2012年10月31日水曜日

おっぱい、おっぱい!!!

「おっぱい、おっぱい。」
と繰り返し言う子どもに対して
「そんなことを言ってはいけません!」
とたしなめる療育指導の先生の声が聞こえました。

そう言えば 私の担当している子も言っていた時期がありました。

別の子は
「うんこ、うんこ!」

教師の感情から子どもの行動の目的を推測します。
イライラでしょうか?
そうであれば 子どもの行動の目的は「注目・関心」です。

アドラー心理学の理論では 効果的な対応は
「不適切な行動には注目を与えない。」
ですから たしなめることはしません。

私の担当していた子は
「おっぱい、おっぱい。」
と何回かは言っていましたが しばらくして言わなくなりました。

「うんこ、うんこ。」
と言っていた子も同様でした。
私もいっしょになって
「そうだね、うんこだね!」
と言った時には 目を見張って笑い出したりもしました。

叱られることが分かって言っているので 叱られないと止めるのです。



2012年10月30日火曜日

子どもの気持ちがわかってくるという不思議体験


我孫子市の「不登校の中・高生を持つ親の会」の世話人の方に出したメールです。
メールをそのまま貼り付けました。
ブログよりも 言いたいことがきちんと書けているように思うからです。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
おはようございます。

いろいろな所で学ばれて来られたYさんに
セミナーの事例はわかりやすく、簡単な言葉で構成されているのに、しっかりと子どもの気持ちがわかってくるという不思議体験を 皆さされていると思います。」
と言って頂けて 本当にうれしく思います。

私が学び始めた時に 実践の方法を理解するのにとても時間がかかりました。
考えすぎるからです。

ショートカットで実践できる方法が「勇気づけの実践セミナー」で、私の18年の実践と結びついたものです。
関西の臨床心理士の方に
「福田さんのように勧められない。そんなに自信を持って勧められない。」
と言われました・・・。
実践して変化しつつある自分を感じる上に、Yさんに上記のように言って頂いて、勧めても良い!と思いました。
ありがとうございます!

前は「反省しなくても・・・」と言っていましたが 18年経って、「反省は 誰の課題?」だと分かりました。
‐‐‐‐‐‐‐後略‐‐‐‐‐‐‐‐


2012年10月28日日曜日

佐藤光政コンサート:スター志願

コンサート
リクエストした曲は「スター志願」でした。

昔の恋人に出会い、思い出を振り返り、去っていく・・・という詩です。

何と!光政さんは
「これをリクエストして下さった方はどなたですか?その人のそばで歌おうかな!」
と 私の席に来られました!

思いがけない出来事に言葉を失った私です・・・

同じテーブルの人(コーラスの先輩達)に
「良いわね!」
「肩に手を置いてもらって、今夜眠れないでしょう!」
などなど・・・。

カナダのショーだったら 大喜びで 終わったらハグする場面です!!!
きっと頬にキスもするでしょう!!!
観客からは 拍手喝采!!!
・・・
文化の違いを残念に感じた一瞬でした。

「70才で あんなに元気に歌えるのね!!!私も頑張れそう、という気持ちになれたわ!命の洗濯が出来たわ。本当に良かった!!!」
私が誘った友人の感想です。

コーラスの仲間は
「初めて聞いた時に ハートをつかみ取りされたような気持ちになった。深~いところから来る歌声ね!!!」
と。

佐藤 光政氏:コンサート

京王八王子ホテルでコンサートがあります。
昨年7月は 予約したにもかかわらず 行けませんでした。
(松戸でイベントを企画した日とぶつかったからです!)

20代に追っかけをしていた頃以来の単独コンサートです。

療育指導で一緒の友人と一緒です。
彼女も何十年も前にコンサートに行ったことがある!!!と。

光政さんの声は 私の耳が喜びます。
耳が喜ぶと 脳に伝わり リラクゼーション効果となって、元気回復!です。

もの忘れも多くなって これもリラックスに大きな役割を果たしていると思います。
もの忘れの「肯定的側面」です。
・・・手帳だけは無くさないようにしています。

昨年、携帯電話の予定と手帳、両方を使っていて片方に書き忘れた為に
佐藤光政氏のコンサートに行けなくなってので 今は手帳だけにしています。

リクエストした曲を歌って頂けるそうです!!!
楽しみです。

2012年10月26日金曜日

我孫子でのセミナー

不登校の中・高生を持つ親の会:青空の会でのセミナー、今日の内容は「肯定的な見方」でした。

子どもの性格、態度→①だらしがない
            ②文句が多い
            ③しつこい
                                       ④反抗的である
            ⑤外面が良い
                                       ⑥頑固
            ⑦言うことを聞かない
私が読み上げると 笑い声が上がりました。
これらの一つ一つについて 肯定的な側面をあげて頂きました。
自分で書きだした後に グループで発表して頂きます。
他の方と自分が書いたものが異なることが多く、①のだらしがない、ひとつを取っても様々な見方ができることを感じて頂けます。

終わってから会の世話人の方が 
「和気あいあいと出来て とても良かったです。」
「親の会の話合いとは 違う雰囲気になるので そのことも嬉しいことです。」
と言って下さいました。

手賀沼のほとりにある会場でした。
沼と言っても湖のように見え、ボートもありました。
武者小路実篤氏邸跡という看板があり、驚きました。


2012年10月25日木曜日

完結した方とお祝いをしました

「今日で完結ですね。過去にしたいイメージはあと一つ、でしたね。」
とEMDRセラピーを始めました。

20年抱えて来られた出来事でした。
EMDRの途中で違うイメージも浮かびましたが それも処理できました。

「こんなに早く終わるなんて・・・。もっと長くかかると思っていました。」

「EMDRセラピーでどんなイメージをやったのか 思い出せないんです!一番初めのは 自分の幼稚園の頃のことだった、と思い出せたのですが・・・。」

「カウンセリングでは先が見えないという気持ちでした。EMDRで、効果があって希望が持てたのです。だから続けることが出来たのです。」

「娘のために 努力して良かったと思います。娘は目立ちたくなくて 何でも後ろに引っ込んでいる子だったのですが このところ積極的になりました。学校で発表会の役を希望者から決めるときに立候補したそうで、びっくりしました。」

・・・
変わろうとしない方について、話してくださいました。

「どうせやっても効果がないだろう、というあきらめと 何とかしたい、という両方の気持ちがあるのだと思います。」
「変わりたいと思えば思うほど もう無理だとも思うのです。その時、その時、努力はするのです。変われないことで自分に対しても嫌な気持ちを持つのです。」

体験された方にしか分からないお話でした。

勇気づけセミナーは まだ途中ですが 娘さんのお母さんに対する態度も半年前とは全く違ったものになっています。

ささやかですが 二人で完結のお祝いをしました。
ちょうど明日がお誕生日とのことで、タイミングもピッタリでした。

2012年10月23日火曜日

練馬区でのセミナー:1章

「分かりやすかった、って友人が言っていました。」
「すごく為になりました。知らない方との交流も刺激になり、いろいろお話出来て良かったです。」

・・・と感想を頂きました。

1章は子どもの行動の目的です。
「自分の感情に気づき、子どもの行動の目的を推測し、効果的な対応の方法を学ぶ」
です。

自分の感情について 多くの方が感想に書かれます。
「自分のイライラを子どもにぶつけていました!」

まずは 気づきからです!
また実践の仲間が増えてうれしく思います。



NHKの討論会

数日前、NHKで国際社会で生き残っていくために・・・というような内容の討論会を放映していました。

さまざまな意見が出た中でイタリア人の女性が日本語で言われました。
「子どもの頃から自分に自信が持てるように育てていくことが必要だと思います。」

どうやったら自信を持てるように育てられるのでしょうか?

難題に聞こえます!

でも 実は簡単です。
「勇気づけの実践」
一貫して、ゆるぎなく、フレンドリーに実践を続けるだけで良いのです。



2012年10月21日日曜日

EMDR+アートセラピー

EMDRの最後に 
「気分を描いてもらえませんか?」
と96色のクレヨンと白の画用紙をお渡ししました。

その方は迷うことなく色を選ばれました。
そして 画用紙一杯に次々と選んだ色で
「気持ち」
を表現されました。

「安心した気持ち」
とおっしゃったので それを使って強化するEMDRを行いました。

持ち帰られることを選択されたのでご自分で気持ちを落ち着かせる方法をお伝えして終了となりました。

「学生の頃、絵を描くことが好きだった。」
クライエントの方から伺った時にアドラー心理学でカウンセリングにアートセラピーを使い、効果があったことを思い出し、提案しました。

「辛い症状が消えました。」
と笑顔でおっしゃいました。

絵を描くことがお好きだったということは 視覚が鋭いと言えます。
トラウマ的な出来事も画像として記憶に焼き付いていたのだと推測できました。


2012年10月20日土曜日

「見てるだけ-」

‐‐‐「見てるだけ-」を邪魔しません 接客しない接客術‐‐‐

10月20日(土)朝日新聞に 化粧品会社の新しい接客方法が載っていました。

お客さんはそのお店に入る時に店頭にある3色のブレスレットの中から自分が受けたいサービスを意思表示する、というものです。

白→早く買い物を済ませたい。
ピンク→自由に試して楽しんでいます。
緑→時間があるので接客してください。

そう言えば 英語の表現では お店で店員さんに声をかけられ、
あいさつした後に
「見ているだけです。」
というものがありますね。
日本ではそのような表現が一般的では無いのでしょうね。

この3色のブレスレットの表現、会話が成立しにくくなっている子どもとの関係で応用出来るような気がしました。

2012年10月19日金曜日

こころの傷

もう何年も前のクライエントの方の言葉です。
ときどき思い出します。

お母さんとの関係を始めとしたこころの傷をかかえておられました。
「母が荷物のように私を自転車の後ろに乗せました。」
「私が泣いて七五三の写真を撮るのを嫌がったのに 泣きやむように叱り続けました。」
「私は鍵を持たされなかったので 兄が帰ってくるまで家の前で待っていなければなりませんでした。」
・・・
別の方です。
私は○○のことで 何年も叱られ続けました。
・・・

叱られ続けて、愛を感じられなかったら 体調をくずしたり、気持ちが健康でなくなっていくことは自然ですね。

家庭が、あるいは家庭に代わる場所が居場所がある、居心地が良いと感じられることが 心の健康の土台に必要だと思います。

2012年10月17日水曜日

EMDRと自傷行為

発達障害のある青年へのEMDR。

自傷行為があるときのいじめられた記憶に対して行ったのが7月末。
それ以来3ヶ月。
自傷行為は 全くない。

ご家族の方が気づかれたこととして「奥歯をかみしめる。」という行動もなくなり とても落ち着いてきたとのこと。

ご家族が心配されたり 苦しまれた場合、特に変化に気づかれるのかもしれないと感じました。
自分が学んだことが どなたかのお役に立つことは 本当にうれしいことです。

アドラー心理学では
「貢献感が人を幸福にする。」
と言いますが 本当にそうだと実感しています。

お母さんに電話します!

ダウン症の20代の青年。
私が 彼の言っていることは 受け入れられない、と答えた時です。
怒った顔をして
「お母さんに電話します!」
と 言いました。

これまでに このような「おどす」という対応をされたことがあり、モデルにしていると考えられます。

最終的にはきげんが直って
「今度、デートする?」
と言ってくれました。

「勇気づけ」で脅し、批判、皮肉は勇気くじきになります、とお伝えしています。
自分がされことから 「思い通りにならない時は~する。」と学んでいくという実例です。

愛されて育った子は愛することを学ぶ・・・

2012年10月16日火曜日

どうしたの?そんなに驚いて?

私がドアを開けて出たとたん、隣の部屋の高1の男の子と顔を合わせました。
女の子と一緒でした。
彼は驚いたように、後ずさりしました。

私:「どうしたの?そんなに驚いて?そんなに悪いこと何かしたの?」
彼:「いえ、別に。」(笑って・・・)

私:「何も見ませんでした。何も見ていません。」
と 私も笑いながら二人とすれ違いました。

私の二人の息子がそれぞれ彼女を連れてきた頃のことを思い出しました。

若いって良いですね!

EMDR・・・人気が出てきたようです!

関西の臨床心理士の友人が 10月のEMDRトレーニングに申し込んだところ キャンセル待ち38番目、とがっかりしたメールが来たのが1ヶ月ほど前のことでした。

終了した、というお知らせと共に92名のキャンセル待ち、とありました。

EMDRは
①辛い思いを語る必要がない
②薬の副作用の心配がない
③効果をその場で感じることが出来ることが多い
という点で 体験してみなければわからない治療方法かもしれません。

クライエントの方に書いて頂いた文をご紹介します。
体験された方にしか分からないことを知る手掛かりになるかもしれません・・・。
http://mbp-chiba.com/kosodatecafe/column/154/

2012年10月14日日曜日

Hさんの息子さんの朗報!

松戸市市民活動助成事業で行っている「勇気づけの親子関係実践セミナー」の後、Hさんがおっしゃいました。
「息子、併設の高校へ進学出来ることになりました!」

Hさんの息子さんは昨年、中2の1学期後半から3学期終了まで不登校でした。
Hさんは ひたすらセミナーの内容を実践されました。
4月に10章まで修了されたHさんがおっしゃいました。

「中3になった4月から学校へ行くようになりました。でも相変わらず私には口をききません。行動の目的の復讐ですね!長年の仕返しだと思って耐えます。」
と言われていたHさんでした。

きょうは
「高校へ進学できない時のために 情報を出したら、息子が“そんなに同じ高校へ行かせたくねえのかよ!”って言ってましたけど・・・。」
とおっしゃいました。
「じゃあ、お母さんに口をきくようになったのですね?!」
と伺うと
「あ、本当!気が付いてなかったです!」

「復讐の段階から下がって 権力闘争になったのですね!」
と言うと
「そうです!権力闘争しています。」

明るくおっしゃるHさんは 実践されている手ごたえを感じておられるようです。
先月は こころの内を話すことが無かった高校生の娘さんが 愚痴を言ってきた、とお話されていました。

本当に嬉しいご報告でした。

2012年10月12日金曜日

EMDR:6才の女の子


昨年3月11日の地震で津波の映像をテレビで見て以来 地震の度に
「津波が来る!」
と娘さんが恐がるのでEMDRセラピーを受けさせたい、と来られました。
娘さんは今回が2回めでした。
1回目は 幼稚園時代お母さんがやさしくなかったことについて
お母さんのご希望で2ヶ月ほど前にEMDRをしました。
今回のEMDRについて お母さんからお礼のメールを頂きました。
娘さんとのやり取りがあったので ブログに載せる許可をお願いしました。
次のように お返事を頂きました。

ブログの件ですが、是非載せて下さい。
私自身、EMDRを受けていますが、やはり他の人の感想はとても新鮮に感じます。
少しでもお役に立てれば幸いです。


先程はありがとうございました。

夜ということもあったかもしれませんが、今回のEMDRはとても疲れたそうです。
どんな風につかれたか聞くと、頭が疲れたと言っていました。
また、EMDRしてる時はどんな感じ?と聞くと、
『トントンしてる時は(嫌な事を)色々思い出して、トントンを止めると消える。』そうです。
娘が地震がくる度にひどく怖がる姿を見て、すごくショックで心の傷になっているのだと気にしておりましたが、これで安心しました。

最初に顔の絵を選ぶ時、前回と同様に泣いている絵を選ぶと思っていました。
なので、泣いている絵の一つ手前を選んだ時はとても驚き、私にされた心の傷がそれほど大きかったのだと改めて分かりました。
EMDRを受けて本当に良かったです。
ありがとうございました。

2012年10月11日木曜日

失敗する自分を見守る

きょうは 松戸市民活動助成事業の勇気づけセミナーを行いました。

「失敗する自分を見守りましょう。」
というテキストの文章に対して
「救われ、勇気づけられました。」
と感想を下さった方がありました。

「失敗する自分を許せない!」
というクライエントの方・・・

ひとりひとりが 色々な思いを抱えておられることを改めて知らされます。


2012年10月9日火曜日

PCAGIPでEMDR

PCAGIPワークショップ、一日目の宿泊場所で・・・。

「人に対して・・・という思いがあるのです。」
とおっしゃった臨床心理士Rさん。

その思いに関連のある記憶を探って頂きました。
「小学校で・・・。」
と すぐに出て来ました。
明らかにトラウマでした。

流れでEMDRセラピーをさせて頂きました。

「短時間で処理できるだろう」
という予測通り、“不快感を0”にから 体の感覚のチェックまで 30分で終わりました。
EMDRセラピーをカウンセリングに取り入れて丸3年経ち、早く治療出来る方の予測が立つようになりました。

その方にEMDRでトラウマの治療を受けた体験の感想を 翌朝にも伺ってみました。

「これまであの記憶は 思い出さないようにしていました。今朝、自分でも確かめてみました。嫌では無くて、嫌なことがあった後でも 行動した自分や、支えて下さった方を思い出す方が強くなりました。もう、嫌な思い出ではありません。」
「EMDRが効果があると分かったので トレーニングを受けます。」
とおっしゃいました。

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

「それでは これで二泊三日のPCAGIPワークショップを終了します。」
と閉会後・・・。

「RさんからEMDRセラピーを受けた、と聞きました。今やってもらえませんか?EMDRをやってもらった、と聞いて みんなで列を作ってやってもらおう、って話してたのですが・・・。」
と!!!

多くの方に関心を持って頂けたのは嬉しいことだと思います。

杉山登志郎先生は
「EMDRは臨床心理士に必須だ。」
とおっしゃっている、と静岡から来られた方がおっしゃっていました。

「新しい事例検討法:PCAGIP」 のワークショップ

PCAGIPを提唱されている「村山 正治先生」のワークショップに参加しました。

(PCAGIP は Preason-Centered Approach Group Incident Process の略です。)

5月の日本EMDR学会で関西に行った時に 偶然お会いした臨床心理士Uさんのお誘いでした。
(お会いしたのは 学会に関係の無い場所でした。)
「あなたのしてることに きっと役に立つと思う。受けに来たら?」
と 隣町で開かれるワークショップへのお誘いのような誘い方でした。

それもそのはず、UさんはEMDRを体験したい、と関東の私に会いに来て下さったのです。

「関西に居て、臨床心理士なのにEMDRのトレーニングを受けていないの???」
という私の言葉に
「そんなに良いのなら 自分がまず体験してみるわ~。」
と関西弁で・・・。

「アドラー心理学の “勇気づけ実践セミナー”を一緒に広げましょう!!!」
とも言って下さっています。

PCAGIP、確かに役に立つと思いました。
色々な場で使えると思います。
生徒指導、療育指導、お稽古ごと指導など、「指導」で悩んでおられる先生や生徒指導主任の先生方ばかりでなく、部下、上司、同僚との関係、嫁、姑その他なんでも・・・。

様々な場面で「私の抱えている問題」を「事例」として提供することで 何らかの方向性が見えてくるのです。

事例提供者に対する対応の仕方は「勇気づけの対応」と全く同じ、と言っても過言ではない、と感じました。

また、アドラー派のアートセラピーとの類似点が多くありました。
アートセラピーは アートの素材の準備が必要ですがPCAGIPは 簡単な事例だけです。
またアート作成にそれなりの時間も要します。
さらに アートセラピーは 他のアートセラピーと混同される可能性もあります。
そう言った点で 私が長年取り組みたかったものに近く、すぐに始めることにしました。

最終日に昼食後のテーブルを拭いていると 村山先生が近づいてきておっしゃいました。
「あなたの信じているアドラーを広めていってね。信じることが大事なのよ。僕はロジャースを信じたのよ!」

参加者の方の中にもアドラー心理学の「勇気づけ対応」に関心を示して下さる方々がありました。
関西からさらに山口県まで・・・。

「先生でも親でも ご自身の感情に気づくことが大切なのです!!!」
と 力説させて頂きました・・・。
「自分の対応が 生徒、子どもの自立心と責任感を育てることにつながるのか否か、ということも。」

大きい枠で見ると PCAGIPの事例検討後にひとりひとりが得る感想は 勇気づけ実践セミナー後のものと重なるものがあると思いました。

きっと参加する度に得るものが異なるのだろうと思います。
来年も行こうと思います。

2012年10月5日金曜日

90才と87才の生活

父、90才・・・要介護2。2012年4月から週に3回ヘルパーさんに食事を作って頂くサービスを受けて        います。
母、87才・・・要介護3。2年半前自宅で転んだことがきっかけで 車椅子生活になりました。週に4
        泊ショートステイのサービスを受けています。
        木曜日夕方帰宅、日曜日の朝、ショートステイに出かけます。

木曜日の夕方から日曜日の朝までが 父と母二人の生活になります。
数年前から 母が金銭管理が出来なくなり、父がしています。
ヘルパーさんに食事を作って頂くための食材の購入は 父が生協の注文書に記入したり、タクシーで買い物に出かけたりしてこなしています。

今年の5月まで自転車に乗っていました!!!
「お父さん、事故にあって即死出来れば良いけれど、中途半端に怪我をしたら痛い思いをして入院することになるのよ!どっちが良い?自転車に乗るのを止めるのと 事故の危険をおかしても乗り続けるのと・・・?」
と 選択を提案しました。

「自転車に乗るのを止めろと言われたから、もう乗らない。」
と 兄夫婦に言ったそうです。

ちょっと違うと思うのですが!!!
「私は 選択肢を出しただけです!!!」
とは 言いませんでした。

母は 同じことを繰り返し尋ねます。
母:「私、いつ施設に行くの?」
私:「日曜日の朝よ。」
母:「いつ帰ってくるの?」
私:「木曜日の夕方よ。」
・・・
同じ会話を繰り返した後 メモに書いて母に渡しました。
母は何度も音読して言いました。
「これ、忘れないようにしまっておかなくちゃあ・・・。」
そして 数分後・・・
「私、いつ施設に行くの?」

面白かったのは 迷子になられていた78才の方が 無事に保護されたという地域の放送があった時の会話です。

母:「私も迷子にならないように 気をつけなくっちゃあ。」
私:「お母さん、車椅子で外に出られないでしょう。大丈夫よ、迷子になりたくてもなれないから!!!」
母:「あ~、そうね!!!」

「勇気づけの対応」を学んでいなかったら このように楽には付き合っていけないと思います。
いろいろな場面で応用がきく「勇気づけ」です。




2012年10月3日水曜日

発達障害:EMDR

これまで
「嫌なことを思い出した。」
と言うことばかりだったLさん。

自閉症と知的障害があります。
数回のEMDRの後に 
「良いことを思い出した。」
と 言われるようになりました。

「どんな良いこと?」
と尋ねると
「アートセラピーをしたこと、絵を描いたこと。」
と ニコニコ顔です。

気難しい表情だったのは いつも嫌なことを思い出していたからなのかもしれません。
その嫌なことが消えつつあることが分かります。

数日前に行ったEMDRは お父さんに酷く叱られた、というものでした。
「もうお父さんは怒っていないわよ。Lさんが頑張ってる、って思っているわよ。」
と話しながら行いました。

音楽セラピー

先日の朝日新聞に 服部公一さんが 若い頃にアメリカで音楽セラピーに出会われ、何十年も経てから 音楽セラピーを始められた、という記事がありました。

そういえば9月6日の朝日新聞の夕刊にも 山鳥 重さん(元東北大教授:神経心理学)の言葉が載っていました。

「歌は、自己の肉体を楽器として演奏される音楽である。
・・・ 中略・・・
歌は見えない感情を音声化することができる。たとえ言葉にしたとしても充分に表出のしようのない微妙な感情までも歌は表現し、伝えることができる。
・・・中略・・・
歌唱能力は主として右大脳半球の活動に依存する。この事実は、歌唱能力が言語能力(左半球の働きが重要)とは質の違う能力であることを教えている。」

私が佐藤光政さんのCDを繰り返し繰り返し聴くのは 音楽セラピーの効果を体感していたのだと思いました。
そして、2012年2月末からは 佐藤光政さんが新たに小平市で指導を始められたコーラスグループ:ヴォラーレに入会しました。

光政さんのCDを聴いたり 習っている歌を歌っていることは「音楽セラピー」そのものだったのですね!!!

7ヶ月前の私は まるで口パクでしたが 7ヶ月経って少し声が出るようになりました!!!
誘われたことは 出来る限り、何でもやってみる!!!
を実行しているおかげです。


2012年10月2日火曜日

発達障害:EMDRセラピー 

自閉症、知的障害と精神科医に診断された方に EMDRをしました。

その方は 人が笑っていると 自分が笑われた時の記憶を思い出し、パニックを起こすという症状と暴力を使っていじめられたことを思い出すと イライラして自傷行為(血がでるほど自分の体を傷つける)がありました。

自傷行為がその方のいじめられた記憶と関係があることを知って、すぐにEMDRを行ったのが 今年(2012年)の7月末です。

両極性刺激を数回しただけで
「落ち着いてきた。」
との言葉が聞かれました。
その後、2ヶ月が経過しましたが 自傷行為は全く起きていません。

また、笑われたことについての記憶もはっきり持っておられたので それに対してEMDRを行いまいした。

久しぶりにその方と会って話をされた方が 
「以前は 話をする時に 奥歯を噛みしめていたり 落ち着かなかったりという様子があったが 今回は穏やかで とても落ち着いていた様子に驚きました。」
と 話して下さいました。