2010年6月2日水曜日

伝統的教育ママ

アドラー心理学の親子関係講座を学ぶ前は 私は伝統的な教育ママでした。

「自分が良かれ、と思うことを子どもに伝え(指示命令)をし、自分の責任だと信じて 子どもの世話を必要以上にしていました。(二男の時間割をそろえる、朝、起床を促すなど)

野田俊作著「勇気づけの家族コミュニケーション」を読み、「勇気づけ講座」を学び始めました。そして以下のことを実感しました

1.私の行動には私に責任があること。
 (姑に言われたことに不本意でも“はい”と言ったのは私である。言わされたのではない。他の選択肢を考えれ  ば 可能であった。)
2.子どもの時間割を私が準備することは 子どもが自主性と責任感を育てることにはならない。
3.子どもの人生は 子どものものであり、彼らが行動を決断する権利を奪っている。
4.子どもに決断をゆだねると 私の出る幕が減る。
5.子どもの生活に口を出さないことで 関係が良くなる。

起床に関しては 面白いことに気付きました。
「お母さん、いままで間違っていた。これからは この本に書いてあるように生きるから。明日からあなた達は自分で起きてね。お母さんが起こす、ということはあなた達が自分の行動に自分で責任を持つ権利を奪っているのだと分かったから。」
当時 長男は中2、二男は小4でした。

「7時よ。早く起きなさい。」
と繰り返し子どもを起こすのを止めました。

果たして自分で起きて学校に行けるのか???という心配は 1週間もしないうちに答えが出ました。
二人の子どもは「おはよう。」と言って起きてくると 身支度、洗顔、朝食を済ませて「ごちそうさまでした。」「行ってきます。」と時間に間に合うように出かけるのでした。

すると 朝がとても静かで平和であることに気付きました。

…なんと うるさかったのは私の声だったのです。

勇気づけの対応は一貫していることが大切です。対応を変えた、もとの教育ママとは本当に違う、と徐々に二人の子どもから信頼を得ることが出来ると 子ども達が学校での出来事や友人との関わりを話すようになりました。