2012年12月25日火曜日

ザルじゃなくて輪っかだね!!!

勇気づけ実践セミナーで
「親としてどのように勇気づけの言葉をかけるか?」
と考えた時に 自分が親から言われた勇気くじきの言葉を思い出される方があります。

昨日、私は二男に言っていた勇気くじきの言葉を思い出しました。
勇気づけの対応を学ぶ前のことです。

「ザル、っていう言葉があるけど、ザルだと少しはひっかかるけれど、あんたは頭に入れたことがざっと一瞬で消えるから、ザルじゃなくて輪っかだね!!!」

後から分かったのですが 二男は自分に必要なことだけインプットし、不要なことは全く入れない、というタイプでした。

中学卒業と同時に私の留学についてカナダに行き、現地の高校に入りました。
その後は やはり必要なことはしっかりとインプットしているようです。

アメリカのカルアーツ芸大であこがれのジャズ・ベーシスト:チャーリー・ヘイデンに師事し、
2012年夏にはアーティストビザを取り、本格的に活動を始めました。

長い目で見ると 子育ては 
本人が本当にしたいことを応援するだけで良いのだと実感しています。

長男はウェブディレクターで、仕事が全く異なる長男と二男ですが 
共通点があることに最近気づきました。
二人とも、自分のフェイスブックに 作った料理を乗せているのです。
和食ではありません・・・。

私の「勇気づけの実践」は 長男が中2、二男が小4から始まりました。
今は仕事の中で「実践」しています。
来年も みなさんと一緒に 実践を続けたいと思っています。


今年も 一緒に実践を楽しんで下さった皆様、ありがとうございました。

明日、26日から休暇に入ります。

皆さま、良いお年をお迎え下さいませ。



2012年12月24日月曜日

どうする???

指導者、親を始めとする大人は
「~~~しなさい。」
と言いがちです。

面白いことに 子どもは
「~~~しよう!」
と思っていても
「~~~しなさい。」
と言われると 聞かなかったり、反発したり・・・。

「どうする?」
と問うと 関係が出来ていると こちらが考えているのと同じ答えをします。
こちらも「~しなさい。」というよりも 気持ちが楽です。

そこに軋轢(あつれき)のエネルギーが生じないのです。
「どうする?」
と尋ねた時に こころから
「あなたが決定者よ!!!」
と言うことが大切です。

子どもはとても敏感で、ほんの少しでも「~するのよ!」という気持ちが入っていると 感じてしまいます。

実践を続けて19年目になり、こころから「どうする?」と言えるようになりました。

起きている出来事の「課題の分離」もすぐに見えるようになりました。
実践すれば 必ず変化が起きます。








2012年12月22日土曜日

前向きで 明るい別居、離婚!

子ども達にとって「両親の別居、離婚」は 望むところではありません。

カナダのカルガリーのカウンセリングセンターに勤務している友人が
「カナダでは夫婦が合わない!と思ったらすぐに離婚するから 子どもの傷が軽い気がする。親の争いを見ることが 子どものこころに傷を残すのだと思う。」
と話していたことがあります。

親の不仲を見聞きすることほど 子ども達にとって不幸なことはないのですね。
親は別れれば他人ですが 子どもは両方と「血」がつながっているのですから。

話の流れで両親のことを話して下さった娘さんとの様子をみておられたお母さんに頂いたメールの
私の返信です。

♪♪♪

おはようございます。

一夜明けて、娘さんの様子はいかがでしょうか?
娘さんの絵を拝見して「健康なこころ」を持ったお子さんだと思いました。
お会いして 確信を持ちました。
状況をきちんと捉えておられます。
自分の感情の処理の方法が分からなかったことも きちんと伝えてくださいました。
娘さんが
「夫婦の課題」を「自分の課題として取り込まないように」
周りの大人が接していくことが 娘さんにとって大切だと思いました。
「別居も離婚も深刻な出来事ではないのよ!ひとり一人がしあわせになって 初めてみんなが幸せになれるのよ!」
という 前向きで 明るい別居、離婚だと捉えることで 娘さんも楽になられると思います。
先生の娘との接し方が、とても勉強になりました。
と書いて下さったのですが どんなところか 具体的に教えて頂けますでしょうか?
私は「勇気づけ対応」の実践をしているだけなので 他の方にどのように参考になるのか知りたいのです。
時間がおありの時で結構ですので よろしくお願い致します。
それでは また・・・。


2012年12月21日金曜日

大切な友人に接するように・・・

「勇気づけセミナー」を受講されていると
ご自身が子どもとして勇気くじきを受けて来たことに気づかれる方があります。

EMDRセラピーで 子どもとして傷ついた体験のトラウマを扱う中で
「子どもに勇気くじきをすると 長期間影響があること」
を実感される方もあります。そして
「叱るって 何の効果もありませんね・・・。」
とおっしゃいます。

「叱る」は 大人の思いを伝えているだけです。

子ども達は 大人が考えているよりは ずっと分かっています。
きょうも小学校1年生のお子さんとお話をする機会がありました。

自分とお母さんの関係、
両親のことなど
お母さんから伺っていることと同じ内容を
子どもの目、心を通して話してくれました。

全部分かっていました。
驚きました。

「大切な友人に接するように」対応しましょう・・・と
勇気づけ実践セミナーでお伝えしています。

実践すると 子ども達も丁寧に対応してくれます。

2012年12月19日水曜日

勇気づけの効果

R君、きょうは学期末のテストを何枚も持ち帰りました。

「習ってないテストで100点だったんだよ!」
と見せてくれました。

学期末のまとめの国語の読解のテストでした。

元教師の私は この学期末の読解のテストが難しいものであることを知っています。
「すごい!!!これはしっかり読まないとできないテストなのよ!頑張ったんだね!!!」
と声をかけると 満足気でした。

きょうは算数のテストの間違い直しを主に学習しました。
簡単な掛け算の答えが違っていたのですが
「点数なんて良いんだよ!響きで答えを書いたんだから!!!」
とにんまりするR君に
「響きで答えを言っていたら 大人になった時に 子どもに聞かれたら困るかも!」
と言いながら直しをしました。

しっかり間違い直しが出来て 満足したR君と私でした。

ご家族の方もR君の成長を感じると!!!
嬉しいことを共有できるのは 本当に幸せです。

R君と学習を始めてずっと「勇気づけ」で対応してきました。
効果を実感しています。

2012年12月17日月曜日

うちの子は大丈夫!!!

具体的な症状が出るまで
「うちの子は大丈夫!!!」
と考えられている方が多いようです。

そうですよね!
学校へ行っていて 何の問題も無ければ そう思うのが自然です。

でも、子どもたちが どこで勇気をくじかれているか
親には、教師には分かりません。

確実に言えることは
親か教師、あるいは子どもに関わる人が
「勇気づけ」で対応していれば 
その子は困難を乗り越えていける・・・
勇気をくじかれても 軽い症状で済む・・・
ということです。

「勇気づけセミナー」を一人でも多くの方にお伝えしたい、
実践が大切、実践をすれば 必ず変化が起きる!!!
ことを実感して頂きたいと思っています。

小さな輪が 少しずつ広がっています。

EMDR:電話・スカイプ

私はEMDRのトレーニングをロンドン(カナダ、オンタリオ州)で受けました。
トレーナーは 二人のカナダ人でした。

タイプの異なるお二人のトレーニングはとても魅力的で、今でもその様子が脳裏に浮かびます。

「電話でもEMDRは可能です。」
と言って、どのように行うのか教えて下さいました。

スカイプでもEMDRが可能なことは 日本ではあまり知られていないようです。

EMDRの間に涙を流されたり、身体の変化を感じられたり、また不快度が落ちた、と報告を頂きます。
効果があることは たぶん経験された方ご自身にしか分からないのだと思います。

不快度がゼロになり、「肯定的認知」をインストールすると どの方も本当に表情が明るくなられます。

「なんだか笑えて来ます。」
とおっしゃった方もありました!

スカイプでも効果があると実感できます。

2012年12月15日土曜日

見守ると放任

「見守ると放任、黙っていることは同じように思えます。どこが違うのですか?」
とのご質問を受けることがあります。

「同じように黙っていても“放任”は関心を持っていません。“見守る”は あなたが援助が必要な時には 出来る範囲で、出来る限りの援助をします、と相手に伝えた上で 何も言わないことです。温かい気持ちで見守ることで 相手に安心感が生まれます。居場所がある、と感じることができます。」
とお答えしています。

「親、教師が 本当に見守っている、秩序のある自由を共有している。」
と子どもが感じると 関係が変っていきます。

こちらが「相互尊敬」の気持ちを持っていることを 子どもは敏感に感じます。

どのような関係でも 相手にそれが伝わって「信頼関係」が成立することが何よりも大切だと思います。

信頼関係が成立すると 変化が現れ始めます。

問題の出来事、年齢は異なっても 
親、教師の「勇気づけの対応」は大切です。

セミナー、カウンセリング、家庭教師などの場面でそれを実感しています。




2012年12月14日金曜日

あなたの人生を生きて良いのよ!

「跡取りになるのよ!」
「あなたをこの家の子にしたのは 跡取りにするためなのよ!」
と言われて育った・・・。

「自分の人生は 役割でしかないのか、と子どもの頃に思った。」
とお話を聞いた時のことです。
次の言葉をロールプレイでお伝えしました。

「子どもがいないから 子育てをしたくてあなたを家の子にもらったの。でも あなたはあなたの人生を生きて良いのよ。好きなことを何でもしてね。応援するから。出来る範囲で 出来る限りのことをするから。」

「自分の人生を生きて良いんですね!嬉しいです!!!」
と 笑顔でおっしゃいました。

実際には跡取りになられた訳ではないのに、そう言われた言葉がトラウマになって その後の人生に影響を与えているのです。

自分の人生を実は生きておられるのですが むかし言われたことばが ずっと残って、ご自身のお子さんとの関わりにも関連していきます。

2012年12月13日木曜日

自分を勇気づける

今日の「勇気づけの親子関係実践セミナー」は「自分を勇気づける」でした。

書いて頂いた感想を拝見すると「自分を勇気づけること」が大切だと どなたも感じられたということです。

「他の方から見た良い所」を伝えあうこともします。

自分では気づいていなかった「良い所」を言われて嬉しかった!
良い所を言われたことでとても幸せな気持ちになった!
などなど・・・。

皆さん、セミナーを始められてから
♪ 楽になった。
♪ 自分の言葉に注意を払うようになった。
♪ 子どもの気持ちに関心を払うようになった。
のようなお話もありました。

「若いお母さん方と話しが出来て 新鮮だった!」
と私と同じ年の元同僚。

セミナーの中で 参加者の方々からの実践の効果をうかがうことが
私にとっては大きな勇気づけです。

みなさんと「勇気づけの輪」を拡げて行きたいと思っています。

2012年12月12日水曜日

四捨五入

これまで予習学習には
「まだ習っていない!」
と消極的だったR君。

きょうも予習に取り組めました。
くり上がり、切り捨て、四捨五入をやりました。
説明を読んで 問題を解きます。

苦手意識を生まないように 気をつけながら問題を解く手伝いをしました。

ほんの少しのサポートで解くことができました。
漢字の学習、新聞の切り抜き記事を読み、初めて知ったことを抜き書き・・・。

良い学習が出来たと感じました。

ご家族の方から頂いたメールに
「良い表情をしていました。自信がついてきたのだと思います。」
とありました。

最近、支援学級を「卒業」するように言われているR君。
ここでも先生方に成長を認めて頂いているのだと感じます。

2012年12月11日火曜日

コントロール・・・

療育指導で丸2年になろうとしているU君。
自閉症です。

久しぶりに彼の様子をご覧になった事務担当の方が驚いておっしゃいました。
「この子、この場所で指導出来ているんですか?」
さらに 彼が指示された色のペグを取り、指定の場所に入れるのを見て
「びっくりしました!!!」
と。

年長のU君の担当を始めたのは彼が年小の1月でした。
全く指示が通りませんでした。

気に入った教材しかしない。
気に入った教材から始める。
気に入った教材は 最後にする。

・・・という経過をたどり、今は 出された教材に 指定された方法で取り組めるようになったところだったのです。

自分のしたい方法でやる、と泣いても すぐに泣きやむようにもなりました。

学びは「小さなステップ」で良い。
確実に自分のものになっていくのだから・・・。
と 療育指導を通して学びました。

また、字を書けることより、計算が出来ることより、
生活技術を身につける方が 役に立つということも・・・。

生活力が大切なのは いわゆる健常者だけではないのですね!

2012年12月10日月曜日

具体的な迷惑をかけられた時・・・

「勇気づけの親子関係実践セミナー」、第2章では「誰の課題?」を扱います。

親子関係と名付けてはいますが この対応は仕事にも応用できます。

「相手の仕事のミスで 自分に具体的な迷惑がかかった場合、共同の課題として 解決にあたる。」
という内容があります。

内容に誤りがあるのではないかと こちらが確認をとったにも関わらず その出来事でミスが生じた・・・。

「勇気づけの対応」では どう対処するのか・・・。

①自分の感情に気づく。
②効果的な対応は???

ある出来事で 具体的な迷惑を受け、実践セミナーに戻りました。

2012年12月9日日曜日

うれしいメール!

「勇気づけの親子関係実践セミナー」
を受けておられる方から うれしいご報告のメールを頂きました。

「信じて見守ろうと決めてから やっと少し○○○(症状)が減り、子どものやる気を感じるようになりました。」

「お母さんが このように変化を感じられるということは △△君にとっては 大きな安心感、居場所を感じているということですね♪ EMDRをしていると 病理は環境によって作られていることを実感します。
子どもにとって 最良の理解者、セラピストはお母さんです。きょうの出来事をお母さんにしっかり伝えることが出来、成長を感じますね!
嬉しいご連絡、ありがとうございました。」

2ヶ月ほどまえ、○○の症状を呈していたのです。
「不適切な行動には注目しない。」
「△△君は 大丈夫!一緒に見守りましょう!」
とお伝えしていたのです。

2012年12月8日土曜日

精神病理は勇気をくじかれたことに由来する

精神科医アルフレッド・アドラー博士(1870-1937)は 
「どのような精神病理も 勇気をくじかれたことに由来する。」
とし 保護者や教育者に「勇気づけの対応の大切さ」を訴えました。

統合失調症はトラウマが起因している、と書いておられた精神科医(日本人)がありました。

統合失調症、発達障害と診断された方のEMDRを行うとき アルフレッド・アドラー博士の上記の言葉が繰り返し脳裏に浮かんできます。

ロールプレイで 子どもの役を体験されると たった一つのロールプレイでも
「自分に自信を失いそう。」
「自己否定につながりそう・・・。」
とおっしゃいます。

ここでもアドラー博士の言葉がつながります。
精神病理は予防できる・・・
勇気づけの対応によって・・・

一人でも多くの方に「勇気づけの実践」をお伝えしたい、と思うのは
このような理由からです。

2012年12月7日金曜日

EMDRの不思議さ

EMDRセラピーは 体験した人にしか分からないように思います。

EMDRセラピーを受けておられる方を同席して見ておられる方には ご自身が体験されなくても 様子は分かります。

EMDRセラピーを受けておられる方の口から 次々と言葉が出て来るからです。
セラピストはただ
「何か気づかれたことはありますか?」
と伺うだけです。
苦しい場面のイメージを扱っていても 処理が進むにつれて 自分を受け入れたり、肯定的に見ようとしたりする言葉に変化して行きます。

不快度がゼロになってから 肯定的認知をインストールします。
イメージを扱い始めた30分前、あるいは1時間前とは異なり、幸せそうな、あるいは安堵感のある表情を浮かべられます。

また変化は クライエントの方ご本人よりも ご家族が気づかれることが多いようです。

どんどん変化して行かれるクライエントのご様子を見ることは お役に立てているといううれしさと同時に「不思議」な感覚を持ちます。

2012年12月6日木曜日

勇気づけの親子関係実践セミナー

きょうの「勇気づけの実践セミナー」も充実していました。

皆さんが実践されているからこそ出て来る疑問が出されました。

今から37年前、小学校の教員をしていた時の同僚も参加して下さいました。
「自分が子育てしていた時に このようなセミナーに出会っていたかった。」
と・・・。

「ほめること」は「困難に出会った時に 自分で乗り越えていこうとする勇気」を育てることにはならないことを 読売新聞の人生相談を例に使ってお伝えしました。

「勇気くじきのロールプレイ」を 必ず「勇気づけのロールプレイ」に置き換えて行います。
勇気くじきの例では ご自身がそのように勇気を挫かれたことがある、とおっしゃる方も少なくありません。

小さなトラウマでも 本来の勇気をくじくことも ロールプレイを通して体験して頂けました。


2012年12月5日水曜日

今日でやめます!

「真剣にやらないのなら 今日で家庭教師をやめます!」
と小4のR君に伝えたのが先週のことでした。

「分数の足し算、引き算、仮分数を帯分数に直す、約分できるものは約分する。」
が 今日の学習でした。

先週とは全く別人のように 次々と問題を解いて行きました。

先週に説明を聞いただけの面積のテストで好成績を取ったのも功を奏したのかもしれません。
勉強している部屋の面積を測って計算したのですが 同じような問題がしっかり解けていました。
長方形ではなく、長方形が二つくっついている形の問題です。

「来週も一緒に頑張る?」
と問うと 大きく頷きました。

「がんばったね!」
とEMDRのインストールも行いました。

漢字の学習では 驚いたことがありました。
学習帳の鉛筆で書く時の紙と鉛筆の摩擦の感覚が好きではない、と言うのです。

良い教材だと思っていたのですが 匂い、音、味に敏感なR君はその部分の感覚も鋭いということだったのです。

面白いのは掛け算九九です。
全部しっかり覚えているのに「百マス計算」では間違いが多いのです。

「僕は 答えを響きで書いてるから。百マス計算の時はいつもそうだよ。響きが良いでしょう!」
と 正解であることよりも 音の感覚で答えを書いて間違うのです・・・。

自分の感覚、気持ちを伝えることが出来るようになったR君、うれしい成長です。

2012年12月4日火曜日

小さなステップ

大人にとっては難しそうには思えないことでも 発達障害のある子には とても難しいことがあります。

買い物のレシートを糊でノートに貼り付ける、という行動を 小さなステップを通して出来るようになった子がいます。

「買い物をしたら レシートをノートに貼るのよ。」
と伝えて どのように貼るのかを見せました。

10回以上、レシートはありましたが 貼ってはありませんでした。
「勇気づけの対応」で 保管していたことに注目をし、言葉をかけました。

10回を過ぎた頃、レシートが糊で貼ってありました。

「レシートが貼ってあったこと」に声をかけ、EMDRをしました。

本人がどう感じているかは 表情を見ると分かります。
小さなステップへの「勇気づけ」の大切さを感じました。


2012年12月3日月曜日

疲れたって言わなかった!

「きょう、一回も疲れたって言わなかった!」
療育指導中に小3の子が言いました。

「疲れた。」
と言って 学習を避けてきたようです。

叱られることに慣れている様子でした。

ひたすら「勇気づけ」で対応してきました。
4月から9ヶ月目の彼女の言葉に 自信が育ってきているように感じました。
自分を肯定している言葉です。

本当にうれしく思いました。

「頑張ったんだね。」
というお母さんの言葉に
「ありがとう。」
と答えていました。

2012年12月2日日曜日

EMDR臨床セミナー

熱海で開かれた「EMDR臨床セミナー」に参加しました。

土曜日の午後と日曜日の午前中でした。
新しい学びと出会いがあり、今回も収穫が多いセミナーでした。

東京学芸大学教授 小林正幸先生の「とけあい動作法」は
すぐにいろいろな場面で使うことが出来るものでした。

ホテルの夕食会場では
「マグロの解体」、「和太鼓の演奏」
を見ることができました。

「勇気づけの親子関係実践セミナー」をさせて頂いている、不登校の中・高生を持つ親の会の世話人の方から
「親の気持ちがずっと楽になってきたと感じています。」
とメールを頂きました。

・・・このような言葉は 私にとって大きな勇気づけになります。
世話人のYさんとの「出会い」に 感謝しております。



2012年11月30日金曜日

保育園の研修で・・・

ご縁があってある保育園の研修を担当させて頂きました。

「子どもの気持ちを育む保育」という内容を、と頂いていたこともあり、子どもの気持ちを味わって頂くというロールプレイを行いました。

私達大人が 子どもの為を思って、あるいは子どもにイライラしたり腹を立てたりして発する言葉が 子どもにとっては全く嬉しくない、ということを体験して頂けました。

また、皆さん、保育士の方々ですが 多くの方は親としてのご自身の悩み、迷いをお持ちのようでした。

「見守る」という話の中で 
「実践されたお母さんはずいぶん我慢もされたんでしょうか?」
というご質問がありました。

即座に思い出してお伝えしたのが
「これまでの私だったら この場面で何か言っているんだけど!!!と思いながら タオルを噛みしめて耐えています!!!」
でした。

そう言えば 余計なひと言を言わないために
「子どもと離れる為に ワナワナと震えながら2階への階段を上ります。」
とおっしゃった方もありました・・・。

2012年11月28日水曜日

英会話・・・目的は様々・・・

友人のGさん、1ヶ月ヨーロッパを個人旅行の経験もある方です。

もっと楽しく旅行をするために、という目的で英会話を始められました。

スカイプを使用してのLさんは 
「通じてしまうので 自分の文法の間違いや表現のあいまいさ、不適切さを誰も指摘してくれない、正しくかつ豊かな表現力を身に付けたい。」
という目的をお持ちです。

3年続いているMさんは
「子どもの頃から 英語を話せるようになりたかった。」

私の場合は
「一生日本で暮らすのに 英語なんて要らないわ!」
と高校、大学と全く勉強しませんでした。
真面目に学んだのは 中学の時だけでした。

「アドラー心理学を 翻訳、通訳抜きで 直接学びたい。」
と私が思ったのは 40代半ばでした。

通訳付きの学会のワークショップに出ると
通訳の方によっては 私的な考え、意見を盛り込む方もおられることが分かります。

翻訳された本も同様です。
意味不明な日本語の文章は 翻訳者が内容を良く把握していないために あいまいな訳がついているからだと分かります。

英語は学んでみると とても簡潔な文法です。
(熟語、慣用句が多いので 学び続ける必要はあります。)

アドラー心理学の本は とても簡単な文章で説明されているので 原本で学ばれることを セミナーを受講して下さっている方で 英語に関心を持っておられる方にお勧めしています。

2012年11月27日火曜日

「うちの子、勉強するようになりました!!!」

セミナーに参加して下さっているお母さんの言葉です。

「聞いて下さい!うちの子、勉強するようになったんです!セミナーで習った、口を出さないということをやってみたんです。」

うれしい実践報告でした。

「何回言っても聞かないんです!!!」

「何回言ったら分かるの?っていうと 100回、とか1,000回って答えるんですよ!」

とおっしゃる方は 本当に多くおられます。

言っても効果がないことに気が付かれる方は それほど多くない、ということでしょうか。

不登校だった息子さんが登校されるようになった方からは
「お母さん、という言葉を1年半ぶりに聞きました!!!」
と・・・。

「登校するようになったら また地の自分が戻って来そう・・・」
とも。

自分の行動を変えることは 単純なことなのですが 簡単ではないのですね。

私も経験しています。
今も、進行形です。

2012年11月26日月曜日

難しいのも頑張る!!!

今日の療育指導でのこと。

小3のJちゃんが言いました。
「難しいのも頑張る!」

Jちゃんは 手を使うことが困難です。
線を引いても 真っすぐには引けません。
輪ゴムで何本かの棒をまとめることも難しいのです。

私はひたすら「勇気づけの対応」で接してきました。
Jちゃんを担当して 7ヶ月を経て聞いた うれしい一言でした。

「私はきょうは 疲れたって言わないよ!」
とも。

「意欲的になれるか、元気がでるか」が
「勇気づけ」出来たかどうかを知る手掛かりです。

と「勇気づけ実践セミナー」でお伝えしています。

Jちゃんの言葉は 私の実践の証だと思い、とても嬉しい気持ちでした。



2012年11月25日日曜日

言葉が冷たく、多く、長く・・・

幼稚園のお子さんのお母さんの言葉です。

「子どもの口が達者になってきたら 自分が子どもにかける言葉が 冷たく、多く、長くなってきたように思います。子どもの勇気くじきをしていたかもしれません。」

不適切な行動に対してのお母さんの言葉から推測すると お母さんは「権力闘争」をされているということになりますね。

「自分の大切なお友だち」に対してそのような言葉をかけるか否かが 自分の行動をふりかえるポイントになります。

2012年11月24日土曜日

権力闘争:他者は変えられない!

「子どもの不適切な行動の目的」
として扱うので 大人には当てはまらない、と思う方もあるようですが

「不適切な行動の目的」
は どんな関係にも言えます。

相手の行動の目的を探るのに「自分の感情」を使います。

Tさんの口からよく出て来るのが お子さんと学校の先生との関係です。
先生はTさんにご連絡して来られます。

そこでの関係は 先生とTさんです。
Tさんが 
「先生の言葉に対して 腹が立つ」
という感情を持たれるということは 先生の行動の目的は
「権力闘争」
になります。

「権力闘争」での効果的な対応方法は
「土俵から降りる」
です。


先生がいつも鎧を見に付けておられることは その先生と接点のある多くの方が知っているということです。
お母さんの腹立ち、疑問は良く伝わって来ます。
残念なことに 他者は変えられないのです。

お母さんが先生に疑問を伝え続けられることは 実は権力闘争にお母さんも参加していることになります。

子どもとの関係は 家庭では「お母さんと子ども」なのですから
先生からの言葉は 子どもに伝達だけします。

子どもとお母さんの関係では
「勇気づけ」
を続けることが大切です。

長期的に見ると 効果が予測できます。





2012年11月22日木曜日

復讐:11月20日の続き

「復讐したい!」
という少年に 建設的な復讐の方法を提案しました。

少年は いくつかのグループに所属しています。
Aのグループでは 少年が「復讐したい。」と思うような扱いを受けています。
しかし、別のグループでは 少年が確実に成長していることが認めれています。

Aのグループで過ごす時間が長いため、少年にとっては辛い日々になっているのです。
しかし、AのグループからBのグループへ移る話があるとのことです。

「Bのグループに行った時に 少年がルールを守って過ごすことが出来れば 少年に非があったのではなく、Aのグループの対応の方法が適切では無かったことになる。それが少年自身を傷つけることがなく、かつ対応の方法を振り返ってもらうことができる。嫌でも対応に直面することになるから 復讐として機能するかもしれない・・・。」

少年は 一言。
「考えてみる。」

復讐したい、という気持ちを否定しないで代わりの方法を伝えることが出来たように思いました。

2012年11月20日火曜日

復讐

「あの人が仕事終わってひとりで帰るところを待ち伏せするんだ。そして不良仲間を集めてコテンパンに叩きのめしてやる!思い知らせてやるんだ!!!」

と少年。

不適切な行動の目的・・・復讐です。

権力闘争までは目にすることが多いのですが 復讐を計画している、あるいは具体的なイメージを持っていることを聞いたのは初めてでした。

「その人に話をするから、そういうことはしないで、ちょっと待っててね。」
となだめる相手に
「あの人は分かりませんよ。言ったって無駄です。上の人の前では 分かりました、って返事をするんですけど 上の人がいなくなると態度が変るんです。」

この言葉からこの少年が権力闘争を経て復讐を計画していることが推測できます。

この少年にとって救いなのは このような言葉を言える大人がいる、ということだと思います。
私はたまたまその場にいたのですが タイミングを見ながらEMDRのタッピングをしました。

少年の心は 支配的な態度を取っている人には見えにくいようです。

2012年11月19日月曜日

娘のような若い友人

私には娘はいません。

けれど娘のような存在の 友人の娘さんたちとのお付き合いがあります。
Kちゃんに初めてあったのは 彼女が小5の時。

「私、もう30代です!」
という彼女と久しぶりにおしゃべりしました。


中学から高校を卒業されるまで家庭教師をさせて頂いたこともありました。

カリフォルニアの二男の話になりました。
そう言えば 私が二男とモントリオールに行った2000年の3月、彼女もお母さんと一緒にモントリオールへ行ったのでした・・・。

「彼女と別れたみたい!どう?」
と私。
「アメリカに住めるのなら 今度遊びに行こうかな~。」
とKちゃん。

若く、さわやかなKちゃんの声を聞いて元気になりました!

直感が働くねん!!!

昨日は 出会って半年にも満たない関西の臨床心理士の方とお茶とランチをしました。
心理士会の大会があって関東に来られたのです。

彼女は
「私は直感が働くねん!」
とおっしゃり、感覚に従って行動されるそうです。

「“勇気づけセミナー”のテキスト、やってみると 私よりお母さん方がしっかり反応してくれてんねん。」
「親と子の関係に変化があると 当事者が感じることが何よりの実証やろ!」

・・・
「あれ、何?コスプレの大会?そう言えば テレビで見た事あるわ!ちょっと見ていこ!わ~、いろいろ居てるわ!帰ったらみんなに言おう!コスプレ!実物見たって!!!」
・・・

短い時間でしたが「勇気づけ実践セミナー」に関心を示して 開いて下さっている方と時間が共有できました。
私にとっての「勇気づけ」となりました。



2012年11月16日金曜日

事実

事実は小説より奇なり

EMDRセラピーの過程で表れて来るものは
正に「奇」そのものです。

ショッキングな出来事もありますが うれしいこともあります。

きょうは不快度がゼロになってから、肯定的認知をインストールする段階で クライエントの方がが クスッと笑われました。

どんな出来事が起きたのかは???でした。
良いこと、うれしいこと、たのしいこと???

扱っていたイメージは「怒りの塊」です。

刺激の後に浮かんだイメージは
「怒りの塊がマリモのようになって 放射状にはじけ飛んだ。」のだそうです。

最後の体の感覚をチェックする時には 怒りの塊はとても小さくなってしまっていたそうです。

統合失調症、発達障害と診断を受けて薬を処方されている方も 幼少の頃からのトラウマとなっている記憶を持っておられることがあります。

その記憶が健康なこころをカバーしています。
記憶を過去のものにすると 本来の健康なこころが表面に出て来る・・・

記憶と症状・・・そしてEMDRで出て来るイメージは その人にとって事実なのです。

2012年11月15日木曜日

盛り上がりました!!!

先日の練馬のセミナーで ロールプレイの子どもの名前を参加者の方の名前に置き換えたことをきっかけに きょうの松戸のセミナーでも 参加者の名前で行って頂きました。

参加者が咲子さんだとしたら 子どもの役をして頂く時に お母さん役の方が
「咲子!!!」とその方の呼ぶのです。

叱っているお母さんの役をされる時、初めてのロールプレイだとおっしゃっている方もリアルな叱り方で皆さん盛り上がりました!!!

自分の名前で呼ばれると いっそうその役に入れるように思えました。

子どもとして味わってみると 
・やる気が失せる
・絶対言うことなんて聞いてやるかと思う
・ウザイ
などなど・・・

やる気が出たか?
言うことを聞く気持ちになれたか?

答えはNO!です。

NO!であったら 効果的な対応をしてみませんか???
というのが「勇気づけの実践セミナー」です。

2012年11月14日水曜日

小平市民文化祭:秋の合唱祭

小平市民文化祭 秋の合唱祭の写真と歌をグループの方がブログに載せて下さいました。 

私達のグループ:ヴォラーレの舞台です。
    ↑ クリックして頂くと 写真と録音した合唱が・・・。





学級の雰囲気作り

今朝のNHKニュースで
「クラスの状態をつかみいじめを防ぐ対応の為の心理テスト」の紹介をしていました。

「学級の雰囲気作り」が大切と。

先生達がクラスの実態を客観的に見ることが出来る心理テストがどれだけの県で取り入れられているかというと 3つだそうです。

面白いと思ったのは 心理テストをした後の対応は「勇気づけ」と同じなのです。

「肯定的な側面を見つける」援助をする、ということです。

「クラスの雰囲気は教師が作る」というアドラー心理学で
教師が「勇気づけの対応」をすることが必要、と訴えていることでした。

私も様々な場で いっそう「勇気づけの対応」を実践していこう、と思いました。

2012年11月13日火曜日

親として言わなくちゃあ!!!

第2章:誰の課題 のセミナーでのことです。

「親として何か言わなくちゃあ!!!」
って思います。

「子どもが黙ってると、聞いてるの?聞きなさい!って言います!」

「見守るって 黙ってるんですよね!放任とどう違いますか?黙っていたら親の仕事を放棄したように感じて 親として何か言わなくっちゃあって思うんです!!!」

「子どもに何回言ったら分かるの?って言うと、6回とか言うんですよ!回数じゃない!ってカッカします!」

「家の子なんて 100回!とか1,000回!とか言いますよ!完全に“権力闘争”をしているって 1章を実践した後で思いました。」

・・・
このようなお話の後、ロールプレイをして子どもの気持ちをじっくり味わって頂きます。

「うるさ~~~い!!!って感じですね!」

「また吠えてるなって思います。私、自分でも吠えてるな、ってちょっと分かってるんですけどね。」
・・・
実際にご家族の中での親子の会話のロールプレイもしました。
「子どもの気持ち、よくわかりました!」
と・・・。

きょうも 生の声をたくさん聞かせて頂きました。

他の方の話を聞くと 深刻にはならず、大笑いになるのが常です・・・。

2012年11月11日日曜日

佐藤光政さんの指揮で!!!

今日は 小平市民文化祭:秋の合唱祭がありました。

私達の指導者は 声楽家の佐藤光政さんです。

私は、38年前大学を卒業した年に初めて聴いた「佐藤光政さんの歌声」に魅せられて
コンサートの度にLPレコードにサインして頂くことを楽しみにしていました。

あの光政さんの指揮で、舞台で歌った初めての体験!!!
感激でした!!!

歌い終わった後、グループの皆さんがとても幸せそうでした。
「先生が歌っている途中で 良いよ!ってサインしてらしたよね!あれがとても良かったわ!」
と ベテランの方の声が聞こえました。

2012年11月10日土曜日

勇気くじきは精神病理につながる・・・

アルフレッド・アドラー博士(1870-1937)は 
「すべての精神病理は勇気を挫かれていることに由来する。」
と、親や教師に「勇気づけ対応」の大切さを説きました。

トラウマ治療EMDRセラピーの中で その意味がよくわかります。

成人の方々の否定的な感じ方、捉え方を伺うと
多くが子どもの頃の出来事に由来しています。

どこで勇気を挫かれるかは 誰にもわかりません。

明らかなことは「勇気づけ」で対応されていると「勇気を挫かれる」ことが少なくなったり 軽くなったり あるいは全く挫かれないということです。

一人でも多くの方に「勇気づけの大切さと効果の大きさ」を お伝えしたいと思っています。

2012年11月9日金曜日

頻尿、夜尿、抜毛、指しゃぶり、爪かみ・・・

子どもによって 症状は様々です。

言葉でストレスを表現できなくて 体で示していると考えられます。

①医療機関で身体的に治療する必要があるか否かを検査し、
②問題がなければ 心理的な解決策としてお母さんに対応の方法を学んで頂くことと 
③お子さんのトラウマを取り除くEMDRセラピーが有効だと思います。

最近のEMDRセラピーの中で「寝る」という症状もあることを知りました。

成人の方でした。
小学生の頃、体が重く感じ、寝ることを始めたそうです。
寝ると 何も考えなくて良い・・・。
長いあいだ「寝る」という方法を 自分を守る手段として使って来られたことが伝わってきました。

EMDRを始めてからは 
「寝たいという気持ちが薄らいできた。」
ということです。

一緒に来られるお母さんが 
「EMDRを始めてから 変化が著しいことが自分にも分かる。」
とおっしゃいました。

頻尿、夜尿、抜毛、指しゃぶり、爪かみなどなど どれも子どもからの
「私はストレスをかかえています。分かって欲しい!」
というメッセージです。

再会

モントリオールで出会ったKちゃんが 大学を卒業後成田空港で働いておられると聞いていました。

ふと思い出して成田へ向かう途中でメールをしました。
「成田へ向かっています。思い出したのでご挨拶のメールをします・・・。」
と。すると
「仕事が終わったので 会いたい。少し待っていてもらえますか?」
と返事が来ました。

トロントから到着した英語教師のVasuとしばらくKちゃんを待ちました。
KちゃんもVasuには何回もモントリオールで会っています。

Kちゃんは大学時代1年数ヶ月フランスでも授業を取り、フランス語も話せます。
Vasuとはフランス語と英語のミックスで話していました。

別れ際に大きく手を振ってくれるKちゃんを見て
日本生まれ、海外育ちの部分を感じました。

若いときから三ヶ国語でコミュニケーションが取れるKちゃんが まぶしく見えました。


2012年11月7日水曜日

出会い

私がアドラー心理大学院で学ぶために日本を発ったのは 2000年3月のことでした。

早期回想についてもっと学びたい。
翻訳、通訳抜きで学びたい。
きっと訳した本からでは学べないものがあるだろう・・・。

当時40代半ばでした。
「その年で留学するの?」
「あんたも若くないから 出来る時にしたいことをした方が良いよ。」
「英語、これからなの?大変だね。」
留学を知った人たちから(日本人)の言葉です。

アドラー心理大学院では・・・
20代から70代までの様々な年齢、人種、経歴の人々に出会いました。

EMDRのトレーニングでも同じでした。
世界中の大陸からの人々がいました。

良い出会いがたくさんあり、日本に帰ることに一抹の不安がありました。

しかしそれは杞憂に終わりました。
あと10日で 帰国して丸3年になろうとしています。

文字通り日本列島の各島からの人々に出会っています。
さらに、昔からの友人とも偶然再会出来たり、援助して頂いたり・・・。

出会いは 本当に不思議だと思います。
肯定的にお付き合いしていくと 本当に広がって行くことを感じています。

アドラー心理学にであって、実践を続けて18年。
まだまだ足りない部分があり、実践を続けていこうと思っています。



勇気づけの英語教室

私が2000年にマギル大学の語学学校で習った先生(Vasu)が 日本で英語教室を開きます。

私が50才で受験したTOEFLの英作文で点数が取れたのは  Vasuの指導のおかげです。
文法、文章の内容についても 納得できるまで質問し続けました。
読書家であること、知識が豊富であること、インドで6才まで育ち、その後アメリカ、カナダで生活。

アジア、ヨーロッパの国々へ旅行したり住んだりした体験もあることから多様な文化を体感していること。

また演劇活動を10年間した体験、子どもの頃からインド音楽のドラム奏者として学んだりプロとして演奏( ← 1分38秒の部分からドラムソロの動画があります。)したりした体験があることなどから感性豊かなレッスンです。

日記、エッセイの添削も 書き手の意図をつかみ、言いたいことを変えないで より良い表現を提示してもらえます。

私の大学院のレポートは 大学院の教授から
「英語が母国語である人も そうでない人も他者にレポートを読んでもらい、文法、内容についてより正確に、鮮明にしなさい。」
と言われていたので Vasuに添削をお願いしていました。

またVasuは 生徒に対しての「勇気づけの対応」を2000年から実践しています。

松戸市男女共同参画推進グループ「ファミリーサポート・勇気づけ」の設立の時からの会員でもあります。

遠方の方はスカイプでのレッスンも行っています。
お申込は次の通りです。

レッスン代は 1時間3,500円です。

英語でのお申込:hampton828@willcom.com

日本語でのお申込:kosodatecafe@gmail.com


2012年11月6日火曜日

苦しい、迷う、あせる・・・

①幼稚園のお子さんの保護者の方々
②小学生から高校生のお子さんを持つ保護者の方
③成人したお子さんとそのお母さん達

①~③の年代の異なった親の立場の方々とセミナーや交流会等でお会いします。

そこから見えて来るものは(当たり前ですが)
「子どもが大きくなっても親の立場は続くもの」
ということです。

何事もなく、無事に子どもが成長していくことはすべての親の願いです。
(子どもを虐待している人はその人自身が傷ついています。その人も本当は子どもを大切にしたいし、虐待したくないと思っています。)
しかし、その子どもがいつSOSを発信するかは 誰にも分かりません。

目の前の子どもに何らかのSOSの態度、言葉、症状などを見ると
それがSOSとは気づかずに対応し、悪化させることもあります。

子どもがSOSを発信している時、
親や教師の感情に気づくことが 良い対応へ導きます。
「苦しい、迷う、あせる・・・」
こういう感情に気づき、子どもの行動の目的を推測することを
「勇気づけの実践セミナー」の1章で学びます。

SOS発信の子どもの年齢が低いほど 対応の効果は早く出ます。

次の世代を担う子ども達です。
一緒にささえていきましょう!

・・・と ある方にメッセージを送りました。

2012年11月5日月曜日

記憶の不思議

佐藤光政先生の指導の度に 不思議な気持ちになります。

私が追っかけをしていたのは 20代の頃でした。
友人の話では 私と一緒に仕事の時間休を取ってコンサートに行ったそうです。
(これは私の記憶にはないのですが・・・)

佐藤光政先生は 先日70才になられました。
(お見かけしたところは 60代前半のように思えます。)
ところが 私の気持ちはいつも 初めてのコンサートの時に受けた衝撃と同じです。
伸びのある声、豊かな声量、人生を語っているような表現力・・・
日本にこういう歌手の方がおられるのだ・・・と衝撃を受けたことが38年前のことですが
文字通り、昨日のことのようです。

光政先生が70才になられることが信じられないのです。
なぜなのか???
と もう半年以上思っていたのですが・・・。

ふと、これは外傷ではないけれど トラウマの記憶と同じ働きだと思いました。
聴いている私自身の年齢が20代の記憶で止まったままなのですね!

これほど記憶がなまなましいのであれば
トラウマの記憶も きっとその人の人生に大きな影響を与えることだと・・・。


そういえば 先日のクライエントの方(20代後半)がおっしゃいました。
「5才の気持ちになっていました。言い方も5才だったと思います。」







2012年11月4日日曜日

第50回小平市民文化祭:秋の合唱祭

来週、11月11日の日曜日、ルネこだいら大ホールで「秋の合唱祭」があります。

私達のコーラス「ヴォラーレ」は一番最後、16時30分過ぎに歌います。

佐藤光政氏が2012年3月から指導されて来たグループです。

今日は最終練習がありました。

ドレスも出来あがって来ました。

初心者の私は「いるだけ」の存在ですが・・・。
皆さんに親切にして頂いているので居場所がある、と感じることはできます!!!

2012年11月3日土曜日

分かってくれている


「あの人が優しいかどうかは 分かりません。でも 分かってくれています。がまんしたときに“がまんできたね。”って言ってくれました。」

発達障害のある20才の男性の言葉です。

「分かってもらうこと」は誰にとっても重要です。
彼の言葉は それをしっかりと伝えてくれています。

何も言わないで見守ること、
あいさつだけにしておくこと・・・。

私も日々、実践しています。

2012年11月1日木曜日

涙・・・

2年ほど前、スポーツジムのインストラクターに言われたことがありました。
「福田さん、たくさん泣いたでしょう!」

「何の苦労もなく幸せそうに見える。」
と言われることもあるのですが 個人的な話をほとんどしたことのないスポーツジムのインストラクターの言葉には 本当に驚きました。

昔は悲しいことで泣きました。
クライエントの方の辛いお話を聞いて自分の辛さと重ねて泣いてしまったこともありました。
15年ほど前の事です。

最近は 関係が改善した、という嬉しい話を聞いた時にのみ涙することがありました。

ところが・・・

きょうの涙はどちらでもありませんでした。

EMDRセラピーでは 話はほとんどしません。
EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)

両極性刺激を加えていく度に クライエントの方が 何かを感じたり、イメージを持たれたりします。それを報告して頂き、書き留めます。
そしてその新たに感じられたイメージに対して両極性刺激を加えます。

きょうは、クライエントの方がEMDRの刺激を受ける度に「再処理」が文字通り進んでいきました。

報告をされる時に じっと眼を見て、はっきりとした口調でよどみなくおっしゃるのが印象的でした。
それを聞いていると涙が出るのです。
悲しみでもなく、うれしいのでもなく・・・という涙は 初めてでした。

ずっと考えているのですが・・・。

・・・翌日・・・

涙の訳が分かりました。
私が感じた「うれしさ」でした。

再処理が進んでいることは クライエントの方が言葉に出して報告して頂く内容でわかります。

私の涙は
「クライエントの方の20年以上閉ざされていた苦しみが 氷が融けるように緩んでいくのを感じるうれしさ」
だと分かりました。

2012年10月31日水曜日

おっぱい、おっぱい!!!

「おっぱい、おっぱい。」
と繰り返し言う子どもに対して
「そんなことを言ってはいけません!」
とたしなめる療育指導の先生の声が聞こえました。

そう言えば 私の担当している子も言っていた時期がありました。

別の子は
「うんこ、うんこ!」

教師の感情から子どもの行動の目的を推測します。
イライラでしょうか?
そうであれば 子どもの行動の目的は「注目・関心」です。

アドラー心理学の理論では 効果的な対応は
「不適切な行動には注目を与えない。」
ですから たしなめることはしません。

私の担当していた子は
「おっぱい、おっぱい。」
と何回かは言っていましたが しばらくして言わなくなりました。

「うんこ、うんこ。」
と言っていた子も同様でした。
私もいっしょになって
「そうだね、うんこだね!」
と言った時には 目を見張って笑い出したりもしました。

叱られることが分かって言っているので 叱られないと止めるのです。



2012年10月30日火曜日

子どもの気持ちがわかってくるという不思議体験


我孫子市の「不登校の中・高生を持つ親の会」の世話人の方に出したメールです。
メールをそのまま貼り付けました。
ブログよりも 言いたいことがきちんと書けているように思うからです。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
おはようございます。

いろいろな所で学ばれて来られたYさんに
セミナーの事例はわかりやすく、簡単な言葉で構成されているのに、しっかりと子どもの気持ちがわかってくるという不思議体験を 皆さされていると思います。」
と言って頂けて 本当にうれしく思います。

私が学び始めた時に 実践の方法を理解するのにとても時間がかかりました。
考えすぎるからです。

ショートカットで実践できる方法が「勇気づけの実践セミナー」で、私の18年の実践と結びついたものです。
関西の臨床心理士の方に
「福田さんのように勧められない。そんなに自信を持って勧められない。」
と言われました・・・。
実践して変化しつつある自分を感じる上に、Yさんに上記のように言って頂いて、勧めても良い!と思いました。
ありがとうございます!

前は「反省しなくても・・・」と言っていましたが 18年経って、「反省は 誰の課題?」だと分かりました。
‐‐‐‐‐‐‐後略‐‐‐‐‐‐‐‐


2012年10月28日日曜日

佐藤光政コンサート:スター志願

コンサート
リクエストした曲は「スター志願」でした。

昔の恋人に出会い、思い出を振り返り、去っていく・・・という詩です。

何と!光政さんは
「これをリクエストして下さった方はどなたですか?その人のそばで歌おうかな!」
と 私の席に来られました!

思いがけない出来事に言葉を失った私です・・・

同じテーブルの人(コーラスの先輩達)に
「良いわね!」
「肩に手を置いてもらって、今夜眠れないでしょう!」
などなど・・・。

カナダのショーだったら 大喜びで 終わったらハグする場面です!!!
きっと頬にキスもするでしょう!!!
観客からは 拍手喝采!!!
・・・
文化の違いを残念に感じた一瞬でした。

「70才で あんなに元気に歌えるのね!!!私も頑張れそう、という気持ちになれたわ!命の洗濯が出来たわ。本当に良かった!!!」
私が誘った友人の感想です。

コーラスの仲間は
「初めて聞いた時に ハートをつかみ取りされたような気持ちになった。深~いところから来る歌声ね!!!」
と。

佐藤 光政氏:コンサート

京王八王子ホテルでコンサートがあります。
昨年7月は 予約したにもかかわらず 行けませんでした。
(松戸でイベントを企画した日とぶつかったからです!)

20代に追っかけをしていた頃以来の単独コンサートです。

療育指導で一緒の友人と一緒です。
彼女も何十年も前にコンサートに行ったことがある!!!と。

光政さんの声は 私の耳が喜びます。
耳が喜ぶと 脳に伝わり リラクゼーション効果となって、元気回復!です。

もの忘れも多くなって これもリラックスに大きな役割を果たしていると思います。
もの忘れの「肯定的側面」です。
・・・手帳だけは無くさないようにしています。

昨年、携帯電話の予定と手帳、両方を使っていて片方に書き忘れた為に
佐藤光政氏のコンサートに行けなくなってので 今は手帳だけにしています。

リクエストした曲を歌って頂けるそうです!!!
楽しみです。

2012年10月26日金曜日

我孫子でのセミナー

不登校の中・高生を持つ親の会:青空の会でのセミナー、今日の内容は「肯定的な見方」でした。

子どもの性格、態度→①だらしがない
            ②文句が多い
            ③しつこい
                                       ④反抗的である
            ⑤外面が良い
                                       ⑥頑固
            ⑦言うことを聞かない
私が読み上げると 笑い声が上がりました。
これらの一つ一つについて 肯定的な側面をあげて頂きました。
自分で書きだした後に グループで発表して頂きます。
他の方と自分が書いたものが異なることが多く、①のだらしがない、ひとつを取っても様々な見方ができることを感じて頂けます。

終わってから会の世話人の方が 
「和気あいあいと出来て とても良かったです。」
「親の会の話合いとは 違う雰囲気になるので そのことも嬉しいことです。」
と言って下さいました。

手賀沼のほとりにある会場でした。
沼と言っても湖のように見え、ボートもありました。
武者小路実篤氏邸跡という看板があり、驚きました。


2012年10月25日木曜日

完結した方とお祝いをしました

「今日で完結ですね。過去にしたいイメージはあと一つ、でしたね。」
とEMDRセラピーを始めました。

20年抱えて来られた出来事でした。
EMDRの途中で違うイメージも浮かびましたが それも処理できました。

「こんなに早く終わるなんて・・・。もっと長くかかると思っていました。」

「EMDRセラピーでどんなイメージをやったのか 思い出せないんです!一番初めのは 自分の幼稚園の頃のことだった、と思い出せたのですが・・・。」

「カウンセリングでは先が見えないという気持ちでした。EMDRで、効果があって希望が持てたのです。だから続けることが出来たのです。」

「娘のために 努力して良かったと思います。娘は目立ちたくなくて 何でも後ろに引っ込んでいる子だったのですが このところ積極的になりました。学校で発表会の役を希望者から決めるときに立候補したそうで、びっくりしました。」

・・・
変わろうとしない方について、話してくださいました。

「どうせやっても効果がないだろう、というあきらめと 何とかしたい、という両方の気持ちがあるのだと思います。」
「変わりたいと思えば思うほど もう無理だとも思うのです。その時、その時、努力はするのです。変われないことで自分に対しても嫌な気持ちを持つのです。」

体験された方にしか分からないお話でした。

勇気づけセミナーは まだ途中ですが 娘さんのお母さんに対する態度も半年前とは全く違ったものになっています。

ささやかですが 二人で完結のお祝いをしました。
ちょうど明日がお誕生日とのことで、タイミングもピッタリでした。

2012年10月23日火曜日

練馬区でのセミナー:1章

「分かりやすかった、って友人が言っていました。」
「すごく為になりました。知らない方との交流も刺激になり、いろいろお話出来て良かったです。」

・・・と感想を頂きました。

1章は子どもの行動の目的です。
「自分の感情に気づき、子どもの行動の目的を推測し、効果的な対応の方法を学ぶ」
です。

自分の感情について 多くの方が感想に書かれます。
「自分のイライラを子どもにぶつけていました!」

まずは 気づきからです!
また実践の仲間が増えてうれしく思います。



NHKの討論会

数日前、NHKで国際社会で生き残っていくために・・・というような内容の討論会を放映していました。

さまざまな意見が出た中でイタリア人の女性が日本語で言われました。
「子どもの頃から自分に自信が持てるように育てていくことが必要だと思います。」

どうやったら自信を持てるように育てられるのでしょうか?

難題に聞こえます!

でも 実は簡単です。
「勇気づけの実践」
一貫して、ゆるぎなく、フレンドリーに実践を続けるだけで良いのです。



2012年10月21日日曜日

EMDR+アートセラピー

EMDRの最後に 
「気分を描いてもらえませんか?」
と96色のクレヨンと白の画用紙をお渡ししました。

その方は迷うことなく色を選ばれました。
そして 画用紙一杯に次々と選んだ色で
「気持ち」
を表現されました。

「安心した気持ち」
とおっしゃったので それを使って強化するEMDRを行いました。

持ち帰られることを選択されたのでご自分で気持ちを落ち着かせる方法をお伝えして終了となりました。

「学生の頃、絵を描くことが好きだった。」
クライエントの方から伺った時にアドラー心理学でカウンセリングにアートセラピーを使い、効果があったことを思い出し、提案しました。

「辛い症状が消えました。」
と笑顔でおっしゃいました。

絵を描くことがお好きだったということは 視覚が鋭いと言えます。
トラウマ的な出来事も画像として記憶に焼き付いていたのだと推測できました。


2012年10月20日土曜日

「見てるだけ-」

‐‐‐「見てるだけ-」を邪魔しません 接客しない接客術‐‐‐

10月20日(土)朝日新聞に 化粧品会社の新しい接客方法が載っていました。

お客さんはそのお店に入る時に店頭にある3色のブレスレットの中から自分が受けたいサービスを意思表示する、というものです。

白→早く買い物を済ませたい。
ピンク→自由に試して楽しんでいます。
緑→時間があるので接客してください。

そう言えば 英語の表現では お店で店員さんに声をかけられ、
あいさつした後に
「見ているだけです。」
というものがありますね。
日本ではそのような表現が一般的では無いのでしょうね。

この3色のブレスレットの表現、会話が成立しにくくなっている子どもとの関係で応用出来るような気がしました。

2012年10月19日金曜日

こころの傷

もう何年も前のクライエントの方の言葉です。
ときどき思い出します。

お母さんとの関係を始めとしたこころの傷をかかえておられました。
「母が荷物のように私を自転車の後ろに乗せました。」
「私が泣いて七五三の写真を撮るのを嫌がったのに 泣きやむように叱り続けました。」
「私は鍵を持たされなかったので 兄が帰ってくるまで家の前で待っていなければなりませんでした。」
・・・
別の方です。
私は○○のことで 何年も叱られ続けました。
・・・

叱られ続けて、愛を感じられなかったら 体調をくずしたり、気持ちが健康でなくなっていくことは自然ですね。

家庭が、あるいは家庭に代わる場所が居場所がある、居心地が良いと感じられることが 心の健康の土台に必要だと思います。

2012年10月17日水曜日

EMDRと自傷行為

発達障害のある青年へのEMDR。

自傷行為があるときのいじめられた記憶に対して行ったのが7月末。
それ以来3ヶ月。
自傷行為は 全くない。

ご家族の方が気づかれたこととして「奥歯をかみしめる。」という行動もなくなり とても落ち着いてきたとのこと。

ご家族が心配されたり 苦しまれた場合、特に変化に気づかれるのかもしれないと感じました。
自分が学んだことが どなたかのお役に立つことは 本当にうれしいことです。

アドラー心理学では
「貢献感が人を幸福にする。」
と言いますが 本当にそうだと実感しています。

お母さんに電話します!

ダウン症の20代の青年。
私が 彼の言っていることは 受け入れられない、と答えた時です。
怒った顔をして
「お母さんに電話します!」
と 言いました。

これまでに このような「おどす」という対応をされたことがあり、モデルにしていると考えられます。

最終的にはきげんが直って
「今度、デートする?」
と言ってくれました。

「勇気づけ」で脅し、批判、皮肉は勇気くじきになります、とお伝えしています。
自分がされことから 「思い通りにならない時は~する。」と学んでいくという実例です。

愛されて育った子は愛することを学ぶ・・・

2012年10月16日火曜日

どうしたの?そんなに驚いて?

私がドアを開けて出たとたん、隣の部屋の高1の男の子と顔を合わせました。
女の子と一緒でした。
彼は驚いたように、後ずさりしました。

私:「どうしたの?そんなに驚いて?そんなに悪いこと何かしたの?」
彼:「いえ、別に。」(笑って・・・)

私:「何も見ませんでした。何も見ていません。」
と 私も笑いながら二人とすれ違いました。

私の二人の息子がそれぞれ彼女を連れてきた頃のことを思い出しました。

若いって良いですね!

EMDR・・・人気が出てきたようです!

関西の臨床心理士の友人が 10月のEMDRトレーニングに申し込んだところ キャンセル待ち38番目、とがっかりしたメールが来たのが1ヶ月ほど前のことでした。

終了した、というお知らせと共に92名のキャンセル待ち、とありました。

EMDRは
①辛い思いを語る必要がない
②薬の副作用の心配がない
③効果をその場で感じることが出来ることが多い
という点で 体験してみなければわからない治療方法かもしれません。

クライエントの方に書いて頂いた文をご紹介します。
体験された方にしか分からないことを知る手掛かりになるかもしれません・・・。
http://mbp-chiba.com/kosodatecafe/column/154/

2012年10月14日日曜日

Hさんの息子さんの朗報!

松戸市市民活動助成事業で行っている「勇気づけの親子関係実践セミナー」の後、Hさんがおっしゃいました。
「息子、併設の高校へ進学出来ることになりました!」

Hさんの息子さんは昨年、中2の1学期後半から3学期終了まで不登校でした。
Hさんは ひたすらセミナーの内容を実践されました。
4月に10章まで修了されたHさんがおっしゃいました。

「中3になった4月から学校へ行くようになりました。でも相変わらず私には口をききません。行動の目的の復讐ですね!長年の仕返しだと思って耐えます。」
と言われていたHさんでした。

きょうは
「高校へ進学できない時のために 情報を出したら、息子が“そんなに同じ高校へ行かせたくねえのかよ!”って言ってましたけど・・・。」
とおっしゃいました。
「じゃあ、お母さんに口をきくようになったのですね?!」
と伺うと
「あ、本当!気が付いてなかったです!」

「復讐の段階から下がって 権力闘争になったのですね!」
と言うと
「そうです!権力闘争しています。」

明るくおっしゃるHさんは 実践されている手ごたえを感じておられるようです。
先月は こころの内を話すことが無かった高校生の娘さんが 愚痴を言ってきた、とお話されていました。

本当に嬉しいご報告でした。

2012年10月12日金曜日

EMDR:6才の女の子


昨年3月11日の地震で津波の映像をテレビで見て以来 地震の度に
「津波が来る!」
と娘さんが恐がるのでEMDRセラピーを受けさせたい、と来られました。
娘さんは今回が2回めでした。
1回目は 幼稚園時代お母さんがやさしくなかったことについて
お母さんのご希望で2ヶ月ほど前にEMDRをしました。
今回のEMDRについて お母さんからお礼のメールを頂きました。
娘さんとのやり取りがあったので ブログに載せる許可をお願いしました。
次のように お返事を頂きました。

ブログの件ですが、是非載せて下さい。
私自身、EMDRを受けていますが、やはり他の人の感想はとても新鮮に感じます。
少しでもお役に立てれば幸いです。


先程はありがとうございました。

夜ということもあったかもしれませんが、今回のEMDRはとても疲れたそうです。
どんな風につかれたか聞くと、頭が疲れたと言っていました。
また、EMDRしてる時はどんな感じ?と聞くと、
『トントンしてる時は(嫌な事を)色々思い出して、トントンを止めると消える。』そうです。
娘が地震がくる度にひどく怖がる姿を見て、すごくショックで心の傷になっているのだと気にしておりましたが、これで安心しました。

最初に顔の絵を選ぶ時、前回と同様に泣いている絵を選ぶと思っていました。
なので、泣いている絵の一つ手前を選んだ時はとても驚き、私にされた心の傷がそれほど大きかったのだと改めて分かりました。
EMDRを受けて本当に良かったです。
ありがとうございました。

2012年10月11日木曜日

失敗する自分を見守る

きょうは 松戸市民活動助成事業の勇気づけセミナーを行いました。

「失敗する自分を見守りましょう。」
というテキストの文章に対して
「救われ、勇気づけられました。」
と感想を下さった方がありました。

「失敗する自分を許せない!」
というクライエントの方・・・

ひとりひとりが 色々な思いを抱えておられることを改めて知らされます。


2012年10月9日火曜日

PCAGIPでEMDR

PCAGIPワークショップ、一日目の宿泊場所で・・・。

「人に対して・・・という思いがあるのです。」
とおっしゃった臨床心理士Rさん。

その思いに関連のある記憶を探って頂きました。
「小学校で・・・。」
と すぐに出て来ました。
明らかにトラウマでした。

流れでEMDRセラピーをさせて頂きました。

「短時間で処理できるだろう」
という予測通り、“不快感を0”にから 体の感覚のチェックまで 30分で終わりました。
EMDRセラピーをカウンセリングに取り入れて丸3年経ち、早く治療出来る方の予測が立つようになりました。

その方にEMDRでトラウマの治療を受けた体験の感想を 翌朝にも伺ってみました。

「これまであの記憶は 思い出さないようにしていました。今朝、自分でも確かめてみました。嫌では無くて、嫌なことがあった後でも 行動した自分や、支えて下さった方を思い出す方が強くなりました。もう、嫌な思い出ではありません。」
「EMDRが効果があると分かったので トレーニングを受けます。」
とおっしゃいました。

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

「それでは これで二泊三日のPCAGIPワークショップを終了します。」
と閉会後・・・。

「RさんからEMDRセラピーを受けた、と聞きました。今やってもらえませんか?EMDRをやってもらった、と聞いて みんなで列を作ってやってもらおう、って話してたのですが・・・。」
と!!!

多くの方に関心を持って頂けたのは嬉しいことだと思います。

杉山登志郎先生は
「EMDRは臨床心理士に必須だ。」
とおっしゃっている、と静岡から来られた方がおっしゃっていました。

「新しい事例検討法:PCAGIP」 のワークショップ

PCAGIPを提唱されている「村山 正治先生」のワークショップに参加しました。

(PCAGIP は Preason-Centered Approach Group Incident Process の略です。)

5月の日本EMDR学会で関西に行った時に 偶然お会いした臨床心理士Uさんのお誘いでした。
(お会いしたのは 学会に関係の無い場所でした。)
「あなたのしてることに きっと役に立つと思う。受けに来たら?」
と 隣町で開かれるワークショップへのお誘いのような誘い方でした。

それもそのはず、UさんはEMDRを体験したい、と関東の私に会いに来て下さったのです。

「関西に居て、臨床心理士なのにEMDRのトレーニングを受けていないの???」
という私の言葉に
「そんなに良いのなら 自分がまず体験してみるわ~。」
と関西弁で・・・。

「アドラー心理学の “勇気づけ実践セミナー”を一緒に広げましょう!!!」
とも言って下さっています。

PCAGIP、確かに役に立つと思いました。
色々な場で使えると思います。
生徒指導、療育指導、お稽古ごと指導など、「指導」で悩んでおられる先生や生徒指導主任の先生方ばかりでなく、部下、上司、同僚との関係、嫁、姑その他なんでも・・・。

様々な場面で「私の抱えている問題」を「事例」として提供することで 何らかの方向性が見えてくるのです。

事例提供者に対する対応の仕方は「勇気づけの対応」と全く同じ、と言っても過言ではない、と感じました。

また、アドラー派のアートセラピーとの類似点が多くありました。
アートセラピーは アートの素材の準備が必要ですがPCAGIPは 簡単な事例だけです。
またアート作成にそれなりの時間も要します。
さらに アートセラピーは 他のアートセラピーと混同される可能性もあります。
そう言った点で 私が長年取り組みたかったものに近く、すぐに始めることにしました。

最終日に昼食後のテーブルを拭いていると 村山先生が近づいてきておっしゃいました。
「あなたの信じているアドラーを広めていってね。信じることが大事なのよ。僕はロジャースを信じたのよ!」

参加者の方の中にもアドラー心理学の「勇気づけ対応」に関心を示して下さる方々がありました。
関西からさらに山口県まで・・・。

「先生でも親でも ご自身の感情に気づくことが大切なのです!!!」
と 力説させて頂きました・・・。
「自分の対応が 生徒、子どもの自立心と責任感を育てることにつながるのか否か、ということも。」

大きい枠で見ると PCAGIPの事例検討後にひとりひとりが得る感想は 勇気づけ実践セミナー後のものと重なるものがあると思いました。

きっと参加する度に得るものが異なるのだろうと思います。
来年も行こうと思います。

2012年10月5日金曜日

90才と87才の生活

父、90才・・・要介護2。2012年4月から週に3回ヘルパーさんに食事を作って頂くサービスを受けて        います。
母、87才・・・要介護3。2年半前自宅で転んだことがきっかけで 車椅子生活になりました。週に4
        泊ショートステイのサービスを受けています。
        木曜日夕方帰宅、日曜日の朝、ショートステイに出かけます。

木曜日の夕方から日曜日の朝までが 父と母二人の生活になります。
数年前から 母が金銭管理が出来なくなり、父がしています。
ヘルパーさんに食事を作って頂くための食材の購入は 父が生協の注文書に記入したり、タクシーで買い物に出かけたりしてこなしています。

今年の5月まで自転車に乗っていました!!!
「お父さん、事故にあって即死出来れば良いけれど、中途半端に怪我をしたら痛い思いをして入院することになるのよ!どっちが良い?自転車に乗るのを止めるのと 事故の危険をおかしても乗り続けるのと・・・?」
と 選択を提案しました。

「自転車に乗るのを止めろと言われたから、もう乗らない。」
と 兄夫婦に言ったそうです。

ちょっと違うと思うのですが!!!
「私は 選択肢を出しただけです!!!」
とは 言いませんでした。

母は 同じことを繰り返し尋ねます。
母:「私、いつ施設に行くの?」
私:「日曜日の朝よ。」
母:「いつ帰ってくるの?」
私:「木曜日の夕方よ。」
・・・
同じ会話を繰り返した後 メモに書いて母に渡しました。
母は何度も音読して言いました。
「これ、忘れないようにしまっておかなくちゃあ・・・。」
そして 数分後・・・
「私、いつ施設に行くの?」

面白かったのは 迷子になられていた78才の方が 無事に保護されたという地域の放送があった時の会話です。

母:「私も迷子にならないように 気をつけなくっちゃあ。」
私:「お母さん、車椅子で外に出られないでしょう。大丈夫よ、迷子になりたくてもなれないから!!!」
母:「あ~、そうね!!!」

「勇気づけの対応」を学んでいなかったら このように楽には付き合っていけないと思います。
いろいろな場面で応用がきく「勇気づけ」です。




2012年10月3日水曜日

発達障害:EMDR

これまで
「嫌なことを思い出した。」
と言うことばかりだったLさん。

自閉症と知的障害があります。
数回のEMDRの後に 
「良いことを思い出した。」
と 言われるようになりました。

「どんな良いこと?」
と尋ねると
「アートセラピーをしたこと、絵を描いたこと。」
と ニコニコ顔です。

気難しい表情だったのは いつも嫌なことを思い出していたからなのかもしれません。
その嫌なことが消えつつあることが分かります。

数日前に行ったEMDRは お父さんに酷く叱られた、というものでした。
「もうお父さんは怒っていないわよ。Lさんが頑張ってる、って思っているわよ。」
と話しながら行いました。

音楽セラピー

先日の朝日新聞に 服部公一さんが 若い頃にアメリカで音楽セラピーに出会われ、何十年も経てから 音楽セラピーを始められた、という記事がありました。

そういえば9月6日の朝日新聞の夕刊にも 山鳥 重さん(元東北大教授:神経心理学)の言葉が載っていました。

「歌は、自己の肉体を楽器として演奏される音楽である。
・・・ 中略・・・
歌は見えない感情を音声化することができる。たとえ言葉にしたとしても充分に表出のしようのない微妙な感情までも歌は表現し、伝えることができる。
・・・中略・・・
歌唱能力は主として右大脳半球の活動に依存する。この事実は、歌唱能力が言語能力(左半球の働きが重要)とは質の違う能力であることを教えている。」

私が佐藤光政さんのCDを繰り返し繰り返し聴くのは 音楽セラピーの効果を体感していたのだと思いました。
そして、2012年2月末からは 佐藤光政さんが新たに小平市で指導を始められたコーラスグループ:ヴォラーレに入会しました。

光政さんのCDを聴いたり 習っている歌を歌っていることは「音楽セラピー」そのものだったのですね!!!

7ヶ月前の私は まるで口パクでしたが 7ヶ月経って少し声が出るようになりました!!!
誘われたことは 出来る限り、何でもやってみる!!!
を実行しているおかげです。


2012年10月2日火曜日

発達障害:EMDRセラピー 

自閉症、知的障害と精神科医に診断された方に EMDRをしました。

その方は 人が笑っていると 自分が笑われた時の記憶を思い出し、パニックを起こすという症状と暴力を使っていじめられたことを思い出すと イライラして自傷行為(血がでるほど自分の体を傷つける)がありました。

自傷行為がその方のいじめられた記憶と関係があることを知って、すぐにEMDRを行ったのが 今年(2012年)の7月末です。

両極性刺激を数回しただけで
「落ち着いてきた。」
との言葉が聞かれました。
その後、2ヶ月が経過しましたが 自傷行為は全く起きていません。

また、笑われたことについての記憶もはっきり持っておられたので それに対してEMDRを行いまいした。

久しぶりにその方と会って話をされた方が 
「以前は 話をする時に 奥歯を噛みしめていたり 落ち着かなかったりという様子があったが 今回は穏やかで とても落ち着いていた様子に驚きました。」
と 話して下さいました。

2012年9月30日日曜日

EMDRセラピーを受けて

クライエントの方に 「マイベストプロ千葉」に EMDRを受けた感想を書いて頂けないか、とお願いしてあったのですが 「マイベストプロ千葉」オープンの9月30日に送って下さいました。

EMDRセラピーを受けて ← クリックして頂くとその文に飛びます。

一番最後に 福田への感謝の言葉があったのですが割愛させて頂きました。
それ以外は クライエントの方の文章をそのまま載せました。

いつも明るい笑顔で来られるので 私が知らないことも書かれていました。

私が学んだことが どなたかの幸せのお手伝いをさせて頂けることが 私の幸せにつながっています。

この方もおっしゃっていますが「勇気づけの実践」とEMDRセラピーは とても効果があると思います。




2012年9月28日金曜日

自分の感情が分かりませんでした・・・

昨年6月から実践セミナーを受けて下さっておられる方Aさんのお話を聞く機会がありました。

1章では「自分の感情に気づく」ことから始めます。
自分の感情から 相手の行動の目的が推測できる、というアドラーの高弟ルドルフ・ドライカース博士の理論です。

自分がイライラした時は 相手の行動の目的は「注目・関心」
自分が腹が立った時は 相手の行動の目的は「権力闘争」

これは 子どもとの関係ばかりでなく、あらゆる関係に言えます。

それに気づいたら 効果的な対応方法を試します。

Aさんは
「セミナーを受け始めた時は 自分の感情がわからなかった。」
とおっしゃいました。

私はAさんの言葉を聞いて 文字通り「衝撃」を受けました。

自分がうつ状態だったころのことが思い浮かびました。

判断力を無くしていました。
自分を無価値だと思い込んでいました。
真っ暗なトンネルの中にいるような気持ちでした。

Aさんとは状況が異なりましたが 「感情が分からなかった。」という状態は真っ暗なトンネルに近いものかも知れない、とふと思ったのです。

セミナーを世話して下さっている方が セミナー後の感想に
「皆さんが楽しそうに意見交換をされている様子を とてもうれしく思います。」
と書いて下さいました。

私も皆さんと体験を共有させて頂き、とても有難いと思っています。

2012年9月27日木曜日

変われる、と確信しました!

「EMDRセラピーを1回受けた時に これを続ければ 変われる、と確信しました。」
と クライエントの方がおっしゃいました。

「母のようになりたくない、娘を 私のように苦しませたくない。」
という強い思いがあったそうです。

EMDRセラピーで不快な記憶、トラウマ的な記憶が過去のものになっても
お子さんとの関わりには 効果的な対応の知識が必要になります。

何回セラピーを行った後だったか記憶にありませんが
「勇気づけセミナー」をお勧めしました。

「受けます。」
と返事をされたものの 出かける前はとても気のりがしなかったそうです。
でも これも1回だけだったそうです。

「学んだ対応をすると 娘の態度に変化が生れるので 迷いなく出来ました。もう今は何をするにも迷いはありません。」

「EMDRで扱った記憶は ほとんど忘れています。とても楽になりました。もっと若い時にEMDRを受けていたら 人生が変っていただろうと思います。」
とおっしゃいました。

「平均寿命から言ったら まだ半世紀ありますよ!」
と 笑いで終了!!!でした。

2012年9月26日水曜日

9月26日 NHKのアサイチで・・・

友人から電話が入りました。
「アサイチで夫婦の問題を扱っている。」
と。

勇気づけセミナーでお伝えしていることと 解説された方と同じ内容のものがありました。

「変えられるのは 自分と今」です。

勇気づけセミナーでは
「過去と他者は変えられない。」
という言葉でお伝えしています。

異なるものもありました。
「考え方を変える必要がある。」です。

「勇気づけセミナー」では 
「考え方を変える必要はない。」とお伝えしています。

変えるのは対応の方法、「自分が発する言葉」だけです。

「自分と向き合う。」
というのも 難しいように感じます。

「勇気づけセミナー」では 
「自分の感情に気づく」
「相手の行動の目的」を推測する」
「効果的な対応を試みる」
です。

松戸と練馬で10月、1章から始めます。

2012年9月25日火曜日

Sさんとのメール

Sさんから頂いたメールに Sさんが佐藤光政さんに 私のことを話された、とありました。
Sさんと佐藤光政さんは 10代の頃に同じ合唱団におられたのだそうです。

チャンスが有ったので、松戸市の助成事業で1票差で2位になったことや、講座の先生振りを光政氏にお話出来ました。 感心して居ましたよ。
福田さんのことは、ファックスなどでお知らせはして有りますが… 

ヴォラーレの前日も大きなステージをこなしたり、今度のヴォラーレも3ツも行事を 抱えています。
体大丈夫かと… 我らがこき使っているのですが…

演奏家として生きていきたいのに、頼まれコーラス、知ってるだけでも3ツありま
す。
心配です。
私は、これから、バーヤに出ます。      

取り急ぎ…  佳い日を…


福田からSさんへの返信です。

え~っ、光政先生にですか???
恥ずかしいです!!!

光政先生に出会わせて下さったSさん・・・
めぐり合いって 不思議ですね。
Vasuは「勇気づけ」を2000年以来実践しているので
"インド料理教室 IN ENGLISH"は 大丈夫だと思います。

松戸のお友だちには グループで料理教室を行う時に宣伝して下さいますか?
持ち帰りあり、少人数で行います。

息子がベースを習ったチャーリー・ヘイデン氏は 演奏家としてだけ活動していた時に
ワークショップを頼まれて 教えることの楽しさに気づいたそうです。
そして カルアーツ芸大にジャズ科を作ったそうです。
チャーリー・ヘイデンは政治活動も行っていたので 息子の必須課目に 政治学まであったそうです。

光政先生にとって 40年のコーラス部は育て上げた40才の子どものような存在なのではないでしょうか。
 ヴォラーレで大槻先生の生徒さん達を教えるということは これも特別な思いがおありだと 推測します・・・。

光政先生は プラスのエネルギーの塊なので 大丈夫ではないでしょうか???

還暦を過ぎての 良い出会いに 感謝しています。

ありがとうございます。
バーバのお役目、お身体お大事に。

今風に言うと・・・真逆の対応・・・



セミナーを10章まで受けられて 今、2回めを受けられている方の手記です。


私は今まで子ども達に 朝起きてから夜寝るまで
「宿題したの?」
「顔を洗いなさい。」
「早くご飯食べて。」
「どうして何べん行っても分からないの?」
と指示や命令を繰り返し、自分も子どもに振り回され 疲れ果てていました。子どもは部屋にこもり、私を避けるようになったのは言うまでもありません。
そんな矢先、息子は不登校になったのです。
・朝は起こさない
・ゲームをしていても 口を出さない。
勇気づけ講座は目からウロコの連続でした。全て私がやっていたことと正反対の対応だったからです。
そして極めつけはロールプレイです。受講生同士で母親役、子ども役を演じることで 常日頃自分が何気なく口にしている言葉が これほど子どもにやる気を無くさせると知り、がく然としました。

また、頻繁に受講生同士の問題を共有し、意見交換出来たことも貴重な体験でした。
教室はいつも笑いとあたたかさにあふれ、まさに私自身が勇気づけられました。

現在、子ども達はじぶんのことは自分で決め、自分の責任において行動しています。朝、何回起こしても起きなかったことがウソの様です。福田先生の話によく出て来た「静かな朝」が本当に訪れたのです。

長年やってきた事や考え方はそうそうは変えられず、まだまだ迷い、悩み、葛藤の日々ですが 確実に子ども達は笑顔を取り戻し、ありのままの自分を出せるように変化してきています。

子どもも大人もそしてあらゆる人間関係をしあわせにする この勇気づけ講座。
是非とも一日も早く 多くの方に受けて頂きたいと、切に願っています。

2012年9月22日土曜日

勇気づけ・・・思いがけないところで・・・

9月の平日コースに男性(40代前半)がお一人参加して下さいました。

その方は私のプロフィールをご覧になって 私が50才目前に留学したことを知って
勇気づけられた、とおっしゃいました。

「私が英語の勉強を始めたのは40代後半になってからです。」
とお伝えすると ニコニコ笑っておられました。

モントリオールで実習のクライエントになって下さった20代後半の男性が
「僕はもう年ですから これから大学と思うと抵抗があります。」
とおっしゃった時も 私の年齢をお伝えしました。
彼は その後大学に行かれました。

英語の先生になるコースを取るかどうか自信が無い、とおっしゃっていた方も
今は日本に帰国して 英語の先生になられています。

自分が決意しさえすれば 遅すぎるということは全くありません。

実際、アドラー心理大学院では60代、70代の方々も学んでおられました。

私の留学した年齢が 他の方への勇気づけになる・・・
うれしい・・・です。

2012年9月21日金曜日

変身・・・

セミナーに参加された方やクライエントの方から ご自身で変化に気づかれた、と伺うのは とてもうれしいことです。

「いままでの私は ママ友のランチに誘われた時には いつも親しくしている人が行くかどうかを確かめてから返事をしていました。でも 先日、子どもが学校で一緒のお母さんに“みんなでランチをしましょう。”と誘われた時に、その場で“行きます。”と返事をしたのです。自分で変ったことに気づきました。」

「前は 参加を決めたら決めたで 行く前の日からいろいろなことが気になっていたのです。でも もう今は全く気になりません。」

・・・
「ご自身の言葉で変化について書いて頂けませんか?」
とお願いすると 快く引き受けて下さいました。

私が学んだことが どなたかの役にたてる・・・

アドラー心理学で
「貢献感が 人を幸せにする」
と学びました。

本当にそうだと 実感しています。

苦しみや悲しみを共有し、そしてそれらを過去のものにしていく・・・。

「変った、と自分で思いました!」
とおっしゃったAさん。
7ヶ月前のご自身とは 全く違います。

別れ際に笑顔でおっしゃいました。
「今度のセミナーもあれ位(16人)来られますか?色々な話が出て、面白かったから!」

やはり、別人のように「変身」されています!!!
 

2012年9月20日木曜日

マイベストプロ 千葉

私のサイトを見て 色々なサイトから
「このサイトで宣伝活動をしませんか?」
というお誘いが来ます。

始めの頃は意味がよく分かっていなくて 契約したこともありました。

この「マイベストプロ千葉」は 私のサイトを見て下さって連絡を頂いた点では同じですが
「説明の為に 会いたい。」
と おっしゃったことがまず 他のメールのやり取りだけの契約とは異なっていました。

トップページは プロのライターの方の取材を受けました。

朝日新聞の系列、ということも安心材料になりました。

「勇気づけセミナー」のお知らせをし易くなるように思います。

http://mbp-chiba.com/kosodatecafe/detail/

「この写真、10年位前のとちゃう?」
と関西の友人に言われましたが 2年前です。

http://profile.allabout.co.jp/pf/ikuko-kosodate/
オールアバウトに出す時にプロの方に撮って頂きました。

「写真屋さんの腕が良かったのよ!」
と答えました!

セミナーへ来られている方に送ったメール・・・

お子さんのことで悩んでおられるというメールを頂きました。
返事を次のように書きました。

始めのうちは とても忍耐がいるかも知れません・・・。

黙って見守りつづけ、
頼まれたら、「出来る範囲で 出来る限り」の援助をします。

本当に黙って見守っていてくれるのだ・・・
何を話しても 批判、解説、アドバイスはされないのだ・・・
自分が頼まない限り・・・

と、お子さんに伝わるまで 実践し続けると 娘さんが話されるようになります。

先日のセミナーで Aさんが 娘さんが初めて愚痴を言ってきた、
と言われていました。
Aさんが実践を始められたのは 昨年の6月です。

前にもお伝えしたかもしれませんが お母さんが今実践されていることは 娘さんのこれからの人生を変えることになります。
見えないけれど 大きな力です!!!

一緒に頑張りましょう!!!

参加者の方から 再びメールがきました。
お子さんを 信じきれない自分がある、とありました。
次のように お返事しました。


アドラー心理学では 仮に子どもが嘘をついても 信じたふりをしましょうと提案しています。
嘘を追及すると 子ども、あるいは相手が意固地になります。
関係も悪くなります。
しかし 信じたふりをすると 子どもはうそをついたことを知っているわけですから 自責の念が生れます。関係は 悪くなりません。

以前、「母ちゃん」という 布川事件の桜井さんが書かれた詩を添付でお送りしたことがあるように思うのですが・・・。
添付します。
このお母さんが殺人犯の罪を着せられた息子に「信じているよ!」というメッセージを無言で送り、息子の桜井さんも それを受け止めておられます。

ひたすら信じて待ってあげてくださいませんか・・・。

コンサートに行かれるエネルギーがあることは プラスだと思います。

お母さんにとっても初めての体験で 戸惑われたり、苦しんだりされていることと思います。

いっしょにお子さんを支えていきましょう。



2012年9月19日水曜日

EMDR:その後のタバコ 

息子とスカイプで話す機会がありました。

息子はロサンゼルスへ行くために荷物をまとめていました。

私:「その後、タバコどう?」

息子:「うん、減ったままだよ。一日2本、日によって変動はあるけれど EMDRの前よりはずっと減ったよ。」

私:「扱った場面が 酔って誰かにタバコを勧められたというものだったから、平常の場面でやってみようか?」

息子:「スカイプで 出来るの?」

私:「前に、演奏に行く前の不安感に対して スカイプでEMDRしたことがあったでしょう?出来るわよ。」

息子:「今はちょっと忙しいから またにするよ。」

EMDRをする前は 一日に12~13本は確実に吸っていたそうです。
かなり本数が減り、その状態が続いているというので 一定の成果はありました。
(1回のセラピーです。)

息子と話す度に思います。
「勇気づけの対応」を学び、実践して来て良かった、と・・・。
もし知らなかったら 息子とスカイプで話せる関係を持てることは決してない
「指示・命令」が得意なかつての私でしたから・・・。

2012年9月18日火曜日

中村 真夕さんの「おやじのせなか」

9月6日朝日新聞の教育欄「おやじのせなか」の記事からです。

「信じた道をいく、と言えば格好いいですが、アウトローらしく潔い背中です。」
と締めくくられていましたが 小学生のころの思いが書かれていて 関心を持ちました。

私は小学校の間、京都の祖母の家に預けられっぱなし。当時、父がくれた手紙に「真弓ちゃん」とあり、いよいよ名前まで忘れられたかとショックを受けた。交際していた女性の名前と混同したらしいんです。
“ああ、いっそ橋の下で拾われた子だったらいいのに”と思い悩み、“でも、あの両親が川で赤ん坊なんか拾わないか”と子供心に思いなおす。

小学生といっても 本当に大人と同じように考えたり感じたりするのだと語っておられます・・・。

2012年9月17日月曜日

自分の気持ちに沿って・・・

2012年8月2日に 満90才になった父に電話を入れました。

9月22日に妹夫婦がお墓参りに来るので 兄夫婦が
「ホテルで会食をしましょう。」
と誘ってくれたそうです。

父は
「せっかくだけど 体が思うように動かないので 出かけたくない。」
と断ったことを気にしていました。
「断ったけれど 良かっただろうか?」
と 私に問いかけてきました。

私:「お父さん、この前言っていたでしょう?80才になって 初めて80才がどういうものか分かったって。90才になったら 自分の気持ちと相談して決めていいのよ。体の声を良く聞いて、その言葉に従った方が 怪我も事故も無くなるのだから・・・。」

父:「この間、君に自転車に乗ってはいけない、って言われたから乗るのをやめたよ。新聞で見る自転車の事故の年齢は60代、70代がほとんどで 90代は見ないものね。」

私:「そうよ、自転車も卒業、お付き合いも卒業。お父さんの年齢で天国へ行っていない人の方が少ないのだから、天国へ行く時には 安らかに行きたいでしょう?体と気持ちに従うことが一番大切よ!この前、目が覚めた時に思ったのだけれど 眠っている間って きっと死んだ時と同じだな、って。眠っている間に死ねたら幸せだなって。」 

父:「若い育子でも そう思うんだね。ありがとう。」

還暦を過ぎても 90才の父には「若い!」と言われてしまいます。
敬老の日に交わした父との会話でした・・・。

2012年9月16日日曜日

だから何なのよ!!!

今日のゆうまつどでのセミナーで・・・。

自分の子どもに
「勇気づけの実践をしていることを 伝えるかどうか・・・。」
という話題になりました。

1年以上学ばれ、実践されているHさんが おっしゃいました。
「お母さん、どこへ行くの?と必ず聞くんですね。だから 勉強、勇気づけの、と答えます。」

私は
「子どもに実践をしていることを伝えると 協力者になってくれます。」
と言ったとたん、ある出来事を思い出しました。

15年ほど前のことです。
勇気づけの実践を始めて 3年前後経った時のことでした。
当時高2の長男が 朝起きてきて言いました。
「お母さん、頭痛い。」

「自分のことは自分で決めて欲しい。」
と伝えて3年経っていました。
私の指示・命令で育った息子は 指示を仰いで来たのです。
イラッとした私は
「だから 何なのよ!!!」
と 思わず叫んだのでした。

すると 二男が静かに言ったのです。
「お母さん、違うでしょう?だから、どうしたいの?って言うんでしょう?」

二男の言葉に 長男、私、二男は 大爆笑となったのです。

これを思い出して 皆さんにお話ししました。
「このように、子どもが協力してくれるのです。」
と・・・。

参加者の皆さんも大爆笑でした!!!

2012年9月15日土曜日

一声かけるだけで・・・

療育指導でA君の担当になって 1年5ヶ月。

1年5ヶ月前、A君は個別指導の部屋に入るのを渋っていました。
何年も前に担当された先生は
「彼は なぜ自分が療育指導を受けるのか、と疑問を持った目で見て居たわよ。いつか指導を受けるのを嫌がると思っていたわ。」

なかなか個別の部屋に入らないA君を見て 男性職員が怒鳴ったこともありました。
「中で待ってるね。」
と 先に部屋に入っても 5分経過しても入らないことが続きました。

・・・1年を経過したころから 入り方がはやくなりました。
「先に入ってるね。」
ときょうも一声かけただけで 1分もたたないうちに部屋に入りました。
・・・
権力闘争から降りると 解決が本当に早い、と思います。

勇気づけ実践:私の場合

私が勇気づけの実践を始めたのは 長男が中2、二男が小4の時です。

長男は2012年9月21日で32才、二男は10月3日に28才です。

私が留学した2000年3月、長男は日本で大学生、二男は中学を卒業したところでした。
二男は私と一緒に北米へ行くことを選びました。

英語を全く話せないのに 現地の高校に入りました。
(私は、彼は耳が良いので 大丈夫、と楽観的に考えていました。)

最初に彼の目に入ったのはタトゥでした。
自分でデザインをし、タトゥを入れました。
「お母さん、僕 タトゥイスト(刺青師)になりたい。」
と 彼は師事したい日本人の作品を私に見せました。
・・・
私は一瞬驚きましたが ひたすら「勇気づけ」を実践しました。
「一流のタトゥイストになってね!」

半年ほどすると 息子は言いました。
耳から ジャズが入ったようです。
「お母さん、ベース(コントラバス)を習いたい。」

「チャーリー・ヘイデンというジャズベーシストがカリフォルニアのカルアーツという大学で教えている。チャーリー・ヘイデンから学びたい。」
それも実現しました。

もしも「勇気づけ」を学んでいなかったら これらの彼の言葉に
自分の視点から どんな「勇気くじき」をしていたか!!!

「刺青師なんて とんでもない!!!」
「半年前に言っていたことと違うでしょう!!!」
「入れるかどうか 分からないでしょう!!!」
など、など、など・・・。

大学卒業後は、1年間貰えるビザで音楽活動をしていました。
そしてこの夏、アーティストビザが取れました。
1回目の応募では却下され、弁護士から再度応募してはどうかと勧められた結果、無事に取れたのです。

学生ビザを取る時もモントリオール:アメリカ大使館の担当の人は 音楽が好きな人で4年間のビザを出してくれました。
今回のオタワのアメリカ大使館での担当者もアジア系のロサンゼルス出身のジャズファンだったそうです。
1回目のビザが却下されてから7ヶ月、苦しい思いもしたようです。

この間、私が常に意識していたのは「勇気づけの対応」です。
息子を良く知っているカナダ人の友人が言いました。
「親としてのあなたの対応が正しかったから 彼は自分の人生を見つけたんだね!」
私は 答えました。
「ひたすら アドラー心理学の勇気づけの対応をしただけなのよ。」

私がアドラー心理学を学ぼうとしなかったら 二男も15才で北米へ行くことは無かった・・・。
モントリオール国際ジャズフェスティバルでチャーリー・ヘイデンに出会うこともなかった・・・。

アドラー心理学に出会ったことが 私ばかりでなく
二男の人生も変えたと思っています。

2012年9月14日金曜日

6才(小1)の娘さんのコメント

勇気づけセミナーを受けておられるお母さんと娘さんとの会話です。

お母さんがセミナーの準備をしておられると 娘さんが
「何が書いてあるの?」
と。お母さんは ロールプレイの 良い例を読んであげたそうです。
娘さんは
「私も それが好き!」
次にお母さんは 悪い例を読んで尋ねられました。
「ママは こっち?」
すると 6才の娘さんは
「ママは 真ん中かな。あと一歩だね。アハハ!」

お母さんは
「もっと頑張ろう!」
と思われたそうです。

お母さんが変化されていることを 6才の娘さんがしっかりと認めておられることが
「お母さんへの勇気づけ」になったのですね!!!

お母さんが本当に実践されると 関係が変り、
子どもさんが実践を手伝ってくれるようになる、という例です。

最近家族で旅行に行かれた時のエピソードも話して下さいました。
人見知りで、何か知りたいことがあると、お母さんにそっと聞いていたその娘さん。
今回の旅行では テーブルで鉄板焼きをしてくれた料理人の方を
質問攻めにしたそうです。
「これ何?」
「これは何?」
と。
(娘さんは一度だけ EMDRセラピーをされています。お母さんが大きな変化に気づかれるようになったのは セラピーの後、ということです。)


2012年9月13日木曜日

10年後、20年後に成果を感じられることと思います!!!

きょうは 松戸市女性センター:ゆうまつどで「勇気づけの親子関係実践セミナー」を行いました。

協働推進課との振り返り会議で
「もっと参加者が増えるように 広報誌に出してはどうか?」
というお話を 8月に頂いたところでした・・・。

きょうは 4月から継続して来て下さっていたお母さん方がお友だちを誘って下さり、
16名の参加がありました。

同じ幼稚園に通っておられるお母さん方が多いので
実践して頂くと 大きな力になると思います。

とても楽しみです。

夕方からは 18年前、私が初めてセミナーを開いた時に参加して下さった友人Tさんとデートしました。
彼女はおしゃれに関心があるので
「私が○○を買いたい。」
というと 選んで下さいます。
きょうも 10月のワークショップに行く時の服を選んで頂きました。

私の長男とTさんのご長女が学年が一緒で 誕生日も1日違いです。
下の子たちも近い年齢。
お互いに「勇気づけ」を実践してきました。
子どもの人生に口は出さない!
見守る!
に徹した結果、Tさんのお子さん3人、私の子ども2人
それぞれ自分の人生をしっかりと歩いています。

今 松戸市でセミナーを受けて下さっている若いお母さん方も
きっと20年後、25年後に 同じような感想を共有されることと とても楽しみです。

2012年9月12日水曜日

いじめ・・・2012.9.12 朝日新聞から

茨城県牛久市の福山恵子さんの投稿です。

 いつの世も絶えないいじめ問題。生徒の「出席停止」制度の活用を図ることも検討されている。でも何か違うようなきがする。大人社会も子ども社会も変わりはない。気持ちに余裕のないなかで、内在するコンプレックスと優越感がぶつかりあい、いじめとなるのだと思う。
 私は夏休みに学童保育指導員を務めた。日頃、先生や指導員、親に「管理」されている子どもたちは、短期間だけ担当の私にあんしんして、本音をぶつけてきた。
 「あたしたちは好きで来てんじゃないんだよ~。親の勝手で入れられたんだよ~」
 「もう、子どもじゃないんだから放っておいて」

中略
 人間が複数いれば優劣・強弱の差が出ることは否めない。それをうまく生かし認め合うのが、成熟した社会というものではないか。
 
また「教育」の特集面には 次の記事がありました。

 かつて、いじめや人間関係などを苦に子どもが自殺した地域では、再発防止の取り組みが続いている。悲劇を繰り返さないために、何ができるのか。教育関係者は、今も自問している。

「教育関係者が自問し続けておられるということは 効果的な方法を見いだせないでおられる。」
ということが推測されます。

福山さんの投稿に 解決への提案があります。

私は相互尊敬を基盤においている「勇気づけの実践」を 自問されている方々にお勧めしたいと思います。

親子であっても、子弟であっても、大人と子どもであっても
「人としての価値は対等である。」
「誰に対しても 大切な友人に接するように対する。」
を 実践すれば 子ども達は その態度をモデルとして学びます。

いじめがあるのは それを学んだからです。
大人にいつも叱られている子は 自分に抵抗出来ない子に 
自分がされている態度を取ります。

教育関係者が 自分をモデルであると意識されない限り 自問は続くのではないでしょうか?

「いじめは無かったと認識しています。」
事実を事実として認める勇気を持っておられない 教育者のモデルがそこにあります。

2012年9月11日火曜日

私と元夫との離婚が成立したのは 1999年11月末でした。
ほぼ13年前のことです。

「私の人生に 離婚は無い。」
と 何故か固く信じていました。

人生、何が起きるかは 本当に分からないものです!
「確かなものは 何もない。」
と 実感したのは このことからです。

元夫に出会ったのは 大学1年の春です。
18才に出会って48才に離婚。
子どもの親権は 子ども達それぞれの選択に従い、長男は元夫、二男は私に、となりました。

長男が父親を親権者にする、と言った時の言葉、風景が脳裏に残っています。
長男は当時 中2だったと思います。(離婚が成立したのは 長男が大学1年の時です。)
「お母さん、俊(二男)はお母さんの子になるって言うから、僕はお父さんの子になるよ。だってお父さんひとりになっちゃうでしょう?僕がお父さんの子になっても お母さんの子であることには変わりはないでしょう?」

この夏、二男から言われました。
「お母さん、まだ離婚の傷から回復していないよ。機会があったら セラピーを受けた方が良いよ。」
私自身は そのように思っていなかったので 驚きました。

たまたま2012年10月に 「PCAGIP法」というワークショップに参加することになっています。
9月に入って事例の募集の通期が来ました。
「自分のことを事例に応募しても良いでしょうか?」
と 主催者に伺うと
「OKです。」
と返事を頂きました。

そこで 息子に
「どのような時に 回復していない、と感じたか。」
を メールで聞いてみました。
返事が来ました。

質問:いつ回復していないと 思ったのか?

答え:最後に家族の話をした時。
    「“家族を失った時の絶望感、とても傷ついたのをおれは知っている”と言った時に泣いていた時」

質問:その時の息子の気持ちは?
    「共感と泣いている母を見て悲しく感じた。まだ傷は完全には癒されていないと感じた。」

離婚を考えておられる方のカウンセリングでは 
「お二人に努力されるお気持ちがある場合には 関係を回復に持って行く。」
という方向で行っています。
そういうケースも出てきています。
・・・
息子のメールを読んで真っ先に頭に浮かんだことは
「このような言葉をかけてくれる息子がいるということのしあわせ!」
です。
「勇気づけの対応」を実践してきたからこそ持てている関係だと思い、紹介して下さった元教師の同僚に感謝しています。

二男は ジャズベーシストなので 演奏する中で自分を癒しているのかもしれません。
長男は 語りませんが 写真を撮る楽しみを持っいます。

2012年9月10日月曜日

先輩の反省・・・

私が小学校の教師をしていたころ7年間同じ学校の先輩だったK先生。

帰国して半年後の2年前、松戸市女性センター近くの路上で声をかけて下さいました。
「あら!!!△△さん、あなたカナダにいたんじゃなかったの!!! ちっとも変ってないわね!!!」

お会いしたのは 退職した1986年以来・・・24年ぶりの出会いでした。

私がセミナーを開いていることを知って
「役に立つと思う。特に現役の先生や子育て中、孫育て中の人々に・・・。勧めるにあたって、私もセミナーを受けるわ!」
と 数回参加して下さいました。
いつもおっしゃることは
「自分のことに戻って悪いけれど、私が子どもを育てる時に この勇気づけを知っていたら、もう少し違ったことを言ってあげれたんだと思う。関係もよくなったと思うし、子どもにとっても 良かったんだとおもう!!!」
です。

子育ては やり直しが効きません。
不適切な行動を修正するには 時間がかかります。
効果的な育児を早い段階で「勇気づけ」で対応すると 後が楽なのです。


・・・勇気を挫かれている・・・ 対策は!!!「勇気づけ」です!

松戸市協働推進課にお世話になって「松戸市市民活動助成事業」として
「勇気づけの親子関係実践セミナー」を行っています。

担当の方から 何週間か前に言われました。
「口コミで 少しずつ広がって行くのが 確実かもしれませんね。」

その口コミが 松戸市新松戸の幼稚園にお子さんが通っておられる保護者の方の中で起きています。

幼稚園の頃から「勇気づけ」で対応して頂くと 自己肯定感がしっかり育ちます。
(理想は お子さんを妊娠されてから、あるいはパートナーが見つかった段階・・・です。)

お腹の赤ちゃんに パートナーの方と一緒に語りかけることが出来ます。

赤ちゃんには聞こえます。

子どもへの虐待、いじめ、不登校、引きこもり、自殺、うつ病などなど 日本社会は心の病が山積しています。

どれも
「勇気を挫かれていること」
しかも 
「幼少期に」
から来ています。

いじめが起きてから、うつ病にかかってから対策を取っても 時間がかかり、
しかも簡単には解決しません。

公的機関に
「勇気づけ対応を広めることの大切さ」
を知って頂くことは出来ないのでしょうか???

2012年9月9日日曜日

夢???

「初めてなのは 福田さんだけ?」
と コーラスの指導を受けている時に 佐藤光政さんに聞かれました!!!

他の方々は コーラス経験何十年なのです。

どんなコメントでも 20代からのあこがれだった佐藤光政さんに名前を憶えて頂けたのですから うれしくて「夢のよう!」です。

様々な人生を心を込めて歌われる声、伸びのある光政さんの声に 耳が恋して38年!!!です。

コーラス指導の合間に いろいろなお話をほんの少しされます。
きょうは「大相撲が始まりましたね~!」と2回もおっしゃいました。
どうやら 大ファンのようです。

洋服、持ち物は黒が多い・・・。

観察も楽しみです。!

何をしにコーラスに行ってるの?
と叱られそうです・・・。

光政さんの声を聞いて プラスのエネルギーを頂く為です!!!

きょうも幸せ!!!でした。

発達障害の方の記憶とEMDR

自閉症と軽い知的障害があり、自傷行為がある37才の方。
彼はまた「笑い声」が苦手で 近くの人が笑うと その場に居ることが苦痛になります。

自傷行為があったのは最近では2ヶ月ほど前でした。
「ある施設に入所していた時に いじめられた。
そのことを思い出してイライラした。」
とのことで、突然自分の両耳の後ろに爪を立てて 血が出るほどひっかきました。

いじめられた場面を思い出してもらってEMDRをしました。
とても短い時間で 本人の口から
「落ち着いてきた。」
とでて来ました。

EMDRをした後は自傷行為はありません。

笑い声が苦手、とも聞いていたので もしかしたら過去に笑われた経験があるのかもしれない、と思い、尋ねてみました。すると 即座に
「タケヤマで、小学校2年生の時とキヨセで、もう少し大きい時。嫌な気持ちがした。」
と返ってきました。

そのイメージに対してもEMDRを行いました。
今回も 短い時間で
「もう大丈夫。」「忘れた。」
という言葉が返ってきました。

通っている作業所で人が笑うと その場にいることが苦痛になり、出て行ったり、イライラしたりするそうです。(作業所の指導員の方の話)

EMDRの効果がどうでるのか・・・期待しています。

2012年9月8日土曜日

勇気づけの親子関係実践セミナー

松戸市のセミナーに参加して下さっている方からお電話を頂きました。

幼稚園の保護者の方5人に声をかけたら みなさんが
「参加されたい。」
とおっしゃったと・・・。

先日の松戸市協働推進課の助成事業担当者との「中間振り返り会議」では
「参加された方からの 口コミが一番有力な宣伝方法でしょうね!」
と言われたばかりだったのです。

松戸市平日コースは 同じ幼稚園に通っておられる保護者の方々。
     日曜コースは 中学生、高校生、成人のお子さんをお持ちの方々。

我孫子市のコースは 中・高生の不登校生を持つ保護者の方々。
練馬区のコースは 発達障害を持つ保護者の方々。

それぞれのコースに特徴があります。
対応は「勇気づけ」のみなのですが!

学校でのいじめ、社会のいじめも「勇気づけの対応」で克服できます。

関西の学校カウンセラーもしている臨床心理士の友人に尋ねてみました。
「いじめ相談員、効果があると思う?」
返ってきた言葉は 予想通りでした。
「無いと思う。無い、無い!」
長年その分野の専門家として働いている人の言葉です。

勇気づけで信頼を築く

療育指導で週に1度お会いするCちゃんのお母さんが指導の後におっしゃいました。

「先生に対して信頼が出てきたようですね。」

指導に入る前は
「今日は 乗り気ではありまません。」
と 情報を下さいました。

ところが・・・
いつも通りの内容をこなし、さらには 最後の挨拶を 大きな声で言えたのでした。

「頑張ったんだね。」
とお母さんに声をかけられて Cちゃんはうれしそうにお母さんの膝に乗りました。

一緒に喜べる瞬間です!!!

「知的障がいのある方達は 瞬時に大人が自分の味方か敵かを感じ取る力があると 余暇支援部の職員の方もおっしゃっていましたよ。」
と言うと
「そうなんですね、この子も分かるんですね。」
・・・。

障がいがあってもなくても 感じるこころは同じです!
「勇気づけの対応」をするだけなので 実はとても楽なのですが・・・。

いじめ・・・息子の場合

今から35年ほどまえのことです。
「いじめは教師が作る」
というタイトルの本に出会ったことがあります。

私の二男は 小学校6年生の時に 隣のクラスの生徒に 暴力を受けていました。
学校から度々電話がかかり、
「怪我をしたので 病院に連れて行って下さい。」
と言われました。

当時私は うつ症状に苦しんでいた為 本来運動神経の良い息子が転んだり
何かにぶつかって怪我をするということに疑問を持ちませんでした。

暴行を受けていた、と私が聞いたのは 息子が成人してからです。

中学に入ってすぐになくなったそうです。
そして 隣のクラスだった生徒が口々に
「担任のT先生の指示で 暴行していた。」
と言ったそうです。息子は
「先生が そんなことするかな~。」
と始めは信じていなかったそうですが 皆が同じように言うことと 中学に入ってからピタリと止まったことで そうかもしれない、と思っていた、と言いました。

私には思いあたることがありました。
息子が小4の時に T先生の誤解で息子が校長室に呼ばれて叱られ、家にも担任の先生から電話がかかって来た出来事がありました。

私が事実を確かめに息子と現場に行くと T先生の誤解であることが分かりました。
私は 写真を取って 校長先生に見せたのです。

それが小6になって息子の隣のクラスの担任になられていたのでした。
私は息子に それを説明し、謝りました。
「良いよ、お母さんは僕のことを考えて校長先生に話に行ったんだから。僕も親として同じことをすると思うよ。」

「学校へ行くの、嫌にならなかったの?」
と問うと
「僕は何も悪くない、って思ってたから。あのころ空手を習い始めたのは 暴力を受けた時に身を守れるようにしたかったからだよ。」
と返ってきました。

知らぬは親ばかりなのでした。

2012年9月7日金曜日

子どもの変化に 家族が気づいています!

6才の女の子に一度だけEMDRセラピーをしたことを 8月に書きました。

その子のお母さんのお話です。
「幼稚園の頃にあったような 自信のなさがすっかりなくなって 元気になりました。おそらく娘を知っている人は誰でも変化に気づいていると思います。」
お母さんは 勇気づけの実践セミナーも受けて下さっています。

「前は姉に対して 劣等感があったのですが、今はありません。この頃では 姉がどう思う?って私の意見を求めてきます。姉も子どもに対して対応を変えているので 子どもが変わってきた、と言っていました。」

「このごろ娘が元気なので うっかりすると対応を忘れてしまいそうで、またテキストを開くことを日課にしています。」

良いお話を伺うと 本当に幸せな気持ちになれます。

EMDRと「勇気づけの親子関係実践セミナー」・・・ひとりでも多くの方にお伝えしたいと思っています。

2012年9月6日木曜日

失敗は人生の一部

国際通貨基金専務理事:クリスティーヌ・ラガルドさんのインタビュー記事(朝日新聞 2012.8.25)の中の言葉。

1.「失敗は人生の一部 恥じることはないのです。」

2.「若い時から 留学するなどして 多様性が豊かなかんきょうの中で育ってきました。そのことが 人々の違いにたいする寛容さや、尊敬の念を身につけるのを助けてくれたのだと思います。」

3.「立ち止まったり落ち込んだりすべきではないので、とにかく前に進もうと考えてきました。」

クリスティーヌさんの言葉の中で「勇気づけ」の中でお伝えしているものと一致しているものを 拾ってみました。

1.は失敗した時の勇気づけ、肯定的な側面を見る。
2.相互尊敬。相手を受け止める。
3.立ち止まったり、落ち込んだりすることが 役に立つのかどうか。

2について言うと 年齢を重ねてからでも 多様性に出会った私は
 「肌の色、宗教、文化、習慣、考えなどなど 違っていて当たり前」
と 異文化の中で生活しながら実感しました。

そして 多様性を体験することが ひとりひとりの可能性を広げるとも思いました。