精神科医アルフレッド・アドラー博士(1870-1937)は
「どのような精神病理も 勇気をくじかれたことに由来する。」
とし 保護者や教育者に「勇気づけの対応の大切さ」を訴えました。
統合失調症はトラウマが起因している、と書いておられた精神科医(日本人)がありました。
統合失調症、発達障害と診断された方のEMDRを行うとき アルフレッド・アドラー博士の上記の言葉が繰り返し脳裏に浮かんできます。
ロールプレイで 子どもの役を体験されると たった一つのロールプレイでも
「自分に自信を失いそう。」
「自己否定につながりそう・・・。」
とおっしゃいます。
ここでもアドラー博士の言葉がつながります。
精神病理は予防できる・・・
勇気づけの対応によって・・・
一人でも多くの方に「勇気づけの実践」をお伝えしたい、と思うのは
このような理由からです。
2012年12月8日土曜日
2012年12月7日金曜日
EMDRの不思議さ
EMDRセラピーは 体験した人にしか分からないように思います。
EMDRセラピーを受けておられる方を同席して見ておられる方には ご自身が体験されなくても 様子は分かります。
EMDRセラピーを受けておられる方の口から 次々と言葉が出て来るからです。
セラピストはただ
「何か気づかれたことはありますか?」
と伺うだけです。
苦しい場面のイメージを扱っていても 処理が進むにつれて 自分を受け入れたり、肯定的に見ようとしたりする言葉に変化して行きます。
不快度がゼロになってから 肯定的認知をインストールします。
イメージを扱い始めた30分前、あるいは1時間前とは異なり、幸せそうな、あるいは安堵感のある表情を浮かべられます。
また変化は クライエントの方ご本人よりも ご家族が気づかれることが多いようです。
どんどん変化して行かれるクライエントのご様子を見ることは お役に立てているといううれしさと同時に「不思議」な感覚を持ちます。
EMDRセラピーを受けておられる方を同席して見ておられる方には ご自身が体験されなくても 様子は分かります。
EMDRセラピーを受けておられる方の口から 次々と言葉が出て来るからです。
セラピストはただ
「何か気づかれたことはありますか?」
と伺うだけです。
苦しい場面のイメージを扱っていても 処理が進むにつれて 自分を受け入れたり、肯定的に見ようとしたりする言葉に変化して行きます。
不快度がゼロになってから 肯定的認知をインストールします。
イメージを扱い始めた30分前、あるいは1時間前とは異なり、幸せそうな、あるいは安堵感のある表情を浮かべられます。
また変化は クライエントの方ご本人よりも ご家族が気づかれることが多いようです。
どんどん変化して行かれるクライエントのご様子を見ることは お役に立てているといううれしさと同時に「不思議」な感覚を持ちます。
2012年12月6日木曜日
勇気づけの親子関係実践セミナー
きょうの「勇気づけの実践セミナー」も充実していました。
皆さんが実践されているからこそ出て来る疑問が出されました。
今から37年前、小学校の教員をしていた時の同僚も参加して下さいました。
「自分が子育てしていた時に このようなセミナーに出会っていたかった。」
と・・・。
「ほめること」は「困難に出会った時に 自分で乗り越えていこうとする勇気」を育てることにはならないことを 読売新聞の人生相談を例に使ってお伝えしました。
「勇気くじきのロールプレイ」を 必ず「勇気づけのロールプレイ」に置き換えて行います。
勇気くじきの例では ご自身がそのように勇気を挫かれたことがある、とおっしゃる方も少なくありません。
小さなトラウマでも 本来の勇気をくじくことも ロールプレイを通して体験して頂けました。
皆さんが実践されているからこそ出て来る疑問が出されました。
今から37年前、小学校の教員をしていた時の同僚も参加して下さいました。
「自分が子育てしていた時に このようなセミナーに出会っていたかった。」
と・・・。
「ほめること」は「困難に出会った時に 自分で乗り越えていこうとする勇気」を育てることにはならないことを 読売新聞の人生相談を例に使ってお伝えしました。
「勇気くじきのロールプレイ」を 必ず「勇気づけのロールプレイ」に置き換えて行います。
勇気くじきの例では ご自身がそのように勇気を挫かれたことがある、とおっしゃる方も少なくありません。
小さなトラウマでも 本来の勇気をくじくことも ロールプレイを通して体験して頂けました。
2012年12月5日水曜日
今日でやめます!
「真剣にやらないのなら 今日で家庭教師をやめます!」
と小4のR君に伝えたのが先週のことでした。
「分数の足し算、引き算、仮分数を帯分数に直す、約分できるものは約分する。」
が 今日の学習でした。
先週とは全く別人のように 次々と問題を解いて行きました。
先週に説明を聞いただけの面積のテストで好成績を取ったのも功を奏したのかもしれません。
勉強している部屋の面積を測って計算したのですが 同じような問題がしっかり解けていました。
長方形ではなく、長方形が二つくっついている形の問題です。
「来週も一緒に頑張る?」
と問うと 大きく頷きました。
「がんばったね!」
とEMDRのインストールも行いました。
漢字の学習では 驚いたことがありました。
学習帳の鉛筆で書く時の紙と鉛筆の摩擦の感覚が好きではない、と言うのです。
良い教材だと思っていたのですが 匂い、音、味に敏感なR君はその部分の感覚も鋭いということだったのです。
面白いのは掛け算九九です。
全部しっかり覚えているのに「百マス計算」では間違いが多いのです。
「僕は 答えを響きで書いてるから。百マス計算の時はいつもそうだよ。響きが良いでしょう!」
と 正解であることよりも 音の感覚で答えを書いて間違うのです・・・。
自分の感覚、気持ちを伝えることが出来るようになったR君、うれしい成長です。
と小4のR君に伝えたのが先週のことでした。
「分数の足し算、引き算、仮分数を帯分数に直す、約分できるものは約分する。」
が 今日の学習でした。
先週とは全く別人のように 次々と問題を解いて行きました。
先週に説明を聞いただけの面積のテストで好成績を取ったのも功を奏したのかもしれません。
勉強している部屋の面積を測って計算したのですが 同じような問題がしっかり解けていました。
長方形ではなく、長方形が二つくっついている形の問題です。
「来週も一緒に頑張る?」
と問うと 大きく頷きました。
「がんばったね!」
とEMDRのインストールも行いました。
漢字の学習では 驚いたことがありました。
学習帳の鉛筆で書く時の紙と鉛筆の摩擦の感覚が好きではない、と言うのです。
良い教材だと思っていたのですが 匂い、音、味に敏感なR君はその部分の感覚も鋭いということだったのです。
面白いのは掛け算九九です。
全部しっかり覚えているのに「百マス計算」では間違いが多いのです。
「僕は 答えを響きで書いてるから。百マス計算の時はいつもそうだよ。響きが良いでしょう!」
と 正解であることよりも 音の感覚で答えを書いて間違うのです・・・。
自分の感覚、気持ちを伝えることが出来るようになったR君、うれしい成長です。
2012年12月4日火曜日
小さなステップ
大人にとっては難しそうには思えないことでも 発達障害のある子には とても難しいことがあります。
買い物のレシートを糊でノートに貼り付ける、という行動を 小さなステップを通して出来るようになった子がいます。
「買い物をしたら レシートをノートに貼るのよ。」
と伝えて どのように貼るのかを見せました。
10回以上、レシートはありましたが 貼ってはありませんでした。
「勇気づけの対応」で 保管していたことに注目をし、言葉をかけました。
10回を過ぎた頃、レシートが糊で貼ってありました。
「レシートが貼ってあったこと」に声をかけ、EMDRをしました。
本人がどう感じているかは 表情を見ると分かります。
小さなステップへの「勇気づけ」の大切さを感じました。
買い物のレシートを糊でノートに貼り付ける、という行動を 小さなステップを通して出来るようになった子がいます。
「買い物をしたら レシートをノートに貼るのよ。」
と伝えて どのように貼るのかを見せました。
10回以上、レシートはありましたが 貼ってはありませんでした。
「勇気づけの対応」で 保管していたことに注目をし、言葉をかけました。
10回を過ぎた頃、レシートが糊で貼ってありました。
「レシートが貼ってあったこと」に声をかけ、EMDRをしました。
本人がどう感じているかは 表情を見ると分かります。
小さなステップへの「勇気づけ」の大切さを感じました。
2012年12月3日月曜日
疲れたって言わなかった!
「きょう、一回も疲れたって言わなかった!」
療育指導中に小3の子が言いました。
「疲れた。」
と言って 学習を避けてきたようです。
叱られることに慣れている様子でした。
ひたすら「勇気づけ」で対応してきました。
4月から9ヶ月目の彼女の言葉に 自信が育ってきているように感じました。
自分を肯定している言葉です。
本当にうれしく思いました。
「頑張ったんだね。」
というお母さんの言葉に
「ありがとう。」
と答えていました。
療育指導中に小3の子が言いました。
「疲れた。」
と言って 学習を避けてきたようです。
叱られることに慣れている様子でした。
ひたすら「勇気づけ」で対応してきました。
4月から9ヶ月目の彼女の言葉に 自信が育ってきているように感じました。
自分を肯定している言葉です。
本当にうれしく思いました。
「頑張ったんだね。」
というお母さんの言葉に
「ありがとう。」
と答えていました。
2012年12月2日日曜日
EMDR臨床セミナー
熱海で開かれた「EMDR臨床セミナー」に参加しました。
土曜日の午後と日曜日の午前中でした。
新しい学びと出会いがあり、今回も収穫が多いセミナーでした。
東京学芸大学教授 小林正幸先生の「とけあい動作法」は
すぐにいろいろな場面で使うことが出来るものでした。
ホテルの夕食会場では
「マグロの解体」、「和太鼓の演奏」
を見ることができました。
「勇気づけの親子関係実践セミナー」をさせて頂いている、不登校の中・高生を持つ親の会の世話人の方から
「親の気持ちがずっと楽になってきたと感じています。」
とメールを頂きました。
・・・このような言葉は 私にとって大きな勇気づけになります。
世話人のYさんとの「出会い」に 感謝しております。
土曜日の午後と日曜日の午前中でした。
新しい学びと出会いがあり、今回も収穫が多いセミナーでした。
東京学芸大学教授 小林正幸先生の「とけあい動作法」は
すぐにいろいろな場面で使うことが出来るものでした。
ホテルの夕食会場では
「マグロの解体」、「和太鼓の演奏」
を見ることができました。
「勇気づけの親子関係実践セミナー」をさせて頂いている、不登校の中・高生を持つ親の会の世話人の方から
「親の気持ちがずっと楽になってきたと感じています。」
とメールを頂きました。
・・・このような言葉は 私にとって大きな勇気づけになります。
世話人のYさんとの「出会い」に 感謝しております。
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