2012年9月8日土曜日

いじめ・・・息子の場合

今から35年ほどまえのことです。
「いじめは教師が作る」
というタイトルの本に出会ったことがあります。

私の二男は 小学校6年生の時に 隣のクラスの生徒に 暴力を受けていました。
学校から度々電話がかかり、
「怪我をしたので 病院に連れて行って下さい。」
と言われました。

当時私は うつ症状に苦しんでいた為 本来運動神経の良い息子が転んだり
何かにぶつかって怪我をするということに疑問を持ちませんでした。

暴行を受けていた、と私が聞いたのは 息子が成人してからです。

中学に入ってすぐになくなったそうです。
そして 隣のクラスだった生徒が口々に
「担任のT先生の指示で 暴行していた。」
と言ったそうです。息子は
「先生が そんなことするかな~。」
と始めは信じていなかったそうですが 皆が同じように言うことと 中学に入ってからピタリと止まったことで そうかもしれない、と思っていた、と言いました。

私には思いあたることがありました。
息子が小4の時に T先生の誤解で息子が校長室に呼ばれて叱られ、家にも担任の先生から電話がかかって来た出来事がありました。

私が事実を確かめに息子と現場に行くと T先生の誤解であることが分かりました。
私は 写真を取って 校長先生に見せたのです。

それが小6になって息子の隣のクラスの担任になられていたのでした。
私は息子に それを説明し、謝りました。
「良いよ、お母さんは僕のことを考えて校長先生に話に行ったんだから。僕も親として同じことをすると思うよ。」

「学校へ行くの、嫌にならなかったの?」
と問うと
「僕は何も悪くない、って思ってたから。あのころ空手を習い始めたのは 暴力を受けた時に身を守れるようにしたかったからだよ。」
と返ってきました。

知らぬは親ばかりなのでした。