2009年3月24日火曜日

画家のボブさんの思い出

モントリオールの良いところは 日本各地、世界各国から来た人々に会えることです。
きょうも ボブさんと話す機会がありました。

ボブさんは イタリア人の画家です。
ご両親と共に9才の時に移民としてモントリオールに来られました。

来られた時、英語の学校に行かれたそうです。
もちろん 始めは何も分からず ただ学校へ通っていたそうです。
英語が分かるようになった時のことを 次のように話して下さいました。

「3ヶ月位経った時かな、昼休みで校庭に居たんだよ。
すると 他の子ども達が話していることが 分かったんだ。
その瞬間のことを思い出すだけで 鳥肌が立つほどだよ、ほら
見てごらん! その後は 楽だったよ。子どもの話してることなんて
簡単な言葉だからね。」

そのボブさんの イタリアの小学校での低学年のころの思い出の一つです。

「今でもはっきり覚えているよ。
Mrs.M.G.フルネームまで言えるね。
時々 絵日記を描かされてたんだよね。
ある時 きちんとした紙に書いて
絵も描いて提出することがあったんだ。
 先生は 僕の絵を見て、
“何かを写したんでしょう。”
と 叱ったんだよ。
“写してません。自分で描きました。”
と言っても 信じてくれなくて、頭にきたよ。
神に誓えるよ、自分で描いたって!
悪い成績を付けられてたね。

“今から思うと 良く描けてるね、もっと描いてごらん。”
って言われてたらと思うね。」

ボブさんは 哲学と宗教の修士も修められた方で 絵にはとても深みがあります。
日本の画廊に紹介させて頂く機会があれば・・・と思っています。

ボブさんのサイト
http://www.rotondo.cc