2016年3月2日水曜日

アドラー心理学:実践は嘘をつかない!

ジムでアクアビクスをしている時
「練習は嘘をつかない!」
前の列におられた方の帽子にありました。

そう!
実践は嘘をつかない!
と同じね!
と心の中で思いました。

「勇気づけの対応」
を真摯に行うと 必ず自分にも効果を感じます。
そして 子ども、家族を含め周囲にその効果は広がります。

口先だけですと
一時的には効果があるように見えても
とりわけ自分の子どもや家族には
口先だけと 伝わってしまいます。

アルフレッド・アドラー博士の言葉に
「その人の言うことではなく、行動を見ろ!」
があります。

口先で甘い言葉を言っているだけなのか
その人自身が 実践しているかということです。

一朝一夕に身に付かないのは 当然です。
何十年と生きて来た自分の言動のパターン、
神経に行き渡った変更に取り組むのですから!







2016年2月29日月曜日

幻聴:忘れていることが多くなりました!

2年位前に初めて来られた時のことです。

「幻聴がいつもあります。バカ、お前なんか死んじまえ!」
という声です。

幼い頃から罵声、ため息、大きな音を聞いて育った方でした。
EMDRとブレインスポッティング、ソマティック・エクスペリエンスで1ヶ月に1回の治療を行ってきました。

今回は 新しいご報告がありました。

「仕事を始めようと 手続きをしました。そういうことが出来たことに驚いています。ダメかも知れないけれど それはそれでもいいかなと思います。」

「幻聴?ああ、ほとんど忘れています。たまに疲れると聞こえることもありますが。」

「先生のおかげです。」
   ↓
「いいえ、送って下さるお母さんと、良くなりたいというあなたと、そしてお役に立ちたいという私と、3分の一ずつですね。」

「何より、あなたが良くなりたいって思われることが一番大きな力です。」

少しずつ回復されている様子です。
本当にうれしい報告を頂きました!

2016年2月28日日曜日

カウンセリングの目的:結婚

「このままでは幸せな結婚ができません。ふつうの幸せな家庭が欲しいと思っています。」
初めてカウンセリングに来られた時のKさんの言葉でした。

いろいろなカウンセリングを試されてきたそうです。
EMDRがトラウマに効果があると聞いたとのことでした。

ご両親のケンカ、お母さんからの暴言、暴力、友達関係をはじめ多くの課題をお持ちでした。

少しずつ処理が進むうちに 誠実な男性と出会われました。

最近メールを頂きました。
「入籍して 新しい生活を始めました。」

Kさんに初めてお会いした時から 
いろいろ辛い体験をされてきているので 
幸せになって頂きたいと思って面談を続けてきました。

ご自身のトラウマ的な体験が処理されると
「トラウマを通して 周囲を見ること」
がなくなっていきます。

Kさんと同じ目的でカウンセリング、トラウマセラピーを続けておられる方は 他にもおられます。
「トラウマは 必ず処理できる」
と信じて頂くことも大きな要素です。

・仕事につけました
・仕事で休まなくなりました
・学校(高校、大学)に受かりました
・結婚しました
・夫婦関係が改善しました
・パニックが出なくなりました
・過呼吸は全く出ていません
・自傷行為はすっかりなくなりました
・・・
うれしいご報告が続きました。

これらはどれも 言葉によるカウンセリングではなく、
EMDR、ブレインスポッティング、ソマティック・エクスペリエンスでのセラピーです。

Kさん、♡♡♡ハート神経(腹側迷走神経)でご主人に接してくださいね!!!
これまで十分過ぎるほどの出来事があったのです。
必要な体験は幸せになることだけですね!

答えを教えて!

「勇気づけの対応」初めての場面は やはり考えます。

土曜日の朝は 孫(小2)と1時間ほど「勇気づけ」の実践の場です。

彼は
「あ~、答え、まだ出してなかったんだ!」
と 「絵で解く算数」に取りかかりました。

コンパスで上手に円を描きたいと コンパスの練習をした後のことです。

コンパスを使って 11倍を表す円を11個書きました。
次に 「違いは 30です」の違いを 10個の円に配分できました。

そして・・・行き詰まりました。

「教えて!」
と言ってきました。

「自分で考えられるよ。」
の私の返事に すねてしまいました。

ブレインスポッティングをしようとしましたが 拒否しました。
そして ファイル等をバックに詰め始めました。
何も言わずに 玄関へ。

途中では 口を出さずに 玄関ではいつもと同じように
「気をつけてね!」
と声をかけました。

彼のママには 電話をかけました。
「機嫌をそこねて 帰りました。何も言わないで 様子を観察してもらえますか?」
「もし もう行かないと言ったら 自分で決めて良いんだよと言ってもらえますか?」
と。

次回は どうしたものか・・・。
このような事態は 初めてに近いかも。

ただ、家庭教師をしている時には 似た場面はありました。
私が貫いたことは 「絶対に叱らない」です。

もしも叱ったら
「あんたも 普通の大人だね!」
と信頼を失うことは 明らかですから。

次の手順で やってみようと 考えています。

3章:勇気づけ
4章:聴き上手
5章:相手を傷つけないで 意見を伝えよう
10章:相談

※様子を見ていた夫が言いました。

 「君は すばらしい!!!全然動揺していないから。」
と。
イライラや怒りの感情が湧かないことを見ていたのです。

2016年2月23日火曜日

死の恐怖感

棺桶に入るまでに 一人でも多くの方に「勇気づけの実践」をお伝えしたい・・・
と「棺桶に入るまでに」という枕詞が 昨年7月以降取れました。

ソマティック・エクスペリエンスのトレーニングで デモセッションを受けてからです。

デモセッションというのは 転倒のトラウマについての講義の後、
トレーニングを受けている人(40数名)の中から 転倒の経験のある人で セラピーを希望する人が
講義の一環としてのセラピー実演で クライエント役をすることです。

私を含めて、何人かの希望者がありました。
希望者からどのような転倒だったのかインストラクターにそれぞれが質問されました。
その後、希望者の中から私の例が選ばれたのです。

扱って頂いたのは 私の高校時代の記憶でした。
雪が降った後の道路を 自転車で登校する途中のことです。
滑って 転倒しました。
すると起き上がった時に 車が通りすぎました。
もう少し車が来るのが早かったら、あるいは私が転倒するのが遅かったら・・・。
通り過ぎる車の後部が目に残っていました。

これをセラピーで処理して頂いた時に 
若くして亡くなったクラスメートの記憶、
卒業後亡くなった自転車で転んだとき一緒にいた友人のことが脳裏に浮かびました。

全部「死」でした。

最近、クライエントの方が小学生低学年の時に直面された「死」の話が続きました。

何らかの形で「死」を見聞きすることになったお子さんがおられた場合、
「びっくりしたね。」
「こわかったね。」
「悲しいね。」
など お子さんの気持ちを言葉にして受け止めてあげて頂きたいと思います。

「大丈夫!」
は 大丈夫ではない言葉です。

気持ちを受け止めて ハグしてあげて頂けたらと思います。


2016年2月20日土曜日

少しずつ分かる

きょうは土曜日。
土曜の朝、小2の孫が勉強に来ます。

勉強と言っても 私の意識は
「勇気づけの対応」
のみです。

自分の子どもには丁寧に気持ちを観察できませんでした。

けれど アドラー心理学の勇気づけの実践を20年以上続けてきて
またトラウマ治療を通して 孫への対応に活かせています。

大人の皮肉、小言、叱責は 時には成人してもトラウマになって残り
自己否定につながってきます。

ですから このような言葉には 特に気をつけています。

セミナーの中でお伝えしている次の言葉は 孫との勉強から生まれました。

「まちがっても良いよ。横か上か下に書き直せば。」
「忘れても良いよ。調べれば。」
「知らなくても良いよ。調べれば分かるよ。」

きょうは 倍の考え方を
「少しずつ分かって来た。」
と孫が言いました。

「そう、どんなことでも 少しずつ分かって来るよ。どんなことでも。」
と伝えました。すると うれしそうに
「本当?」
と・・・。

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孫との勉強は絵に描いて 問題を解くというものです。

あなたは妹の2倍の数のカードを持っています。
違いは 3枚です。
ではあなたは何枚カードを持っていますか?

ここで孫は「違い」という意味もよく分からなかったようでした。
私は「違い」を それほどむずかしいとは思っていませんでした。
共通理解することを確認する必要性も感じました。

2016年2月18日木曜日

アドラー心理学・勇気づけ実践セミナー

2010年5月に松戸市で初めて「勇気づけの親子関係実践セミナー」を始めました。

友人と一緒に北松戸の「不登校生の居場所 ひだまり」さんを訪問させて頂きました。

そこにひだまりで世話人をされている山本さんに出会いました。
山本さんは 不登校生、保護者の方々を支援されています。

「私、セミナーに参加します。」
と その場で言ってくださいました。

その後は 
不登校中高生の子どもをもつ親の会「青空の会(我孫子)」
で 2年続けてセミナーを開いてくださいました。

機会がある度に 「勇気づけの親子関係実践セミナー」の効果をお伝えくださっています。
そのご縁で 浦安市、江東区の不登校の親の会の方々とも出会えました。

6年目の4月から 松戸市馬橋市民センターでも開催できることになりました。

「親子関係」のタイトルは 外して行います。

嫁、姑、夫婦、親子、ママ友、ご近所、同僚、上司、部下等々 
様々な関係で応用できるため広げることにしたのです。

私自身が 「嫁姑」「孫」という新たな関係の中で実践をする中で
その効果を感じ、広くお伝えしたいと思うようになりました。

馬橋で行って頂けることになったのは 
私が 市民センターで行われたパソコン講座に参加したご縁です。

「診察券を発行して欲しいのですが、エクセルで作ってはどうですか?」
というクライエントさんの言葉に後押しされて たまたま広報で見つけた講座に参加しました。

「何に使うのですか?」
という職員の方の質問に答えたことから セミナーの内容に関心を持って頂けたのです!