2012年7月31日火曜日

こいつはダメだ!

「僕はダメなんです。中学でも、高校でも先生に言われました。“こいつはダメだ!”って。」
関西で臨床心理士として学校で働いている友人の話です。
「学校の先生が勇気くじきしてるよね!」
「勇気づけ、学んで欲しいよね!」
と・・・。

学校の現場は忙しくて本当に大変なのだと思います。
先生方は 同じ年齢の子ども達、あるいは生徒達と接しておられるので その後の彼らにご自身の言葉がどのような影響を与えるのか、ご存じない方も多いと思います。

私も教師の時はそうでした。

「勇気づけセミナー」を学び、実践する中で
そして心理を学び、カウンセリング、EMDRセラピーをする中で
本当に多くの人々が傷つき、苦しみ、より良い方向を求めておられることを知りました。

ほめられて、ほめられたいと思って行動した結果、人間関係に苦しんだ方々とも出会いました。
「ほめるではなく、勇気づけを!」は 理論ばかりでなく、セラピーの中でクライエントの方々からも 同意して頂いています。

自分が大切にしている友人に接するように、というのが 一番簡単な勇気づけの説明です。

大切にしている友人に
「こいつはダメだ!」
とは言いません。

「こいつはダメだ!」
と言われたことから 自分を否定的に言う青年にEMDRをしました。
「自分のことをわかってくれた、味方になってくれた人たちがいた。」
ことを思い出してくれました。

2012年7月27日金曜日

教え方が間違っている!

「みんなあなたのことを考えて教えてくれたのだと思うよ。」
と伝えた私に 軽い知的障害のある青年が言いました。

「でも、教え方が間違っている!」

彼はそう感じる時、かたくなな態度を取るようです。

「勇気づけセミナー」の1章⇒不適切な行動の目的 
で学ぶ通りです。

どんな不適切な行動も
「分かって欲しい。」
という気持ちから発している。

「教え方が間違っている。」
と感じる彼は
「自分を理解してもらえている。」
と受け止めていないのかもしれません。

まずは 信頼関係を築くこと。
どんな関係も出発点は そこだと感じさせられた彼の言葉でした。

2012年7月26日木曜日

勇気づけセミナー+EMDRセラピーの後に頂いたメール

A市のWさんから メールを頂きました。
WさんはYさんのお友達。
YさんはHさんのお友達・・・という経路で「勇気づけセミナー」に参加して下さいました。
Hさんは9ヶ月実践された後、不登校だった中2の息子さんが 登校されるようになった方です。

Wさんは 病気の治療中です。
勇気づけセミナーは ご自身の抱えておられるご自身の課題と一致していたそうです。
そして トラウマ的な記憶を解消したい、とEMDRセラピーをされました。
その後に頂いたメールです。

Wさんの気持ちが伝わって来てとても心を動かされました。
ブログへの掲載をお願いしてみました。

「ブログへの掲載、嬉しく思います。
未熟な私でも、どなたかのヒントになれば嬉しいです。」

と 快く許して下さいました。

頂いたメール、全文です。

福田さま

こんにちは。

A市のWです。

先日は、貴重な時間を頂きありがとうございました。

あれから小さい頃の事をいろいろ思い出し、自分の気持ちが大きく変化していきました。
母の「おんぎせがましい」と言う言葉は当然なのかもしれない。
私は、母を助けてるつもりの自己満足にすぎない事に気づきました。
私は、母親のプライドを傷つけていたと…

親はいくつになっても子どもの親。
子どもの事を守り、助けたいと思う事に気づきました。

17日、予定通り治療ができ退院すると
母へ甘える事ができました。

私が病気になったのは、自己中心な自分に気付き、個々の人権を考えさせる為だったのでは?とも思うようになりました。

娘もバタバタしながら、一生懸命自分の事をこなしています。
手を出したいところですが、ぐっと我慢して見守っていたます。
娘は、私の病状を「我がまま」を言って確認しているようです。
元気なお母さんに復帰できるよう、
「勇気づけセミナー」から沢山学んで行きたいと思います。
宜しくお願いいたします。

9月にもう一人友人が参加するかもしれません。
高1の応援団女子と小4のサッカー少年のシングルマザーで、とてもハードな友人です。
参加確定しましたらメールにて改めてお願い致します。

大事な7月27日ですが、治療経過チェックの病院予約が入りました。
福田様のスケジュールを狂わせてしまい、申し訳ありません。
翌週は、また治療になると思います。
治療次第ではっきり予定が立たたず、すみません。
9月まで、先日の効果を自分なりに有効に使い、前向きに励んでみます。

いろいろ、お力を頂き本当にありがとうございます。
今日から夏本番のようです。
お身体ご自愛の上、充実した夏をお過ごし下さいませ。

福田さんの携帯へも携帯メールアドレスを送信させて頂きます。
今後とも宜しくお願いいたします。

2012年7月22日日曜日

アドラー心理学の実践

どのような関係でも 効果的(肯定的)な反応を得たいと思ったら
そう思っている立場の人が「勇気づけ」を実践すると
少ない回数で「信頼のある関係」を築くことが出来る、と実践を通して感じています。


練馬でセミナーを受けて下さっている方が 
「絶対に否定的な言葉を出さないのがすごいと思います。」
とおっしゃって下さいました。


私は ひたすら「実践」しているのですが
今でも 否定的と受け止められてしまう表現をして失敗することがあります。
頻度は 年に何回かだと思ってはいるのですが・・・。
(こればかりは 分かりません。)


1994年の11月、次の本に出会ったのが 私がアドラー心理学にはまったきっかけです。


「続アドラー心理学トーキングセミナー:勇気づけの家族コミュニケーション」野田俊作著


「自己決定・自己責任」
の考え方が 私には衝撃でした。


「姑が強いから 私が言いたいことが言えなくて 自分の予定を変更しなければならなかった!」
と 自分を被害者のように考えていた私でした。


☆従うことを決意したのは 外でもない、この私!」
 
 とアドラー心理学では考えます。
 え~っ!!!!!
 私の責任だったの!?!?


この衝撃が アドラー心理大学院で学ぶことにつながりました。
バイリンガルなんて 私には無縁のことだと思っていたのですが
「翻訳なしで学びたい、通訳なしでまなびたい!きっと違うはず!!!」


これは 正解でした。
通訳付きのワークショップに出ると 通訳の方が
英語で話されている講師が 全く言及していないことまで話すことがあるのに気づきます。
おそらく 善意で 分かり易いと信じて付け加えられるのだとは思うのですが
聞いている方は もし英語が理解出来なかったら 全部講師の言葉だと思ってしまいます。


もちろん、とても講師にとても忠実な通訳をする方もあります。

英語を40代半ばから聞き始め、50才寸前に北米へ行き、
英語でアドラー心理学を学んだということ、実践し続けてきたことで
私の人生後半(・・・終盤?)が豊かになっているように思います。


今、とても苦しいかもしれない、けれど実践すると
必ず明るい未来につながります!


2012年7月20日金曜日

勇気づけの実践・・・関西

5月に知人を通して知り合った関西のOさん。
臨床心理士です。
「アドラー心理学を学び、内容をカウンセリングに応用しているけれど セミナーを開いたことは無かった。実践セミナーを開きたい。」
とおっしゃって下さいます。

関西のスカイプクラスに合流したい、とのことでした。

一歩一歩実践の大切さと効果が広まっているのを感じます。

私の実践では 保護者の方との関係にも応用しています。
お互いに良い方向へ持って行きたいと思えば 
自分の正しさを主張するのではなく、協力していける方向性を探ることが
お互いのエネルギーを効率的に生かせるのですから・・・。

「勇気づけ」の輪が ほんの少しでも広がれば・・・。
ほんの少しが 少しずつ拡がっています・・・。

2012年7月19日木曜日

EMDRとアダルトチルドレン

「アダルトチルドレンと診断されました。」
「子どもの頃の出来事ですから カウンセリングは これまでの年齢と同じ位の期間がかかります。」
・・・
とおっしゃりながら来られたのが 3月のAさん。

「アダルトチルドレン?もうそんなことは何も思いません。無いですね。」
と笑顔で・・・。

アダルトチルドレンに関する記憶はEMDRセラピー、3回で処理できました。
その後は セクハラに関する不快な記憶でした。
これは 二つのイメージを4回で 不快指数がゼロになりました。

「本当に楽になります。あんなに苦しかったのが(過食・拒食症) 簡単に変わることを 多くの人に知って欲しい。」
と 処理が出来た直後にはおっしゃっていましたが 今ではもうすっかり過去のことのようです。

一歩一歩前に向かっておられます。
「勇気づけセミナー」を 同時に受けてくださっていることも とても参考になるそうです。


2012年7月17日火曜日

EMDRと吃音

「言いたいことが言えなくて 困った。」「体がだるく感じて、胸のあたりが苦しかった。」
「中学1年の時です。」

二十歳の若者にEMDRをしました。

それまで 返事をする時には 必ず
「は、はい。」
という状態でしたが 短時間のEMDRで
「はい。」
と 言えるようになりました。

「どうですか?」
と尋ねると
「前より楽です。」
と。

折を見てまた行いたいと思います。

2012年7月16日月曜日

ラブコール!

5月に神戸で出会ったQさん(女性)から、
「あなたにほれてます。」
と言われてしまいました。
「自分がアドラー心理学にも、EMDRにも関心が深まったのは あなたのおかげ。」
と・・・。

セミナーの受講者の方は
「勇気づけとほめるの違いを 自分のこととして実感できる。褒められたいと思って一生懸命やってきたことが“やりすぎる。”“恩着せがましい。”と言われてしまった。褒めてもらわなくても自分を肯定できるようになりたい。」
「EMDRを受けて 楽になりたい。」
セミナーを受けられると ご自身がお持ちの悩みとマッチすることが多くあります。
私もそうでした。

EMDRの効果を知って頂ける機会が増えることは嬉しいことです。

7月16日、事務所で受けている吃音の症状とは別の青年に治療をしました。
その為の時間では無い為、かなり省略の方法でしたが これまでどもりながら返事が出ていたのが
「はい。」
と すんなり出て来ました。
一緒にいた方は とても驚いておられました!
嬉しい出来事でした。

早ければ早いほど良いです!

「次は いつにしますか?」
次の予約の日時を問う私の問いに
「早ければ早いほど良いです!」

彼(20代)Aさんは吃音治療で EMDRセラピーをしています。
EMDRセラピーを勧められたのは 彼のお母さんです。

「これで本当に治るのか?」
と不信感も持って始めました。

「不信感を持つのも自然なことだと思います。
やるかやらないかは あなたの決断です。EMDRをしたかったら メールで連絡を下さいね。」
と始めて2ヶ月。

その彼が 予約に対して
「早ければ早いほど・・・」
と言ったのです。

「この頃では 自分で変化を感じています。」
との言葉も聞かれました。

本当にうれしくて・・・。
二人の息子を持つ私は 青年の苦しみは息子のもののように思えます。
彼のお母さんの心配は 私の母としての心配に重なります。

2012年7月14日土曜日

ダメよ!

Cちゃん、きょうの療育指導では「ダメよ!」
が3回だけでした。

2色、あるいは3色のビーズの中から 指定された色を取ってひもに通す作業も、
洗濯バサミを厚紙に止めていく作業も 黙々とこなしました!

「書いて!」
と私に記録をうながしもします。
お母さんに記録を見せながらお話すると お母さんも
「よく頑張ったね。」
と言ってくださることが Cちゃんにとって嬉しいことなのです。

きょうはとりわけ頑張ったCちゃんでした!!!

2012年7月13日金曜日

ビューティシャンの友人

友人Kさんは 教師を34年を定年退職後 半年間佐伯チズさんの学校へ通い、ビューティシャンになられました。

おしゃれ、美容には縁が無い、と思われていた方でした。
肌がすっかりきれいになり、彼女のために洋服を選んでくださるブティックとのおつきあいで 彼女は別人に!!!

そして 動く広告塔です。
ご近所の方から 声をかけられたそうです。
「娘がネットで見つけたのだけど、エステされるのですか?肌がとてもきれいになられたと拝見していたのですが、私も予約したいのですが・・・。」
と!

シニア価格4千円で 丁寧なエステが受けられるので 口コミでお客さんも増えてきているそうです。私も 彼女の練習台から固定客になりました。

「学校へ行こうかしら???」
とおっしゃっている時から知っているので 行動することの確かさを感じます。

「行きたい。」
「行こうかしら。」
を実行に移されたことの確かさ、です。

2012年7月12日木曜日

不登校の中・高生を持つ親の会:青空の会

きょうは 我孫子市の「不登校の中・高生を持つ親の会:青空の会」での
「勇気付けの親子関係実践セミナー」でした。

4章目。
木曜日で、次のカウンセリングまで時間があったので おそば屋さんで昼食をご一緒しました。

セミナーが終わった後、皆さんはセミナーの内容を会話にどのように入れておられるのかを拝見できました。

どなたかが何かを話されると 一斉に
「誰の課題?」
と声が上がったのです。

世話役の方が
「私、いつもメールで セミナーの内容と実践を交換しているんですよ!私にとっては 会員のAさんが松戸でセミナーを受けて どんどん変わられて行くのが 衝撃でした。本を読んだり、話を聞いて 良かった、って思っても変わらないんですよね。実践しなければ。Aさんは実践されたんですよね。」

おそばを待って居るときに そのAさんがおっしゃいました。
「私、主人との関係も良くなったんです!」

この様な良い時間を過ごさせて頂いた後、またまたうれしいことがありました。
吃音でEMDRセラピーをしている青年、
「自分で変化を感じます。前ほど吃音を気にしなくなりました。」
そして!!!
不快度が0になり、肯定的認知をインストール出来、ボディチェックも効果がありました。
「次の予約は 早ければ早いほど良いです!」

本当にうれしい変化です。

2012年7月11日水曜日

パパのボーナスが無くなったの

子どもが確実に成長している姿は エネルギッシュです。

子どもは おとなの話をしっかり聞いていて 自分の知恵をしぼって理解しようとしていることが分かります。

「パパのボーナスが無くなったの。カードで 25万円位使っちゃったから。飛んでったの。こうやって。(両腕をひらひらさせる。)」

あらあら、おとなの話を聞いていたようです。





2012年7月10日火曜日

久々の失敗・・・

「人のことは客観的に見ることが出来るのに 自分のこととなると ダメなんです!」
セミナーに参加された方々から度々伺う言葉です。

私も久しぶりに失敗をしました!
修復に向けての手続きは行いました。

「先生から電話がかかってきたら どう対応するんですか?」
の質問に 
「まずは 聴き上手です。」
といつもお答えしています。

いざ自分が電話を受けた保護者の立場になると
15年ぶりだったせいもあり、失敗しました!!!

そう、まずは聴き上手ですね!

浮気は無いですから!

昨日のセミナーフォローアップでの出来事です。
関西に単身赴任されているご主人は 週末には必ず帰宅されるとのこと。
帰宅前には 電話を入れ、
「待ってた?」
と 奥さんに尋ねられるそうです。

奥さんは
「子どもはね!」
と 冷たく言い放つと。

それを聞いた方が
「子どもと一緒に待ってた!って言うのが良いと思う。愛があるのなら。あまり冷たくすると 浮気につながるかもしれないし!」
すると
「あ~、うちはそれはないから!」

ロールプレイで
「こどもはね!」
と言われる気持ちを味わってもらうと・・・

「子どもと一緒に待ってる、ってメールしようかしら。」

仲良くして下さいね!!!

2012年7月9日月曜日

佐藤 光政さんのコーラス指導

佐藤 光政さんの指導は 先生の歌に対する思い入れ、情熱がひしひしと伝わってきます。
肯定的な姿勢にとても勇気づけられます。

「とても熱心で素晴らしい指導ね!」
と先週入られた方も 感激した様子でおっしゃっていました。
http://silenziocantatore-a.blog.so-net.ne.jp/
コーラス指導の様子は 上のブログに詳しく載っています。

2月末に一度団員募集の公開講座があり、3月から指導が始まりました。
4ヶ月が過ぎて 少し声が出るようになりました。

日常全く使わない思考回路、聴覚を使う時間、
そして 何といっても「あこがれの光政さん」の指導を受けられる時間は
至福のひとときです!

友人と一緒に追っかけをしていた20代、
LPレコードを聴いていたむかし、むかし、
月に2回、確実にお会いでき、声が聞けることがあるなんて
全く想像していませんでした!!!

2012年7月8日日曜日

挨拶して行って!

「息子が 挨拶していって!というので・・・。」
と お母さんが挨拶に来られました。

ある場所で関わることになった青年です。

周囲の大人が 彼の良さを見い出せず批判的な言葉を聞くことも多いとのことでした。
肯定的な側面から見ることも出来るのに、そして肯定的な行動をしていることが多々あるのに、否定的な場面だけを取り上げられてしまう・・・。

良い関係を作ることが難しくなることが 目に見えています。

「何回言っても直らない!」⇒何回も言うことが 効果的ではないということです。

実践の場を頂いて1週間、良い関係が出来つつあると、青年の言葉から感じました。

ひたすら「勇気づけの実践」を続けたいと思います。

2012年7月7日土曜日

人を信頼できないんです!

ある青年A君の言葉です。

「子どもの頃にいじめられたんです。だから 人を信頼できないんです。良い人か悪い人か分からないんです。でもKさんは優しくしてくれるから 信頼しはじめています。」

私「どうして していないことを しているって言ったの?」

A君「信頼していないからです。怒ってばかりいるし。」

そのA君が ある活動に参加し、担当の職員の方から
「A君は 年下の子たちに親切に教えてあげていました。」
「A君は また活動に参加したいと言っていました。」
と伺いました。

別の場面で意欲的になれるA君がいる、ということは 相手の対応によって A君の態度も変化するということです。

いつか「信頼できる大人もいる!」ということを感じてもらいたい、と思います。

A君の良さが他の方に認められて とても嬉しく思いました。



2012年7月1日日曜日

実践の機会

「勇気づけの実践」は すればするほど身に付きます。
いろいろな場面を体験することによって 応用力も付きます。

療育指導に行っているところで そのような別の機会を頂きました。
その準備で しばらく日記が書けませんでした。

そういえば先週の日曜日、コーラスの帰り、佐藤光政さんと「花小金井」から「高田馬場」までご一緒出来ました!!!

舞台の上、LPレコード、CDの声を聴くだけの存在だった方と 一対一でお話出来、文字通り
「信じられない!!!」
思いがしました。
気になっていた「きょうだい順位」を伺うことができました。

「絶対に第1子ではない!」
という推測は 正解でした。

光政さんの歌声からは「人生」が伝わってきます。