昨日の療育指導でのことです。
中3の女の子、Aさんが指導中に言いました。
「福田先生、大嫌い。太いから!」
「細い人が好き!」
このような場合には 私の感情から彼女の行動の目的を探ります。
あり得る感情は「腹立ち」か「イライラ」になります。
するとAさんの行動の目的は「権力闘争」か「注目・関心」になります。
14才という生活年齢から考えると「教師」あるいは「大人」への権力闘争の可能性が・・・。
「ああそう、ありがとう。Aさんの気持ちを伝えてくれて。」
と応えました。
2回同じことを言いましたが 2回とも同じように答えました。
指導後のお母さんとの話しの中でお母さんがおっしゃいました。
「人を見るというところがあります。どういう反応をするのか。」
Aさんとは2回目でした。
1回目は大声を数回出しました。
きょうは 紙に書いて見せました。
「協力してほしい事:大声を出さない。
理由:他の人に迷惑だから。」
「出したらどうする?」
と問うと
「デコピンする。」
とAさん。
「誰が?」
に対しては
「先生が。」
「嫌です。私はデコピンはしません。あなたは大きい声を出しません。」
と答えました。
デコピンは罰です。
Aさんに対しては 効果が薄れている・・・。
昨日は1度も大きな声を出しませんでした。
同じことを繰り返すかもしれませんが こちらの対応は同じです。
A4の紙に
「Aさんに協力してほしい事、1回の指導ですること」
をプリントして持って行き、時間の始めに音読してもらいました。
今回は「大きな声を出さない。理由:他の人の迷惑になるから。」でした。
次回には「人に嫌いと言わないこと。理由:言われた人が悲しくなるかもしれないから。」
と読んでもらう予定です。
お母さんが おっしゃいました。
「この子、言われるより書いてもらった方が分かるかもしれません。これからもお願いします。」
前回、Aさんとの関わりで
「書いたものを音読してもらおう!時間の中で何を行うか、提示して安心してもらおう。」
と思ったことが功を奏しました。