2010年3月5日金曜日

デフレ解決への道とアドラー心理学

勝間和代氏「デフレの原因はシルバー資本主義」というタイトルが目に留まりました。

「みなさんが自分の居場所で、何をチェンジできるのか。きょうの話が、その行動するきっかけになってくれればと思います。」と お話の最後におっしゃっています。

では それを具体的にどう変えていくのか、の答えをアルフレッド・アドラー博士は持っていました。
「自立心と責任感を育てる勇気付けの対応」を自分自身に、そして家族にしていくことです。

経済学の立場からのお話が しあわせを築き精神病理を防ぐ「勇気付けの対応」と大きく重なっています。

下は MSNのマネーのサイトのものです。

勝間和代氏「デフレの原因はシルバー資本主義」

シルバー資本主義が覆う日本社会。この原因はどこにあるのか。勝間氏の考え方は次のようになる。
「Why」を5回繰り返すのだという。そうすると、シルバー資本主義は次のように分解されていく。
・なぜ日本は保守化したのか→老人の支配力が強いからだ。
・なぜ老人が支配するのか→老人が仕事に固執するからだ。
・なぜ老人が仕事に固執するのか→日本の老人が不安で孤独だからだ。
・なぜ不安で孤独なのか→家族や地域社会に必要とされてないからだ。
・なぜ家族や地域社会に必要とされないのか→定年まで長い時間を会社に使いすぎたから。

◆勝間氏の話
 改革をする時は普通、エビデンスに基づいた方法が一般的ですが、日本ではまだまだそこまで行っていません。ビジネスの問題解決の方法を使おうにも、例えば政治の世界で言うなら、見えない掟や、世襲というものがあります。これこそが、日本が変化に対抗するようになった原因です。

解決には、Whyを繰り返して、ボーリングの1番ピン(ここを倒さないとストライクが取れないと言われる手前のピン)を探すことです。ストライクを取るには、1番ピンを倒さないと取れないのと同じです。

日本の問題解決はコンセンサス型で、スローガンやプロパガンダを策定しても、どうやってそこに達するかという方法がありません。

リーダーが解決するのではなく、我々自身が革命していかなくてはいけないのです。
責任を果たす国民はわずか10%?
 シルバー資本主義によるデフレの進行。そして終身雇用に守られて、中間層は1週間に60時間以上働き、自殺率も高い。勝間氏は「男性は仕事のしすぎで、女性は仕事がない。これが不幸を招いているのです」とも言う。自身のツイッターでも主張し、その輪が広がっているそうだ。

◆勝間氏の話
 日本は民主主義ではありません。海外から輸入したようなもので、自分で(民主主義を)作っていません。日本人には一人ひとりが責任を持って権利と義務を行う人が少ないように思います。大多数の人がそうではないでしょうか。それが分っているのは、上位10%から15%くらいの人だと思います。
 一人ひとりが、チェンジメーカーになるためには、スキルがあっても意思がなくてはダメだし、意思があってもスキルがなくてはダメ。両方が必要になります。

みなさんが自分の居場所で、何をチェンジできるのか。きょうの話が、その行動するきっかけになってくれればと思います。
http://money.jp.msn.com/banking/yucasee/51/4p.aspx から 原文のまま