2013年4月9日火曜日

たいくつだったら来ないから!

「たいくつだったら来ないから!」
小3のA君が言いました。

療育指導を週に2時間だけ続けることにしました。
1.「勇気づけ対応の実践例」になる
2.EMDRのRDIを学習の場で使う例になる
3.療育指導の定例研修に出ることができ(今年度は20名以上でした。)現場が内側から分かるなどなどからです。

平成25年度になり、担当させて頂くお子さんがかわりました。
A君とは初対面でした。
・・・で 会うなりそう言ったのです。
気持ちの良い、きっぱりとした宣言でした。
つられて私も
「いいわよ!来るか来ないかは あなたが決めるのだから。」
と答えました。

A君を入れてお母さんと20分近くお話をしました。

お母さんはNHKのEMDRが紹介されている番組を録画した、とおっしゃっていました。
「早く見て下さい!お母さんが心配されていることの答えが見つかるかも知れません。」
とお伝えしました。

残りの30分近く、A君はいろいろな話をしながら しっかりと苦手な内容の学習に取り組みました。
「A君専用に この教材があると良いと思うけれど、お母さんに買ってもらうようにお願い出来る?」
と提案してみました。
「お母さん、あまり買ってくれないからな~、でもお母さん、勉強好きだから勉強のものなら買ってくれるかもしれないな~。頼んでみるよ。」
・・・自分でお母さんに伝えてくれました。さらに

「来週も来る。」
と言ってくれました。
私はA君の「たいくつ度チェック」に合格したようです!

A君、1年間よろしくね!!!

2013年4月8日月曜日

松戸たのしい授業の会

松戸たのしい授業の会は「仮説実験授業」の会です。
世話人は 新井さんとKさん。

2013年4月6日(土)のたのしい授業の会は 
「たのしい授業を振り返って」
という題で 小学校教師を退職された 近藤浩一さんの講演でした。

何もしていないのに小学校の時に先生からビンタをされた経験から
「教師になるなんてこどもの頃は考えた事も無かった」
という近藤さん。

「熱中時代」の水谷豊さんの教師像を見て
「ああいう教師ならなっても良いかもしれない・・・」
と 教師への道に進まれたそうです。

熱中時代の中には「仮説実験授業」が使われていたとのことです。 
「初めて聞いた!」
と長年の会員の方も驚いておられました。

仮説に限らず、新しいこと、古いことなんでもOKの仮説の会です。

6月の「たのしい授業の会」で PCAJIPの事例検討会をさせて頂くことになりました!







2013年4月7日日曜日

ベールが本来のあなたをおおっている状態

きょうは あかねの会のわれもこうレストランで行われた「さくらの夕べ」というイベントに行きました。

練馬区でセミナーを受けて下さっているQさんも来られました。
Qさんのお友だちでやはりセミナーを受けて下さっている方が オカリナの演奏をされたことも来られるきっかけになったそうです。

話の中で Qさんがおっしゃいました。
「若い頃は 物おじせず、何でも出来たんです。20代前半まで。」

「じゃあ、本来のあなたは そういう方なのですね。20代に何があったのですか?」

「・・・」

その方に 20代の青年の話をしました。
私はその青年を幼稚園の頃から知っていて 小学生の頃は勉強を教えていました。
彼は 学校で習った内容に疑問があると 徹底的に質問しました。
そういう彼の素質、力は消えるものではありません。
彼は学校を卒業して会社に入り、1年目で困難を体験しました。
精神的に落ち込み、身体症状も出ました。

入社して11ヶ月経った3月初日にお母さんからメールが入りました。
「とうとう会社へ行けなくなりました。」

それまでは症状を聞いているだけでした。
セラピーを勧めませんでした。
けれど その日は“長引かせてはいけない!”という思いでお母さんにメールをしました。
「すぐに息子さんに私に会いに来るように伝えて下さい!」

その日の夕方、息子さんと話をし、EMDRを勧めました。
彼は何度も繰り返しました。
「僕に会社を辞めるな、って言わないですよね。辞めて良いですよね。」

扱ったEMDRのイメージは
「会社に入って最初の会議で 話の内容が全く分からなかった。居場所がない、と感じた。」
でした。

「僕は会社を辞めるかもしれません。そういう僕を見捨てないでください。」
彼はそう言い残して帰って行きました。

翌朝、
「無事に帰れましたか?」
とメールしました。返事は
「会社に行ってきます。」
でした。

私が彼のお母さんに伝えた言葉で お母さんの記憶に残っているのが
「今の彼は 本来の彼ではない。」
なのだそうです。

Qさんも20代の頃の出来事が 本来のQさんをベールのようにおおっている状態だと考えられます。

青年のケースと重なります。

「問題を解決しよう。」
と決意されて学ばれたり カウンセリングに来られる方は
本来、健康な精神力をお持ちなのだと感じています、とお話ししました。



2013年4月5日金曜日

小さなトラウマも積もればトラウマ・・・EMDR で本来の自分を取り戻す・・・

EMDRでは 小さなトラウマは “Small t” と呼びます。

小さなトラウマも「チリも積もれば山となる」の言葉のとおり積み重なると 立派なトラウマになります。

記憶はとても不思議で すっかり忘れていた、と思うのに一つを思い出すと「芋づる式」にどんどん出てきます。

何才になっても 昨日あった出来事のように思い出します。
EMDRとアドラー心理学の共通するところは 記憶を扱う所です。

アドラー心理学のカウンセリングでは
「あなたが子どもだった頃のことで 繰り返し思い出すことは どんなことですか?」
のように伺います。
「早期回想」と呼んでいます。

これが肯定的なものであれば OKです。
否定的なものであった時に 解決した方が良い課題がその中にあると考えます。
そこにある
「~でなければならない。」
という信念を扱います。

これがEMDRで扱うトラウマと重なる部分が大きいのです。

小さなトラウマでも積み重なると ケーキのミルフィユのように層になります。
ある方がおっしゃっていました。
「昔あった嫌な事を思い出すと 1時間位はそれを考えて落ち込んでいます。一日にいくつも思い出して それぞれに1時間ずつ位落ち込んでいて疲れてしまいます。疲れると眠くなって寝てしまいます。」

これがEMDRで一つ一つ棘が抜けるように過去のものになり、不快な感情が抜けていくと 嫌なことを思い出す回数が減ります。

「前のように思い出さなくなった。」
「思い出しても 遠い昔にそのようなことがあったと思う位。」
「尋ねられるまで すっかり忘れていた。」
「どうでもよくなった。」
などのような言葉をおっしゃいます。

人間は本来前向きである、とトラウマが消えていくクライエントの方々と接する度に実感します。
 


2013年4月3日水曜日

おちている

オールアバウトのプロファイルに登録して丸3年が過ぎました。
この1年は全く回答やコラム欄に書いていませんでした。

今朝、メールをチェックしていると
オールアバウトからの「質問が来ています」が眼に留まりました。

・・・おちている・・・

とあり、ふと久しぶりに回答してみました。

質問者の方から☆が五つ頂けて、求めておられた何かにつながったのかもしれないと思いました。


2013年4月2日火曜日

EMDRトレーニング

私がカナダでEMDRのトレーニングを受けた時のインストラクターの言葉でいくつか新鮮に脳裏に残っているものがあります。

・セラピーの経過で クライエントの記憶から何が出てくるかは 誰にも分からないのよ。クライエントにもセラピストにも
・体も恐怖を覚えているのです。記憶は脳だけでなく 体にもあるのです。
・あなた達はきょうから EMDRセラピストよ!失敗をおそれないで どんどん実践してね。手順をきちんと追えば必ず結果につながるのだから。

トレーニングの時には インストラクターのクライエントが実際に会場に来てくださり、治療の様子も見ることが出来ました。

「自分はとてもEMDRセラピーに助けられている。これからEMDRセラピストになる人達の役に立てれば うれしい!」
とおっしゃっていました。

セラピストとクライエントンのしっかりとした信頼関係があることを感じました。

日本で先月トレーニングを受けた方の話を聞いて 私のトレーニングのことを思い出しました。

あの時に思い切ってモントリオールからオンタリオ州のロンドンまで行ってトレーニングを受けた事が 今につながっていることを思うと とても不思議な気持ちです。

アメリカの軍隊で5年心理学者として働いていた方、オーストラリアから来た方、いつかは日本へ行ってみたいとおっしゃる方々にお会いしました。

トロントからさらに電車で何時間か行った きれいな小さな町でした。


EMDRつながり

昨年、我孫子市の「不登校の中・高生を持つ親の会:青空の会」で 
浦安市で 発達障害、不登校生を持つ保護者の方々の支援をされている方と出会いました。

講座等の案内メールを頂いたので「NHKで紹介されたEMDRの番組の再放送」のお知らせをしました。

既にご覧になっていました。


NHKの信頼度が高いことを あの放送以来実感しています。
「NHKで見たのですが・・・」
というメールを頂きます。


きょうは 兵庫の友人で先月EMDRのトレーニングを受けた人にお会いします。
「私にはEMDRなくてカウンセリングはできない。スピードが全然ちがう!」
という私に刺激されたそうです。

「聞きたいことがいっぱいあるんよ!」
という友人に昨年秋以来の再会です。