2009年12月11日金曜日

子どもの前で同僚の教師を批判・・・

友人の話です。
「アドラーで行動の目的を学んでいて 良かった。」
とおっしゃいます。
同僚の教師が 彼女のクラスの生徒に対して
「学年で定めたルールを守らせていない。」
とおっしゃったそうです。さらに その件に関して 話し合いをし、学年主任であるその先生に報告するように、と。

ところが 言われた生徒は 友人に
「あの先生が見た瞬間は 確かにそう見えたかも知れないけれど 殆ど約束は守れていたと思う。月曜に私はあの先生に直接話す。」
と話したそうです。

友人は 学年主任は 彼女が生徒に
「教師として指導が甘い。」
生徒の前で批判することによって 友人を傷つけたかったのではないか、と。友人がもし アドラー心理学で学んだ 行動の目的を考えなければ 学年主任の言葉に傷ついたかも知れないけれど 問題解決に見せかけて 実は「復讐」が目的だったと分析した、とのことでした。

学年主任が「ルールを守らせていない。」という話をした時に 生徒は友人の顔色を見たそうです。
友人は 安心感をあげたい、とそっと微笑んだ、と言っていました。
(友人は柱の影に居たので 主任からは見えない位置だったそうです。)

生徒は何でも分かっていることでしょう。
また生徒によってはその出来事を 大人になって思い出すことがあるかも知れません。
友人は 生徒に人として恥じないように接したい、そのために 本当にアドラーに出会って良かった、と話してくれたのです。

子どもや生徒と関係をよくするための 勇気付け講座ですが このように自分自身が思いがけず巻き込まれた出来事にも応用できます。彼女は 生徒に何も言わなかったそうです。