないでいることもあります。

境界性人格障害を持つ人は 平気で「嘘,噂,言いがかり:事実をねじ曲げる作戦」を取ります。
そのような人が家族や職場に居ると あなたが影響を受けます。ここでは回避する方法が具体的に説明されています。

うつ病は「移る」と言われています。健康な人が 精神的な病気を持っている人に接していると 気が付かない内に 精神的に不健康になっていく、ということです。

病名はともかく 自分が心地よくない、何かおかしい、と感じたことに敏感でいることが大切だ、ということですね。
自分の心身の健康は 自分で守る必要があります。

攻撃するということ

攻撃して相手を自分のその日の食料にすることは 動物の世界の常です。

人が他者を攻撃するときは アドラー心理学で言えば 自分の方が上・強い・正しいと
主張していることになります。
最近身近に起きたいくつかの出来事から「自分の立場を守るために相手を攻撃する。」
というのも 別の分類としてあってもよいのではないかと思いました。

日本の会社と取引をしているカナダの会社でつう訳をしている人の話もそうでした。
日本の会社の担当者の英語があいまいであったり 自分の解釈でするため
注文の数に誤差が生じ 解決するために友人はつう訳として雇われました。
(すみません、つう訳のつうの字が漢字として表示されません。)

内容を説明するために 両者のやり取りを見た友人は
日本の担当者の英語があいまいで分かりにくい、と感じたそうです。
その担当者と日本語でやり取りすると 日本語でも分かりにくく、
内容を問い合わせなければならなかったそうです。
しかしその担当者はカナダの会社に 
「お互いに英語でやり取りすれば分かることだ。あのような正しい日本語を使えない通訳を使うなど 無駄な費用だ。」
と伝えてきたとのことです。
ところが通訳には長々とメールや手紙を送ってきたそうです。
カナダの担当者にその内容を伝えた後、その内容の英文を日本の会社に送るように さらには、所属、電話番号を連絡するようにとのメールを受け取ったそうです。

友人はその日本の担当者のメールにとても腹が立ったと言っています。
同じ日本人として 両者の役に立ちたい、と誠意を持って対応しているにも関わらず その担当者はカナダの会社に同じ日本人を侮蔑する内容のメールを送っているのです。
「腹が立った。」
という感情が 相手の行動の目的を知るヒントになります。

「どうしたらいい?」
と友人が聞くので
「どうしたいの?選択するのはあなただと思う。」
と答えました。
そうです。
いつでも私たちは 選択肢を持っています。
攻撃する、という行動も 無意識にその人が選択しているのです。

その後 理由が分かったそうです。
日本の会社はカナダの会社からの注文の倍の数の製品を製作してしまったのだと。
担当者は自分の会社に対して 自分は正しいことを示す必要があり
たぶん気づかないうちに 誰に対しても攻撃的になっていたのだと。

2009年12月16日水曜日

チンパンジーの学校

友人が面白い話をしてくれました。

チンパンジーに芸を教える学校があるそうです。
そこでは 経営者の校長と 直接チンパンジーに芸を教える担任の先生がおられるそうです。
チンパンジー達に担任の指示に従わせるために 経営者である校長は担任の先生を大切にし、担任がボスです、と担任を大切にする態度を取るのだそうです。
そうしないと チンパンジーに芸を教えることが出来なくなるということです。
友人は長く教員をしていた為、
「チンパンジーでも 人間でも同じなのだ!!!」
と感動したそうです。

そういえば犬も飼われている家のボスが誰であるかをよく知っていて
ボスの言うことしか聞かない、と聞いたこともあります。
(聞いただけですので 定かではありません。)

家庭でも 子どもは怖いお父さんの前では言うことを聞くが
お母さんのことは なめていて何を言っても従わない、と何十年も前にはありました。

人間はチンパンジーではないのですから 誰に対しても同じ態度を取れるよう「勇気づけ」で対応したいですね。
勇気づけて育てられると自分に自信を持ちます。尊敬の念を持って接してもらうと 他者を大切にする態度を学びます。

2009年12月15日火曜日

もっと習いたい!

教師をしている友人の話です。

1年生の子ども達に「唱えて覚える下村式の漢字」方式を使って教えているそうです。
子ども達は 2~3回で 止める、はねる、はらう、止めてはらう、などが出来るようになり、自分で手本と自分の字を見比べて
どこを直したらいいか言えるようになるそうです。
「漢字って楽しい。」
「もっと覚えたい。」
という子ども達の声を聞いて 友人は下村式に出会って指導が楽になった、と言っています。
中学年の子どもに教えたときは
「先生、でも 大人は右払いちゃんと書かないよ!」
「分かればいいでしょう!」
などと言ったそうです。
小学1年生は素直に
「右ばらい、書けました~。」
「出来た、出来た、見て!」
等と喜んで正しく書いてくれる、と友人も嬉しそうでした。

ここでも アドラーの子育て方法を応用して 良く書けている部分に声をかけるそうです。
「肯定的な部分に注目する」を実践するのですね。

2009年12月14日月曜日

Pさんの決心

Pさんは 長年公務員として働いて来られました。
お子さんたちは就職して自立して暮らされています。

Pさんは 結婚しても 子どもを産んでも 一度も仕事を辞めようとは思わなかったそうです。

「経済的にも 生活技術の点でも自立した結婚生活を持ちたい。精神的な支えとしての結婚はしたいけれど 夫の収入で家族が生活するという形態は持ちたくない。夫も生活技術を持ち 対等な関係の結婚をしたい。」
と 何と小学校3~4年の頃に思ったそうです。

ご両親の夫婦関係を見ていて そう考えるようになった、とのことでした。
そして その形態を貫かれました。

彼女の新婚時代から知っている私は ある日彼女のお宅で夕食をご馳走になりました。
ご飯のお代わりを ご主人が自分で立ってされているのを見て 新鮮な驚きを感じたことを覚えています。

当時の私は Pさんの主張がよく理解出来ませんでした。
最近、子どもの頃のお話を伺って 納得できました。

子どもは 常に学んでいるのですね。
そして そこで学んだことを指針に自分の人生を設計するのですね。

2009年12月13日日曜日

いつも怒っていた

「ぼくは いつも怒っていました。誰に対しても 何に対しても。ある時 怒っていてはしあわせになれないな、とふと思って 本をたくさん読みました。そして 怒るのを止めたんです。」
「21才でした。ぼくが あのまま行っていたら 秋葉原の事件を起こした青年のようになっていた、と思います。彼の気持ちは よく分かります。」

とても穏やかで温かい青年の言葉に 感動を覚えました。
彼のように 若い時に 自分の心の持ち方に気づくことが出来る方もおられるのですね。

「勇気づけ」について

先日の土曜日 「楽しい授業の会」でアドラー心理学の「勇気づけ」を紹介する機会を頂きました。

ご自身の生徒について心配されている方から質問がありました。

「どう対応したらいいか。」と。
先生が生徒の状態を本当に心配されていることが伝わって来ました。
「勇気づけ」は日本語では馴染みの薄い言葉かもしれません。
私もアドラー心理学に出会うまでは 使うことはありませんでした。

「勇気づけは 相手の反応をみれば 自分が勇気づけ出来たかどうかを確かめることができます。」

「どんな時でも 生徒の肯定的な面を探し、それを伝えることが勇気づけになります。
たとえどんなに小さなことで 当たり前に思えることでも肯定的な出来事であれば 伝えます。」

「勇気づけは 褒めることとは違います。」
「褒める」は立場が上の人から下の人への言葉です。
アドラー心理学では上下関係では無く対等に、相互に尊敬し合う、という立場を取ります。ですから上から下への「褒める」ことはしないように気をつけます。私も始めた頃は 違いがよく分からず、子どもへの言葉もすぐには出てきませんでした。
どんな時にも使える言葉があります。
「ありがとう。」
「助かったわ。」
「頑張ってるね。」 などです。

「勇気づけを受けて育つと 自分の中に自信が育ち、自分自身を勇気づけ出来るようになります。」
ところが 「褒める」では 
1.自分自身に自信は育たない。
2.他者に褒めてもらいたいから行動する。
3.褒めてくれる人がいない時には 行動しない。
等の状態となります。

どのような状態の時にでも 肯定的な言葉を生徒に、同僚に、友人にかけられるようになることがお互いの関係を良くし、プラスの方向へ向かう手がかりになります。
「子どもの状態が改善しない。」ときには 自分が本当に勇気づけできているのかどうかの判断材料になります。

2009年12月11日金曜日

子どもの前で同僚の教師を批判・・・

友人の話です。
「アドラーで行動の目的を学んでいて 良かった。」
とおっしゃいます。
同僚の教師が 彼女のクラスの生徒に対して
「学年で定めたルールを守らせていない。」
とおっしゃったそうです。さらに その件に関して 話し合いをし、学年主任であるその先生に報告するように、と。

ところが 言われた生徒は 友人に
「あの先生が見た瞬間は 確かにそう見えたかも知れないけれど 殆ど約束は守れていたと思う。月曜に私はあの先生に直接話す。」
と話したそうです。

友人は 学年主任は 彼女が生徒に
「教師として指導が甘い。」
生徒の前で批判することによって 友人を傷つけたかったのではないか、と。友人がもし アドラー心理学で学んだ 行動の目的を考えなければ 学年主任の言葉に傷ついたかも知れないけれど 問題解決に見せかけて 実は「復讐」が目的だったと分析した、とのことでした。

学年主任が「ルールを守らせていない。」という話をした時に 生徒は友人の顔色を見たそうです。
友人は 安心感をあげたい、とそっと微笑んだ、と言っていました。
(友人は柱の影に居たので 主任からは見えない位置だったそうです。)

生徒は何でも分かっていることでしょう。
また生徒によってはその出来事を 大人になって思い出すことがあるかも知れません。
友人は 生徒に人として恥じないように接したい、そのために 本当にアドラーに出会って良かった、と話してくれたのです。

子どもや生徒と関係をよくするための 勇気付け講座ですが このように自分自身が思いがけず巻き込まれた出来事にも応用できます。彼女は 生徒に何も言わなかったそうです。

2009年12月10日木曜日

殺してやりたい!

「あの先生、殺してやりたい!」
中学2年生の子どもの口から こういう言葉を何回か聞いた、と友人が話してくれました。

そして 子どもにどんな言葉をかけていいのか わからない・・・と。
前の担任の先生のことだそうです。

「子どもはあなたを信頼しているから 正直な気持ちを言ったのだと思う。どういう時にそういう気持ちになったのかを聞いてあげて
みてはどうかしら。叱られた時だとしたら 叱られた時 どんな行動を彼が取っていたか、叱られないためには どうしたらいいか
一緒に考えてあげては どう?そして 今後そうならないためには どんな行動を取ればいいのか・・・。あなたは いつも彼を援助する、一緒に考えるからと。殺した後、自分の人生がどうなるかも 予測させて・・・。」

行動の目的 その3です。
1.注目・関心
2.権力闘争
3.復讐
4.無気力

いくら教師が一生懸命やっても 子どもが先生を殺したい、と思うということは 先生の気持ちが伝わっておらず対応の成果が無かったことになります。

まずは子どもの信頼を得ることが 生活・学業指導の第1歩です。

教師が自分の正しさを主張していては 前に進みません。
家庭環境に問題がある、子どもに問題がある、と言うのは 目の前の子どもに対応していない、ということなのです。
家庭に問題があったとしても、子どもに問題があったとしても 対応し、勇気付けることは可能です。

2009年12月9日水曜日

どうして泣いてたか 聞いていい?

男の子が泣いていました。

10分ほどたって 近くに来たので 聞いてみました。
「どうして泣いてたか 聞いていい?」

彼「だって きょうこの仕事はやらないって言ってたのに S先生がやれって言ったんだ。」
私「そうなの、じゃあ S先生に怒ってるの?」
彼「そうだよ。怒ってるよ。」
私「よく あるの?」
彼「よくじゃないけど 時々。良いんだ。どうせ家でもお父さんにも怒ってるんだから。」

彼は3人兄弟の真ん中です。
アルフレッド・アドラーによると 真ん中は 公平さを求める、とあります。
大人の都合での変更は 彼にとっては不公平感があったようでした。

彼の行動は 注目関心を超えて 権力闘争に入っています。
大人が力で抑えようとすると 復讐に入ります。
世の中の家庭内で起きた事件は こうした順序で 復讐の形をとったものです。

「目の前に問題のある子どもが居たとしたら 子どもを変えようとするのではなく
大人が対応を学ぶべきだ。」
と アドラーは言いました。

どの子も大事にされたいのです。
叱らないで欲しい、と思います。
けっしていい関係は築けません。
昔、自分の子ども達を叱って 対応を変えた私はそれを実感しています。

2009年12月8日火曜日

友人

友人Aさんから電話がありました。

不登校で対処に困っておられる方々に アドラー心理学に基づく親子関係講座とEMDRセラピーを紹介したいけれど
どのようにそういう方々と出会えるのか???と話したのです。Aさんは 
「在職時の校長先生に連絡をしてみる。」
と言ってくださっていました。
当の私は すっかり忘れておりました。

また彼女にしかられそうです!
「あんた、講演しても自分の宣伝、ちっともしなくて!」
と 先日も言われてしまいました。
その彼女から
「校長先生がすぐに 関係機関に連絡を取って下さり、その方が“会いたい。”とおっしゃってくださったとのことです。

すぐに連絡をして下さったAさんに驚くと共に うれしく思いました。
Aさん、ありがとうございます。

2009年12月7日月曜日

スカイプでコンサルテーション

きょう 12月7日は EMDRのコンサルテーションがありました。
コンサルタントは ロンドン(カナダ・オンタリオ州)に居られます。
一緒にトレーニングを受けた人々が コンサルタントの事務所におられ、事務所に行けない数人がスカイプで参加しました。

自分が扱った事例を出して コンサルタントからコメントをもらったり 疑問に答えてもらったりします。
また 他の人の事例を聞く事ができる為に 自分がセッションをする時の参考になります。
カナダでは EMDRの効用が知られているために 
ソーシャルワーカーを始めとする方々からの勧めで治療を受けに来た、という例がたくさんありました。

ADHDや統合失調症にも効果があるとのことです。
EMDRの治療を受けた方たちは 皆さん 自分が楽になり しあわせを感じられています。
それは 私の事例ばかりでなく 20人の受講者の皆さんが 報告されていました。

精神分析医の方が EMDRセラピーでも つい分析をしてしまい、
EMDRの原則から外れるために コンサルタントの方から 
「分析や解釈をしないように。」
と 助言を受けておられのが印象に残りました。

EMDRが日本でももっと知られて 不登校やニートの方々の問題改善に役に立って欲しい、と思いました。

楽しい授業の会

松戸市の楽しい授業の会主催者の方が 講演会を開いて下さいました。
悩みをかかえた方はおられなかったようですが いろいろな会を主催したり 人と関わる仕事をされたり また好奇心で会と関わり続けておられるという方々にお会いできました。

アドラーは誰かの役に立つことが人を幸せにする、と言いました。
誰かの役にたっておられる しあわせな方々にお会いできて うれしく思いました。

今度は「勇気付け講座体験」という講座を開いてくださるそうです。

アドラーの「勇気付け」と EMDRセラピーで幸せへの道のお手伝いができたら 私もしあわせです。

2009年12月3日木曜日

めでてぇじゃねえか!

「お父さん、何ておっしゃってた?」
と聞くと
「めでてぇじゃねえか、って言ってた。」

子どもにうれしいことがあった時 このような勇気付けの言葉もあるのですね。
お父さんのうれしい気持ちが伝わってきて それを伝えてくれる子どもの表情もにこやかでした。

私もうれしくなりました。

2009年12月2日水曜日

みんな注目して欲しい!

子ども達は 可愛いですね!
それに 素直です!
友達を傷つけた言葉を言ったことがある、と正直に認め
「ごめんなさい。」
と 素直に言える子どもを見ていると 涙が出るほど心を動かされます。
「正直に言ってくれて ありがとう。」
「素直に謝ってくれて ありがとう。」
と 思わず声をかけます。

クラスメートに怒っている子どもも ちゃんとした理由を持っています。
気持ちが分かってもらえた、と 子どもが感じると
いわゆる反抗的だった子どもが 赤ちゃんのように可愛く素直な笑顔を見せてくれます。
まだまだ可変性があるのですね。

プラスのことで 注目されるようになると 子どもはどんどん変わっていきます。

アルフレッド・アドラー博士は言いました。
「反抗的な子どもなどいない。大人がそうさせているだけだ!」
「目の前に問題のある子どもがいたら 大人である自分が対応を学ぶべきだ。」

子どもの態度を反抗的あるいは問題あり、と感じたら 
自分の態度を見直すと問題解決につながるという訳ですね。

自分の態度の見直しには 学び(講座の受講)が必要です。
本を読んで頭で理解するだけでは 行動につながらなかったり 解釈を間違ったりします。

自分を知る、子どもの行動の目的を知る、という内容が盛り込まれている講座の受講を
お勧めします。
子どもとの関係の改善につながっていなかったら その講座が合っていないか
あるいは自分が実践出来ていないかのどちらかです。

自分の態度を見直し、新たな対応方法を取り入れるには継続した努力が必要になります。
しかし、10年、20年後の子どもの成長を見ると その努力がきっとしあわせにつながります。

2009年11月23日月曜日

生しらす丼

生しらす丼を召し上がったことはおありでしょうか。

江ノ島の名物です。
前回帰国した際に 友人に江ノ島の山の上にある食堂に連れて行って頂き、ファンになりました。

実は神奈川県にあるアドラー心理学を実践している学校からお仕事の話を頂き、帰国しました。
18日朝 モントリオールを発ち、19日午後3時に成田に着きました。
成田XPで大船に。オーストラリア人のアパートの大家さんが大船の駅まで迎えに来てくださいました。
「大船駅のプラットフォームまで迎えに行きますよ。」
というメールを頂いていました。

実はお話を頂いたときに 「藤沢・江ノ島・生しらす丼」と脳裏に浮かびました。
新しい土地、新しい出会い、「ワクワク、ドキドキ」がしばらく続きそうです。
「ワクワク、ドキドキ」は次男が子どもの頃よく言っていた言葉ですが ふと出てきました。
生しらす丼に近くて しあわせです。

日本の皆様 よろしくお願い致します。

2009年11月12日木曜日

息子達の言葉

上の息子が中2の時のことです。
家庭が崩壊していることを指して言いました。

「お母さん、T(弟)は可哀想だね。俺は 最近までは良い家庭があったことを知っているから 大人になっても家庭ってどんなものか覚えていると思うけど Tは小さいから覚えていないだろうね。」

下の息子が中2になった時に言いました。
「お母さん、お兄ちゃんは可哀想だったね。俺は小さかったから 何が起きているのかよく分からなかったけど お兄ちゃんは中2だったから 全部分かって 辛かっただろうね。」

息子の言葉を聞いても 当時の私はうつ症状の真っ只中で 彼らの気持ちを受け止めることは出来ていませんでした。

その後、1998年だったと思います。
気功の先生の手ほどきで瞑想をしていた時に 二人の息子の言葉が脳裏に浮かびました。
当時の息子達の声がそのまま聞こえて来ました。
お互いの悲しみを思いやれる息子達は 私にとっては財産なのだ、と強く思ったのです。

アドラー心理学では 幸せの3大要素を 次のように言っています。

1.仕事、勉強、家事など することがあること
2.友人、社会とのつながり(1以外の場所で)
3.パートナー

次の二つも関わってきます。
 
4.精神生活
5.趣味

さらに「勇気づけ」を実践すると 毎日しあわせを感じられます。
EMDRセラピーで勇気をくじかれた記憶を ポジティブに変え、勇気づけでひとりでも多くの方にしあわせになって頂きたい、と思います。

2009年11月11日水曜日

息子

私には 息子が二人おります。
長男は ウエブディレクターで会社員。
二男は アメリカの芸大でジャズベースを学んでいます。

私がアドラー心理学に出会ったのは 1994年(くるしい年)長男が中2、二男が小4の時でした。
私は 夫婦不和が原因のうつ症状の真っ只中でした。

状態を改善したいと模索するうちに 友人から「アドラー心理学」という言葉を聞きました。
そして 野田俊作氏の「アドラー心理学入門:勇気付けの家族コミュニケーション」に出会います。それを読んで 息子達に宣言しました。
「お母さん、今まで生き方が間違っていた。これからは アドラー心理学で生きるわ。」

本をきっかけに 1995年から2000年まで シカゴでアドラー心理大学院で家族カウンセリング等を学ばれたS先生から 子育て講座、心理学講座などを学びました。

「二男が中学を卒業したら シカゴのアドラー心理大学院へ行こう!」
と目標を立てて 働き始めました。

中2の頃、私の希望を聞いた二男は
「お母さんが行くのなら 行ってもいいよ。僕は日本に居るよ。」
と言っておりました。ところが中3になって
「僕もお母さんと一緒に行きたい。連れて行って。」
と 気持ちが変わりました。

そして2000年3月、中学卒業と同時に二人でモントリオールに来ました。
それから9年8ヵ月。
色々な障害を乗り越えて 息子はモントリオールで高校を卒業、カリフォルニアで大学の最終学年を修めています。
私はアドラー心理大学院修士を卒業、EMDRセラピストの訓練も受けることが出来ました。

昨夜 久しぶりに二男と電話で話しました。
「ベースの個人レッスンを受けている先生に可愛がってもらっているんだよ。ロサンゼルス交響楽団で弾いている人、50才位かな。先生は大学を出てすぐにオーケストラに引っ張られた人なんだよ。レッスンの前後に色々な話をしてもらえるんだ。将来のことを相談に乗ってもらえたり、練習についてアドバイスをしてもらえたり。」
と。息子が その道の大先輩に可愛がって頂いているというのは 親としてとてもうれしいことです。
「2000年にモントリオールに来た時のことを思うと お互いに前進してるね。これからも ゴールに向かって まい進してね。」
と伝えました。

息子の現在は 私がアドラー心理学に出会い、S先生からの勇気づけを頂いたことにつながっています。

家庭不和・離婚という出来事が無かったら アドラー心理学に出会うことも無かったのです。
否定的にとらえがちな出来事ですが 人生プラスに働くこともあるのですね。

アドラー心理学のおかげです!
アドラー心理学の「勇気づけ」をひたすら実践することが しあわせにつながります!

Y君の絵手紙

きょうは Y君との日本語の勉強の日でした。

学校で編んだというペンケースを 誇らしげに見せてくれました。
Y君の通っているのは フランス語でシュタイナー教育を実践している学校です。

編み物の先生から習ったというペンケースは たくさんの色鉛筆を入れるのにピッタリのサイズです。
「ボタンは先生につけてもらったの。」
と 満足そうなY君。
「あのね、アメリカ人のお友達がまた学校に来るんだって。先生に手紙が来たの。」
と これもうれしい報告です。

「これ、ぼくが描いたの。きれいでしょう。」
と クリスマスの飾りをたくさん描いて
「IKUKO さよなら」
の文字も入れた 絵手紙をくれました。

「ぼく、書き順すごい?」
と 書き順に気をつけて漢字を書いていることを 伝えたいY君。

私のモントリオール生活に 温かいエネルギーをたくさん下さったIM家の子ども達の一人です。

2009年11月6日金曜日

みたらし団子パーティ

土曜日の日本語教室でのことです。
子どもたちは お母さんが日本人、お父さんは他の国の出身です。
日本で言う いわゆるハーフの子ども達です。

日本の和菓子の話になりました。
どの子も和菓子は「大好き」です。
みたらし団子が簡単に美味しく作れることを思い出し、作り方の載っているサイトを伝えました。

次の週にEさんが
「このビルにキッチンはあるの?」
と聞いてきました。
「無いけど。どうして?」
「みたらし団子、みんなで作りたいから。」
とEさん。

自分の家でよく友達とお菓子を作る、と聞いていたので
「友達と作れば?」
と伝えると
「きっとみんな好きじゃないと思う。」

つまり友達は日本のお菓子になじみの無い人たちなのです。

そういえば お餅、団子、白玉のように粘り気のあるお菓子を
とても好き、という西洋人の方もたまには居られますが 多くの方達からは
「変!」「飲み込めない。」
等と反応が返ってきます。

ティーンにもなっていないEさんが そのような見極めが出来ることに感動しました。
文化の違い、好みの違いを自然に受け入れているのです。

彼女は暮らした国が ヨーロッパ、日本、そしてカナダ・・・。
それぞれの文化の違いを肌で感じて成長しているのですね。

土曜日、午前の日本語の勉強の後、白玉団子作りパーティを開くことになりました。
楽しいひと時を共有できそうです。

2009年11月4日水曜日

母の回復

88才の父から Eメールが届きました。
(父がメールを使うようになって 連絡が楽になりました。)

「皆さんのお蔭で、今日もお母さんはリハビリ。一回ごとに力が付いて来るようです。
左足のむくみもほとんど目立たなくなりました。
こんな事をしていたら寝たきりになると言って、手続きをして貰ったお蔭です。」

とありました。
5ヶ月前に帰国した際 私が乗ったタクシーの運転手さんは介護タクシーとしても
仕事をされていました。
両親が通院にお世話になっているとのことで 母の状態をよくご存知でした。
そして 私に
「お宅のお母さんは リハビリを受けたほうが良いですよ。介護保険を利用する手続きをした方がいいですよ。」
と勧めて下さったのです。

長く日本を離れていた私には 介護保険の仕組みは分かりませんでしたが
お世話になったことがあるケアマネージャーの方に連絡を取りました。
驚いたことに 電話をかけて15分後には書類を持って訪問して下さいました。

そして私が10日後にはモントリオールへ戻ることを伝えると
介護タクシーの利用の手続きを迅速にして下さったのです。
その日の母は
「お世話になるのは心苦しい。タクシーだけでも有り難い。リハビリは行きたくない。家に居るのが一番しあわせ。」
と 言い切っていました。

ところが その後介護タクシーを利用させて頂くと 私に話をして下さった同じ運転手さんだったそうです。
そして母に強くリハビリを勧めてくださいました。
母の気持ちが変わり 週に2回ずつリハビリに通うようになったのです。
そして5ヶ月経ちました。その経過が上記の父のメールです。

介護タクシーの運転手さんのお言葉がきっかけになりました。
本当にありがたい、と感謝しております。

権力闘争:アクアフィットネスの場で

最近 パンプキンパイ、アップルパイ、ブルーベリーパイと高カロリーのお菓子を取りすぎていました。アクアフィットネスで少しでもエネルギーを使うことにしました。

寒くなってきたためか 受講生は7人だけでした。
プールに居たのは 50才位の監視員の女性と30代のインストラクターの男性です。

クラスは25メートルプールの半分の浅い部分で行われます。
クラスが始まると 8人の内の一人はヌードルと呼ばれる浮き具を使用して
プールの深い所でエクササイズを始めました。
監視の女性が 浅い所へ移動するように、と声をかけました。
すると 注意された女性は
「どうして?いつもここでやってるけど。」
と答え、移動しようとはしませんでした。
監視員が繰り返し移動するように伝えると 注意された女性は
プールから出て行きました。

数分するとクラスに遅れて別の女性が入ってきました。
深い部分からプールに入ろうとするのを見て
監視員は同じように注意をしました。
すると その女性は手を振り払うしぐさをし、監視員を無視しました。
監視員が注意を続けると クラスに加わってエクササイズをしていた別の女性が
ヌードルを持って深い方に移動しました。

注意された人をサポートする態度を示したのです。

監視員は繰り返し浅い方へ戻るように手で指示をしました。
この二人の女性は 全く無視していました。
監視員の女性は組んだ足を30分以上ゆすっていました。
口も固く結んで険しい眼を注いでいました。

インストラクターは 一番初めに監視員に
「何故?」
と聞いただけで 後はずっと無言でした。

監視員の女性、プールを去った女性、無視を続けた二人、
正にアドラーで言う権力闘争そのものの図でした。

2009年11月2日月曜日

ピアノ発表会

IM家のご家族が出演されるピアノ発表会に行きました。

Y君、Nさん、とお母さんの3人が弾かれました。
4年前のY君を知っている私は 彼の上達に眼を見張りました。
Nさんも4年前には
「私はピアノは向いていない。」
と言って当時は習っていませんでした。
今は勉強の気分転換にピアノを楽しんで練習しているそうです。

お母さんも子どものころからずっとピアノを楽しまれておられます。
発表会の最後には 先生と連弾されました。

会の進行はフランス語。
演奏者は日本人のIさん、いわゆるハーフのIM家のお子さん二人、
フランス系カナダ人の先生、後はスパニッシュ系の生徒さんでした。

様々な人種の人々と一緒に暮らすことが日常のモントリオールは
子ども達の人格形成に大きな役割を果たすことになることでしょう。

2009年10月31日土曜日

アーユルベータ

友人のTさんに アーユルベータマッサージをして頂きました。

Tさんは本場インドで習って来られたそうです。
また中国のマッサージも習得されています。

オイルを使って体全体のマッサージの後、顔と足の裏のマッサージもして下さいました。

初めての体験だったので 始めは少々緊張気味でした。
顔、特に目の周囲と足の裏のマッサージは とても気持ちが良く、ウトウトと眠くなってしまいました。

帰宅後、お気に入りのTV番組にスイッチを入れたものの 気が付いたら眠っていました。
足のマッサージが眠くなるほど気持ちが良いものだとは知りませんでした。

マッサージのファンになりました。

2009年10月30日金曜日

アイコンタクト

アイコンタクトを研究テーマにされているカナダ人の心理学者Sさんに出会いました。
私と彼女の共通の友人、日本人のMさんが 
「二人が知り合いになると きっとプラスになる!」
と紹介して下さったのです。

Mさんと3人で午後のお茶から夕食まで あっという間に5時間もおしゃべりしていました。
彼女がアイコンタクトに関心を持つようになられたのは 子どものころからの知り合いの方にアスペルガー症候群の方がおられて
アイコンタクトをされないことを疑問に持ったことから、ということでした。
Sさんは大学で心理学を教えておられます。EMDRも治療の一つとして教えているけれど 実際に具体的な内容はご存知が無かった、ということでした。
私が受けたトレーニングの内容とクライエントへの効果をお伝えすると、
「近い将来、トレーニングを受けてご自身のプライベートセラピーに取り入れたい。話を聞けて良かった。」
とおっしゃいました。

Mさんは日本でコンサルティング会社にお勤めされていたこともあり、ビジネスの発想が豊かな方です。
彼女の人脈を惜しげなく分けて下さるMさんの気風のよさと 話術の巧みさ、表現の豊かさにも感動を受けた午後でした。

彼女の才能をビジネスに出来ないものか!!!
と話を伺いながら思ったりもしていました。

2009年10月28日水曜日

インターナショナル!!!

夕方電話がありました。

5人家族で3カ国語が常に存在する IM家のY君からです。
「今度、ピアノの発表会があるの。日曜日の午後2時から 来れる?」
と 日本語で私に話しかけてくれます。

私の友人のSさんも誘いたいとのことでしたので 電話を代わりました。
Y君は 英語はあまり得意では無い、と言っていたので
「フランス語で話していいわよ。」
と言うと Y君は Sさんとフランス語で話し始めました。

次にY君のお母さんとSさんが話し始めました。
Y君のお母さんは フランス語も話されますが 英語の方が得意なのでしょう。
Sさんとは英語で話されました。

次に電話が私に渡され、会話は日本語に替わりました。

ケベックに居ることは なんだか面白い、と このような時にも感じます。
IM家にとっては 日常なのでしょうけれど。

「言語は財産」
と聞いたことがあります。

私のサイトを作って下さっている Yさんも 日本語、英語、フランス語を
話されます。もちろん読み、書きも。

2009年10月22日木曜日

評判・・・

「日本人は 礼儀正しくて お客を大切にすると思っていた。会社の社長に対して こんな失礼なメールを送る日本人には初めて出会った。」
と 知り合いから紹介されたある会社の社長さんがおっしゃいました。

「このメールを見てください。」
と見せられたメールは ビジネスメールというよりは 思春期の子どもが反抗して親に投げつける言葉のようでした。

「この方は 若いのではないでしょうか。英語が使えるということで 日本の会社に雇われているのかもしれませんが。」
と伝えると
「そう、20才代半ばだと思います。取引先の社長に対するメールではないですよね。びっくりしました。でもね、うちの会社にとってこの日本の会社の製品は重要なんですよ。ですから 直接やり取りする彼の面子をつぶすことはできないんですがね、ビジネスメールの書き方を知らない若者を 英語が出来るというだけで雇っているのは 会社にとっても良くないと思いますよ。」
とおっしゃいました。

2009年10月19日月曜日

Kちゃんの新たな門出

友人の娘さんで かつ私が4年間英語の家庭教師をさせて頂いたKちゃん。

「正社員の試験に受かって 来年4月から働くことになりました。」
とKちゃんからメールを頂きました。

Kちゃんと友人にお祝いのメールを書きながら 涙が止まりませんでした。

友人は一番上のお嬢さんを2才の時に預けていた保育所でのお昼寝中
の事故で亡くされています。その悲しみを抱えて生きておられます。
子ども達の安全と幸せを何より大切にして来られたことを見てきました。
ご主人といっしょに喜ばれておられる姿が目に浮かびます。

「子は親の鏡」と昔から言います。

アドラー心理学では その人格形成に影響を与える背景の一つと表現されます。
友人は 特にお子さん達に問題があった訳ではないのですが「自分の子育て方法でいいのかしら?」と疑問を持ち 私の「勇気づけ育児講座」を学んで下さいました。

「勇気づけ」で子育てを実践すると 10年、15年後に成果となって現われるという実践例の一つと言ってもいいでしょう。

2009年10月18日日曜日

伊勢神宮

昨日 日本在住の友人と話すうちに 話は伊勢神宮に行き着きました。

前回帰国した際に とても心地よさを感じた場所として記憶にあります。

「今度の帰国で また行こうと思っている。」
と伝えました。
驚いたことに 彼女も同じ気持ちとのことで 話がまとまりました。

森林浴をし、心身を清める旅にしたいと思います。

2009年10月17日土曜日

EMDR

友人から尋ねられました。
「どうして EMDRのトレーニングを受けたのか?」

理由は二つありました。

一つ目は 私が「日本でアドラー心理学」「勇気づけの育児」を習ったS先生が勧めて下さったことです。
もう一つは カウンセリングで効果が無かったQさんの力になりたいと こころから思ったのです。

これまでのカウンセリング・セラピーの中では 何らかの進展があり、それほどEMDRのトレーニングを受けようとは思っていませんでした。私自身15年ほど前 自殺も考えたことがあるうつ症状を経験していました。S先生のカウンセリングと勇気づけ講座で前向きに生きる気持ちになれていたのです。
ところが 相談に乗ったご家族の方から 症状が好転しなかったという話を聞き、EMDRのトレーニングを 早く受けEMDR治療をさせて頂きたい、と思いました。
日本でのトレーニングは 半年に1度です。
ネットで探すと モントリオールの隣の州のロンドンで 今年中に パート2も終了できるコースがあることが分かりました。

Qさんの力になれなかったことが 新たなセラピーの技術を得ることへと導いてくれたのです。
2回EMDR治療を行った Aさんから 3回目の予約の確認のメールが来ました。
Qさんの力にはなれなかったのですが Aさんを始め他の方々のお役に立ったことで 神様も許してくださるのではないかと思うのですが・・・。

忘れること!!!

きょうも 良いお話を聞きました。娘のように若い Cさんからです。
Cさんとは ケベック州政府が主催するフランス語のクラスで1年余り前に出会いました。

お母さんが 忘れっぽい方とのこと。

「ケンカをしてもすぐ忘れて話しかけて来る!
こっちがまだ怒っていても 何も無かったかのように話しかけて来る。
もう いつものことだから 家族も慣れてしまっている。
だから ケンカ状態が続かない!!!」

「良いですね!!!!!」
と 思わず言いました。
Cさんが こだわりの無い方であることの理由の一つであるように思えました。

忘れることは EMDRで行う 脱感作に近いものがあります。

トラウマは忘れることが出来なくて苦しむ訳です。不愉快な気分をすぐ忘れることが出来るのは 特技ではないでしょうか。特にそれで家族円満が保たれるのであれば 最高です!
ご両親、お姉さんにお会いした時 笑顔が印象的なご一家でした。

EMDR治療

きょうのクライエントの解決したい課題は 次の通りでした。

「学校に行きたいけれど 気力が出ない。これまでも行こうとしたけれど続かなかった。何故だか分からない。」

彼女は 上司から学校に行って 仕事の免許を取るようにと言われているそうです。彼女に 学校に関する思い出を聞きました。

7才のころ、祖父母が大好きで家に祖父母と居たかった。でも大人たちが
「学校へ行くように。」
と迫った。学校へ行くのが 嫌で嫌で仕方が無かった、という思い出が出てきました。

それをイメージにし、EMDRの治療を始めました。
「後頭部や両目に熱を感じる。」
「息がしやすくなった。」
「頭がすっきりした。」
などの言葉が 眼球運動を行う度に出てきました。
「どんなことが起きても 大丈夫よ。」
と言いながら 進めました。

50分ほどのセッションの後、

「学校が嫌いと言うことで 私は自分が悪い人、ダメな人だと思ってたのね。でも違う。私は良い人。自分を信じられる。」
「すごくすっきりしたわ。気分が良い。学校へ行くわ。こんな気分になれてすごく嬉しい。ありがとう。」
と彼女の口から出てきました。

彼女からの力強いハグから 彼女の気持ちが伝わってきました。

「誰かの役に立てるということは 人を幸せにする一番の近道」とアドラー博士が言っています。実感できたひと時でした。

2009年10月16日金曜日

グループ事例検討会

EMDRのカテゴリーにも書いたのですが 昨日5時から8時まで スカイプを使って事例検討会がありました。

先日ロンドン(オンタリオ州)のトレーニングパート1で一緒だった人達です。

どの人の例を聞いても 子どもの頃のネガティブな体験が現在の問題と重なっていることが見えます。
アルフレッド・アドラー博士は 精神病理予防として「勇気づけで対応することが 教師や親には不可欠」と力説しました。
今から 100年も前のことです。
現在抱えている問題を解決するEMDR(眼球運動による脱感作と再処理)の治療の中で 子供の頃の様々な感情や思い出が出てくることから見ても アドラー博士の理論は正しかったと言えます。

昨日セッションをしたAさんは
「眼球運動を進めるうちに出てくる自分の言葉にびっくりした。でも どんどんポジティブな言葉も出てきてうれしい。」
とおっしゃっていました。

不登校・引きこもり・うつ病・不安障害・パニック障害等にも有効とのことです。
症状に進展が見られないという方々に 是非試して頂きたいと思います。
「日本EMDR学会」で 全国の治療者の方々を検索できます。

従来の話すカウンセリングほどは治療期間がかかりません。
EMDR治療の様子を英語のニュースで見ることができます。
Youtube EMDR ← クリックして下さい。

2009年10月14日水曜日

ぼく ビー球を飲んだの

昨日は Y君との日本語の勉強の日でした。

Y君は漢字を書いている途中にふと 言いました。
「ぼくね、ビー球飲んだの。パパが911に電話をかける、って言ったから かけないで、って言ったの。911にかけると お腹を切ると思ったの。でも切らなかった。うんこをしたから 出たと思う。でも分かんない。床に落ちてたから 飲んだの。」
好奇心から飲んだ様でした。無事で 良かった・・・。(911は日本の119です。)

Y君とのお付き合いは ちょうど4年が終わるところです。ひらがなを学習するところから始めました。
いまでは とめ、はね、右払い、左払いをしっかり区別して漢字を書けます。
楽しく勉強していれば 大人になってもっと力を伸ばしたいと思った時に 肯定的な気持ちで学習を続けることが出来ます。
ひたすら「勇気づけ」で対応していると Y君も私が何を言うか分かっているので安定したき持ちで取り組めるようです。

Y君が学校で学んでいるのはフランス語なので 伝えたい単語の日本語を知らないときはフランス語の電子辞書にタイプしてもらいます。Y君の選ぶフランス語の単語は ちゃんと的を得た単語であることがほとんどです。フランス語を正しく綴ってタイプ出来ることにも 的を得た単語を選ぶことにも いつも驚かされます。

Y君のお母さんが 前に
「日本語の勉強の後は Yは落ち着いた気持ちでいると感じられる。」
と 伝えて下さったことがあります。

アドラーの勇気づけ効果ですね。
長く受け持たせて下さっている Y君のご両親にも 感謝しています。

2009年10月13日火曜日

EMDR

韓国の血が4分の1入っているというスコットランド系カナダ人の友人。
この前会った時に 彼女の友人が不安障害で精神的に不安定だとのことでした。
私がロンドンへ行った目的が EMDRのトレーニングだった、と聞いてそれについて知りたいとのことでした。
EMDRIA(国際EMDR協会)のサイトをお伝えしていました。

「EMDRIAのサイトを見たわ。すごい治療ね。私の友達に EMDRIAのサイトを見せて あなたの電話番号を教えたから。彼女があなたに電話をかけるかしこさを持っていると良いんだけど。もし私が彼女だったら 絶対EMDRの治療を受けるから。」

「交通事故の記憶から来る車に対する不安感を解消したい」
と言った別の友人に治療をした時のことです。
30分ほどのEMDRの治療の後
「不安感はゼロ。記憶もほとんど無い。気持ちい~~~い。気だるいけど気持ち良い!!!まるで夫と素敵な時間を過ごした後のよう!!!」
と・・・。

驚き!!!でした。
不安感がどうなったか、後日報告して下さることになっています。

2009年10月11日日曜日

バイリンガル

日本では英会話熱が続いているのでしょうか?

日本語と英語、あるいはフランス語やドイツ語など2ヶ国語を読み書き出来るようになるバイリンガルの最高の条件は それぞれの言葉を話す両親を持っていることかとIM家のお子さん達3人に会うたびに思います。

前にも書いたことがありますが IM家のご夫婦は奥様が日本人、ご主人がフランス系カナダ人です。
ご夫婦が出会われたのはヨーロッパで ご夫婦の会話は英語です。
初めてのお子さんを妊娠された時に 奥様がお医者さんに
「どの言語で子どもに接したら良いのか?」
と 相談されたそうです。答えは
「ご夫婦それぞれの 母国語を貫きなさい。」
だったとのこと。

お母さんと子ども達3人は完全に日本語です。
お父さんと子ども達はフランス語。
ご夫婦は英語。
ですから 5人の家族で3ヶ国語が常にあります。

3人の子ども達は 読み書きを習う前から 英語は話さなくても
いつも両親の英会話を聞いて育ったそうです。

以前、面白いことがありました。
末っ子のY君。
私に
「僕、英語は話さないの。」
と言った1週間後、
「僕、英語しゃべれるんだよ。」

お母さんが何があったのか 説明して下さいました。

アメリカからフランス語を習うために転校して来た女の子を
とても気に入ったとのこと。
彼女に話しかけるために これまでにインプットしていた英語をアウトプットした・・・
ということだったそうです。

家庭で充分(8年間)インプットしながら 使う機会が無かったY君だったのです。

IM家のお子さんは学校で フランス語、英語、選択で第2外国語を習っています。
彼らにとっては 4つ目の言語です。
「鉄は熱いうちに打て!」
と言いますが 特に言語はそうかもしれません。

楽しみながら・・・。

2009年10月10日土曜日

EMDRと不登校・引きこもり・うつ病

不登校、引きこもり・うつ病という状態になるには きっかけとなる出来事があった可能性があります。
成績、先生、友人、部活、親との関係など ひとりひとりが違う体験をしています。

日本EMDR学会という言葉で検索すると「EMDRとは」というタイトルで
どのような治療をするのか説明されています。

この10年間ほどの間に カウンセリングが一般的になってきました。
EMDRの即効性については まだ知られていないようです。

私にEMDR治療者のトレーニングを受けることを勧めて下さったS先生は
「アドラー心理学とEMDRで 最強の技術になる。」
とおっしゃっています。

中学時代から不登校状態が続き、自宅にこもったまま成人し、
一緒に住んでいた両親が他界されて ひとりでくらしている、という人が
友人の実家の近所におられるそうです。
お姉さんか妹さんが食料を持って時折訪問されているとのことです。
ご本人の苦しみもそのきょうだいの苦しみも大変なことだと思います。

早期解決の方法の一つとして 日本でもEMDRが広まって欲しい、と思います。

2009年10月9日金曜日

EMDRの効果

先週末 ロンドン(オンタリオ州)で ENDRパート1のトレーニングを受けました。
EMDRIAから承認されているトレーナー二人(心理学者と心理セラピスト)によるものです。
北米でこのトレーニングを受けるには 次の条件があります。

1.修士以上の学位があること
2.心理学の分野で働いていること
3.心理セラピー等の組織に属していて認定を受けていること

このセラピーは従来の心理セラピーとは全く異なり クライエントもセラピストも 多くを話す必要はありません。

北米では EMDRは効果の早いセラピーとして広まっています。
(EMDRIAで検索すると 世界各地のEMDRセラピストのページに行けます。)

不登校、引きこもり、うつ症状、パニック障害を始めとする様々な精神症状に効果があります。

もしこれらの症状で悩んでおられるかたがあったら 是非EMDRを試して頂きたいと思います。
(日本EMDR学会で 治療者リストを調べることが出来ます。)
軽い症状ですと3回前後通うだけで終了になるようです。

2009年10月8日木曜日

I can help you!

EMDRのトレーニングパート1を ロンドンで受けて来ました。
ロンドンと言っても カナダのオンタリオ州のロンドンです。

10月1日(木)の夜から講習が始まり2(金)~4(日)の3日間
理論、デモンストレーション、実技をしました。

デモンストレーションは 実際にセラピーを継続して受けているクライエントに
インストラクターである心理学者が EMDRセラピーを行う、というものでした。

Youtubeでセラピーの一部を見たことはあるものの
実際に見たのは初めてでした。

クライエントから次々に出てくる怒り、苦しみ、悲しみの感情の言葉や涙に
研修を受けていた19人は 息を潜めて見入っていました。

セラピーの初まりには 落ち着かない、不安な表情だったクライエントから
セラピーが進むにつれて肯定的な言葉が出てくると共に安定した表情になり
笑い声を何回も聞くことが出来ました。

クライエントの始まりの自分の認識は「私は 悪い人間です。」でした。
ところが セッションが終わった時には「私はすごく良い人よ。」に変わっていました。

インストラクターは EMDRを始めてから
"I can help you!"
と言えるようになった とのことでした。

2009年9月29日火曜日

リハビリの再処理効果

再処理とは 脳が本来持っている情報処理の活性化のことです。
EMDR治療でも使われている言葉です。

母は 長い間亡き姑の言葉を悲しんでいたのでしょうか。
帰国中、一緒に居た1ヶ月ほどの間に何回も同じ言葉を聞きました。

「赤ん坊を泣かせるな、と言われて おんぶしてジャガイモを植えたんだよ。悲しかったよ。」
と・・・。
(赤ん坊とは 既に定年になった兄や還暦を目前にしている私のことですから むかし、昔の出来事です。)

先日電話で話した時のことです。

「お母さん、今度EMDRやってあげようか。11月にはトレーニングが終わるから。」
と言う私に 思いがけない答えが返ってきました。

「もういいの。」(母)

???

「どうしたの?」(私)

「あのね、リハビリセンターで私の孫のような若い方が 一生懸命私たちの世話をしてくださるのを見てたら 言われたことはどうでもいいって思えてきたの。」

・・・そういうこともあるのですね。

若い方々の仕事への姿勢を見ている内に 気持ちを切り替えることが出来たようです。
これはEMDR治療で眼球運動によって起きる効果に近いものがあります。

巣南リハビリセンターの職員の方々の仕事に対する姿勢が 母の心にも働きかけ、半世紀以上母の脳裏にあったものを融かす効果があったのです。

2009年9月22日火曜日

30才代+40才代+50才代

タイトルの年齢の3人です。
モントリオールで出会った 2~3年前からの友人です。

30才代のNさんはドイツ在、40才代のYさんはカナダ・カルガリー在。
(30代に入ったばかりのNさんには 「Yさんは40代だけど 私はホヤホヤの30代、育子さんは???」
と 言われるかも・・・しれません!)

Yさんが仕事でモントリオールに来られたので ドイツのNさんとスカイプでデートをしました。
ドイツとモントリオールは時差が6時間あります。
(日本とモントリオールの時差は 夏時間で13時間、冬時間で14時間です。)

世代を超えて友人が出来るということは 私自身が20代、30代の頃はあまり無かったように思います。
アドラーの「勇気づけ」を学んでから 生きるのが楽になり、
それと同時に 世代を超えた友人が出来始めたように思います。

面白いことに モントリオールに来たことで 世代の幅もいっそう広がると同時に
地理的にも広がりました。
モントリオールで出会った方々が あちこちに居られるからです。

スカイプのおかげで 喫茶店で話しているかのように
距離を感じることなくデートが出来ることも 若い頃には想像もつかなかったことです。

「勇気づけ講座」を受講されているMさんがおっしゃっていました。
「1年に1回位会っていた友人と 1ヶ月に1回は連絡があるようになった。」
と・・・。

肯定的な関係は 明日への栄養剤です!
「勇気づけ」を学んで 肯定的な関係を広げませんか?

2009年9月21日月曜日

寄生虫

初夏に劇場の入り口でお話したことがきっかけで知り合ったギリシャ人のAさん。

一緒に飲茶に行く予定だった7月下旬から体調がすぐれませんでした。
原因不明の腹痛でした。
いろいろ検査をした結果 寄生虫が小腸に居たそうです。
5月にギリシャを訪れた時に やはり体調を崩されたとのこと。

生の魚を召し上がったのかどうか 聞いてみたいと思います。

生の魚を食する私たち日本人も 要注意ですね!

2009年9月20日日曜日

子育ての本と講座の違い

アメリカ人の友人の妹が
「14才の娘の扱いに困っている。」
とのことで 妹さんにアドラーの子育ての本をプレゼントしました。
「すごく良い本で気に入っている。夫も一生懸命読んでいる。」
とのことでした。

ところが・・・・・
「携帯でメールをやり取りしたり パソコンでFacebookを読んで時間を費やすので 10時半には携帯とパソコンを取り上げることにしている。」
とのことでした。
規則を親が作っている訳です。

本の中には 
「規則作りは 家族で話し合う。」
という項目もあるのですが・・・。

講座の中では 話し合ったり 課題をやったりしながら内容を進めますし、
宿題があり、本の内容を実践する必要が出てきます。
ところが 本を読んだだけでは実践につながらないので
自分の問題に気がつかず、かつ解決にもつながりません。

子どもが柔軟なうちに「勇気づけ育児講座」をお勧めするのは
このようになることが 予測されるからです。

友人の妹さんは 英語・フランス語・イタリア語を読み書き出来る才媛です。
大型医療器具の会社でリサーチャーとして世界を飛び回っておられます。
自分の人生に自信がおありになると 
「自分は正しい。子どもが間違っている。」
と思われるのかも知れません。

2009年9月19日土曜日

すっかり秋です

朝夕めっきり涼しくなりました。

昨日近くの郵便局の前のメープルの木が1本だけ特に紅葉していました。
道路に落ちていた葉っぱを1枚拾って 本に挟みました。

そういえば2000年の秋にもたくさん葉っぱを拾って
日本の両親への手紙に入れたことを思い出しました。

一緒にモントリオールに来た 当時15才の息子は
今は カリフォルニアで ジャズベースを学ぶ芸大の4年生です。
「煙草を止めた。」そうです。
何年も前から 「止めたい。」と何回も試みていたのです。

一つ心配が減りました。
心配は 私の課題です!

2009年9月8日火曜日

Mさんのアドラー体験発表

友人のMさんが 千葉県の仮説実験授業の例会で
アドラー心理学の「勇気づけの対応」について発表された、と教えて下さいました。

参加者の方、それぞれが不登校や引きこもりの人々に心当たりがあられるようで
関心を持ってアドラーの「勇気づけの対応」を聞いて下さったとのことです。

「トーマス・ゴードン博士の“親業”と似ている・・・」
と言うお話があったとのことでした。

トーマス・ゴードン博士の親業の目指しているところと
アドラー心理学の「勇気づけ」は共通している部分も多くあると思われます。

アドラー心理学では 「全ての行動に目的がある。」として
子どもの行動の目的を予測するところから 子どもを理解します。

そして 子どもの理解を深めるために きょうだい順位、育った環境などを見ます。
言わば分析的、また認知療法的な側面もあるところが異なっているのではないかと思います。
(親業について じっくり学んでみないと正確な違いは見出せないと思われます。)

最近エジプト人の友人と話す機会がありました。
「車を運転するのに 免許が要るのに 親になるのに免許が要らないのは 絶対におかしい。子どもを育てるのは簡単なことではないのに 誰でも親になってる。」
と アドラー心理学の「勇気づけ講座」の必要性を支持して下さいました。

子どもが 10才前後までは
「うちの子に限って大丈夫。」
という保護者の方が多いようです。
私たち心理セラピストは その後 14~15才になって 明らかに問題を呈するようになってから親として悩み始められる方々に多くお会いするのです。
子ども脳が固まっていない10才までに「勇気づけ」を学んで頂ける方法を模索しています。

「三つ子の魂 百まで」
「鉄は熱いうちに打て」
は 心理学的な観点からも言えるのです!!! 

2009年9月4日金曜日

MMFCAのワークショップ 7回目

ワークショップの参加者の一人である
「心理セラピーは信じていない。」
というアラブ系の21才の青年に EMDRの話をしてみました。
「心理セラピーの一種だけれど 話をすることで働きかけるのではなく 目の動きを使って脳の神経に働きかける方法。」
と言うと
「面白そう。興味がある。サイトに行って見る。」
と 肯定的な答えが返って来ました。

すると 聞いていたスタッフの一人が
「自分もトラウマがあって 悩まされている。」
と・・・。

関心を持って頂け、クライエントとして名乗りを上げて頂けることは 本当にありがたい事です。
セラピーを始める前に必要な「関係作り」が既に存在していると見ることが出来るからです。

アドラー「勇気づけ講座」とEMDRで一人でも多くの方のしあわせのお手伝いをさせて頂きたいと思います。

2009年8月30日日曜日

アラスカでも生きていけそう!

「アラスカでも生きていけそう。」
1年毎に転校し、新しい環境での生き方を身に着けたMさんの子どもの頃の思いです。
「それを思ったのは何才だったの?」
と尋ねると 
「多分 小学校の高学年。」
とのこと。

北は宮城県から南は宮崎県まで 小学校から高校まで11校を経験したそうです。
学んだことは
「所変われば 常識が変わる。前の土地で真実だったことは 次の土地では間違いだったりする。ある土地で ビー玉と呼んである土地では それをラムネ玉と呼ぶ。でも自分が新しい土地に行ったら それをそのまま受け止めて 前からラムネ玉と呼んでいたように振る舞う。どこの土地に行っても同じだったことは 人に嫌なことを言ったりしたりするのは 人に嫌われるということ。大切なのは 何処へ行っても“やさしさ”。自分のことは自分でして 人が困っていたら助ける、助け合う。」
など。

人は誰でも自分の心理学を持っていますが Mさんほどアドラー心理学に近いものを持っておられる方には 初めて出会いました。

「アラスカでも生きていけそう。」
と言うのは Mさんが自分の柔軟性、適応力に気づかれていたということですね。

Mさんは 教師を32年間勤めた後退職し ホームヘルパーの資格を取って 時々ヘルパーをされています。
秋からは エステシャンになる学校へ通われるとのこと。
新しいことへの挑戦をためらわない態度は 子どもの頃に培われたものですね。

2009年8月28日金曜日

感動したビデオ

「音楽や芸術に国境は無い」を実感させてくれるビデオです。
ケニア生まれのイギリス人の友人から送られて来ました。
下の「感動のビデオ」の文字をクリックすると見ることが出来ます。

感動のビデオ

2009年8月26日水曜日

結末

ゲーム感覚3割…万引き少年 低い罪の意識:警視庁の調査
7月末までに万引きで検挙された総数は8644人で前年比約17%増だったが、このうち20歳未満の少年は2565人で同約46%増、特に中学生は1211人に上り、同約69%も増えていた。
万引きをするする罪悪感については、「捕まるとは思っていなかった」(46%)、「悪いことだと思っていなかった」(6%)だけで半数以上を占め、「捕まれば厳しく処分されると思った」(18%)を大きく上回った。検挙された後の気持ちについても、「運が悪かった」が105人(25%)に上るなど、反省する姿勢を見せない少年が目立っていた。
同庁は今後、小売店などにすべての万引き被害について通報を求めるとともに、家庭や学校にも、改めて万引きが犯罪であることを認識するよう指導を強化する方針。(2009年8月26日20時15分 読売新聞 より)


欲しいと思うこと自体は「興味・関心がある」という点で肯定的なことである、万引きという方法が 社会の秩序を無視した違法なものである。欲しい物を手に入れる為に どうしたら良いか、どんな選択肢が考えられるだろうかを 子どもが生まれた時から 生活の中で教えていく必要がある、ということだと思います。

「捕まれば厳しく処分されると思った」(18%)は 結末を考えないで万引きをしている少年が8割ということになります。
社会のルールを学ばないまま、行動の結末を予測する力を持たないまま中学生になっているということです。

この「行動の結末を予測する力が育っていない」ことは 万引きに限らず 社会の様々な場面で現われて来ると推測出来ます。
アドラーの「勇気づけ講座」では「自分の行動の結果は 必ずなんらかの結末を生む」と説明しています。
学校や家庭で 社会の秩序を教え、自分の行動の責任を取るという「勇気づけの対応」が成されていれば この調査のような結果にはならないと思うと 「勇気づけ講座」を広めたいと思います。

2009年8月22日土曜日

「勇気づけ」レッスン

友人のTさんが 「勇気づけ講座」を受けて下さっています。
お子さんは無いのですが 自分自身のために。

きょうは「あなたはどこからきたのでしょう」の内容でした。

アドラー心理学では 「5つの要素」が性格の基礎になるとしています。
1.健康・容貌
2.家庭の経済・社会的状態
3.親の養育態度
4.性別
5.きょうだい順位
です。

それに「早期回想:子どものころの記憶」が加わります。

子どもの頃の記憶は 芋づる式に色々出てきます。
どなたの記憶も現在のその方の行動や気持ちと一致していたり
何らかの関連が見出せます。

「三つ子の魂百まで」
と言いますが 子どもの頃の環境は本当に大切です。

子どもの頃に作られた性格、行動傾向を持って
その後 何十年を生きていくことになるのですから。

2009年8月19日水曜日

引きこもり

一昨日 Youtube で引きこもりの成人した息子を持つご両親の動画を見ました。
日本で放映されたテレビ番組でした。

中学の時から不登校で そのまま引きこもりになり 20年以上引きこもりの状態とのことです。
それを見ながらアドラー心理学のテキストにあった言葉を思い出しました。

「子どもが幼い頃に 自立と責任を学ばせる訓練の時間を取らないと 成長した時には
その訓練の為にもっと時間がかかることになる。」

多くの保護者の方々は 子どもが大人になった時の状態を予測しにくいようです。
私たちのような様々な世代の 心の病を持った人々に接する仕事をしていると
保護者の対応とその子どもの表情を見て 親子関係が分かり
その子どもが大人になった時の姿をある程度予測できます。

「このままではまずいかも・・・」
とお子さんの状態について感じておられたら 
教育を受けた専門家に相談して欲しいと思います。
その専門家が自分の気持ちに合うことも大切です。

お子さんが 外出できるようであれば EMDRの治療を取り入れているセラピストに
当たられることをお勧めします。
欧米ではほとんどの都市にありますし 日本でも各地におられます。
不登校の子どもに対するリサーチの結果も日本で発表されています。

「善は急げ」と言います。

前記の引きこもりの方のお母さんが
「私が死んだら全てが終わる。」
とおっしゃっていました。
お母さんの苦しみは それで終わるのでしょうが 息子さんの人生は
そこでは終わらないことでしょう。

一人でも多くの方に「三つ子の魂百まで」の言葉通り
幼い頃の対応が大切、と「勇気づけ講座」をお伝えしたいと思います。

2009年8月15日土曜日

クリーニング店で

近所にあるクリーニング店の経営者はギリシャ人の女性です。

2年前にお店の権利を買って経営を始めた方です。
通っているうちに話をするようになり 今では行くと
「コーヒー飲んでいく?」
と尋ねられるようになりました。

きょうも頼んだものを引き取りに行くと誘われました。
お店がだんだん忙しくなってきて 疲れている様子です。
「大丈夫なの?」
と尋ねた返事が返って来ました。
「金曜日はね、この近くに住んでいる義母を訪ねるの。
彼女がご飯を作ってくれて、デザートまでゆっくりするのよ。
金曜日が私にとって最高の日よ。
主人か義母を選べって言われたら 迷わず義母を選ぶわ。
すっごくいい人なの。」
「ギリシャ人はね、人情味があって親切でいい人ばかりなのよ。」

お店の経営の話も聞かせてもらったこともありますが
忙しいわりには お金にはならない、
でも始めたからには納得の行くまでやってみる、とのことでした。

義理の仲でいい関係を持っておられる話を聞くと
いいエネルギーがもらえます。

2009年8月14日金曜日

青少年のワークショップ

きょうは ワークショップがありました。

これまで全く発言をしなかった19才の青年が きょうは何度も発言をしたという変化がありました。
遅刻ぎみだった彼が きょうはワークショップが始まる時間より早く来ていました。
「たまたま早起きしたんだよ。」
と。彼が自分のことを聞かせてくれました。

カリブ海の小さな島が生まれた所、とのこと。
7才の時にお母さんが亡くなったので叔母さんに連れられてカナダに来たそうです。
お父さんは多分アメリカのどこかに居るとのことで 連絡は取っていない・・・。
一緒にカナダに来た二人のお姉さんはそれぞれ結婚していて 彼は一人暮らし・・・。

ワークショップを開いて下さった青少年保護団体の責任者の青年(JPさん)が
「自分は彼らの親でありたいと思っている。」
と言われた訳が分かりました。

ワークショップの初日に責任者の青年と参加者の間に
しっかりと信頼関係があるのを感じた背景が見えてきました。
(参加者については 性別と年齢だけが知らされていました。)

2009年8月13日木曜日

スイミング教室

きょうは YMCAのスイミング教室がありました。
初日は15人前後いた受講者は回が重なるにつれて少なくなり、5人でした。
インストラクターは二人です。
20才前後の女の子達です。
生徒の大部分は熟年のおばさんです。

「足は良くなったけど、手がまだ後ろへ行きすぎ。」
「今のは 完璧。」
セミプライベートレッスン状態で 泳ぐ度にコメントを下さいます。

「若いっていいな~~~。」
と 熱心に説明して下さる表情に見とれてしまいます。

自分の出来、不出来よりインストラクターの女の子の
健康な表情と声が印象に残った今日のスイミング教室でした。

元気をもらった気もちになりました。

2009年8月7日金曜日

ワークショップ

きょうは 青少年ワークショップの4回目でした。

「ストレス」について解説と討論をしました。
討論の中で アラブ系カナダ人の青年が言いました。

「教育者という人たちは おどしたり叱ったりして
子どもを教育しようとしている。そんなのは教育じゃない。
そういう教育者にたくさん出会ってきた。もちろん全部じゃないけど。
でも 多くがそうだった。
そういう人たちに 俺はいくらでも 悪い態度を取れるよ。
笑顔をくれる人には 笑顔で返すけど 文句を言う人には
もっと強く出てやるんだ。」

アドラー心理学で説明している 不適切な行動の目的を
そのまま彼は語っています。

教育者や大人が 子どものためを思って言ったとしても
信頼関係が出来ていないところでは 効果がない、
ということです。

彼が前向きに生きていこうと苦しんできたことは
表情や態度からばかりでなく ことばの端々から伺えます。

ワークショップが終わってから 同僚が言いました。
「彼はこれまでの人生ですごく勇気を挫かれてきているね。
私たちが少しでも力になって生きたいね。」

私の息子と同世代の青年です。
かつての息子の姿と重なりました。

2009年8月4日火曜日

分かりません

勉強をみている時、相手が
「分かりません。」
と 言ってくれるととても助かります。

「分からないこと」
「間違ったこと」
に対して 勇気づけをすると 
子どもばかりでなく大人でも安心します。
そして 恐れないで
「分かりません。」
と言ってくれるようになります。

分からない部分があっても先に進んで勉強していくことが出来る人もいれば
分からない部分が気になって立ち止まる人もいます。
気になる部分を解決した方が 後のことを考えると良い場合が多いのではないでしょうか。
「分からないこと・間違うこと」に対して 勇気づけができれば
子どもは本来持っている理解力を いっそう伸ばすことが出来るでしょう。

2009年8月3日月曜日

リハビリ効果

昨日は父の88才の誕生日でした。
父に誕生祝いの電話をしました。父はお礼を言った後、母のリハビリの話を始めました。
「お母さんは リハビリに通うのを楽しみにしておられます。きょうはね、驚いたことがあったんだよ。送ってくださるリハビリの車が着いた、と思って今から玄関に行くと、お母さんはもう廊下を歩いておられたんだよ。2ヶ月前は 玄関から廊下に上がるのが大変だったのに。リハビリのおかげで 目に見える回復です。」
84才の母がリハビリセンターに通いはじめて2ヶ月弱になります。
母の声も聞きました。
「孫のような若い先生方が“歩きましょか?”と言われるから “はい。”と言って 歩くの。体が動くようになるって うれしいね。皆さんのおかげで ありがたいことです。」

介護保険の利用を勧めて下さった 介護タクシーの運転手さん、お世話してくださったケアマネジャーのTさん、巣南リハビリセンターの職員の方々のおかげです。

母が自力で玄関から廊下へ上がれたことは 父にとって大きな驚きと喜びだったようです。
誕生日プレゼントですね!!!

2009年7月31日金曜日

笑顔の多い街・モントリオール

モントリオールで暮らしていてしあわせを感じるひとつに
「多くの人の 笑顔に出会えること」があります。

通りを歩いている時、入ったお店やスーパーのレジなどで
にっこり微笑みかけられることがよくあります。
通っているYMCAでも 初めて出会う人とでも
挨拶や笑顔を交わすことは よくあります。

5月末にモントリオールに来た友人も 私の近所の人達が
「お帰りなさ~い、カナダへ戻って来たね!!!」
と声をかけてくださるのを見て
「昔の日本の田舎のようだね。」
とか
「一人で歩いていると 毎日必ず誰かに声をかけられる。みんな優しいね!!!」
と言っておられました。

トロントから来た人やフランスから来た人からも
「モントリオールはみんながフレンドリーで優しいから 心地よく暮らせる。」
と聞いたことがあります。

笑顔も「勇気づけの効果」があります。
笑顔からは ネガティブ(否定的)な言葉は出てきませんから。

心からの笑顔は精神的に健康かどうかのバロメーターですね。

娘と母のように・・・

朝パソコンを開くと Tさんの娘さん、Kさんからメールが入っていました。
2回ほどのメールの往復の中で
「今度戻ってきたら娘と母のように待ち合わせて美味しい物食べに行きましょう。」
と言って頂きました。

きょうのモントリオールの青空のようにさわやかなKさんからの
“娘と母のように”
のフレーズがとても気に入って しあわせな気分になりました。

2009年7月30日木曜日

こころの未病

育児講座は精神病理予防としての効果があります。

子どもが幼児、小学生の低学年のうちは 大人は
子どもが精神的に未発達のような思いがあるのか
子どもの気持ちよりも 大人の考えや都合を優先しがちです。

漢方で 未病(病気ではないけれど、病気に向かっている状態)という言葉があります。
心理セラピストとして 親子関係講座のインストラクターとして
精神的未病の状態の子ども達を見ることは 多々あります。

サンフランシスコの親子(アメリカ人)の例です。
両親+14才の長女+10才の二女の4人家族です。
私が初めてその一家に出会ったのは今から5年ほど前です。
ご夫婦はどちらも高額所得者で共働き。
住み込みのお手伝いさんが二人の娘さんの世話をしておられました。
お母さんの娘への接し方と娘さんの表情を見て
上の娘さんがティーンになった頃に 
娘さんとの良好な関係を保つことは難しくなる、と予測出来ました。

この夏、14才の娘さんが一人でサンフランシスコから
モントリオールの友人宅に遊びに来ました。
友人の話では 母親との関係は良いものではないそうです。
厳しい母親の目を逃れるために 言い訳や作り話をしたり
けんか腰に話をしたり、あるいは無視したり。

このように子どもがティーンになると 仮に親の意見が正しくても
思い通りにすることは出来ません。
日常生活の中で 争うことが多くなります。

日本で親族間殺人が多く見られるのは
このような関係が極限に達した結果です。

アドラー心理学の不適切な行動の目的の3番目の復讐です。

友人の娘さんの場合はまだ 2番目の闘争の状態です。

既に出来上がったネガティブな関係をポジティブなものにするには
時間と労力がかかります。
子どもとの関係がこのようになる前に 赤ちゃんのころからあるいは妊娠中から
対応の方法を学ぶことが 子どもと良好な関係を持つ将来につながるのです。

そして子どもが 次の態度を身につけます。
1.自分のことは自分で決める。
2.自分で決めたことには責任を持つ。

不登校・ニート・引きこもり・自殺という心配はほとんど無いでしょう。

2009年7月29日水曜日

親バカと言うんだよ!!!

7年ほど前のことです。
「ベースを習いたいんだけど・・・」
それまでは自分でベースを弾くことを楽しんでいた息子が言いました。

「本人の望むことは できる範囲でできる限り援助する。」
というアドラー心理学の育児講座の基本を踏まえて OKをしました。
「どうなるか分からない、けれど本人が納得いくまで応援しよう。」
と・・・。

高校の最終学年を迎える前には 
「チャーリー・ヘイデンの教えている大学に入りたい。」
と 決めていたようです。

息子は中学を卒業してすぐ 英語を全く話せない状態でカナダに来ました。
時間をかけて高校を卒業しました。
「お母さん、僕もカナダへ連れて行って。」
と 来ることを自分で決めた為 
言葉の通じない高校へ通うことの大変さについては 
ひとことも小言を言いませんでした。

最近息子が下のサイトを送ってきました。
彼の演奏です。
ジャズに興味のある方は是非サイトへ行って聴いてくださいますか?
「そういうのを 親バカと言うんだよ。」
と 息子に言われそうですが・・・。
http://www.reverbnation.com/masatoshisato

私は息子が10才の時からアドラー心理学の育児講座の教えに従って接してきました。アドラー心理学に出会わなかったら 親の意見・考えを押しつけていたと思います。
一度学んで実践すると 家族と良い関係を持つ、どのような人間関係にも応用出来る、実践している人々と安定した良い関係が持てるなど 限りない効果を実感できます。
これはEMDRの理論、効果とも一致していて EMDRのトレーニングを受けることがとても楽しみです。

2009年7月28日火曜日

私には何が出来ますか?

「簡単なことしかできませんが 私には何ができますか?」
日本の大学4年生のMさんから頂いたメールです。

次のように返信しました。

「試験が終わったら、Fちゃんに元気がでるもの送ってみようと思ってますo(^o^)o」と 
前のメールにありました。
Mちゃんが
「こうしてあげたい」
と思ったことが 一番Mちゃんらしくて良いと思います。どんなことでも
「自分がどうしたいか」
で考えると 答えが見つかります。時と場合によっては相手に
「して欲しいことがあったら 言ってね。」
と尋ねる方法もありますが。

Mさんは 友達が落ち込んでいることを心配しておられるのです。

Mさんご一家とはモントリオールで出会いました。
Mさんのお母さんも 私の講座(アドラーの育児方法)を学んで下さいました。

Mさんご一家との出会いも
「アドラーの勇気づけを学ぶと ポジティブな人間関係が広がります。」
という例のひとつです。

ポジティブな人間関係がしあわせを運んでくれます。

2009年7月25日土曜日

何も言わないで見守ること

「3番目の子どもの就職が内定しました。何も言わないで見守る事、本人が決める、この2点守れました。」
とTさんからメールが入りました。

友人のTさんは 15年前に 私の初めて子育ての講座を受けて下さった方でもあります。
一番上の娘さんが 中2(14才)の時でした。

講座の内容を忠実に実践されたことが とても印象に残っています。
「気をつけていたのに また言わなくてもいいことを言っちゃったの。せっかくこのところいい関係だったのに。」
「大丈夫。スタートラインまでは後退しないから。」
このような会話を何回か繰り返したこともあります。

4月に帰国してTさん一家にお会いした時 一番上の娘さんの
「家で反抗期があったのは 私だけよね。弟達はなかったよね。」
の言葉に 驚きました。
Tさんが講座を受けて下さったのは 
「一番上の娘さんとの関係を良くしたい。」
からだったのですが 実践されたことで 下の二人の息子さん達とは
特に悩みは生じなかったということでした。

また3番目の息子さんが 土日一人で家にいることが多く
洗濯物の取り込み、流しの片付け、犬の散歩、お風呂掃除と支度を
されているのを見てTさんに聞くと
「講座で習って 家族で分担を始めたことから 家族が居ない時は
あの子がするようになったの。」
とのことでした。

子宝といいますが こどもが家庭に協力的で 自分の道を自分で見つけて
自立してくれることは本当に「宝」だと実感します。

アドラー心理学の育児講座を実践されると
15年後にはこのようになります!!!
という見本のようなTさんご一家です。

Tさん お知らせ下さって ありがとうございました!

2009年7月23日木曜日

うれしかったこと

クライエントの方からメールを頂きました。
30代の男性、Aさんとします。
彼は中学のころ同級生の女子にいじめられた経験がありました。
「卒業してから10年以上経っているのに 年に何回もいじめられている夢を見るんです。また昨日も見たんです。普段は顔もはっきり思い出せないのに 夢の中でははっきり顔が見えるんです。」
「起きたときは 嫌な気分です。」

3回目に会った時のことです。
「いじめられた夢を見たんですけど 今までと状況が違ったんです。いつもはいじめられているところで終わっていたんですけど 今度は 男子が出てきて 助けてくれたんです。」
「目覚めた時は ほっとした気分でした。」

何ヶ月後かに会った時は
「そういえば 夢はすっかり見ません。忘れてました。」

今回のメールでは次のようにありました。
「新しい方向に進むことが決意できたので 症状も落ち着いている。いろいろなことが ポジティブな視点から捉えられるようになった。」
誰かの役に立つことが 人をしあわせにする。 
とアルフレッド・アドラーは言ったのですが 本当にその通りです。
彼のメールのおかげでしあわせを感じました。

2009年7月21日火曜日

5人家族で3ヶ国語

IM家の子ども達とのお付き合いが始まって丸4年が経とうとしています。

IM家のご家族は 日本人のママ、フランス系カナダ人のパパ、そして3人(15才、12才、10才)の子ども達です。

子ども達は フランス語系の学校に行っており
学校では 第2外国語として英語を学んでいます。
ですが 彼らにとっては 第3外国語です。
というのも ママとの会話は日本語で 日本語の読み書きも出来るからです。

両親の会話が英語でされているので 英語も良く分かり、学校の英語の授業でも
上のクラスに入っているそうです。(習熟度別のクラス)

加えて一番上の子は 学校で中国語を既に2年間習っています。

ママと私とは日本語、パパにはフランス語を難なく切り替えて話し、
両親の英語の会話も理解できている!!!
人間の脳、人の学びには限界は無いのか・・・ 
と 感動します。

ママによると
「このごろは夫婦の会話の行き違いを 娘がママには日本語で、パパにはフランス語で説明し補足するんですよ。」
と・・・。

(IM家のお母さんに了解を得て書いています。)

良い子じゃないの!

A君が漢字を一字一字ていねいに書いています。
「よく頑張ってるね。」
と声をかけた私に A君が答えました。

「でも僕は 良い子じゃないの。いつもお母さんに怒られてるから。」

「自分で“良い子じゃない”って思ってるの?」
私の問いかけに
「うん。」
と目を見てしっかりうなづきます。

お母さんが A君に注意されるのは もちろん常識の範囲です。ですが 子どもはその中で自己概念を形成していくのです。

「ぼくは良い子ではない。」というY君の自己概念は
「ぼくは がんばっている。」「ぼくは自分のことは自分でできる。」など
肯定的なものに置き換えられたほうが 彼の将来に役に立つのは明らかです。

「ピアノの先生も 怒るの。“ちゃんとやりなさい!”って。」
「ちゃんとやってないの?」
「難しいの。」

大人が期待しているように 子どもは行動する。
というアドラー心理学のテキストの中の言葉を A君は自分のこととして話してくれています。大人が叱ると子どもはその言葉を 自分に対する評価であるかのように解釈し、次第に相手の言葉のように行動するようになるのです。

お母さんがA君を可愛い、大切だ、と思っておられることは明らかです。
ところがA君の為を思って注意することが A君の自己概念を否定的なものにしているのです。

これが私たち大人が
「気がつかないうちに子どもの勇気をくじいている。」
ということなのです。

EMDRの本を読み進んでいて気がついたことがあります。
私は学校で理不尽に扱われた、という記憶があって 特にアドラー心理学を学んでからは 「子どもの立場に立って出来事を見ている」のです!

A君の良さを伸ばすようにサポートしていけたら・・・と思っています。

2009年7月16日木曜日

親を殺した子ども達

子どもが親を殺したというニュースを目にする度に
10代、20代で殺人という罪を背負って生きていくことになる彼らを思うと
心が痛みます。

子どもの不適切な行動の目的は 次の通りです。

1.注目関心
2.闘争
3.復讐
4.無関心

親が電話をしている時など 子どもが話しかけてくることがあります。
「まったく!!!うるさいわね~~~。」
と 親はイライラすることがあります。
子どもの行動の目的は 「1」の親の注目・関心を得ることです。

子どもが親の言うことを聞かない、腹が立つ、は2の「闘争」の域に
入っています。

子どもが 親に勝てない時、子どもは「3」の復讐を企てます。

親が子どもの対応を ほんの少しでも学んでいれば
このような悲劇には至らないでしょう。

不登校の子どもは「1」の段階かも知れないし、「4」の段階かも知れません。
どちらにしても 一番身近な親が対応を学べば 子どもの不登校の状態は
快方に向かいます。
アドラー心理学の対応は 経験や思いつきではなく100年の歴史と
北米・ヨーロッパでの実績・科学に基づいた子育ての方法です。

講座を受けて実践された方のお子さんは 確実にプラスの方向へ
行動を起こされます。
お子さんの行動の目的が軽いうちに 子育て講座を学んで頂けたら・・・
と 思います。
親である限り子どもが何才になっても 学んだ対応は役に立ちます。

2009年7月13日月曜日

カップルの破綻

安定していると思われたカップルが 離婚に向けて別居を始めたと聞きました。

「自由と自分のスペースが欲しい。」
という奥さんからの離婚の申し出とのことです。

結婚して35年。
奥さんはずっと専業主婦です。
趣味と実益を兼ねて アクセサリーの制作と販売をされています。

私の友人がご主人の幼馴染でアクセサリーの展示会に
誘われたことがあります。
ご主人が 奥さんの作品の展示販売に協力しておられる姿が
印象的でした。

住んでいた家は 奥さんと子ども二人がそのまま暮らし、
ご主人が 家を出たそうです。

ご主人は借りた家に 子どもがいつ来ても泊まれるようにと
準備を始められました。

カップルカウンセリングも受けられていたとのことですが
奥さんの「別れたい。」という気持ちは変わらなかったとのこと。

「愛」の関係は すれ違いが少ないうちに近寄る努力をしないと
大きくなってからでは 修復が困難になります。

2009年7月10日金曜日

MMFCAのワークショップ:1回目

MMFCAのワークショップを開催しました。

様々なバックグラウンドを持つ17才から28才までの青年達10人対象でした。

全部で8回です。
その内の3回は「性格形成について」です。 
きょう盛り上がったのは
4種類の動物の中から1種類を選んで その理由と他の動物を選ばなかった訳を
発表するという内容でした。

4つのなかから一つを選んだことを伝える中で
自分の理想・信念が明らかになっていきます。

主催者の「青少年保護団体」の方からも 
「参加者の意欲的な発言につながったワークショップだった。」
と フィードバックを頂きました。

・・・来週までの家庭での宿題・・・
子どものいる人達が4人でした。
子育てにも応用できる宿題にしました。

「肯定的な部分を見つける」です。

ワークショップを主催して下さったのは
団体で働いておられる J.P.さんです。
J.P.さんが 青年達と信頼関係を築いておられるのを
見て 心を動かされました。

2009年7月6日月曜日

百人一首

てらこやで 百人一首をしました。

イギリスで日本語を習っていたというきょうだいが
「百人一首は 面白い。意味は知らないけど。
覚えようとしなくても 何回もやってると 覚えるの。」
と言うのです。

「読むのは先生。」
と言うので むかし、むかし聞いたのを思い出しながら
読みました。

終了時間が来たのも気づかずに 真剣に札を探していました。

顔に関係のある慣用句も 楽しんで学習しています。
「鼻にかける」「口をそろえる」「目を丸くする」
など・・・。

2009年7月3日金曜日

苦手意識

子どもと勉強していて いちばん楽しい瞬間は
「分かった!」
と笑顔を見せてくれる時です。
一番印象に残っているのは 今はもう立派な娘さんになられているBちゃんです。
私が落ち込んでいた時期だったので
彼女の笑顔は 私にとって大きな勇気づけでした。

きょうは 一緒に日本語を勉強している Mさんとうれしいことがありました。
 
「詩の暗唱をしてみない?」
と3週間前に提案しました。
「私、詩を覚えるのは 得意じゃないの。妹は得意だけど。」
・・・
「あ~、覚えなくてもいいのよ。読むだけで。」
など、いくつかの留意点を伝えました。

3週間目の今日、ほとんど間違えずに暗唱できました。
宮沢賢治の「雨にも負けず」です。

にっこりとうれしそうなMさんと
しあわせなひと時を 共有できました。

2009年7月2日木曜日

EMDR

EMDRとは「Eye Movement Desensitization and Reprocessing」の略です。訳すと「眼球運動による脱感作と再処理 」となります。
特にPTSD「Post Traumatic Stress Disorder」(外傷後ストレス障害)に効果があると言われています。

「EMDRのトレーニングを受けると セラピーの効果を高めることができますよ。」
と 日本でアドラー心理学関連講座でお世話になったS先生に勧められていました。

モントリオールに戻ってから EMDRのトレーニングを受けて 治療者として認定される所を探していました。
北米のあちらこちらにで研修がありますが 
トレーニング費用+飛行機代+宿泊費=高額 となります!

ネットサーフィンでたどり着いたのが London で行われる研修です。
London と言っても 英国ではありません。カナダのオンタリオ州にある街です。
メールで問い合わせると 翌日に
「秋の研修で会えるのを 楽しみにしています!」
と 返事が来ました。
のんびり走る列車で10時間前後かかります。
(新幹線があったら 5時間もかからないのではないかと 思うのですが・・・)
研修開催地の近くの公的なホテルも予約出来ました。

「EMDRの研修を受ける。」
と 友人に言うと たいてい
「実験で 安くやってね!」
と即座に言葉が返ってきます。

多くの人が 忘れてしまいたい出来事を持っておられるのかもしれません。

研修中に私も受けられることでしょう!
楽しみです。

2009年7月1日水曜日

子どもの行動の目的は???

お母さん方からよく聞く言葉です。

「腹が立って、腹が立って・・・」
「ホント、イライラなんて通りこしてます!!!」

子どもの行動の目的は 大人の感情から推測出来ます。

アルフレッド・アドラー博士の弟子であったルドルフ・ドライカース博士は
子どもの不適切な行動の目的を4つに分類しました。
そして 大人の感情から推し量ることが出来る、としました。

  大人の感情        子どもの行動の目的

1.「イライラする」      「注目・関心を得ること」
2.「腹が立つ」       「権力闘争」
3.「悲しい」        「復讐」
4.「絶望」         「無気力」

大人が子どもの行動の目的に気がつかないで対応を変えないと
子どもの行動の目的は 1から2へ、2から3へ、3から4へと
進んで行きます。

子どもの行動が気になったら 対応の方法を学ぶチャンスです!
「鉄は熱いうちに打て!」
と言います。
早すぎるということは 決してありません。

という事で きょうは講座の宣伝でした!!!

2009年6月29日月曜日

きょうのできごと

モントリオールは世界ジャズフェスティバルを開催し始めて30年になります。
今年は明日6月30日から7月12日に開かれます。

昨夜はその会場の近くでSeraiという劇団の20周年を祝うショーがありました。
モントリオールはニューヨークと同様に人種のるつぼです。
そのショーでも出演者も観客も様々な国の人々でした。

会場が暑かったので 開演まで涼もうと外に出ました。
「暑いですね・・・」
「人がいっぱいだから 余計に暑くなるのよね!」
と言ったたわいない話から Aさんと言う女性と話が弾みました。

彼女はギリシャ系カナダ人です。
Aさんも劇に関わる仕事をしておられるそうです。
私が心理関係の仕事をしていると聞くと
彼女の脚本について語り始めました。
書いている時は全く気がつかなかったけれど
出来上がった作品が上演された時
内容が自分の人生を語っていた、
また8年ほど前に関わっていた劇の団体が解散した時に
うつ病を経験した、と・・・。

「Aさんはもしかしたら 子どもの頃に同じ様な体験をされている
かもしれませんね。」
と言うと 驚いたように
「そうなのよ。続くことを望んだけれど自分の力ではどうしょうもなくて
無力さを味わったの。」
とおっしゃいました。

アドラー心理学に関心を持って頂けました。
「メールするから!」
と言って下さいました。
新しい出会いになるかも知れません。

2009年6月27日土曜日

MMFCAのワークショップ

MMFCA(Montreal Multicultural Family Counseling Association)
は アドラー心理大学院の卒業生3人で作った組織です。
私たちは Multiculturalの文字通り 3人共出身国、肌の色が異なります。


7月から9月まで 18才から25才までの青年対象のワークショップを
開催することになりました。
モントリオール市内の青少年援助団体の共催です。

未来ある青年とのワークショップが意義のあるものであったと
感じてもらえるような内容を提供したいと思っています。

2009年6月25日木曜日

Kさん:お兄さんの思い出

兄はね 先天性の心臓病だったの。
スポーツが好きで 
「サッカーをしたい。」
って言ってたんだけど 体に負担がかかるから 卓球をしてたのね。
二十歳までしか生きられないって言われてたのよ。
その頃 心臓の手術が始まったころで
うまく行けば もっと生きられるって
可能性にかけて 手術をしたの。
高校1年生だった。
結局 うまく行かなくて 亡くなったの。
その時 たまたま 近所の人が
手術の時の看護婦さんだったのね。
兄が亡くなった後 家に来て
“兄が手術を怖い、って手術台の上で震えていた。”
って 母に話したのね。
母が泣き崩れていたのを
よく覚えてるの。
私、自分が冷たいのかな~って思うんだけど
母をかわいそうだとか思ったんじゃないの。
どうしてこの人は 母にそんなことを言うのかな、
って 思ったのね。

そうそう、昔、お風呂って
薪で焚いてたのね。
私がお風呂へ入る時
兄が 竹の火起しを使って
お風呂の追い炊きをしてくれてたわ。

テレビが入ったころで
私の布団とテレビの間にちゃぶ台を立てて
つい立にしたのよ。
意地悪なんだけど
私、どうしてこんなこするのかな~って
思ったことを覚えてる。

私、兄が手術台の上で震えていたって聞いてから
死ぬのが恐いって思ってた時期があったわ。

~~~

Kさんに 早期回想から解釈出来るKさんについてお話し、
‘冷たいのではない’ことをお伝えしました。
喜んで頂けました。
お互いにお礼を言って電話を終えることが出来、うれしく思いました。

リハビリ効果

84歳の母がリハビリセンターに通い始めて3回目。

どんな様子か電話してみました。
「若い職員の方々が とても親切でよくして下さるの。
みんな頑張っていらっしゃるから 
私も頑張ろう、という気持ちになれる。」

「リハビリでは
“Fさん、もう1回歩きましょうか”
と聞かれるから
“はい”
という気にさせられるの。 
“歩きましょう!” 
じゃなくて 
“か?”だから。」
と母。

「そう… じゃあ もし “歩きましょう!” って言われたたら どんな気持ちになるの?」
との私の問いに
「足が痛いのに...嫌だな~~~と思う...」

勇気付け講座で 子どもの立場に立って考えるという
ロールプレイをします。

やる気にさせる声のかけ方は 子育てでもお年寄りのリハビリでも
同じなのです。。。。。

改めて 納得しました。

2009年6月23日火曜日

登校拒否だったY君のお母さんの実践

日本に帰国した4月のことです。

10年以上前に 講座を受けてくださったY君のお母さんに9年ぶりにお会いしました。
お子さんの登校拒否の状態を改善する為に
「勇気づけの育児講座」の内容を真摯に実践された方です。
9年前は 高校進学をお子さんが決意された、という段階でした。

「この9年間、いつも思い出していました。」
と おっしゃって下さいました。

私も 大学院の授業で 親子関係が出てくる度に
「その後 どうされているかしら・・・」
とよく思い出し、その後のY君のことを
教えて頂きたいと 思っていたのです。

Y君は 高校を卒業し お母さんと同じ職業に就くために
専門学校へ通われたそうです。
就職して4年目とのことでした。
「とても楽しんで仕事に通っています。勇気づけの講座に出会って
本当に良かったです。」
と 笑顔で話して下さいました。

Y君のお母さんは Y君の不登校を心配して
不登校の親の会に参加しておられました。
私が「勇気づけの対応」をご紹介すると
「私が知りたかったのは こういうことだったんです。」
と 言葉に力を込めておっしゃったことが
思い出されます。

お母さんのお姉さん、そしてその職場の方々にも
「勇気付けの育児講座」を紹介して下さいました。

Y君のお母さんのこころからの実践が
Y君の進路選びとご家族の幸せにつながっていると
私も本当にうれしく思いました。

モントリオールの介護車

今朝9時少し前のことです。

交差点に差し掛かった私の前を Medicar と表示のある
大型バンが横切りました。

車は 少し行って停車し、運転手さんが降りてきました。
車が止まった家のバルコニー(地面から2メートル位の高さ)に
白っぽい箱型の建造物が付いています。

少しすると 看護婦さんらしい人とその家の方が出てきました。
まもなく お年寄りが車椅子で箱の中心に入りました。

なんと その箱のように見えたものはエレベーターになっています。
ゆっくりと地面の高さまで車椅子に乗ったお年寄りが降りてこられました。
運転手さんは 介護車の中へ車椅子を押しました。

モントリオールで 初めてみた介護車と利用されている光景です。

自分の親の年齢が重なって 
これまで見過ごしてきたものが目に止まるようになった
ということかもしれません。

「こども叱るな 自分が来た道、
年寄り叱るな 自分が行く道」

いつ どこで聞いたのか読んだのか
全く記憶が無いのですが 
実感する この頃です。

2009年6月20日土曜日

捨て掃除

Mさんからのメールで「捨て掃除」という聞きなれない言葉を知りました。

「捨て掃除って 何ですか???」
という私からの 質問のメールに 次の返事が来ました。

「狭い場所を決めて、15分間捨てる物ととって置くものに分けて、
とって置く物は、元に戻す。今日は、引き出し一つやりました。
昔使ってた引き出しで、殆どいらない物でした。」

さすが お掃除上手になるコースを受け、実践されている方だと、
改めてMさんの行動力に感動!!!

私も見習うことにしました。

ずっと本棚と机の上が気になっています。
「捨て掃除:その1」は
気になっている場所から始めることにしました。

2009年6月18日木曜日

母のリハビリ体験

要介護1に認定されている母が 介護老人保健施設・リハビリセンターで
リハビリを始めました。

ケアマネージャーのTさんに初めて勧められた時は
全くその気の無かった母です。

ところが 父や介護タクシーの運転手さん、私の言葉などで
リハビリセンターでお世話になることになりました。

朝、センターの車が迎えに来てくださり、リハビリやマッサージを受け、
昼食を頂き、またリハビりを受け 夕方に送って頂けるという
本当に至れり尽くせりの内容です。
遠方の私は 気がかりで初日と2回目の後、電話を入れました。

「センターの方々は 皆さん親切で温かく 一生懸命やってくださる。」
「ひとり 隣の集落の方がおられて “知っている人がいて良かった。” と言ってくださった。」
「お父さんの迷惑にならないよう 少しでも良くなるように リハビリを続ける。」
などの うれしい言葉が出てきました。

「続けられそう?」
と 問いかけた私に
「続けなければいけないの!みなさん、私よりひどい方でも 頑張ってリハビリされているの!少しでも良くなりたいの。」
と 驚くほど前向きな言葉が返って来ました。

「たった2回のリハビリの後なのに、台所の流し台の前に立つ姿勢が 良くなった。」
と 父の言葉。

ケアマネージャーのTさん、介護タクシーの運転手さん、リハビリセンターの皆様、
本当にありがとうございます。

母のリハビリから プラスのエネルギーを感じた出来事でした。

2009年6月17日水曜日

エジプトは東洋・・・

若い友人、Tさんのご主人Sさんは エジプト人です。

昨夜 Sさんとインド人、私の3人で話していたときのことです。
Sさんが
「エジプト人は 自分達を東洋人だと考えている。インド人、日本人、エジプト人に
共通する何かがあると思う。」
と おっしゃいました。
「えぇっ、エジプトは中東ではないんですか?」
と尋ねると
「大抵のエジプト人は 自分達を中東とは考えていないと思います。人によって
どこを中東と呼ぶかは本当に様々ですが・・・。」
と おっしゃいました。

半世紀近くを 日本国内だけで生きた私にとって
3人ではなしていて 3人が別の人種というだけでも
まだまだ不思議な感覚になることがあります。

エジプト人、インド人、日本人に共通するものの内容に行く前に
違いの方向に話が行ってしまいました。
またの機会に 共通している、とSさんが見ておられるものを
聞いてみたいと思います。

2009年6月15日月曜日

Mさんから学んだこと

教職を退職した年 Mさんは ホームヘルパーの講習を受けられました。
今は 月に何回か ホームヘルパーとして働かれているそうです。

私は 老々介護状態の両親のことを Mさんにお話しました。

父は 87才、母は84才です。
父の方は 数年前に直腸ガンの手術を受け ストマーを付けています。
その手当ては 父が自分でしています。
父の退職後の主な仕事は 庭の手入れ、柿の木の手入れでした。
ところが 母が自由に歩けなくなって 母がしていた買い物、家の中の掃除、
お風呂の準備と後始末、食事を台所から運ぶ・食後の食器を台所へ運ぶ等の
家の中の仕事も 父がするようになっています。

私が帰国して しばらく一緒に暮らし、どのように分担しているのか
詳しく知ることができました。

洗濯の例です。

洗濯機から 父がカゴに入れた洗濯物を
物干しを吊るした場所に運びます。
物干しは S字型フックを使って 母が座って
物干しに手が届く位置にあります。
母が カゴの洗濯物を物干しに吊るします。
父は 吊るし終わった洗濯物を 外に出します。
父が取り込んだ洗濯物を 母がたたみ、
父は 自分の物は自分で箪笥に片付けます。

ホームヘルパーの知識を持ったMさんによると
「持っている能力をとりあげないで 使っている」という点で
父の母を介護する態度は 理想的、テキスト通りなのだそうです。

状態を見ながら できることは出来るだけ自分でやることが
能力を維持する上で大切だということでした。

育児の「自立心・責任感を育てる」為には
手や口を出しすぎないと 共通していました。

専門的にヘルパーの勉強をされたMさんの知識は
とても参考になりました。

2009年6月14日日曜日

しあわせ感

きょうは 「てらこや」の日でした。

仮説社の「日本歴史入門」の中に「てらこや」の解説があります。
この本を 先日モントリオールへ来られたMさんから頂いたのです。
「てらこや」の説明があり びっくりしました。

どんなことでも 知らなかったことを知るのは楽しいことです。

Mさんには この他に 佐伯チズさんの ローションパック、
フィットネスクラブ・カーブスで習ったという 野菜の摂取量、
豆のアレルギーなど 色々なことを教えて頂きました。

そうそう、彼女は
「私も あなたのようにしあわせになりたいから あなたの講座を
受けるわ。」
と 「勇気づけ講座」の受講生にもなって下さいました。

「勇気づけ講座」は 心を軽く しあわせにします。

ローションパックと野菜摂取は 体を気持ちよくするように
感じます。
体を気持ちよくするために これまで 運動と温泉パウダーを使って
入浴をしていました。

ローションパックと野菜大量摂取が加わって
いっそうしあわせ感が増したように思います。

2009年6月13日土曜日

ベトナム人のCさん

YMCA続きです。

きょうは 午前中のクラスに行きました。

同じ通りに住んでおられる ベトナム人のCさんと 2ヵ月半ぶりに会えました。
Cさんは 50代で 英語とフランス語の翻訳をされています。

お仕事がらもあるのでしょうか 私のフランス語の勉強を気にかけて
「いつでもお手伝いするわよ。」
と言って下さいます。

Cさんが10代だった頃は ベトナムには大学が無く、大学に行く場合は
ヨーロッパに行ったそうです。
Cさんは 19才で イギリスの大学に進学し、中国文化を学び
中国にも留学、そこでカナダ人のご主人に出会われたとか・・・。

西洋の文化と東洋の文化の違いが話題に乗る時、
同じ東洋人として 共通の文化・価値観を見出すことがあります。

「ニューヨークは人種のるつぼ」と読んだことがありますが
モントリオールでも 様々な出会いが楽しめます。

彼女の今の心配は 台湾で半年の語学留学の後
中国を旅行している 19才の娘さんの安否です。
娘さんは オーストラリアを縦断する旅をした後 台湾へ向かわれたそうです。

若いうちに世界のあちこちへ行く娘は
心配だけど うらやましい・・・
とも おっしゃっていました。

2009年6月12日金曜日

2ヶ月ぶりのYMCAで

モントリオールに帰って 2ヶ月ぶりでYMCAのクラスに行きました。

受付の顔見知りのKさんが
「長く見なかったね~~~。どこへ行ってたの?」
と 文字通り目を丸くして声をかけてくださいました。

また ピラティスのクラスで一緒だったYさんは
「日本は どうだった?自分の国って良いでしょう!!!
あなたにまた会えてうれしいわ!」
と・・・。

温かい言葉をかけてもらって しあわせな気持ちになったひとときでした。

そういえば 家の近所の人たちも 会うたびに
「お帰りなさい!」
と 声をかけて下さっています。

日本から来たMさんは それを見て
「なんだか 昔の日本の田舎のようだね。」
と おっしゃっていました。

温かいひとことは かけられた人をしあわせな気持ちにするものだと
しみじみ思いました。

2009年6月10日水曜日

Mさんからの手紙

Mさん(6月9日の早期回想のMさん)が 日本に帰国される前に手紙を下さいました。

「いろいろお世話になり 有難うございました。今回のカナダ旅行は 予想以上の楽しさでした。とても2週間と思えないほどもりだくさんでした。特に 福田さんとのおしゃべりは 毎回 刺激的であたたかいものでした。福田さんとは 20年くらいあっていなかったのに 全く時間を感じさせませんでした。
中略
私のアレルギーの食事をかえってよろこんでくれたのも 意外で面白い出来事でした。あと、ローションパックが気に入ってくれて
ローションまで作ろうとしたところに カナダにいる人のバイタリティを感じました。
又お会いできる事を楽しみにしています。」

Mさんに出会ったのは 20代前半の教師になるための学校に行っていた頃です。
私たちは同じ団地に住んでいて 同じバス路線を利用していました。
本数の少ないバスなのに 時間になってもバスが来ませんでした。
「来ませんね。」
ということから会話が始まり、タクシーを利用しました。
Mさんが教師であろうことは 持ち物等から予想していました。
私が学生であることを知ると Mさんは
「私は働いているから タクシー代は私が払うから。」
とおっしゃいました。

次に会ったのも バスです。
私も教師として働き始めていました。
「算数わかる教え方という本を探している。」
と言うと
「家にあるから おいでよ。」
と誘ってくださり、そこからお付き合いが始まりました。

その後数年して私が他県に転居し、
お付き合いが中断していましたが ネットで彼女の名前を発見し、
20年ぶりにお会いできたのです。

出会ったころから数えると なんと35年も経っています。
お互いに
「変わっていないね。」
と言い合いました。

心理学では 10才位までに性格が出来上がると言っています。
変わらないわけですね!

そして ほんとうに二人とも変わっていませんでした。

2009年6月9日火曜日

Mさんの思い出

20年ぶりに Mさんと連絡が取れ 2週間ほど一緒に過ごすことが出来ました。
その中で Mさんのたくさんの早期回想を聞かせてもらうことが出来ました。

驚くことに 彼女の一番幼いころの思い出は 彼女がオムツをしていた頃でした。
自分がどこに居て お母さんがどんな言葉をかけ 自分がどう感じたかを
よく覚えておられました。

Mさんは 小学校教師を退職後 新たな人生を始めるために 
色々学んでおられます。

「こそだてCafeの勇気づけレッスン」も受けていて下さいます。

精神病理を予防するための「こそだてレッスン」
自分の人生をいっそう明るく、楽しくする為のこそだてレッスンを
ひとりでも多くの方にお伝えしていきたいという気持ちを
強くした彼女との再会でした。

2009年3月28日土曜日

増えた心配

親になるということは 心配がいつもあるということのような気がします。

「車の免許を取った」という二男に対して 高速道路を走ることが多いことから
事故に遭わないだろうか・・・という心配が増えました。

「気をつけてね。」
と言うことしか出来ません。

車を運転する皆さん、何歳になられても 私たち親はいつも心配しています。

事故に遭わないよう、慎重に運転されて下さいね!

ほとんど 夏だよ!!!

きょうの昼間の気温は 8℃。(モントリオール)

家の北側には まだ雪が残っています。

所用で出かけた帰り道、近所の青年に会いました。

彼は
「元気?」
という お決まりの挨拶の後、
「ほら、日差しを見て!ほとんど夏だよ!」
と 朗らかに言います。

モントリオールは冬が長いので 雪が無くなって
春が来るのを 皆、待ち望んでいるのです。

すれ違った人は たとえ知らない人にでも
「良い天気ですね~~~。」
と 声をかけることもあります。

「ほとんど夏」という表現は 初めてです。
印象に残りました。

2009年3月27日金曜日

Yさんの思い出

「自分を好き」とおっしゃるYさんです。

「私、学校とか先生に あまり良い思い出ないんですよ。」

「小学校の1年の時にね、母親が個人面談に行ったんです。そして先生が
“お宅のお子さんは 机の中の整頓が出来ません。”
って 言ったんですよ。それまで そんなこと何も言われたことが無かったので
‘何で 直接私に言わないで 親に言うんだ!’
と 思いましたよ。」

「2年生の時にはね、教室の後ろにランドセルを入れるロッカーがあって
ベルトやランドセルをはみ出さないように収納することになってたんですね。
すると きちんと入っていないロッカーを先生がチェックして 係の生徒にやらせるんです。
すると そのチェックがどんどんエスカレートして 定規を使って測るようになったんです。
あの時、みんな不思議に思わないで そのチェックにのめり込んでいるんです。集団心理って
こわいな~~~、と思いましたね。」

「3年生の時だったかな?先生に頼まれて テストの結果をエンマ帳に転記するよう頼まれたんですね。
で、1箇所飛ばしたかなんかで その後、ずっとずれたんですね。それに気づいて “あっ、間違った。”
って言うと 先生がそのエンマ帳で 私の頭をぶったんです。すごく腹が立って よっぽど家に帰ろうかと
思いましたよ。まあ、我慢しましたけどね。」

「2年生だったかな、プールが初めてできたんですよ。体育の時間になって“ふ~~~ん、プールなんだ、どんなんだろう。”
と思ったんですね。泳げ、って先生が言うから まあ、泳いだつもりになって歩いていたんです。すると先生が 私の名前を読んで “お前、歩いているだけだろう!そんなのは泳いでいるんじゃないんだ!”
って言ったんですよ。教師なのに生徒に大勢の前で恥じをかかせるなんて、と腹が立ちましたね。」

「勇気をくじかれたということは無くて、その度に なんてアホなんだ、と腹が立っていましたよ。」

Yさんの記憶に 何十年も(何年ではなく)も残っている小学校時代の記憶です。

Yさんには 勇気くじきとはならなかった同じ体験が 子どもによっては 勇気くじきとなって残ることもあります。
勇気をくじかれた場合には「自分を好き」では無く「自分に自信が無い」ことにつながります。

2009年3月26日木曜日

これも出会い?

「このパソコン、知り合いの業者Gさんから セカンドハンドで $250で買ったのよ。」
と ミーティングの時にグループの仲間のPさんから聞いたのが 昨日のことです。
「書類を作ったり、メールをチェックするのには これで充分よ。」

すると 24時間後のきょう、Bさんがショックを受けた様子で
「パソコンが壊れてしまって、修理に$1000もかかると言われて・・・。」

Pさんの言葉が脳裏をよぎって つい
「セカンドハンドでよければ 連絡取りましょうか?」
と言葉を発していました。

Pさんに連絡を取ると Gさんの電話番号を教えて下さり、電話をすると
すぐつながりました。

Bさんにも Gさんの連絡先と在庫のパソコンの情報を伝えることができました。

こんな順調に連絡が取れることはめったに無いので もしかしたら
Bさん、良いパソコンに出会いがあるかもしれません!

2009年3月25日水曜日

SUSHI

夕方 Montreal Multicultural Family Counseling Association の仲間と
ミーティングを持ちました。

Sさんという ソーシャルワーカーの方が 私たちのグループの内容を知りたい、
と連絡して来られたのでお会いすることも ミーティングの目的の一つでした。

私が日本人だと知ると ちょっと興奮気味に
「一昨年、日本へ行ったのよ。東京と、京都。
お寿司がすごく美味しかった!!!それと ラーメン!
何もかもが おいしかった!!!」
と・・・。

お寿司は北米でとても人気があります。
太巻きも細巻きもにぎりも みんなまとめて「SUSHI」です。
10年ほど前には 持ち帰りのお寿司屋さんが100軒近くある、と
新聞に載っていたことがあります。
今は 数え切れないのではないでしょうか。

ヨーロッパでも日本人の調理師の居ない和食レストランが多いそうですが
ここモントリオールも同じです。

いわゆる外国の方々でも 日本へ行ったことのある方や住んでいた方は
「違いが分かる!!!」
とおっしゃいます。

日本食シック!!!!!!です。

2009年3月24日火曜日

画家のボブさんの思い出

モントリオールの良いところは 日本各地、世界各国から来た人々に会えることです。
きょうも ボブさんと話す機会がありました。

ボブさんは イタリア人の画家です。
ご両親と共に9才の時に移民としてモントリオールに来られました。

来られた時、英語の学校に行かれたそうです。
もちろん 始めは何も分からず ただ学校へ通っていたそうです。
英語が分かるようになった時のことを 次のように話して下さいました。

「3ヶ月位経った時かな、昼休みで校庭に居たんだよ。
すると 他の子ども達が話していることが 分かったんだ。
その瞬間のことを思い出すだけで 鳥肌が立つほどだよ、ほら
見てごらん! その後は 楽だったよ。子どもの話してることなんて
簡単な言葉だからね。」

そのボブさんの イタリアの小学校での低学年のころの思い出の一つです。

「今でもはっきり覚えているよ。
Mrs.M.G.フルネームまで言えるね。
時々 絵日記を描かされてたんだよね。
ある時 きちんとした紙に書いて
絵も描いて提出することがあったんだ。
 先生は 僕の絵を見て、
“何かを写したんでしょう。”
と 叱ったんだよ。
“写してません。自分で描きました。”
と言っても 信じてくれなくて、頭にきたよ。
神に誓えるよ、自分で描いたって!
悪い成績を付けられてたね。

“今から思うと 良く描けてるね、もっと描いてごらん。”
って言われてたらと思うね。」

ボブさんは 哲学と宗教の修士も修められた方で 絵にはとても深みがあります。
日本の画廊に紹介させて頂く機会があれば・・・と思っています。

ボブさんのサイト
http://www.rotondo.cc

桜情報・・・Tさんから

昨年9月中旬のことです。

台湾人の友人が 帰省のお土産を持って訪ねて下さいました。
そして 
「来週から 週2回、夜のフランス語のコースに通うわ。」
と おっしゃいました。

彼女とは 冬のコースで一緒になって知り合ったのです。

彼女が帰られた後 私もまた始めよう、と コースのある韓国センターに
行きました。

「登録は とっくに終わってますよ。授業は今日から始まったんですよ。」
と 事務所の韓国人のお兄さん。
と言いつつ、
「そうだ、毎日でも来れる?週4日だけど。もし来れるのなら 朝の週4日のクラスに
入れてあげようか。日本人が一人いるよ。」

「やっぱりダメだね。26人もいるから。どのクラスでも良かったら 連絡するよ。
今週中に。」

・・・ダメかも・・・
ところが 午後になって そのお兄さんから電話がありました。
「週4日のクラス、一人別のレベルに移ったから 明日から来て良いですよ。
ちゃんと 通ってね。」

「はい、絶対休みません。」

ということで 入れて頂いたクラスに居られたのが Tさんです。

あのお兄さんの計らいのおかげです!!!

日本に帰国中のTさんに
「私が帰国するまでに 桜が散ってしまわないよう 念力をかけて!!!」
と メールでお願いすると 
「大丈夫!!!」
と言って頂きました。

~~~   ~~~   ~~~

日本では看護婦さんもされていたTさんは インド継承医学アーユルヴェーダのマッサージを インドで
学ばれました。

4月下旬から モントリオールで マッサージを始められます。

癒し系のエネルギーを下さるTさんのマッサージ!!!

お楽しみに!!!

2009年3月23日月曜日

出会いの不思議

Yさんのお世話になり この「こそだてCafe」のホームページを立ち上げることができました。

Yさんとの出会いは ネットです。

モントリオールに居る日本人が利用している from-Montreal というサイトのBBSに
2006年の秋に どなたかがご自身の気持ちを投稿されていました。
「生活は安定しているけれど 寂しい時がある。」
と・・・。

それに対して Yさんが
「そのお気持ち、分かります。良かったら メール下さいますか?」
と BBSに投稿されていました。

ちょうどその頃 私のインド人の知り合いの方が 病気になられて
病院にお見舞いに行く度に 同じ民族で助け合っておられる姿を見ていました。

助け合える輪があるのは 家族や知り合いの少ない場合には
心強いのではないか、と感じていた私は Yさんにメールを出したのです。

始めに投稿した方からは メールは来なかったとのことです。
けれど その方の投稿がきっかけで 出会うことが出来ました。

出会いは 不思議でもあり 有り難く(文字通り)思います。

Yさんのサイト
http://www.ymdesignfactory.com