2013年8月23日金曜日

母親の影響力とEMDR

60代の方。
彼女の話にはいつでもお母さんが登場します。

お母さんは亡くなっています。
けれど 彼女の話を聞く度に 今も生きておられるような感覚になります。

おむつをしていた頃、4,5歳の頃、小学校の頃のお母さんの言動を
半世紀をとうに過ぎた今も はっきりと覚えておられます。

また、何らかの解決したい課題を持ってEMDRを受けたいとおっしゃる方々の多くが
子どもの頃のお母さんとの関わりの記憶を持っておられます。

仮に学校でいじめにあった、という事実があったとしても
お母さんとの関係が出てくることが多くあります。

EMDRセラピーを受けられる方のお母さんが「勇気づけの対応」を学ばれると
「これまでは 良かれと思って 勇気くじきに近い対応をしてきました。」
とおっしゃることがよくあります。

そうなのです!
「良かれ!」
と思って 一生懸命になることが 効果的な対応ではないことが多いのです。

60代の方は いくつかの記憶についてEMDRセラピーを受けられました。
「EMDRのおかげで お母さんを看取ることを苦痛を感じることなく出来た。」
と 時々おっしゃいます。

母親の影響力は 何時までもあるのだと思います。