彼の自分の疑問を解決したいという姿勢に いつも驚き、感激していました。
直径×3.14=円周
という公式が出てきた時のことです。
「おばさん、本当にどんな大きさの円でも こうなるの?本当にどんな大きさでも???」
定規とメジャー、空き缶、ボールをはじめとする円の形のものを渡しました。
「じゃあ、確かめてみれば?」
彼は ひとつひとつ測りながら
「ああ、本当だ!」
「本当だ!」
と なんと1時間続けました。
また別の時のことです。
「おばさん、やろう!」
と言いながら階段の下から 算数の教科書をリズミカルに投げました。
(2階に上がった所が勉強の場所でした。)
授業で理解できなかったところを持って来たのです。
そう言えば T君のお母さんは私が
「勇気づけセミナー」を初めて開いた時に受けて下さったのでした。
(これも20年前のことです。)
最近T君と会う機会がありました。
当時のことを思い出し、
子どもの意欲、気持ちに沿うことの必要性を改めて感じました。