2009年12月9日水曜日

どうして泣いてたか 聞いていい?

男の子が泣いていました。

10分ほどたって 近くに来たので 聞いてみました。
「どうして泣いてたか 聞いていい?」

彼「だって きょうこの仕事はやらないって言ってたのに S先生がやれって言ったんだ。」
私「そうなの、じゃあ S先生に怒ってるの?」
彼「そうだよ。怒ってるよ。」
私「よく あるの?」
彼「よくじゃないけど 時々。良いんだ。どうせ家でもお父さんにも怒ってるんだから。」

彼は3人兄弟の真ん中です。
アルフレッド・アドラーによると 真ん中は 公平さを求める、とあります。
大人の都合での変更は 彼にとっては不公平感があったようでした。

彼の行動は 注目関心を超えて 権力闘争に入っています。
大人が力で抑えようとすると 復讐に入ります。
世の中の家庭内で起きた事件は こうした順序で 復讐の形をとったものです。

「目の前に問題のある子どもが居たとしたら 子どもを変えようとするのではなく
大人が対応を学ぶべきだ。」
と アドラーは言いました。

どの子も大事にされたいのです。
叱らないで欲しい、と思います。
けっしていい関係は築けません。
昔、自分の子ども達を叱って 対応を変えた私はそれを実感しています。