2009年3月27日金曜日

Yさんの思い出

「自分を好き」とおっしゃるYさんです。

「私、学校とか先生に あまり良い思い出ないんですよ。」

「小学校の1年の時にね、母親が個人面談に行ったんです。そして先生が
“お宅のお子さんは 机の中の整頓が出来ません。”
って 言ったんですよ。それまで そんなこと何も言われたことが無かったので
‘何で 直接私に言わないで 親に言うんだ!’
と 思いましたよ。」

「2年生の時にはね、教室の後ろにランドセルを入れるロッカーがあって
ベルトやランドセルをはみ出さないように収納することになってたんですね。
すると きちんと入っていないロッカーを先生がチェックして 係の生徒にやらせるんです。
すると そのチェックがどんどんエスカレートして 定規を使って測るようになったんです。
あの時、みんな不思議に思わないで そのチェックにのめり込んでいるんです。集団心理って
こわいな~~~、と思いましたね。」

「3年生の時だったかな?先生に頼まれて テストの結果をエンマ帳に転記するよう頼まれたんですね。
で、1箇所飛ばしたかなんかで その後、ずっとずれたんですね。それに気づいて “あっ、間違った。”
って言うと 先生がそのエンマ帳で 私の頭をぶったんです。すごく腹が立って よっぽど家に帰ろうかと
思いましたよ。まあ、我慢しましたけどね。」

「2年生だったかな、プールが初めてできたんですよ。体育の時間になって“ふ~~~ん、プールなんだ、どんなんだろう。”
と思ったんですね。泳げ、って先生が言うから まあ、泳いだつもりになって歩いていたんです。すると先生が 私の名前を読んで “お前、歩いているだけだろう!そんなのは泳いでいるんじゃないんだ!”
って言ったんですよ。教師なのに生徒に大勢の前で恥じをかかせるなんて、と腹が立ちましたね。」

「勇気をくじかれたということは無くて、その度に なんてアホなんだ、と腹が立っていましたよ。」

Yさんの記憶に 何十年も(何年ではなく)も残っている小学校時代の記憶です。

Yさんには 勇気くじきとはならなかった同じ体験が 子どもによっては 勇気くじきとなって残ることもあります。
勇気をくじかれた場合には「自分を好き」では無く「自分に自信が無い」ことにつながります。