2015年7月28日火曜日

トラウマセラピーの宿泊研修

ソマティック・エクスペリエンスの宿泊研修に参加しています。
きょう、28日は休息日です。

昨年の8月、今年の3月に初級を終え、今回は中級です。

「健康な怒り」
「胎児期、誕生後のトラウマ」
の講義では かなり疲れました。
講義を聞くことによって 自分の中にある怒りやトラウマが「活性化」されるとのこと。

研修の必須項目に 自分自身もセラピーを受ける必要があります。
EMDR、ブレインスポッティングとは異なる手法です。
当然体験する感覚も異なります。

今回は既に2回セラピーを受けました。
「セラピーの中で両足がビリビリする」
「これまで眠っていた関連した記憶が呼び起される」
という体験がありました。

「空」が安心感、包容力を感じる私にとってのリソースだと
今回の研修で実感しています。

ステキな動画を見て 昨日の研修は終了でした。

2015年7月23日木曜日

ソマティック・エクスペリエンス

明日から31日まで ソマティック・エクスペリエンスの宿泊研修に参加します。
昨年8月、今年3月の2回で初級が終わりました。
今回は 中級です。

ソマティック・エクスペリエンスとは
「身体の感覚のトラッキングを通して 未完了の防衛反応を完了させるトラウマ治療」
です。

私自身昨年の8月以来、身体の感覚が敏感になりました。

面白いことに テレビで不快な場面を見ると 身体が震えます。
昔から少しはありましたが 大きく震え、そばにいる夫が???と驚いて私を見るほどです。

昨年8月にこの研修の中で処理して頂いた
「甘いものに手を出すのが止められない」
感覚への効果は今も続いています。

体重が7kg減りました。

昨日、EMDRのコンサルテーションを受けたのですが 
チョコレートを出して頂きました。
以前の私であったら 遠慮しないで2個は頂いてしまったと思います。
昨日は 口や手の反応はありませんでした。
目がその形に反応していました。
「このチョコレートの形と包装、なじみのあるものだけど・・・」
というように・・・。
帰宅してふと思い出しました。
ロイズのものだと・・・。

今回は
「より楽に生きることをめざして」
どのような身体感覚をトラッキングすることになるのか
・・・楽しみです。

2015年7月22日水曜日

ソマティック・エクスペリエンス

数日前、あるクライエントさんのお話です。

「自転車に乗っていてぶつかりそうになりました。
十字路で後方を見ながら走って来る自転車に乗っている人がいたのです。
私は凍り付いてしまっていました。
声を出すことができず、かろうじてブレーキだけはかけることができました。
短い時間のことだったと思うのですが 凍り付いているという感覚がありました。」

お話を伺いながら ソマティック・エクスペリエンスでの処理が良いと感じました。

①凍り付いている時の身体の感覚のトラッキング

②ブレーキをかけることが出来た状態を両手で行い、トラッキング

すると感覚から出てきたのが 幼い頃のトラウマ的出来事でした。

クライエントさんは とても驚いておられました。

感覚から 何が出て来るのか???です。


2015年7月20日月曜日

受験生:ブレインスポッティング&ソマティック・エクスペリエンス

受験生の方にブレインスポッティングとソマティック・エクスペリエンスをさせて頂く機会がありました。

「苦手な教科がある」
とのことでした。

いつから?
「小学校低学年の頃から」

それに関する記憶は?
「先生が怒っている。」

気持ちは?
「くやしい」

どれくらい?
「100%」

身体のどの辺りで?
「お腹」

ブレインスポッティングセラピーで くやしさは0%になりました。

現在はその教科を楽しんでおられるとのこと。
その感覚をソマティック・エクスペリエンスでトラッキングしました。

お腹で温かさを感じ、肯定的な感覚が全身に広がりました。

そう言えば 7ヶ月ほど前、ある国家試験を受ける方に ソマティック・エクスペリエンスをさせて頂いたことがありました。

「試験勉強に集中できない」
との訴えを頂きました。

良い結果を出した教科と 否定的な記憶で感覚のトラッキングをしました。

数日後、集中できるようになったと報告を頂きました。
そして 無事、合格されました。

今回の方も良い結果につながると信じています。

2015年7月19日日曜日

ブレインスポッティング:(男児、小2)

7月18日(土)孫(男児、小2)に 3回目のブレインスポッティングをしました。

1、2回目は7月4日(土)でした。

7月4日の内容は次のものです。

①家で 母方の祖母が習字を教えに来てくれる時、取りかかりが遅い。
  教えに来てくれるのは 木曜日で その日しか遊べない友人がいる。
  遊びが気になって 取りかかりが遅くなる。

この時に生じる気分について行いました。

本人が
「嫌な気分は無くなった。今度から おやつを食べたらすぐに習字をやれば良いんだ。」
と言いました。

その後 7月18日までの間に 2回木曜日がありました。

本人が言った通り、孫のママから次のように報告がありました。
「自分から祖母に“友達と遊びたいから先に書くから”と言い、すぐに取りかかっていました。
宿題も3日に1回は遊びから帰ったらすぐにやり、気持ちが良いね、と言っていました。」

②「鳥」という漢字の横の線を多く書き、間違いに気づくと嫌気にとらわれた。
これはあっという間に気分の変化が起き、不快な気分で書いた線を消し、つぎのように自分から言いました。
「書き順をあと2回やろう。」

3回目、7月18日は 孫のママから聞いていた不適切な行動について行いました。

ブレインスポッティングの視点を決めるために 
「バザーの時 ~~~したって ママから聞いたけど・・・」
と話しかけました。
みるみる表情にかげりが出ました。
そして 両足をブラブラさせ始めました。
前回の2回よりは 長い時間でしたが表情がやわらいでいきました。
足のブラブラも次第に弱くなっていきました。
しばらくすると
「嫌な気分はもう無くなった!」
と 本人から申告がありました。

「レモン絞り」を行うために
「もう一度 始めのこと、考えてね。」
と伝えました。

今回は本人から何の言葉も出ませんでした。
ママに報告し、機会があったら観察することをお願いしました。

孫への2回の効果がきっかけで 数日前、クライエントさんと一緒に来られた小学生にもブレインスポッティングをしました。

嫌な気分は 両手いっぱいの幅で始まりました。
数分後には両手を合わせてゼロに。
本来のクライエントさんとのカウンセリングが終了し、帰宅の時には 両手をクロスさせて
「嫌な気分は全く無い、マイナス!」
と。
この小学生の方も 以後OKな状態とのことです。

ブレインスポッティングは 3点を伺うだけで行うことが出来ます。
①気分
②気分の強さ
③気分を感じる体の場所

※5ヶ月の間に100例前後行いました。効果が無いと報告を受けたのは1例だけです。
  効果が強すぎるのでEMDRに戻して欲しいという方がお一人おられました。


2015年7月18日土曜日

トラウマ治療を含むカウンセリングの終了

幼児時代からの両親を始めとする家族との愛着に関するトラウマで来られていた方の治療が完了しました。

10ヶ月の間に 1ヶ月に1回~2回。
合計12回の面談でした。

「解放されて自由になった気がします」
「何故あんなに親にとらわれていたのだろう、もうどうでも良いと思えます」
等、ご自身で確実な変化を感じておられました。

「ネットを検索し続けて ここにヒットした時、これだ!と思いました」
「変わりたいと思って 苦しかったけれど続けました」
とも。

治療を始めると 辛かった過去がまざまざと出てきます。
この方の場合
「幼児の頃に戻ったようで 動けない日がありました」
とおっしゃっていました。

感情をコントロールする方法はお伝えしますが
そこに思い至らないとおっしゃる方はよくあります。

封印されていた苦しさが出てくるのは 
凍り付いていた恐怖や不安が融けはじめることです。

嬉しい終了でした。

※トラウマは深いけれど カテゴリーは一つだったことも早く終了できた理由です。
愛着、いじめ、自傷行為、事故、挫折の体験、不快な体験、結婚生活でのDVなど いくつものカテゴリーにわたるトラウマを持っておられる方は 時間がかかります。


2015年7月16日木曜日

問題行動

いつもセミナーの集会室を予約して下さっている さとりさん(仮名)からのメールのやり取りを
マイベストプロ千葉に載せました。
    ↑
クリックすると 飛びます。

トラウマの治療をさせて頂いていると 精神病理が子どもの頃からの家庭、学校などでの体験に端を発している場合が多くあることを実感しています。

アルフレッド・アドラー博士は
「精神病理は勇気づけの対応によって予防できる」
と 親や教師に勇気づけの対応の大切さを訴えました。

さとりさんのお子さんへの勇気づけが
お子さんの将来の基礎を築いていることを感じます。



2015年7月13日月曜日

どうしたいの?

「赤ちゃんには たくさん話しかけましょう!」
と母親学級などで教えて頂きます。

では いつまで話しかけるのでしょうか???

肯定的な言葉は 子どもが何歳になってもOKだと思います。

けれど 指示・命令、小言、説教、批判、皮肉、アドバイスは 何才まで???

家庭や社会のルールを幼い子どもに伝えることは 必要です。
くりかえし伝えても出来ないと 大人は感情を入れて伝えがちです。
叱る、怒る・・・などです。

子どもは 反発心を持ちます。

子どもの反発心に気づかなかったり 
「大人に逆らうな!」
という対応をし続けると
子どもは 意欲を失っていきます。

成人の引きこもりの発端は 幼い頃の体験にあることがすくなくありません。

反発されたら 穏やかに
「どうしたいの?」
と聞いてみてはどうでしょうか?

※時間をおいてからでもOKです。



2015年7月9日木曜日

まちがってもいい!!!

私とアドラー心理学の出会いから見守って下さっている友人とデートしました。

私が初めて開いたセミナーに参加してくださいました。

当時中2の娘さんとの関係をより良くしたいとのことでした。

「笑わない、しゃべらない、私は一生懸命母親をしているのに なぜ???」

当時中2の娘さんは30代です。
キャリアウーマンになられています。

話しの中で 孫との勉強で

まちがってもいい!
わすれてもいい!
しらなくてもいい!

と伝えることで 彼がリラックスして学習に向かうことができていると伝えました。

すると 彼女が
「こんなことも知らないのか?」
と他者から言われたことがあり
大きな傷になったと 教えて下さいました。

まちがってもいい!
わすれてもいい!
しらなくてもいい!

責めるより 許し合うほうが良いと思います。
お互いに出来れば・・・。

2015年7月7日火曜日

学校、行くよ!

「学校行くよ!気持ち悪いのが取れたらね!」

「違う学校に行くことは考えていない!」

「学校って匂いがある!閉め切った教室に みんなの吐く息が一杯で その空気吸ってると思ったら息苦しくなって 気持ち悪くなる!ずっとがまんして行っていた!でももうダメ!!!」

あるお子さんのカウンセリング中の言葉です。

この言葉を聞いて
私の嗅覚も反応し、教室の独特な匂いを思い出しました。

そう言えば 音が著しく苦手なお子さんもおられました。
とりわけ 先生の大きな声。
その子は 大きな声に対して 身体がビクッと反応していました。

一人一人不快に感じるものが異なります。

保護者の方に分かってもらえていると
お子さんが感じることができるようになると このように
「何が嫌か」
と声に出して言えるようになるのですね!

保護者の方が 勇気づけを実践されると 
お子さんもどんどん変わっていかれることを 
今日も実感しました。

「お母さん、お子さんへの反応!違いますね~!うれしいです!!!」
とお伝えしました。

2015年7月6日月曜日

サプライズ!!!

「びっくり」よりも「サプライズ!」の方がぴったりする出来事がありました。

昨日のセミナーのことです。

参加されるお母さんと一緒に 中学生の娘さんが来られました。

前夜、娘さんとお母さん、それぞれから
「一緒に行っても良いですか?」
と 問い合わせのメールが入っていました。

ことの成り行きは
「明日、ひま・・・。」
という娘さん。

「セミナーに行くけど 一緒に行く?」
と 問うと
「行く。」
という返事。

「まさかの返事だったので・・・。」
とお母さん。

「先生に聞いてみないと・・・。」
と お母さんがメールをされる前に
娘さんが福田にメールをされた、ということでした。

娘さんは1時間半のセミナーの間 部屋の隅で
絵を描いて静かに過ごされていました。
多分、耳はダンボだったと思います。

セミナーが始まる前、
「セミナーに参加する前のお母さんと違う?」
というお母さんの問いに
「全然違う!」
と 笑って答えておられました。

お母さんが「勇気づけ」を実践されたことで
娘さんとの関係も変化し
娘さんが自分で行動を決めておられることが伝わってきます。

参加された他の方々にも
「目の前の実践例」
となって頂けました。

勇気づけを始めて2ヶ月経たれた参加者の方からメールを頂きました。
ネットに載せる許可を頂いています。

2015年7月4日土曜日

恥ずかしがることないよ!

「T君、いいじゃない、トーマスでいいじゃない!」

「ちっとも恥ずかしがることないよ!」


「お前の自転車、トーマスか!」
などと 何人かの子に
トーマスの自転車に乗っていることをからかわれた小1のT君。

気づいた クラスメートのCちゃんが そっとそばに来て言ったそうです。

帰宅してお母さんに伝えたのが次のことでした。

知らない子にトーマスの自転車をからかわれたこと、
新しい自転車が欲しいこと、
Cちゃんがなぐさめてくれたこと、

「今、Cちゃんとなりの席だけど またとなりになりたいな!」
と 気を取り直して言うT君だったと・・・。


このT君は 昨日の

「これが俺のストレス解消法なんだよな!」

と帰宅するなり ランドセルごとママに抱っこされた子です。

外で いろいろな出来事に出会っていることが分かります。

勇気をくじかれたり、
友達に勇気づけてもらったり・・・。

2015年7月3日金曜日

これが俺のストレス解消法

「これが俺のストレス解消法なんだよな~。」

誰の言葉?
かと思いますよね?!

ある方に伺ったお話です。

帰宅するなり、
「ママ、抱っこして!」
「ランドセル、置いたら?」
「いいの、このままで!」
というやり取りが。

抱っこされて 満足したのですね!
小1の息子さんのくちから出た言葉が

「これが俺のストレス解消法なんだよな~。」

だったそうです。

「こんな言葉知ってるんだと思って びっくりしたんです。」

「そう言えば、主人が休みの日の夕食時に焼酎を飲むとき言ってます。
“これが俺のストレス解消法なんだよな~”
って。主人の言葉、聞いてたのですね。」

時期は ゴールデンウイーク明けだったとのこと。
新一年生も疲れてくる時期なのですね。

ママにこうして抱っこしてもらえた息子さん、
「安全、安心な場所」
をしっかり持っておられることが伝わってきます。



2015年7月2日木曜日

ブレインスポッティング

昨日は ブレインスポッティングを3人のクライエントさんと行いました。

たまたましばらく来られていなかった方々でした。
EMDRは皆さん体験済みです。

ブレインスポッティングでは 伺うことは3つのみです。

1.感じていること
2.強さ
  0 (全くない)~ 10(最強)です。
3.身体のどこでそれを感じるか

どなたも感じていることの強さは 8~10で始まりました。
終わりは 0~1でした。

一人の方は 0まで下がった後に行う「レモン絞り」まで出来ました。
0まで下がっても もう一度初めの感情、身体部位に意識を置いてもらって処理をします。

すると 記憶にアクセスがかかり再度処理が始まります。

「スッキリしました。」
「なんだか 不思議。何が起きたのか・・・」

適応的情報処理が進んだのです。
私たちの脳は 情報処理をする能力を持っています。
けれど ショックな出来事が起きると その時の状態で記憶が冷凍保存されたようになります。

その後の体験には ショックなできごとで得た感情、考え、感じ方、イメージ、意味づけが影響を与えます。

「ずっとこころの奥で引っかかっていました・・・。そういうことだったのですね・・・。」
と・・・。

私がブレインスポッティングを気に入っているのは 次のような理由です。

①セラピストの介入がない
②セラピストの解釈が入らない
③ご自身の脳の力のみで処理が進む
④処理がとても速く進む

とても速い変化を ご本人も感じられますし ご一緒に来られたご家族にも変化が見えることが多くあります。

「表情が違います。」
「反応がセッションの始まりと終わりで全く違いますね。」

などなど・・・。

EMDRと両方を試されて EMDRを選ばれる方もあります。
始めの何件かをEMDRで行って 続きをブレインスポッティングでと希望される方もあります。

ご本人が納得して頂くことが一番だと感じています。