2012年9月15日土曜日

勇気づけ実践:私の場合

私が勇気づけの実践を始めたのは 長男が中2、二男が小4の時です。

長男は2012年9月21日で32才、二男は10月3日に28才です。

私が留学した2000年3月、長男は日本で大学生、二男は中学を卒業したところでした。
二男は私と一緒に北米へ行くことを選びました。

英語を全く話せないのに 現地の高校に入りました。
(私は、彼は耳が良いので 大丈夫、と楽観的に考えていました。)

最初に彼の目に入ったのはタトゥでした。
自分でデザインをし、タトゥを入れました。
「お母さん、僕 タトゥイスト(刺青師)になりたい。」
と 彼は師事したい日本人の作品を私に見せました。
・・・
私は一瞬驚きましたが ひたすら「勇気づけ」を実践しました。
「一流のタトゥイストになってね!」

半年ほどすると 息子は言いました。
耳から ジャズが入ったようです。
「お母さん、ベース(コントラバス)を習いたい。」

「チャーリー・ヘイデンというジャズベーシストがカリフォルニアのカルアーツという大学で教えている。チャーリー・ヘイデンから学びたい。」
それも実現しました。

もしも「勇気づけ」を学んでいなかったら これらの彼の言葉に
自分の視点から どんな「勇気くじき」をしていたか!!!

「刺青師なんて とんでもない!!!」
「半年前に言っていたことと違うでしょう!!!」
「入れるかどうか 分からないでしょう!!!」
など、など、など・・・。

大学卒業後は、1年間貰えるビザで音楽活動をしていました。
そしてこの夏、アーティストビザが取れました。
1回目の応募では却下され、弁護士から再度応募してはどうかと勧められた結果、無事に取れたのです。

学生ビザを取る時もモントリオール:アメリカ大使館の担当の人は 音楽が好きな人で4年間のビザを出してくれました。
今回のオタワのアメリカ大使館での担当者もアジア系のロサンゼルス出身のジャズファンだったそうです。
1回目のビザが却下されてから7ヶ月、苦しい思いもしたようです。

この間、私が常に意識していたのは「勇気づけの対応」です。
息子を良く知っているカナダ人の友人が言いました。
「親としてのあなたの対応が正しかったから 彼は自分の人生を見つけたんだね!」
私は 答えました。
「ひたすら アドラー心理学の勇気づけの対応をしただけなのよ。」

私がアドラー心理学を学ぼうとしなかったら 二男も15才で北米へ行くことは無かった・・・。
モントリオール国際ジャズフェスティバルでチャーリー・ヘイデンに出会うこともなかった・・・。

アドラー心理学に出会ったことが 私ばかりでなく
二男の人生も変えたと思っています。