2009年12月27日日曜日

♪ もういくつ寝るとお正月

スーパーに行くと 懐かしい童謡が聞こえて来ました。

♪ もういくつ寝るとお正月~♪♪

そうですね。
今年も残すところ あと4日となってしまいました。

今年も皆様に助けて頂いて 無事に年を越すことが出来そうです。
どうもありがとうございました。

皆様 良いお年をお迎え下さいませ。

来年もよろしくお願い致します。

2009年12月26日土曜日

運命学

25日の夜、またまた新しい出会いがありました。

その方は「誕生日」が持つ先天的な行動心理学を教えておられ、私が信頼する先生と一緒に見ていただきました。
運命学(誕生日心理学)とも言うそうです。
手帳を開いて調べていたその方が
「う~ん、面白い!」
と言いながら出てきた言葉をメモに書いておられました。そして
「お二人の数字は ピッタリ同じです。」
とおっしゃったのです。内容が良く分からないまま伺ったのですが・・・。
尊敬し信頼する先生と数字が一致していることは何よりのこれまた クリスマスプレゼント!でした。

その方は巫女舞も5年以上学ばれていて 神社で奉納舞をされることもあるそうです。
「天女の舞」をされた時の写真を見せていただきました。
幻想的で 澄んだ雰囲気を感じました。

機会があったら 是非舞台か奉納舞を拝見したい、と思いました。
自分の知らない領域で学んでおられる方々に出会えることは 本当に有りがたいことだと思います。自分の学んでいるものとの共通性がどこかにあります。

2009年12月25日金曜日

クリスマスプレゼント

24日、帰宅すると カナダからの郵便物が届いていました。

EMDRトレーニングの終了証明書です。
EMDRIA(国際EMDR協会)では トレーニングパート1と2、そして10時間のコンサルテーションを終了した後に 証明書を発行する規定があります。私の場合、12月6日にスカイプで残りの時間のコンサルテーションを終了しました。

届いた日がちょうど24日で クリスマスプレゼントを受け取った気持ちでした。

また 友人の紹介で不登校の児童・生徒の心理相談を扱っている公的機関の責任者の方にお会いすることが出来ました。保護者への働きかけとしての「親子関係講座」と児童・生徒に直接働きかけるEMDRセラピーについてお話させて頂けました。

その後 別の友人との待ち合わせまで時間がたっぷりありました。
上野駅で途中下車し、不忍池の周りを散策しました。
上野駅で買った薄皮饅頭とお茶で ベンチでティータイム!
「なんてしあわせ!!!」
と 静かなひとときを楽しみました。
これもクリスマスプレゼント!!!
カモやハトが
「私も食べたい!」
と そばに来ました。
でも「餌は与えないで下さい!」と看板があったので プレゼントしませんでした。
餌を与えると 自分で餌を探す、という能力を失っていくのだそうです。

可愛がるつもりで餌をあげることは自立心を削ってしまう!
つまり「勇気くじき」になるということなのですね。

2009年12月23日水曜日

大掃除

このところ3日ほど続けて 大掃除をしました。

不要品の周りにはマイナスのエネルギーが溜まっているように感じることが多くなったのです。
不要品を市の分別ゴミ案内に従って袋に入れ、物が無くなった場所のほこりを掃除機で吸い取りました。
汚れを洗剤できれいにし、空間に 銀行で頂いたゴッホのカレンダーを貼りました。

空間の空気が澄んだように感じ、頭もスッキリしました。

「自分が過ごす場所を 整理し、清潔にすることは 大切」
と、スッキリした空間を見て実感しました。

2009年12月21日月曜日

実践を支えてくれた息子達

今から 11年前のことです。
当時高2の息子が 朝起きてきて言いました。
「お母さん、頭痛い。」
私は彼が 中2の時から子育て講座の教えを実践しており 3年目になっていました。
私が指示的な育児をしていた結果、学校を休むことの決断は 親の仕事、と息子が考えていたということです。

最高にイラ~~~ッとした私は
「だから 何なのよ!!!」
と 叫んでいました。すると 当時中2の二男が 静かに言いました。
「お母さん、違うでしょう。だから、どうしたいの?って言うんでしょう?」
私と二人の息子は大笑いになり その場は収まりました。

また長男が成績表を見せてくれたとき 彼は点数が良かった英語を喜んで欲しかったのですが 私は点数の低い数学に注目して言葉を発したことがありました。
「おかあさん、アドラー勉強しても その程度なんだ!」
息子の言葉にはっとした私は 謝り、
「ごめん、ごめん。やりなおそう。見せるところから 言ってみて。」
と 息子に頼みました。息子は気持ちよく私の願いを受け入れてくれました。
「お母さん、英語、すごいんだよ!」
「本当!頑張ったんだね!」
「そうだよ!そう言って欲しかったんだよ!」

私が アドラー心理学の基本を実践して来られたのは この二人の息子の協力があったからこそ、と最近強く思うようになりました。

実践を助けてくれた 二人の息子に感謝しています。

お寒いですね!

あちらこちらで
「お寒いですね。」
と挨拶されます。
そうですね、寒いです。

面白いことに気が付きました。
実はまだ「寒い」とは感じたことが無いのです。
私の体が記憶している寒さは 零下10度以下の寒さです。
去年 零下7度のときにモントリオールの通りを歩きながら「暖かい。」と感じて
そう感じる自分に驚いた経験があります。

モントリオールに居るギリシャ人の友人からメールを頂きました。
「寒さで外に出られない。家の中に閉じ込められているという感覚が嫌だ!」
とありました。
モントリオールは先週 零下20度だったそうです。
風が吹くと一層寒く感じます。体で感じる温度を体感気温と言います。
零下20度ですと 体感気温が零下30度以下になることもよくありました。
昨年の冬は 15分ほどの距離を歩いて フランス語のレッスンに通っていました。
帽子を被っていても 頭の血が凍ったかのように感じ、頭痛がしたものです。
雪が融け、それが夕方になって凍った道路を歩くのも 一苦労でした。
・・・・・
そのような寒さを経験した後なので 寒さに対する感覚が少し変わってしまったようなのです。

そういえば カリフォルニア出身の青年が「寒い!寒い!」と言って いつも毛糸の帽子を被っています。
常夏に近いカリフォルニアから考えると 寒いわけです!

2009年12月20日日曜日

大先生!

交通事故の記憶のEMDR治療をさせて頂いた方のご主人から
「大先生!」
と呼ばれました!
もちろん冗談です! 

12月11日に 奥さんから
「助手席に乗るのが 怖くなくなった。けんかをしなくなった。」
と伺いました。ご主人が気づいておられるかどうか伺うと
「分からない。」
とのことでしたので 機会があったらお尋ねしようと思っていました。

スカイプで奥さんと話していると ご主人が挨拶して下さいました。
そこで 伺ったのです。
私:  「車に乗ったとき、奥さんが何もおっしゃらなくなったことに 気づいておられます
     か?」
ご主人:「はい、気づいています。彼女は何を考えているのか分からないけれど 何も言
     いません。」
私:  「それがEMDRの効果なんです。怖い気持ちが消えたのです。だからご主人
     に何も言うことがなくなったのです。」
ご主人:「本当にスゴイ!スゴイです!大先生です!うれしいです。ありがとうございま
     す。」
    
ご主人は中東系カナダ人です。彼女と結婚されてから日本語を学び始められ、この会話は日本語でしました。
しあわせそうなお二人にスカイプの画面を通してお会いし、私もしあわせな気持ちになりました。
けんかは少ない方が幸せに暮らせます。

2009年12月19日土曜日

境界性人格障害

アドラー心理学では クライエントに病名をつけません。
アドラー派の心理セラピストが病名を使うのは 精神科医とのやり取り、保険の申請や裁判などへの書類が主です。
私は 英語で病理を勉強したため 正確な日本語名を知るために 今は性格障害について学んでいます。

星和書店の「境界性人格障害」の本の案内には 次のようにあります。

「境界性人格障害をもつ人のまわりには、 彼らの行為に困惑し、 苦痛に耐えながら日々を過ごしている人が大勢います。 本書は、 臨床医をはじめ家族や友人の方々が、 そのような行為に振り回されずに彼らと付き合うにはどうすればよいか、 その対処方法を、 たくさんの体験談を交えながら、 わかりやすく、 具体的に説明したものです。」

第4章のタイトルは 次のとおりです。
圧力鍋の中で暮らすこと:ボーダーラインの人の行動があなたに及ぼす影響
2部のタイトルは
自分自身の人生のコントロールを取り戻すことです。
つまり 境界性人格障害の人によって 自分の人生をコントロールされてしまわないことです。
時にはそのことに気づかないでいることもあります。

境界性人格障害を持つ人は 平気で「嘘,噂,言いがかり:事実をねじ曲げる作戦」を取ります。
そのような人が家族や職場に居ると あなたが影響を受けます。ここでは回避する方法が具体的に説明されています。

うつ病は「移る」と言われています。健康な人が 精神的な病気を持っている人に接していると 気が付かない内に 精神的に不健康になっていく、ということです。

病名はともかく 自分が心地よくない、何かおかしい、と感じたことに敏感でいることが大切だ、ということですね。
自分の心身の健康は 自分で守る必要があります。

攻撃するということ

攻撃して相手を自分のその日の食料にすることは 動物の世界の常です。

人が他者を攻撃するときは アドラー心理学で言えば 自分の方が上・強い・正しいと
主張していることになります。
最近身近に起きたいくつかの出来事から「自分の立場を守るために相手を攻撃する。」
というのも 別の分類としてあってもよいのではないかと思いました。

日本の会社と取引をしているカナダの会社でつう訳をしている人の話もそうでした。
日本の会社の担当者の英語があいまいであったり 自分の解釈でするため
注文の数に誤差が生じ 解決するために友人はつう訳として雇われました。
(すみません、つう訳のつうの字が漢字として表示されません。)

内容を説明するために 両者のやり取りを見た友人は
日本の担当者の英語があいまいで分かりにくい、と感じたそうです。
その担当者と日本語でやり取りすると 日本語でも分かりにくく、
内容を問い合わせなければならなかったそうです。
しかしその担当者はカナダの会社に 
「お互いに英語でやり取りすれば分かることだ。あのような正しい日本語を使えない通訳を使うなど 無駄な費用だ。」
と伝えてきたとのことです。
ところが通訳には長々とメールや手紙を送ってきたそうです。
カナダの担当者にその内容を伝えた後、その内容の英文を日本の会社に送るように さらには、所属、電話番号を連絡するようにとのメールを受け取ったそうです。

友人はその日本の担当者のメールにとても腹が立ったと言っています。
同じ日本人として 両者の役に立ちたい、と誠意を持って対応しているにも関わらず その担当者はカナダの会社に同じ日本人を侮蔑する内容のメールを送っているのです。
「腹が立った。」
という感情が 相手の行動の目的を知るヒントになります。

「どうしたらいい?」
と友人が聞くので
「どうしたいの?選択するのはあなただと思う。」
と答えました。
そうです。
いつでも私たちは 選択肢を持っています。
攻撃する、という行動も 無意識にその人が選択しているのです。

その後 理由が分かったそうです。
日本の会社はカナダの会社からの注文の倍の数の製品を製作してしまったのだと。
担当者は自分の会社に対して 自分は正しいことを示す必要があり
たぶん気づかないうちに 誰に対しても攻撃的になっていたのだと。

2009年12月16日水曜日

チンパンジーの学校

友人が面白い話をしてくれました。

チンパンジーに芸を教える学校があるそうです。
そこでは 経営者の校長と 直接チンパンジーに芸を教える担任の先生がおられるそうです。
チンパンジー達に担任の指示に従わせるために 経営者である校長は担任の先生を大切にし、担任がボスです、と担任を大切にする態度を取るのだそうです。
そうしないと チンパンジーに芸を教えることが出来なくなるということです。
友人は長く教員をしていた為、
「チンパンジーでも 人間でも同じなのだ!!!」
と感動したそうです。

そういえば犬も飼われている家のボスが誰であるかをよく知っていて
ボスの言うことしか聞かない、と聞いたこともあります。
(聞いただけですので 定かではありません。)

家庭でも 子どもは怖いお父さんの前では言うことを聞くが
お母さんのことは なめていて何を言っても従わない、と何十年も前にはありました。

人間はチンパンジーではないのですから 誰に対しても同じ態度を取れるよう「勇気づけ」で対応したいですね。
勇気づけて育てられると自分に自信を持ちます。尊敬の念を持って接してもらうと 他者を大切にする態度を学びます。

2009年12月15日火曜日

もっと習いたい!

教師をしている友人の話です。

1年生の子ども達に「唱えて覚える下村式の漢字」方式を使って教えているそうです。
子ども達は 2~3回で 止める、はねる、はらう、止めてはらう、などが出来るようになり、自分で手本と自分の字を見比べて
どこを直したらいいか言えるようになるそうです。
「漢字って楽しい。」
「もっと覚えたい。」
という子ども達の声を聞いて 友人は下村式に出会って指導が楽になった、と言っています。
中学年の子どもに教えたときは
「先生、でも 大人は右払いちゃんと書かないよ!」
「分かればいいでしょう!」
などと言ったそうです。
小学1年生は素直に
「右ばらい、書けました~。」
「出来た、出来た、見て!」
等と喜んで正しく書いてくれる、と友人も嬉しそうでした。

ここでも アドラーの子育て方法を応用して 良く書けている部分に声をかけるそうです。
「肯定的な部分に注目する」を実践するのですね。

2009年12月14日月曜日

Pさんの決心

Pさんは 長年公務員として働いて来られました。
お子さんたちは就職して自立して暮らされています。

Pさんは 結婚しても 子どもを産んでも 一度も仕事を辞めようとは思わなかったそうです。

「経済的にも 生活技術の点でも自立した結婚生活を持ちたい。精神的な支えとしての結婚はしたいけれど 夫の収入で家族が生活するという形態は持ちたくない。夫も生活技術を持ち 対等な関係の結婚をしたい。」
と 何と小学校3~4年の頃に思ったそうです。

ご両親の夫婦関係を見ていて そう考えるようになった、とのことでした。
そして その形態を貫かれました。

彼女の新婚時代から知っている私は ある日彼女のお宅で夕食をご馳走になりました。
ご飯のお代わりを ご主人が自分で立ってされているのを見て 新鮮な驚きを感じたことを覚えています。

当時の私は Pさんの主張がよく理解出来ませんでした。
最近、子どもの頃のお話を伺って 納得できました。

子どもは 常に学んでいるのですね。
そして そこで学んだことを指針に自分の人生を設計するのですね。

2009年12月13日日曜日

いつも怒っていた

「ぼくは いつも怒っていました。誰に対しても 何に対しても。ある時 怒っていてはしあわせになれないな、とふと思って 本をたくさん読みました。そして 怒るのを止めたんです。」
「21才でした。ぼくが あのまま行っていたら 秋葉原の事件を起こした青年のようになっていた、と思います。彼の気持ちは よく分かります。」

とても穏やかで温かい青年の言葉に 感動を覚えました。
彼のように 若い時に 自分の心の持ち方に気づくことが出来る方もおられるのですね。

「勇気づけ」について

先日の土曜日 「楽しい授業の会」でアドラー心理学の「勇気づけ」を紹介する機会を頂きました。

ご自身の生徒について心配されている方から質問がありました。

「どう対応したらいいか。」と。
先生が生徒の状態を本当に心配されていることが伝わって来ました。
「勇気づけ」は日本語では馴染みの薄い言葉かもしれません。
私もアドラー心理学に出会うまでは 使うことはありませんでした。

「勇気づけは 相手の反応をみれば 自分が勇気づけ出来たかどうかを確かめることができます。」

「どんな時でも 生徒の肯定的な面を探し、それを伝えることが勇気づけになります。
たとえどんなに小さなことで 当たり前に思えることでも肯定的な出来事であれば 伝えます。」

「勇気づけは 褒めることとは違います。」
「褒める」は立場が上の人から下の人への言葉です。
アドラー心理学では上下関係では無く対等に、相互に尊敬し合う、という立場を取ります。ですから上から下への「褒める」ことはしないように気をつけます。私も始めた頃は 違いがよく分からず、子どもへの言葉もすぐには出てきませんでした。
どんな時にも使える言葉があります。
「ありがとう。」
「助かったわ。」
「頑張ってるね。」 などです。

「勇気づけを受けて育つと 自分の中に自信が育ち、自分自身を勇気づけ出来るようになります。」
ところが 「褒める」では 
1.自分自身に自信は育たない。
2.他者に褒めてもらいたいから行動する。
3.褒めてくれる人がいない時には 行動しない。
等の状態となります。

どのような状態の時にでも 肯定的な言葉を生徒に、同僚に、友人にかけられるようになることがお互いの関係を良くし、プラスの方向へ向かう手がかりになります。
「子どもの状態が改善しない。」ときには 自分が本当に勇気づけできているのかどうかの判断材料になります。

2009年12月11日金曜日

子どもの前で同僚の教師を批判・・・

友人の話です。
「アドラーで行動の目的を学んでいて 良かった。」
とおっしゃいます。
同僚の教師が 彼女のクラスの生徒に対して
「学年で定めたルールを守らせていない。」
とおっしゃったそうです。さらに その件に関して 話し合いをし、学年主任であるその先生に報告するように、と。

ところが 言われた生徒は 友人に
「あの先生が見た瞬間は 確かにそう見えたかも知れないけれど 殆ど約束は守れていたと思う。月曜に私はあの先生に直接話す。」
と話したそうです。

友人は 学年主任は 彼女が生徒に
「教師として指導が甘い。」
生徒の前で批判することによって 友人を傷つけたかったのではないか、と。友人がもし アドラー心理学で学んだ 行動の目的を考えなければ 学年主任の言葉に傷ついたかも知れないけれど 問題解決に見せかけて 実は「復讐」が目的だったと分析した、とのことでした。

学年主任が「ルールを守らせていない。」という話をした時に 生徒は友人の顔色を見たそうです。
友人は 安心感をあげたい、とそっと微笑んだ、と言っていました。
(友人は柱の影に居たので 主任からは見えない位置だったそうです。)

生徒は何でも分かっていることでしょう。
また生徒によってはその出来事を 大人になって思い出すことがあるかも知れません。
友人は 生徒に人として恥じないように接したい、そのために 本当にアドラーに出会って良かった、と話してくれたのです。

子どもや生徒と関係をよくするための 勇気付け講座ですが このように自分自身が思いがけず巻き込まれた出来事にも応用できます。彼女は 生徒に何も言わなかったそうです。

2009年12月10日木曜日

殺してやりたい!

「あの先生、殺してやりたい!」
中学2年生の子どもの口から こういう言葉を何回か聞いた、と友人が話してくれました。

そして 子どもにどんな言葉をかけていいのか わからない・・・と。
前の担任の先生のことだそうです。

「子どもはあなたを信頼しているから 正直な気持ちを言ったのだと思う。どういう時にそういう気持ちになったのかを聞いてあげて
みてはどうかしら。叱られた時だとしたら 叱られた時 どんな行動を彼が取っていたか、叱られないためには どうしたらいいか
一緒に考えてあげては どう?そして 今後そうならないためには どんな行動を取ればいいのか・・・。あなたは いつも彼を援助する、一緒に考えるからと。殺した後、自分の人生がどうなるかも 予測させて・・・。」

行動の目的 その3です。
1.注目・関心
2.権力闘争
3.復讐
4.無気力

いくら教師が一生懸命やっても 子どもが先生を殺したい、と思うということは 先生の気持ちが伝わっておらず対応の成果が無かったことになります。

まずは子どもの信頼を得ることが 生活・学業指導の第1歩です。

教師が自分の正しさを主張していては 前に進みません。
家庭環境に問題がある、子どもに問題がある、と言うのは 目の前の子どもに対応していない、ということなのです。
家庭に問題があったとしても、子どもに問題があったとしても 対応し、勇気付けることは可能です。

2009年12月9日水曜日

どうして泣いてたか 聞いていい?

男の子が泣いていました。

10分ほどたって 近くに来たので 聞いてみました。
「どうして泣いてたか 聞いていい?」

彼「だって きょうこの仕事はやらないって言ってたのに S先生がやれって言ったんだ。」
私「そうなの、じゃあ S先生に怒ってるの?」
彼「そうだよ。怒ってるよ。」
私「よく あるの?」
彼「よくじゃないけど 時々。良いんだ。どうせ家でもお父さんにも怒ってるんだから。」

彼は3人兄弟の真ん中です。
アルフレッド・アドラーによると 真ん中は 公平さを求める、とあります。
大人の都合での変更は 彼にとっては不公平感があったようでした。

彼の行動は 注目関心を超えて 権力闘争に入っています。
大人が力で抑えようとすると 復讐に入ります。
世の中の家庭内で起きた事件は こうした順序で 復讐の形をとったものです。

「目の前に問題のある子どもが居たとしたら 子どもを変えようとするのではなく
大人が対応を学ぶべきだ。」
と アドラーは言いました。

どの子も大事にされたいのです。
叱らないで欲しい、と思います。
けっしていい関係は築けません。
昔、自分の子ども達を叱って 対応を変えた私はそれを実感しています。

2009年12月8日火曜日

友人

友人Aさんから電話がありました。

不登校で対処に困っておられる方々に アドラー心理学に基づく親子関係講座とEMDRセラピーを紹介したいけれど
どのようにそういう方々と出会えるのか???と話したのです。Aさんは 
「在職時の校長先生に連絡をしてみる。」
と言ってくださっていました。
当の私は すっかり忘れておりました。

また彼女にしかられそうです!
「あんた、講演しても自分の宣伝、ちっともしなくて!」
と 先日も言われてしまいました。
その彼女から
「校長先生がすぐに 関係機関に連絡を取って下さり、その方が“会いたい。”とおっしゃってくださったとのことです。

すぐに連絡をして下さったAさんに驚くと共に うれしく思いました。
Aさん、ありがとうございます。

2009年12月7日月曜日

スカイプでコンサルテーション

きょう 12月7日は EMDRのコンサルテーションがありました。
コンサルタントは ロンドン(カナダ・オンタリオ州)に居られます。
一緒にトレーニングを受けた人々が コンサルタントの事務所におられ、事務所に行けない数人がスカイプで参加しました。

自分が扱った事例を出して コンサルタントからコメントをもらったり 疑問に答えてもらったりします。
また 他の人の事例を聞く事ができる為に 自分がセッションをする時の参考になります。
カナダでは EMDRの効用が知られているために 
ソーシャルワーカーを始めとする方々からの勧めで治療を受けに来た、という例がたくさんありました。

ADHDや統合失調症にも効果があるとのことです。
EMDRの治療を受けた方たちは 皆さん 自分が楽になり しあわせを感じられています。
それは 私の事例ばかりでなく 20人の受講者の皆さんが 報告されていました。

精神分析医の方が EMDRセラピーでも つい分析をしてしまい、
EMDRの原則から外れるために コンサルタントの方から 
「分析や解釈をしないように。」
と 助言を受けておられのが印象に残りました。

EMDRが日本でももっと知られて 不登校やニートの方々の問題改善に役に立って欲しい、と思いました。

楽しい授業の会

松戸市の楽しい授業の会主催者の方が 講演会を開いて下さいました。
悩みをかかえた方はおられなかったようですが いろいろな会を主催したり 人と関わる仕事をされたり また好奇心で会と関わり続けておられるという方々にお会いできました。

アドラーは誰かの役に立つことが人を幸せにする、と言いました。
誰かの役にたっておられる しあわせな方々にお会いできて うれしく思いました。

今度は「勇気付け講座体験」という講座を開いてくださるそうです。

アドラーの「勇気付け」と EMDRセラピーで幸せへの道のお手伝いができたら 私もしあわせです。

2009年12月3日木曜日

めでてぇじゃねえか!

「お父さん、何ておっしゃってた?」
と聞くと
「めでてぇじゃねえか、って言ってた。」

子どもにうれしいことがあった時 このような勇気付けの言葉もあるのですね。
お父さんのうれしい気持ちが伝わってきて それを伝えてくれる子どもの表情もにこやかでした。

私もうれしくなりました。

2009年12月2日水曜日

みんな注目して欲しい!

子ども達は 可愛いですね!
それに 素直です!
友達を傷つけた言葉を言ったことがある、と正直に認め
「ごめんなさい。」
と 素直に言える子どもを見ていると 涙が出るほど心を動かされます。
「正直に言ってくれて ありがとう。」
「素直に謝ってくれて ありがとう。」
と 思わず声をかけます。

クラスメートに怒っている子どもも ちゃんとした理由を持っています。
気持ちが分かってもらえた、と 子どもが感じると
いわゆる反抗的だった子どもが 赤ちゃんのように可愛く素直な笑顔を見せてくれます。
まだまだ可変性があるのですね。

プラスのことで 注目されるようになると 子どもはどんどん変わっていきます。

アルフレッド・アドラー博士は言いました。
「反抗的な子どもなどいない。大人がそうさせているだけだ!」
「目の前に問題のある子どもがいたら 大人である自分が対応を学ぶべきだ。」

子どもの態度を反抗的あるいは問題あり、と感じたら 
自分の態度を見直すと問題解決につながるという訳ですね。

自分の態度の見直しには 学び(講座の受講)が必要です。
本を読んで頭で理解するだけでは 行動につながらなかったり 解釈を間違ったりします。

自分を知る、子どもの行動の目的を知る、という内容が盛り込まれている講座の受講を
お勧めします。
子どもとの関係の改善につながっていなかったら その講座が合っていないか
あるいは自分が実践出来ていないかのどちらかです。

自分の態度を見直し、新たな対応方法を取り入れるには継続した努力が必要になります。
しかし、10年、20年後の子どもの成長を見ると その努力がきっとしあわせにつながります。