2015年7月19日日曜日

ブレインスポッティング:(男児、小2)

7月18日(土)孫(男児、小2)に 3回目のブレインスポッティングをしました。

1、2回目は7月4日(土)でした。

7月4日の内容は次のものです。

①家で 母方の祖母が習字を教えに来てくれる時、取りかかりが遅い。
  教えに来てくれるのは 木曜日で その日しか遊べない友人がいる。
  遊びが気になって 取りかかりが遅くなる。

この時に生じる気分について行いました。

本人が
「嫌な気分は無くなった。今度から おやつを食べたらすぐに習字をやれば良いんだ。」
と言いました。

その後 7月18日までの間に 2回木曜日がありました。

本人が言った通り、孫のママから次のように報告がありました。
「自分から祖母に“友達と遊びたいから先に書くから”と言い、すぐに取りかかっていました。
宿題も3日に1回は遊びから帰ったらすぐにやり、気持ちが良いね、と言っていました。」

②「鳥」という漢字の横の線を多く書き、間違いに気づくと嫌気にとらわれた。
これはあっという間に気分の変化が起き、不快な気分で書いた線を消し、つぎのように自分から言いました。
「書き順をあと2回やろう。」

3回目、7月18日は 孫のママから聞いていた不適切な行動について行いました。

ブレインスポッティングの視点を決めるために 
「バザーの時 ~~~したって ママから聞いたけど・・・」
と話しかけました。
みるみる表情にかげりが出ました。
そして 両足をブラブラさせ始めました。
前回の2回よりは 長い時間でしたが表情がやわらいでいきました。
足のブラブラも次第に弱くなっていきました。
しばらくすると
「嫌な気分はもう無くなった!」
と 本人から申告がありました。

「レモン絞り」を行うために
「もう一度 始めのこと、考えてね。」
と伝えました。

今回は本人から何の言葉も出ませんでした。
ママに報告し、機会があったら観察することをお願いしました。

孫への2回の効果がきっかけで 数日前、クライエントさんと一緒に来られた小学生にもブレインスポッティングをしました。

嫌な気分は 両手いっぱいの幅で始まりました。
数分後には両手を合わせてゼロに。
本来のクライエントさんとのカウンセリングが終了し、帰宅の時には 両手をクロスさせて
「嫌な気分は全く無い、マイナス!」
と。
この小学生の方も 以後OKな状態とのことです。

ブレインスポッティングは 3点を伺うだけで行うことが出来ます。
①気分
②気分の強さ
③気分を感じる体の場所

※5ヶ月の間に100例前後行いました。効果が無いと報告を受けたのは1例だけです。
  効果が強すぎるのでEMDRに戻して欲しいという方がお一人おられました。