2011年2月26日土曜日

EMDR

「EMDRについて もっと詳しく知りたい。」
と質問を頂きました。

1.対象となる年齢は?

 アメリカの事例では 赤ちゃんの物もあります。
 子どもを対象にしたEMDRの本も多く出版されています。(日本語に翻訳されているのは一部です。)
 私は 85才の母に 「60年以上前に姑から言われた言葉」にEMDRを行いました。
 ですから 対象年齢は あらゆる世代に可能だと言えます。

2.自分が後悔しているような内容にも効果はありますか?

 あります。
 自分自身の子どもへの対応に対する後悔、配偶者との関係についての後悔、居なくなって欲しい、と思っていた人が実際に何らかの理由で亡くなった場合への自責の念などについてEMDRセラピーを行った私の事例では どれも効果がありました。

3.どれ位の回数が必要ですか?

 面識が無い場合は 最低3回位です。
 面識があって 既に信頼関係が持てている場合には すぐEMDRセラピーに入ることが出来ます。
 その場合、1回目に 「安全な場所」を意識化するEMDRをします。
 次に 解決したい出来事を扱います。
 信頼関係が出来ている場合には 1回目にここまで出来ますが 初めてお会いする場合には この部分が2回目になります。
 3回目に前回のセラピーの効果を確認します。
 一つの出来事に対して 初めての方は3回、ということになります。
 
4.どれ位の時間で効果を実感出来ますか?
 
 1回の面談の間に 効果を実感出来ます。
 トラウマの記憶が 全く無くなる。 
 記憶しているが 出来事として記憶しているだけで 不快な感情は消えている。
 など、人によって様々です。

5.どんな効果がありますか?

 ①奥さんの交通事故の体験が理由で ご主人の運転に口を出し、車に乗る度に夫婦ゲンカになっていたご夫婦の場合、奥さんの交通事故をEMDRで扱うことで それ以後 夫婦ゲンカが解消。

 ②子育てで自分が後悔している子どもへの対処について自責の念が離れなかった方の場合、その思いへのこだわりは解消し、現在の子育てに前向きに向かえるようになられた。

 ③日常生活をストレスに感じる方のストレスに関する記憶を扱うことで ストレスに感じることが無くなり、日常生活が楽になられた。

など 一人ひとり違いはありますが 何らかの効果を報告して下さっています。

・・・と言ったことをお答えしました。