2012年7月31日火曜日

こいつはダメだ!

「僕はダメなんです。中学でも、高校でも先生に言われました。“こいつはダメだ!”って。」
関西で臨床心理士として学校で働いている友人の話です。
「学校の先生が勇気くじきしてるよね!」
「勇気づけ、学んで欲しいよね!」
と・・・。

学校の現場は忙しくて本当に大変なのだと思います。
先生方は 同じ年齢の子ども達、あるいは生徒達と接しておられるので その後の彼らにご自身の言葉がどのような影響を与えるのか、ご存じない方も多いと思います。

私も教師の時はそうでした。

「勇気づけセミナー」を学び、実践する中で
そして心理を学び、カウンセリング、EMDRセラピーをする中で
本当に多くの人々が傷つき、苦しみ、より良い方向を求めておられることを知りました。

ほめられて、ほめられたいと思って行動した結果、人間関係に苦しんだ方々とも出会いました。
「ほめるではなく、勇気づけを!」は 理論ばかりでなく、セラピーの中でクライエントの方々からも 同意して頂いています。

自分が大切にしている友人に接するように、というのが 一番簡単な勇気づけの説明です。

大切にしている友人に
「こいつはダメだ!」
とは言いません。

「こいつはダメだ!」
と言われたことから 自分を否定的に言う青年にEMDRをしました。
「自分のことをわかってくれた、味方になってくれた人たちがいた。」
ことを思い出してくれました。