2009年8月19日水曜日

引きこもり

一昨日 Youtube で引きこもりの成人した息子を持つご両親の動画を見ました。
日本で放映されたテレビ番組でした。

中学の時から不登校で そのまま引きこもりになり 20年以上引きこもりの状態とのことです。
それを見ながらアドラー心理学のテキストにあった言葉を思い出しました。

「子どもが幼い頃に 自立と責任を学ばせる訓練の時間を取らないと 成長した時には
その訓練の為にもっと時間がかかることになる。」

多くの保護者の方々は 子どもが大人になった時の状態を予測しにくいようです。
私たちのような様々な世代の 心の病を持った人々に接する仕事をしていると
保護者の対応とその子どもの表情を見て 親子関係が分かり
その子どもが大人になった時の姿をある程度予測できます。

「このままではまずいかも・・・」
とお子さんの状態について感じておられたら 
教育を受けた専門家に相談して欲しいと思います。
その専門家が自分の気持ちに合うことも大切です。

お子さんが 外出できるようであれば EMDRの治療を取り入れているセラピストに
当たられることをお勧めします。
欧米ではほとんどの都市にありますし 日本でも各地におられます。
不登校の子どもに対するリサーチの結果も日本で発表されています。

「善は急げ」と言います。

前記の引きこもりの方のお母さんが
「私が死んだら全てが終わる。」
とおっしゃっていました。
お母さんの苦しみは それで終わるのでしょうが 息子さんの人生は
そこでは終わらないことでしょう。

一人でも多くの方に「三つ子の魂百まで」の言葉通り
幼い頃の対応が大切、と「勇気づけ講座」をお伝えしたいと思います。