2011年12月13日火曜日

EMDRとアドラー心理学

あるクライエントの方に トラウマに対するEMDRセラピーに加えて アドラー心理学で問う「誰の課題?」を考えて頂きました。

A.うわさをするのは 誰か?
B.それを気にするのは 誰か?

Aの答えは うわさをする人です。
Bの答えは 気にする自分自身です。

Aは 自分が解決する課題では無い、他者の課題です。
「他者と過去は変えられない」ので 関知しないこととなります。
Bの 自分が気にすることだけ解決すればいいのです。

クライエントの方は この「誰の課題?」を考えることで ずいぶん楽になった、と報告して下さいました。

勇気づけセミナーを受けて下さった方にEMDRセラピーをした時には EMDRの治療中に
「それは 父の課題。」
「このことは Aさんの課題。」
と答えられたことがあります。そして
「アドラー心理学の考えを知っているから 効果が早いと思います。」
とおっしゃいました。

カナダでEMDRのトレーニングを受けている時にも 過去の記憶は アドラー心理学でいう「早期回想」と重なるのでとても扱いやすいと感じたことを思い出しました。
他の心理学を学んできた方達は 過去の記憶を扱うのに困難を感じておられたのです。