2009年8月7日金曜日

ワークショップ

きょうは 青少年ワークショップの4回目でした。

「ストレス」について解説と討論をしました。
討論の中で アラブ系カナダ人の青年が言いました。

「教育者という人たちは おどしたり叱ったりして
子どもを教育しようとしている。そんなのは教育じゃない。
そういう教育者にたくさん出会ってきた。もちろん全部じゃないけど。
でも 多くがそうだった。
そういう人たちに 俺はいくらでも 悪い態度を取れるよ。
笑顔をくれる人には 笑顔で返すけど 文句を言う人には
もっと強く出てやるんだ。」

アドラー心理学で説明している 不適切な行動の目的を
そのまま彼は語っています。

教育者や大人が 子どものためを思って言ったとしても
信頼関係が出来ていないところでは 効果がない、
ということです。

彼が前向きに生きていこうと苦しんできたことは
表情や態度からばかりでなく ことばの端々から伺えます。

ワークショップが終わってから 同僚が言いました。
「彼はこれまでの人生ですごく勇気を挫かれてきているね。
私たちが少しでも力になって生きたいね。」

私の息子と同世代の青年です。
かつての息子の姿と重なりました。