2009年12月19日土曜日

境界性人格障害

アドラー心理学では クライエントに病名をつけません。
アドラー派の心理セラピストが病名を使うのは 精神科医とのやり取り、保険の申請や裁判などへの書類が主です。
私は 英語で病理を勉強したため 正確な日本語名を知るために 今は性格障害について学んでいます。

星和書店の「境界性人格障害」の本の案内には 次のようにあります。

「境界性人格障害をもつ人のまわりには、 彼らの行為に困惑し、 苦痛に耐えながら日々を過ごしている人が大勢います。 本書は、 臨床医をはじめ家族や友人の方々が、 そのような行為に振り回されずに彼らと付き合うにはどうすればよいか、 その対処方法を、 たくさんの体験談を交えながら、 わかりやすく、 具体的に説明したものです。」

第4章のタイトルは 次のとおりです。
圧力鍋の中で暮らすこと:ボーダーラインの人の行動があなたに及ぼす影響
2部のタイトルは
自分自身の人生のコントロールを取り戻すことです。
つまり 境界性人格障害の人によって 自分の人生をコントロールされてしまわないことです。
時にはそのことに気づかないでいることもあります。

境界性人格障害を持つ人は 平気で「嘘,噂,言いがかり:事実をねじ曲げる作戦」を取ります。
そのような人が家族や職場に居ると あなたが影響を受けます。ここでは回避する方法が具体的に説明されています。

うつ病は「移る」と言われています。健康な人が 精神的な病気を持っている人に接していると 気が付かない内に 精神的に不健康になっていく、ということです。

病名はともかく 自分が心地よくない、何かおかしい、と感じたことに敏感でいることが大切だ、ということですね。
自分の心身の健康は 自分で守る必要があります。