2015年5月30日土曜日

ケンカ寸前:目の前で

友人と歩いていた時のことです。
ちょうど小学生の下校の時間でした。

小2か小3位の子ども達が数人前方から来ました。
すると 突然男の子と女の子がさわぎ始めました。

「離せよ!」
「やめてよ!」

見るとランドセルをめぐってのやりとりです。
二人のランドセルがくっついているようでした。

「どっちも悪くない!」
と友人が言いました。
(彼女は60才まで小学校教師でした。)
彼女は自転車を支えていたので私が近づいてみました。

女の子がいっしょうけんめいくっついた金具を外そうとしはじめました。
指先がおもうように動かないようです。

「手伝おうか?」
と声をかけました。
すると 女の子が手を金具から離しました。

女の子のランドセルの金具が男の子のランドセルの金具に止まっていました。

「ありがとうございました。」
と男の子が大きな声で言い 二人とも走り去って行きました。

ちょっとした動きであのように金具がくっついてしまうことってあるのですね!
目の前で起きていなければ 信じられないようなことです。

子ども達が去ってから 友人が
「ちゃんとありがとうって言えてたね~!」
と感動したように言いました。