2014年4月30日水曜日

何の心配もありません!

「育児に行き詰っていました・・・」
と勇気づけセミナーの場で
3年余り前におっしゃっていた佐々木さん(仮名)。

お子さんは当時1才と3才でした。

今、上の子は小1、下の子も幼稚園に入園されました。
久しぶりにセミナーにお誘いしました。
確か以前には参加されなかった章だったからです。

参加された感想が 次のものでした。
「子どもとの関係は良好です。何の心配もありません。セミナーで学んだおかげです。前に受けてから時間が経ったので 子どもとの関係、夫との関係をいっそう良いものにしたいと 参加しました。」

「このごろ、上の子が積極的なんです!びっくりするくらい!!!二人とも仲良しです。」
と うれしいお話も聞かせてくださいました。

「勇気づけ」を実践して育児をすると 子どもが健康な心を持って成長し、問題行動は起こさない!を見せて下さっています。


2014年4月24日木曜日

アルフレッド・アドラーに関する本が!!!

今朝、何気なくクリックしたサイトに アドラーに関する本が2冊も上位を占めていました。

「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」

「嫌われる勇気」
です。

ダイアモンド社のサイトに 梅田カズヒコ氏による
「褒められて伸びるタイプ」の若者が成長できないたった1つの理由」
という記事があります。
この中に「褒めることの弊害」がありました。
「勇気づけの親子関係実践セミナー」3章の中で
「褒めると勇気づけの違い」
を扱いますが 会社における事例がありました。

赤ちゃんから社会人まで「褒める」は 良くないのですね!!!


2014年4月21日月曜日

先生は黄色とオレンジの混ざった色です!

絵、音楽を始めとする創作活動をされる方々は 五感が敏感です。

創作をされているクライエントの方が
「~さんは〇色、~さんは△色。」
とおっしゃいました。そして
「先生は 黄色とオレンジの混ざった色、そう見えるのです。声のトーンも色を感じるのに入っています。」

幼稚園の頃には人を色で感じておられたそうです。

その方の話から思い出したことがあります。
友人のイタリア系カナダ人の画家です。
彼が2011年の夏にモントリオールを訪れた私に言いました。
「育子、これは日本だよ。3月11日の震災の後、エネルギーを感じて描いたんだよ。」

12枚の連作の絵の題は メルトダウンでした。
これは その中の1枚です。


2014年4月20日日曜日

どっちが先?

お母さんが何らかの課題を持っておられ、お子さんも何らかの症状を持っておられるということは よくあります。

お子さんは身体症状であったり、不登校であったりと何らかの不都合が生じている場合、お子さんの課題を解決しようとされる方が多くおられます。

その場合、お子さんの身体症状や不登校を解決するのには 時間がかかる場合があります。

「お母さんがとりあえず自分が元気になりたい。」
とセラピーに来られた時、お子さんの症状が早く改善します。

課題を持っておられるお母さんが その状態で子育てをされてきたことが お子さんの症状につながっていることがあります。

しつけだと思って来ました。
教えなければいけないと思ってきました。
不安をぶつけていました。
イライラをぶつけていました。
などなど・・・。

お母さんが課題の解決に取り組まれると 
お子さんがカウンセリングを受けなくても
お子さんの症状が消えたり再登校されるようになることもあります。

今日もそんな良いお話を聞くことができました。

2014年4月17日木曜日

発達障害:五感が敏感

NHKでEMDRが紹介されてから 発達障害と診断された方が来られることが多くなりました。
その方々のEMDRセラピーを通して 共通する特性が見えてきました。

1.五感が敏感
2.記憶力が良い

この五感が敏感な方は 同じ出来事に出会っても 他の方々より強く記憶にインプットされます。
他の方にはトラウマにならなくても その方にはトラウマになるということです。

記憶力が良いので昔の出来事でも 昨日あったかのように思い出されるのです。

クライエントの方の話では 似た体験をする度にフラッシュバックが起きたり 似た体験をしなくても何らかのきっかけでフラッシュバックが起きるそうです。

「目に出来事が焼き付いていて、耳にもその時の音、声が残っている。身体もそれに反応して緊張したり、震えたりする。」

このような方は EMDRセラピーの後、一時的に
「頭痛、不安感、体のだるさ」などが 出るようです。

ネットで調べると 
「大人の発達障害 サポートステーション埼玉」さんのサイトの
「大人の発達障害特性について」
というページがあり、感覚過敏(聴覚、嗅覚、味覚、触覚など)
とありました。

そのサイトにリンクされているものに
「毒舌セカンドオピニオン」
があります。

そこには「HSSという私見」というページがあります。
(ネットで検索する場合は 「HSSという私見」と入れると出てきます。

「HSS(Hyper Sensitivity Syndrome) 超過敏性症候群」と紹介されています。

「心の病気じゃなく、脳のシステム障害である。つまり、過感受性、五感の過敏や誤認、誤作動などが含まれる。神経質だとか心の持ち方ではとらえられない」




2014年4月16日水曜日

何で言ってくれなかったの~?

「何で言ってくれなかったの~?」

家族の一員として 家事に参加する、という話し合いを思春期のお子さんとしていた時のことです。

子:お母さんは 私が料理をしたかった時、やらせてくれなかったんです!

母:え~っ、やりたいって何で言ってくれなかったの~?

子:だってお母さん、いつもダメとか、忙しいとか言って・・・。

母:そうなんです。やりたいって言ったんですけど、危ない、とか私がやった方が早いとか・・・でやらせませんでした。でもいつもじゃないんです。

子:いつもだよ~!

子どもは一度でも否定されると いつもそうだろう・・・と思いがちです。

「受け入れたり、受け入れられなかったりして混乱した。」
とおっしゃった30代の方もおられました。

子どもの頃の記憶はその時の状態で記憶に残ります。
ですからお母さんとの関わりに関する混乱状態は その方の場合30代になっても続いていたのです。

子どもはお母さんが大好きです。

一貫した態度で 受け止める、信じる、任せる、見守るを続けると
必ずお子さんの信頼を取り戻せます。






2014年4月15日火曜日

新学期

新学期が始まりました。

保育園、幼稚園、小学校に通うお子さんが新しい生活を始める季節です。

不安な気持ちを抱えて新しい環境に身を置いているお子さんも多いと思います。

午後、あるいは夕方、お子さんを迎える時には温かい笑顔で
「がんばったね!おやつは何が良い?〇〇か△△があるけど・・・。」
と 肯定的に接してあげて欲しいと思います。

保育園、幼稚園、小学校から お子さんについて連絡が入ることがあります。
その内容にお母さんが感情的になられることがあったら
「自分の感情」に気付いて下さいますか?

お子さんにとってお母さんは「大切な環境」です。

お母さんの温かい笑顔は「安心と安全感」につながります。

安心できる場所、安全な場所があれば 家庭の外で困難に出会っても切り抜けることができます。




2014年4月12日土曜日

こころの傷

幼いころに受けたこころの傷は 何十年経ても 昨日のことのように思い出されることを
身近な人から聞く機会がありました。

彼は小学生の頃、父親が不審な行動をしているのを度々目にしていました。

「ポケットが動くんだよね。最初は ネズミでもいるのかと思った。」

父親のポケットに入っていたポケベルがバイブレーション機能で動くのを見たそうです。
すると 父親は電話をかけていたと。

「仕事の電話だ。」
と言ったそうですが 彼は父親の様子から仕事では無い、と・・・。

その頃父親が母親に対して酷い態度を取っていたことも記憶に残っているそうです。

彼がそれを経験してから 20年経っています。
両親はその後彼が15歳の時に離婚しました。

父親は当時のポケベルの相手と一緒に暮らしているそうです。

彼の心の傷を全く気にかけていない父親とその女性を見て
「とても腹が立った。」
と話してくれました。

二人が良くても それによって影響を受ける子ども達のことを忘れてはいけない、と切に思いました。


2014年4月11日金曜日

女子どもと言われて・・・

「女性は“女、子ども”といわれて差別を受けていた。そのような中で頑張って来た女性の姿を写真に撮りたかった。」

「気づいたら100歳になっていた。」

今年、満100歳になられる写真家 笹本恒子さんの言葉です。

「笹本恒子 100歳展」
が横浜市で4月5日(土)から6月1日(日)まで行われています。



2014年4月10日木曜日

不安でした・・・

不登校の後、学校へ行くことを自分で決め動き出した新中学生のお子さんのお母さん。

「登校刺激はしない方が良い、と分かっていても不安でした。」

「声をかけたところで 反発しか返ってこないって分かってるんですけど、黙っていて良いのか、本当に不安でした・・・。」

「不安でしたけど 声をかけないようにしていたら 本当に自分で決めて行き始めました。卒業式の練習にも行き、卒業式にも出ました。」

どの年齢のお子さんにも どの状態のお子さんにも
「信じて 任せて 勇気づけをしながら 待つ!」
は 効果があります。

2014年4月5日土曜日

何をやってもだめな子だね!

「お前は何をやってもだめな子だね、って母親に言われ続けてたんです。辛いですよ!」

「だから僕は自分に自信がなくて 人前で話すと真っ赤になってました。」

「兄貴がいて、兄貴はいつも褒められてたんです。兄貴の担任の先生も 兄貴は出来るのに お前はだめだな~って。だから今でも兄貴に会うとコンプレックスを感じるんです。」

「高校に入って空手を始めたら、その先生が“筋がいいな~、センスがある。”って褒めてくれたんです。だから空手が大好きになって がんばりました。」

全日本武術太極拳選手権大会で準優勝をはじめ、優秀な成績を収めておられるO先生の言葉です。

昨年、新松戸祭りでO先生が教えておられる生徒さん達の演舞を拝見しました。
美しい演舞に機会があったら習いたい、と思っていました。

たまたま近くのスポーツクラブでも教えておられることを知り、クラブに入会し、クラスに参加しています。

今朝のクラスの前、リトルなでしこ対スペインの試合をやっていたことがきっかけでした。

「女子サッカーの監督やコーチは これまでの日本のやり方(ダメだ!!!何回言ったら分かるんだ!)の対応をしていないので強いんですよ!ダメだ、って言われたら 持っている力を発揮できないんです。」
と・・・。

「そうですよね!!!勇気くじきはどのような場合でも力を発揮できませんよね!!!」
と心の中でうなづいていました!!!

元気です!

EMDRセラピー、勇気づけセミナーを数回受けられた後 妊娠が分かりしばらくお会いしていない方から近況報告のメールを頂きました。

「酷いつわりが治まった。
不安定になるかもしれないと 心配したけれどならなかった。
家族仲良く、無事にすごしている。」

という内容でした。

そういえば、次のコラムを書いて下さった方も
その後第二子を出産され、順調に過ごされているとメールを頂きました。

http://mbp-chiba.com/kosodatecafe/column/154/


2014年4月4日金曜日

幼なじみ

日本を離れて15年になる二男が帰国しています。
8年ぶり、3回目の帰国です。

彼には小学校1年生の時からの友人M君がいます。
この15年間、M君は二男に 折を見ては電話をかけ続けてくれています。

二男が中3の時、私は離婚が成立して留学を決めていました。
「母親にはついて行かない。日本に残る。」
とM君に話したそうです。

M君は
「俺なら行くよ。」
と言ったことが 二男の気持ちを変えたそうです。

今回、8年ぶりの再会の場に私も居合わせました。

抱き合う二人に 小1の頃の二人の様子が脳裏をよぎりました。

幼なじみと言える存在は私は持っていません。
良いものなのだ!と実感しました。


2014年4月3日木曜日

母親、好きじゃないんです!

ファミリーカウンセリングの中で 青年が言いました。

「母親、好きじゃないんです。」

コミュニケーションを回復する第一歩に 基本の挨拶を提案しました。

すると 同じ日に青年が 夕食後
「ごちそうさん!」
と挨拶をした、とお母さんからメールで報告がありました。

次は 私の返事です。

おはようございます。
彼の言葉を解釈すると
「好きじゃないんです。」は「俺より男を取った母は 好きじゃないんです。俺はまだ母親が必要だったんです。」
になります。
彼の挨拶は いかに彼が変わりたい、と思っているかそれを実行する力があるかを示しています。
「終始無言で何とも気まずい空気」と思っているのは 「誰か?」を考えると お母さんです。

彼の方は
「腹減ってた~、これ、うめえじゃん。」
あるいは
走馬灯のように何かが脳裏をよぎっていた」
かもしれません。

子どもは 母親を実は大好きなのです。
そうでなければ あれだけ正直にかつ関係を良くしたいとは言えないのです!!!

自分が欲しいだけ甘えさせてもらえなかったという気持ちがあるの
「好きじゃないんです。」
と言っておられるだけなのです。
「好きじゃない!」
と言われたら
「そっか~」
と短く返事をし こころの中で
「大好きなのね!!!分かったよ~」
と解釈します。

彼は変化が速いので 記録を取っておいて下さいね。
ご報告ありがとうございました。

2014年4月1日火曜日

塞翁が馬

「塞翁が馬=人間万事塞翁が馬とは、人生における幸不幸は予測しがたいということ。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。」
http://kotowaza-allguide.com/より

塞翁が馬ということわざがあります。

不幸が幸せに転じる・・・これは1ヶ月という短期間でも10年単位の長期間でも起きるものだと実感しています。

1994年、40代の半ば、予想していなかった出来事が起き、6年間ほど「適応障害からくるうつ症状」を体験しました。

「薬では治らないだろう」と思いました。
模索する中で「勇気づけの対応」に出会い、実践しました。
精神病理を学ぶために、シカゴに本校のあるアドラー心理大学院モントリオール校に留学し、
卒業後EMDRのトレーニングを受け、その後帰国しました。
「勇気づけセミナー」を受講し、家族の関係が良くなった、とご報告をお頂くことが増えてきました。また、EMDRがNHKで紹介されたこともあり、セラピーも認知されるようになってきました。

一緒にモントリオールに行った中学を卒業したばかりの二男は
モントリオールジャズフェスティバルでチャーリー・へイデンのベースに魅せられました。
「あの人に習いたい!」
と志し、カルアーツ芸大で希望通りチャーリー・ヘイデン氏に指導を受けることができました。

二男は現在、カリフォルニアでジャズベーシストとして演奏活動をしています。

1994年に始まった「不幸」がなかったら今の私も二男も無かったことを思うと
前向きに乗り越えると 長い期間の後に「幸せ」がくるのだと実感しています。

今苦しい時をすごしておられる方に 
乗り越えたときに「幸せ」がくる事を信じて欲しいとお伝えしたいと思います。