2009年11月11日水曜日

息子

私には 息子が二人おります。
長男は ウエブディレクターで会社員。
二男は アメリカの芸大でジャズベースを学んでいます。

私がアドラー心理学に出会ったのは 1994年(くるしい年)長男が中2、二男が小4の時でした。
私は 夫婦不和が原因のうつ症状の真っ只中でした。

状態を改善したいと模索するうちに 友人から「アドラー心理学」という言葉を聞きました。
そして 野田俊作氏の「アドラー心理学入門:勇気付けの家族コミュニケーション」に出会います。それを読んで 息子達に宣言しました。
「お母さん、今まで生き方が間違っていた。これからは アドラー心理学で生きるわ。」

本をきっかけに 1995年から2000年まで シカゴでアドラー心理大学院で家族カウンセリング等を学ばれたS先生から 子育て講座、心理学講座などを学びました。

「二男が中学を卒業したら シカゴのアドラー心理大学院へ行こう!」
と目標を立てて 働き始めました。

中2の頃、私の希望を聞いた二男は
「お母さんが行くのなら 行ってもいいよ。僕は日本に居るよ。」
と言っておりました。ところが中3になって
「僕もお母さんと一緒に行きたい。連れて行って。」
と 気持ちが変わりました。

そして2000年3月、中学卒業と同時に二人でモントリオールに来ました。
それから9年8ヵ月。
色々な障害を乗り越えて 息子はモントリオールで高校を卒業、カリフォルニアで大学の最終学年を修めています。
私はアドラー心理大学院修士を卒業、EMDRセラピストの訓練も受けることが出来ました。

昨夜 久しぶりに二男と電話で話しました。
「ベースの個人レッスンを受けている先生に可愛がってもらっているんだよ。ロサンゼルス交響楽団で弾いている人、50才位かな。先生は大学を出てすぐにオーケストラに引っ張られた人なんだよ。レッスンの前後に色々な話をしてもらえるんだ。将来のことを相談に乗ってもらえたり、練習についてアドバイスをしてもらえたり。」
と。息子が その道の大先輩に可愛がって頂いているというのは 親としてとてもうれしいことです。
「2000年にモントリオールに来た時のことを思うと お互いに前進してるね。これからも ゴールに向かって まい進してね。」
と伝えました。

息子の現在は 私がアドラー心理学に出会い、S先生からの勇気づけを頂いたことにつながっています。

家庭不和・離婚という出来事が無かったら アドラー心理学に出会うことも無かったのです。
否定的にとらえがちな出来事ですが 人生プラスに働くこともあるのですね。

アドラー心理学のおかげです!
アドラー心理学の「勇気づけ」をひたすら実践することが しあわせにつながります!