2016年3月5日土曜日

分かる必要はない!

20代前半からの友人がいます。

知り合った当時、彼女は新婚、私は学生でした。

彼女の夫婦に対する考え方は 伝統的な日本人の価値観になじんでいた私には 理解を超えるものがありました。

けれど アドラー心理学を学んで彼女の考えを理解できるようになりました。

「人は誰もが対等である。お互いに信頼し、尊敬しあう関係を実生活でも実現するべきだ。」
ということです。

その彼女が言いました。
「人がどうしてそういうことを言うのか 分かる必要なんてないのよ。私なんて 夫と40年近く付き合っているけれど いまだに何を考えているのか分からないんだから。」

確かに!
分かったつもりでいることもありますが それは自分の理解の方法でなのですから 100%であろうはずがないのです。


2016年3月4日金曜日

パニック障害とブレインスポッティング

「パニック障害の治療方法の一つにブレインスポッティングがあるって パニック障害関連のメールできましたよ。」
とクライエントさんから伺いました。

「前回のブレインスポッティングの後、処理した内容が軽くなり、気にならなくなりました~!本当に消えたのかいろいろ試しました。怒りが湧いてこなくて、とても効果があったと思います。」
と。

効き方は 個人差が大きくあります。
健康度が高い方は 早く処理されるように感じています。

幼い頃からの傷つきが多いあるいは深い方は 時間がかかるようです。

幸せへのお手伝いをさせて頂けることが 何よりの幸せです。


2016年3月2日水曜日

アドラー心理学:実践は嘘をつかない!

ジムでアクアビクスをしている時
「練習は嘘をつかない!」
前の列におられた方の帽子にありました。

そう!
実践は嘘をつかない!
と同じね!
と心の中で思いました。

「勇気づけの対応」
を真摯に行うと 必ず自分にも効果を感じます。
そして 子ども、家族を含め周囲にその効果は広がります。

口先だけですと
一時的には効果があるように見えても
とりわけ自分の子どもや家族には
口先だけと 伝わってしまいます。

アルフレッド・アドラー博士の言葉に
「その人の言うことではなく、行動を見ろ!」
があります。

口先で甘い言葉を言っているだけなのか
その人自身が 実践しているかということです。

一朝一夕に身に付かないのは 当然です。
何十年と生きて来た自分の言動のパターン、
神経に行き渡った変更に取り組むのですから!







2016年2月29日月曜日

幻聴:忘れていることが多くなりました!

2年位前に初めて来られた時のことです。

「幻聴がいつもあります。バカ、お前なんか死んじまえ!」
という声です。

幼い頃から罵声、ため息、大きな音を聞いて育った方でした。
EMDRとブレインスポッティング、ソマティック・エクスペリエンスで1ヶ月に1回の治療を行ってきました。

今回は 新しいご報告がありました。

「仕事を始めようと 手続きをしました。そういうことが出来たことに驚いています。ダメかも知れないけれど それはそれでもいいかなと思います。」

「幻聴?ああ、ほとんど忘れています。たまに疲れると聞こえることもありますが。」

「先生のおかげです。」
   ↓
「いいえ、送って下さるお母さんと、良くなりたいというあなたと、そしてお役に立ちたいという私と、3分の一ずつですね。」

「何より、あなたが良くなりたいって思われることが一番大きな力です。」

少しずつ回復されている様子です。
本当にうれしい報告を頂きました!

2016年2月28日日曜日

カウンセリングの目的:結婚

「このままでは幸せな結婚ができません。ふつうの幸せな家庭が欲しいと思っています。」
初めてカウンセリングに来られた時のKさんの言葉でした。

いろいろなカウンセリングを試されてきたそうです。
EMDRがトラウマに効果があると聞いたとのことでした。

ご両親のケンカ、お母さんからの暴言、暴力、友達関係をはじめ多くの課題をお持ちでした。

少しずつ処理が進むうちに 誠実な男性と出会われました。

最近メールを頂きました。
「入籍して 新しい生活を始めました。」

Kさんに初めてお会いした時から 
いろいろ辛い体験をされてきているので 
幸せになって頂きたいと思って面談を続けてきました。

ご自身のトラウマ的な体験が処理されると
「トラウマを通して 周囲を見ること」
がなくなっていきます。

Kさんと同じ目的でカウンセリング、トラウマセラピーを続けておられる方は 他にもおられます。
「トラウマは 必ず処理できる」
と信じて頂くことも大きな要素です。

・仕事につけました
・仕事で休まなくなりました
・学校(高校、大学)に受かりました
・結婚しました
・夫婦関係が改善しました
・パニックが出なくなりました
・過呼吸は全く出ていません
・自傷行為はすっかりなくなりました
・・・
うれしいご報告が続きました。

これらはどれも 言葉によるカウンセリングではなく、
EMDR、ブレインスポッティング、ソマティック・エクスペリエンスでのセラピーです。

Kさん、♡♡♡ハート神経(腹側迷走神経)でご主人に接してくださいね!!!
これまで十分過ぎるほどの出来事があったのです。
必要な体験は幸せになることだけですね!

答えを教えて!

「勇気づけの対応」初めての場面は やはり考えます。

土曜日の朝は 孫(小2)と1時間ほど「勇気づけ」の実践の場です。

彼は
「あ~、答え、まだ出してなかったんだ!」
と 「絵で解く算数」に取りかかりました。

コンパスで上手に円を描きたいと コンパスの練習をした後のことです。

コンパスを使って 11倍を表す円を11個書きました。
次に 「違いは 30です」の違いを 10個の円に配分できました。

そして・・・行き詰まりました。

「教えて!」
と言ってきました。

「自分で考えられるよ。」
の私の返事に すねてしまいました。

ブレインスポッティングをしようとしましたが 拒否しました。
そして ファイル等をバックに詰め始めました。
何も言わずに 玄関へ。

途中では 口を出さずに 玄関ではいつもと同じように
「気をつけてね!」
と声をかけました。

彼のママには 電話をかけました。
「機嫌をそこねて 帰りました。何も言わないで 様子を観察してもらえますか?」
「もし もう行かないと言ったら 自分で決めて良いんだよと言ってもらえますか?」
と。

次回は どうしたものか・・・。
このような事態は 初めてに近いかも。

ただ、家庭教師をしている時には 似た場面はありました。
私が貫いたことは 「絶対に叱らない」です。

もしも叱ったら
「あんたも 普通の大人だね!」
と信頼を失うことは 明らかですから。

次の手順で やってみようと 考えています。

3章:勇気づけ
4章:聴き上手
5章:相手を傷つけないで 意見を伝えよう
10章:相談

※様子を見ていた夫が言いました。

 「君は すばらしい!!!全然動揺していないから。」
と。
イライラや怒りの感情が湧かないことを見ていたのです。

2016年2月23日火曜日

死の恐怖感

棺桶に入るまでに 一人でも多くの方に「勇気づけの実践」をお伝えしたい・・・
と「棺桶に入るまでに」という枕詞が 昨年7月以降取れました。

ソマティック・エクスペリエンスのトレーニングで デモセッションを受けてからです。

デモセッションというのは 転倒のトラウマについての講義の後、
トレーニングを受けている人(40数名)の中から 転倒の経験のある人で セラピーを希望する人が
講義の一環としてのセラピー実演で クライエント役をすることです。

私を含めて、何人かの希望者がありました。
希望者からどのような転倒だったのかインストラクターにそれぞれが質問されました。
その後、希望者の中から私の例が選ばれたのです。

扱って頂いたのは 私の高校時代の記憶でした。
雪が降った後の道路を 自転車で登校する途中のことです。
滑って 転倒しました。
すると起き上がった時に 車が通りすぎました。
もう少し車が来るのが早かったら、あるいは私が転倒するのが遅かったら・・・。
通り過ぎる車の後部が目に残っていました。

これをセラピーで処理して頂いた時に 
若くして亡くなったクラスメートの記憶、
卒業後亡くなった自転車で転んだとき一緒にいた友人のことが脳裏に浮かびました。

全部「死」でした。

最近、クライエントの方が小学生低学年の時に直面された「死」の話が続きました。

何らかの形で「死」を見聞きすることになったお子さんがおられた場合、
「びっくりしたね。」
「こわかったね。」
「悲しいね。」
など お子さんの気持ちを言葉にして受け止めてあげて頂きたいと思います。

「大丈夫!」
は 大丈夫ではない言葉です。

気持ちを受け止めて ハグしてあげて頂けたらと思います。