2012年10月9日火曜日

「新しい事例検討法:PCAGIP」 のワークショップ

PCAGIPを提唱されている「村山 正治先生」のワークショップに参加しました。

(PCAGIP は Preason-Centered Approach Group Incident Process の略です。)

5月の日本EMDR学会で関西に行った時に 偶然お会いした臨床心理士Uさんのお誘いでした。
(お会いしたのは 学会に関係の無い場所でした。)
「あなたのしてることに きっと役に立つと思う。受けに来たら?」
と 隣町で開かれるワークショップへのお誘いのような誘い方でした。

それもそのはず、UさんはEMDRを体験したい、と関東の私に会いに来て下さったのです。

「関西に居て、臨床心理士なのにEMDRのトレーニングを受けていないの???」
という私の言葉に
「そんなに良いのなら 自分がまず体験してみるわ~。」
と関西弁で・・・。

「アドラー心理学の “勇気づけ実践セミナー”を一緒に広げましょう!!!」
とも言って下さっています。

PCAGIP、確かに役に立つと思いました。
色々な場で使えると思います。
生徒指導、療育指導、お稽古ごと指導など、「指導」で悩んでおられる先生や生徒指導主任の先生方ばかりでなく、部下、上司、同僚との関係、嫁、姑その他なんでも・・・。

様々な場面で「私の抱えている問題」を「事例」として提供することで 何らかの方向性が見えてくるのです。

事例提供者に対する対応の仕方は「勇気づけの対応」と全く同じ、と言っても過言ではない、と感じました。

また、アドラー派のアートセラピーとの類似点が多くありました。
アートセラピーは アートの素材の準備が必要ですがPCAGIPは 簡単な事例だけです。
またアート作成にそれなりの時間も要します。
さらに アートセラピーは 他のアートセラピーと混同される可能性もあります。
そう言った点で 私が長年取り組みたかったものに近く、すぐに始めることにしました。

最終日に昼食後のテーブルを拭いていると 村山先生が近づいてきておっしゃいました。
「あなたの信じているアドラーを広めていってね。信じることが大事なのよ。僕はロジャースを信じたのよ!」

参加者の方の中にもアドラー心理学の「勇気づけ対応」に関心を示して下さる方々がありました。
関西からさらに山口県まで・・・。

「先生でも親でも ご自身の感情に気づくことが大切なのです!!!」
と 力説させて頂きました・・・。
「自分の対応が 生徒、子どもの自立心と責任感を育てることにつながるのか否か、ということも。」

大きい枠で見ると PCAGIPの事例検討後にひとりひとりが得る感想は 勇気づけ実践セミナー後のものと重なるものがあると思いました。

きっと参加する度に得るものが異なるのだろうと思います。
来年も行こうと思います。