2009年8月26日水曜日

結末

ゲーム感覚3割…万引き少年 低い罪の意識:警視庁の調査
7月末までに万引きで検挙された総数は8644人で前年比約17%増だったが、このうち20歳未満の少年は2565人で同約46%増、特に中学生は1211人に上り、同約69%も増えていた。
万引きをするする罪悪感については、「捕まるとは思っていなかった」(46%)、「悪いことだと思っていなかった」(6%)だけで半数以上を占め、「捕まれば厳しく処分されると思った」(18%)を大きく上回った。検挙された後の気持ちについても、「運が悪かった」が105人(25%)に上るなど、反省する姿勢を見せない少年が目立っていた。
同庁は今後、小売店などにすべての万引き被害について通報を求めるとともに、家庭や学校にも、改めて万引きが犯罪であることを認識するよう指導を強化する方針。(2009年8月26日20時15分 読売新聞 より)


欲しいと思うこと自体は「興味・関心がある」という点で肯定的なことである、万引きという方法が 社会の秩序を無視した違法なものである。欲しい物を手に入れる為に どうしたら良いか、どんな選択肢が考えられるだろうかを 子どもが生まれた時から 生活の中で教えていく必要がある、ということだと思います。

「捕まれば厳しく処分されると思った」(18%)は 結末を考えないで万引きをしている少年が8割ということになります。
社会のルールを学ばないまま、行動の結末を予測する力を持たないまま中学生になっているということです。

この「行動の結末を予測する力が育っていない」ことは 万引きに限らず 社会の様々な場面で現われて来ると推測出来ます。
アドラーの「勇気づけ講座」では「自分の行動の結果は 必ずなんらかの結末を生む」と説明しています。
学校や家庭で 社会の秩序を教え、自分の行動の責任を取るという「勇気づけの対応」が成されていれば この調査のような結果にはならないと思うと 「勇気づけ講座」を広めたいと思います。