2014年2月11日火曜日

セミナーを受講された方に書いて頂きました

自閉的傾向と知的障がいのある息子さんへの対応に「勇気づけ」を実践されています。

「息子は自分では決められないだろう、と思い込んでいました。選択肢を出せたのです!!!息子は 自分で決めて行動したのです!!!もう30代後半だから変化しないだろう、とも思い込んでいました。」

ご自身が息子さんに選択肢を提示し、決定を任せたことが無かったとおっしゃっていました。


息子の変化の続きをお伝えしたいと思います。

先日、息子は支援室からの帰宅時、バス停に立っていた時のことです。
突然、同じ支援室の仲間に背中を押されて車道に降りてしまったそうです。
帰宅した息子は言いました。
「オレ、何もしないのに突然背中を押された。車にひかれそうになったから イライラする!もう明日から行かない!」

夜中にも 又もや3回も
「行かない!、バス停いやだ!帰れない!」
と訴えてきました。

私は、
「行かない!」の再来が・・・と少しドキンとしましたが
「それなら停留所まで支援員さんに来てもらえば?あるいは 大江戸線で帰って来るやり方もあるわよ。考えればほかにもいろいろと方法があるかもしれないから 自分で考えてみてよ。」
と行ってみました。
「うん。」
と言って 自室に消えた息子でした。
そして翌朝、息子はなんと
「オレ、支援員さんに停留所まで来てもらうよ!」
と言い置いて元気に出かけて行きました。

息子が提示してきたトラブルに対して 手をこまねいたり、私が何とかせねばと考えてきました。

「自分で考えてみて!」
と言ったことが多分息子の心に響いて「行く気」にさせたように思います。

さらに、その日、安定して仕事が出来たらしい息子は 帰宅後
「オレ、月曜日にさをりをやるよ!」
と笑顔で言ったのです。
昨年、10月以来拒否し続けていた「さをり織り」に再挑戦すると。
そして、今日、
「やったよ~!」
と元気に帰宅しました。

一つ前に進むと道はさらに開けるものだなぁ~と 息子の変化からつくづく感じます。

今後も良いばかりでなく、戻ったり・・・と返し縫いの歩みかもしれないけれど “決して諦めず”「自分で考えてみて!」を忘れずに歩もうと思いました。