2009年10月31日土曜日

アーユルベータ

友人のTさんに アーユルベータマッサージをして頂きました。

Tさんは本場インドで習って来られたそうです。
また中国のマッサージも習得されています。

オイルを使って体全体のマッサージの後、顔と足の裏のマッサージもして下さいました。

初めての体験だったので 始めは少々緊張気味でした。
顔、特に目の周囲と足の裏のマッサージは とても気持ちが良く、ウトウトと眠くなってしまいました。

帰宅後、お気に入りのTV番組にスイッチを入れたものの 気が付いたら眠っていました。
足のマッサージが眠くなるほど気持ちが良いものだとは知りませんでした。

マッサージのファンになりました。

2009年10月30日金曜日

アイコンタクト

アイコンタクトを研究テーマにされているカナダ人の心理学者Sさんに出会いました。
私と彼女の共通の友人、日本人のMさんが 
「二人が知り合いになると きっとプラスになる!」
と紹介して下さったのです。

Mさんと3人で午後のお茶から夕食まで あっという間に5時間もおしゃべりしていました。
彼女がアイコンタクトに関心を持つようになられたのは 子どものころからの知り合いの方にアスペルガー症候群の方がおられて
アイコンタクトをされないことを疑問に持ったことから、ということでした。
Sさんは大学で心理学を教えておられます。EMDRも治療の一つとして教えているけれど 実際に具体的な内容はご存知が無かった、ということでした。
私が受けたトレーニングの内容とクライエントへの効果をお伝えすると、
「近い将来、トレーニングを受けてご自身のプライベートセラピーに取り入れたい。話を聞けて良かった。」
とおっしゃいました。

Mさんは日本でコンサルティング会社にお勤めされていたこともあり、ビジネスの発想が豊かな方です。
彼女の人脈を惜しげなく分けて下さるMさんの気風のよさと 話術の巧みさ、表現の豊かさにも感動を受けた午後でした。

彼女の才能をビジネスに出来ないものか!!!
と話を伺いながら思ったりもしていました。

2009年10月28日水曜日

インターナショナル!!!

夕方電話がありました。

5人家族で3カ国語が常に存在する IM家のY君からです。
「今度、ピアノの発表会があるの。日曜日の午後2時から 来れる?」
と 日本語で私に話しかけてくれます。

私の友人のSさんも誘いたいとのことでしたので 電話を代わりました。
Y君は 英語はあまり得意では無い、と言っていたので
「フランス語で話していいわよ。」
と言うと Y君は Sさんとフランス語で話し始めました。

次にY君のお母さんとSさんが話し始めました。
Y君のお母さんは フランス語も話されますが 英語の方が得意なのでしょう。
Sさんとは英語で話されました。

次に電話が私に渡され、会話は日本語に替わりました。

ケベックに居ることは なんだか面白い、と このような時にも感じます。
IM家にとっては 日常なのでしょうけれど。

「言語は財産」
と聞いたことがあります。

私のサイトを作って下さっている Yさんも 日本語、英語、フランス語を
話されます。もちろん読み、書きも。

2009年10月22日木曜日

評判・・・

「日本人は 礼儀正しくて お客を大切にすると思っていた。会社の社長に対して こんな失礼なメールを送る日本人には初めて出会った。」
と 知り合いから紹介されたある会社の社長さんがおっしゃいました。

「このメールを見てください。」
と見せられたメールは ビジネスメールというよりは 思春期の子どもが反抗して親に投げつける言葉のようでした。

「この方は 若いのではないでしょうか。英語が使えるということで 日本の会社に雇われているのかもしれませんが。」
と伝えると
「そう、20才代半ばだと思います。取引先の社長に対するメールではないですよね。びっくりしました。でもね、うちの会社にとってこの日本の会社の製品は重要なんですよ。ですから 直接やり取りする彼の面子をつぶすことはできないんですがね、ビジネスメールの書き方を知らない若者を 英語が出来るというだけで雇っているのは 会社にとっても良くないと思いますよ。」
とおっしゃいました。

2009年10月19日月曜日

Kちゃんの新たな門出

友人の娘さんで かつ私が4年間英語の家庭教師をさせて頂いたKちゃん。

「正社員の試験に受かって 来年4月から働くことになりました。」
とKちゃんからメールを頂きました。

Kちゃんと友人にお祝いのメールを書きながら 涙が止まりませんでした。

友人は一番上のお嬢さんを2才の時に預けていた保育所でのお昼寝中
の事故で亡くされています。その悲しみを抱えて生きておられます。
子ども達の安全と幸せを何より大切にして来られたことを見てきました。
ご主人といっしょに喜ばれておられる姿が目に浮かびます。

「子は親の鏡」と昔から言います。

アドラー心理学では その人格形成に影響を与える背景の一つと表現されます。
友人は 特にお子さん達に問題があった訳ではないのですが「自分の子育て方法でいいのかしら?」と疑問を持ち 私の「勇気づけ育児講座」を学んで下さいました。

「勇気づけ」で子育てを実践すると 10年、15年後に成果となって現われるという実践例の一つと言ってもいいでしょう。

2009年10月18日日曜日

伊勢神宮

昨日 日本在住の友人と話すうちに 話は伊勢神宮に行き着きました。

前回帰国した際に とても心地よさを感じた場所として記憶にあります。

「今度の帰国で また行こうと思っている。」
と伝えました。
驚いたことに 彼女も同じ気持ちとのことで 話がまとまりました。

森林浴をし、心身を清める旅にしたいと思います。

2009年10月17日土曜日

EMDR

友人から尋ねられました。
「どうして EMDRのトレーニングを受けたのか?」

理由は二つありました。

一つ目は 私が「日本でアドラー心理学」「勇気づけの育児」を習ったS先生が勧めて下さったことです。
もう一つは カウンセリングで効果が無かったQさんの力になりたいと こころから思ったのです。

これまでのカウンセリング・セラピーの中では 何らかの進展があり、それほどEMDRのトレーニングを受けようとは思っていませんでした。私自身15年ほど前 自殺も考えたことがあるうつ症状を経験していました。S先生のカウンセリングと勇気づけ講座で前向きに生きる気持ちになれていたのです。
ところが 相談に乗ったご家族の方から 症状が好転しなかったという話を聞き、EMDRのトレーニングを 早く受けEMDR治療をさせて頂きたい、と思いました。
日本でのトレーニングは 半年に1度です。
ネットで探すと モントリオールの隣の州のロンドンで 今年中に パート2も終了できるコースがあることが分かりました。

Qさんの力になれなかったことが 新たなセラピーの技術を得ることへと導いてくれたのです。
2回EMDR治療を行った Aさんから 3回目の予約の確認のメールが来ました。
Qさんの力にはなれなかったのですが Aさんを始め他の方々のお役に立ったことで 神様も許してくださるのではないかと思うのですが・・・。

忘れること!!!

きょうも 良いお話を聞きました。娘のように若い Cさんからです。
Cさんとは ケベック州政府が主催するフランス語のクラスで1年余り前に出会いました。

お母さんが 忘れっぽい方とのこと。

「ケンカをしてもすぐ忘れて話しかけて来る!
こっちがまだ怒っていても 何も無かったかのように話しかけて来る。
もう いつものことだから 家族も慣れてしまっている。
だから ケンカ状態が続かない!!!」

「良いですね!!!!!」
と 思わず言いました。
Cさんが こだわりの無い方であることの理由の一つであるように思えました。

忘れることは EMDRで行う 脱感作に近いものがあります。

トラウマは忘れることが出来なくて苦しむ訳です。不愉快な気分をすぐ忘れることが出来るのは 特技ではないでしょうか。特にそれで家族円満が保たれるのであれば 最高です!
ご両親、お姉さんにお会いした時 笑顔が印象的なご一家でした。

EMDR治療

きょうのクライエントの解決したい課題は 次の通りでした。

「学校に行きたいけれど 気力が出ない。これまでも行こうとしたけれど続かなかった。何故だか分からない。」

彼女は 上司から学校に行って 仕事の免許を取るようにと言われているそうです。彼女に 学校に関する思い出を聞きました。

7才のころ、祖父母が大好きで家に祖父母と居たかった。でも大人たちが
「学校へ行くように。」
と迫った。学校へ行くのが 嫌で嫌で仕方が無かった、という思い出が出てきました。

それをイメージにし、EMDRの治療を始めました。
「後頭部や両目に熱を感じる。」
「息がしやすくなった。」
「頭がすっきりした。」
などの言葉が 眼球運動を行う度に出てきました。
「どんなことが起きても 大丈夫よ。」
と言いながら 進めました。

50分ほどのセッションの後、

「学校が嫌いと言うことで 私は自分が悪い人、ダメな人だと思ってたのね。でも違う。私は良い人。自分を信じられる。」
「すごくすっきりしたわ。気分が良い。学校へ行くわ。こんな気分になれてすごく嬉しい。ありがとう。」
と彼女の口から出てきました。

彼女からの力強いハグから 彼女の気持ちが伝わってきました。

「誰かの役に立てるということは 人を幸せにする一番の近道」とアドラー博士が言っています。実感できたひと時でした。

2009年10月16日金曜日

グループ事例検討会

EMDRのカテゴリーにも書いたのですが 昨日5時から8時まで スカイプを使って事例検討会がありました。

先日ロンドン(オンタリオ州)のトレーニングパート1で一緒だった人達です。

どの人の例を聞いても 子どもの頃のネガティブな体験が現在の問題と重なっていることが見えます。
アルフレッド・アドラー博士は 精神病理予防として「勇気づけで対応することが 教師や親には不可欠」と力説しました。
今から 100年も前のことです。
現在抱えている問題を解決するEMDR(眼球運動による脱感作と再処理)の治療の中で 子供の頃の様々な感情や思い出が出てくることから見ても アドラー博士の理論は正しかったと言えます。

昨日セッションをしたAさんは
「眼球運動を進めるうちに出てくる自分の言葉にびっくりした。でも どんどんポジティブな言葉も出てきてうれしい。」
とおっしゃっていました。

不登校・引きこもり・うつ病・不安障害・パニック障害等にも有効とのことです。
症状に進展が見られないという方々に 是非試して頂きたいと思います。
「日本EMDR学会」で 全国の治療者の方々を検索できます。

従来の話すカウンセリングほどは治療期間がかかりません。
EMDR治療の様子を英語のニュースで見ることができます。
Youtube EMDR ← クリックして下さい。

2009年10月14日水曜日

ぼく ビー球を飲んだの

昨日は Y君との日本語の勉強の日でした。

Y君は漢字を書いている途中にふと 言いました。
「ぼくね、ビー球飲んだの。パパが911に電話をかける、って言ったから かけないで、って言ったの。911にかけると お腹を切ると思ったの。でも切らなかった。うんこをしたから 出たと思う。でも分かんない。床に落ちてたから 飲んだの。」
好奇心から飲んだ様でした。無事で 良かった・・・。(911は日本の119です。)

Y君とのお付き合いは ちょうど4年が終わるところです。ひらがなを学習するところから始めました。
いまでは とめ、はね、右払い、左払いをしっかり区別して漢字を書けます。
楽しく勉強していれば 大人になってもっと力を伸ばしたいと思った時に 肯定的な気持ちで学習を続けることが出来ます。
ひたすら「勇気づけ」で対応していると Y君も私が何を言うか分かっているので安定したき持ちで取り組めるようです。

Y君が学校で学んでいるのはフランス語なので 伝えたい単語の日本語を知らないときはフランス語の電子辞書にタイプしてもらいます。Y君の選ぶフランス語の単語は ちゃんと的を得た単語であることがほとんどです。フランス語を正しく綴ってタイプ出来ることにも 的を得た単語を選ぶことにも いつも驚かされます。

Y君のお母さんが 前に
「日本語の勉強の後は Yは落ち着いた気持ちでいると感じられる。」
と 伝えて下さったことがあります。

アドラーの勇気づけ効果ですね。
長く受け持たせて下さっている Y君のご両親にも 感謝しています。

2009年10月13日火曜日

EMDR

韓国の血が4分の1入っているというスコットランド系カナダ人の友人。
この前会った時に 彼女の友人が不安障害で精神的に不安定だとのことでした。
私がロンドンへ行った目的が EMDRのトレーニングだった、と聞いてそれについて知りたいとのことでした。
EMDRIA(国際EMDR協会)のサイトをお伝えしていました。

「EMDRIAのサイトを見たわ。すごい治療ね。私の友達に EMDRIAのサイトを見せて あなたの電話番号を教えたから。彼女があなたに電話をかけるかしこさを持っていると良いんだけど。もし私が彼女だったら 絶対EMDRの治療を受けるから。」

「交通事故の記憶から来る車に対する不安感を解消したい」
と言った別の友人に治療をした時のことです。
30分ほどのEMDRの治療の後
「不安感はゼロ。記憶もほとんど無い。気持ちい~~~い。気だるいけど気持ち良い!!!まるで夫と素敵な時間を過ごした後のよう!!!」
と・・・。

驚き!!!でした。
不安感がどうなったか、後日報告して下さることになっています。

2009年10月11日日曜日

バイリンガル

日本では英会話熱が続いているのでしょうか?

日本語と英語、あるいはフランス語やドイツ語など2ヶ国語を読み書き出来るようになるバイリンガルの最高の条件は それぞれの言葉を話す両親を持っていることかとIM家のお子さん達3人に会うたびに思います。

前にも書いたことがありますが IM家のご夫婦は奥様が日本人、ご主人がフランス系カナダ人です。
ご夫婦が出会われたのはヨーロッパで ご夫婦の会話は英語です。
初めてのお子さんを妊娠された時に 奥様がお医者さんに
「どの言語で子どもに接したら良いのか?」
と 相談されたそうです。答えは
「ご夫婦それぞれの 母国語を貫きなさい。」
だったとのこと。

お母さんと子ども達3人は完全に日本語です。
お父さんと子ども達はフランス語。
ご夫婦は英語。
ですから 5人の家族で3ヶ国語が常にあります。

3人の子ども達は 読み書きを習う前から 英語は話さなくても
いつも両親の英会話を聞いて育ったそうです。

以前、面白いことがありました。
末っ子のY君。
私に
「僕、英語は話さないの。」
と言った1週間後、
「僕、英語しゃべれるんだよ。」

お母さんが何があったのか 説明して下さいました。

アメリカからフランス語を習うために転校して来た女の子を
とても気に入ったとのこと。
彼女に話しかけるために これまでにインプットしていた英語をアウトプットした・・・
ということだったそうです。

家庭で充分(8年間)インプットしながら 使う機会が無かったY君だったのです。

IM家のお子さんは学校で フランス語、英語、選択で第2外国語を習っています。
彼らにとっては 4つ目の言語です。
「鉄は熱いうちに打て!」
と言いますが 特に言語はそうかもしれません。

楽しみながら・・・。

2009年10月10日土曜日

EMDRと不登校・引きこもり・うつ病

不登校、引きこもり・うつ病という状態になるには きっかけとなる出来事があった可能性があります。
成績、先生、友人、部活、親との関係など ひとりひとりが違う体験をしています。

日本EMDR学会という言葉で検索すると「EMDRとは」というタイトルで
どのような治療をするのか説明されています。

この10年間ほどの間に カウンセリングが一般的になってきました。
EMDRの即効性については まだ知られていないようです。

私にEMDR治療者のトレーニングを受けることを勧めて下さったS先生は
「アドラー心理学とEMDRで 最強の技術になる。」
とおっしゃっています。

中学時代から不登校状態が続き、自宅にこもったまま成人し、
一緒に住んでいた両親が他界されて ひとりでくらしている、という人が
友人の実家の近所におられるそうです。
お姉さんか妹さんが食料を持って時折訪問されているとのことです。
ご本人の苦しみもそのきょうだいの苦しみも大変なことだと思います。

早期解決の方法の一つとして 日本でもEMDRが広まって欲しい、と思います。

2009年10月9日金曜日

EMDRの効果

先週末 ロンドン(オンタリオ州)で ENDRパート1のトレーニングを受けました。
EMDRIAから承認されているトレーナー二人(心理学者と心理セラピスト)によるものです。
北米でこのトレーニングを受けるには 次の条件があります。

1.修士以上の学位があること
2.心理学の分野で働いていること
3.心理セラピー等の組織に属していて認定を受けていること

このセラピーは従来の心理セラピーとは全く異なり クライエントもセラピストも 多くを話す必要はありません。

北米では EMDRは効果の早いセラピーとして広まっています。
(EMDRIAで検索すると 世界各地のEMDRセラピストのページに行けます。)

不登校、引きこもり、うつ症状、パニック障害を始めとする様々な精神症状に効果があります。

もしこれらの症状で悩んでおられるかたがあったら 是非EMDRを試して頂きたいと思います。
(日本EMDR学会で 治療者リストを調べることが出来ます。)
軽い症状ですと3回前後通うだけで終了になるようです。

2009年10月8日木曜日

I can help you!

EMDRのトレーニングパート1を ロンドンで受けて来ました。
ロンドンと言っても カナダのオンタリオ州のロンドンです。

10月1日(木)の夜から講習が始まり2(金)~4(日)の3日間
理論、デモンストレーション、実技をしました。

デモンストレーションは 実際にセラピーを継続して受けているクライエントに
インストラクターである心理学者が EMDRセラピーを行う、というものでした。

Youtubeでセラピーの一部を見たことはあるものの
実際に見たのは初めてでした。

クライエントから次々に出てくる怒り、苦しみ、悲しみの感情の言葉や涙に
研修を受けていた19人は 息を潜めて見入っていました。

セラピーの初まりには 落ち着かない、不安な表情だったクライエントから
セラピーが進むにつれて肯定的な言葉が出てくると共に安定した表情になり
笑い声を何回も聞くことが出来ました。

クライエントの始まりの自分の認識は「私は 悪い人間です。」でした。
ところが セッションが終わった時には「私はすごく良い人よ。」に変わっていました。

インストラクターは EMDRを始めてから
"I can help you!"
と言えるようになった とのことでした。