2012年11月30日金曜日

保育園の研修で・・・

ご縁があってある保育園の研修を担当させて頂きました。

「子どもの気持ちを育む保育」という内容を、と頂いていたこともあり、子どもの気持ちを味わって頂くというロールプレイを行いました。

私達大人が 子どもの為を思って、あるいは子どもにイライラしたり腹を立てたりして発する言葉が 子どもにとっては全く嬉しくない、ということを体験して頂けました。

また、皆さん、保育士の方々ですが 多くの方は親としてのご自身の悩み、迷いをお持ちのようでした。

「見守る」という話の中で 
「実践されたお母さんはずいぶん我慢もされたんでしょうか?」
というご質問がありました。

即座に思い出してお伝えしたのが
「これまでの私だったら この場面で何か言っているんだけど!!!と思いながら タオルを噛みしめて耐えています!!!」
でした。

そう言えば 余計なひと言を言わないために
「子どもと離れる為に ワナワナと震えながら2階への階段を上ります。」
とおっしゃった方もありました・・・。

2012年11月28日水曜日

英会話・・・目的は様々・・・

友人のGさん、1ヶ月ヨーロッパを個人旅行の経験もある方です。

もっと楽しく旅行をするために、という目的で英会話を始められました。

スカイプを使用してのLさんは 
「通じてしまうので 自分の文法の間違いや表現のあいまいさ、不適切さを誰も指摘してくれない、正しくかつ豊かな表現力を身に付けたい。」
という目的をお持ちです。

3年続いているMさんは
「子どもの頃から 英語を話せるようになりたかった。」

私の場合は
「一生日本で暮らすのに 英語なんて要らないわ!」
と高校、大学と全く勉強しませんでした。
真面目に学んだのは 中学の時だけでした。

「アドラー心理学を 翻訳、通訳抜きで 直接学びたい。」
と私が思ったのは 40代半ばでした。

通訳付きの学会のワークショップに出ると
通訳の方によっては 私的な考え、意見を盛り込む方もおられることが分かります。

翻訳された本も同様です。
意味不明な日本語の文章は 翻訳者が内容を良く把握していないために あいまいな訳がついているからだと分かります。

英語は学んでみると とても簡潔な文法です。
(熟語、慣用句が多いので 学び続ける必要はあります。)

アドラー心理学の本は とても簡単な文章で説明されているので 原本で学ばれることを セミナーを受講して下さっている方で 英語に関心を持っておられる方にお勧めしています。

2012年11月27日火曜日

「うちの子、勉強するようになりました!!!」

セミナーに参加して下さっているお母さんの言葉です。

「聞いて下さい!うちの子、勉強するようになったんです!セミナーで習った、口を出さないということをやってみたんです。」

うれしい実践報告でした。

「何回言っても聞かないんです!!!」

「何回言ったら分かるの?っていうと 100回、とか1,000回って答えるんですよ!」

とおっしゃる方は 本当に多くおられます。

言っても効果がないことに気が付かれる方は それほど多くない、ということでしょうか。

不登校だった息子さんが登校されるようになった方からは
「お母さん、という言葉を1年半ぶりに聞きました!!!」
と・・・。

「登校するようになったら また地の自分が戻って来そう・・・」
とも。

自分の行動を変えることは 単純なことなのですが 簡単ではないのですね。

私も経験しています。
今も、進行形です。

2012年11月26日月曜日

難しいのも頑張る!!!

今日の療育指導でのこと。

小3のJちゃんが言いました。
「難しいのも頑張る!」

Jちゃんは 手を使うことが困難です。
線を引いても 真っすぐには引けません。
輪ゴムで何本かの棒をまとめることも難しいのです。

私はひたすら「勇気づけの対応」で接してきました。
Jちゃんを担当して 7ヶ月を経て聞いた うれしい一言でした。

「私はきょうは 疲れたって言わないよ!」
とも。

「意欲的になれるか、元気がでるか」が
「勇気づけ」出来たかどうかを知る手掛かりです。

と「勇気づけ実践セミナー」でお伝えしています。

Jちゃんの言葉は 私の実践の証だと思い、とても嬉しい気持ちでした。



2012年11月25日日曜日

言葉が冷たく、多く、長く・・・

幼稚園のお子さんのお母さんの言葉です。

「子どもの口が達者になってきたら 自分が子どもにかける言葉が 冷たく、多く、長くなってきたように思います。子どもの勇気くじきをしていたかもしれません。」

不適切な行動に対してのお母さんの言葉から推測すると お母さんは「権力闘争」をされているということになりますね。

「自分の大切なお友だち」に対してそのような言葉をかけるか否かが 自分の行動をふりかえるポイントになります。

2012年11月24日土曜日

権力闘争:他者は変えられない!

「子どもの不適切な行動の目的」
として扱うので 大人には当てはまらない、と思う方もあるようですが

「不適切な行動の目的」
は どんな関係にも言えます。

相手の行動の目的を探るのに「自分の感情」を使います。

Tさんの口からよく出て来るのが お子さんと学校の先生との関係です。
先生はTさんにご連絡して来られます。

そこでの関係は 先生とTさんです。
Tさんが 
「先生の言葉に対して 腹が立つ」
という感情を持たれるということは 先生の行動の目的は
「権力闘争」
になります。

「権力闘争」での効果的な対応方法は
「土俵から降りる」
です。


先生がいつも鎧を見に付けておられることは その先生と接点のある多くの方が知っているということです。
お母さんの腹立ち、疑問は良く伝わって来ます。
残念なことに 他者は変えられないのです。

お母さんが先生に疑問を伝え続けられることは 実は権力闘争にお母さんも参加していることになります。

子どもとの関係は 家庭では「お母さんと子ども」なのですから
先生からの言葉は 子どもに伝達だけします。

子どもとお母さんの関係では
「勇気づけ」
を続けることが大切です。

長期的に見ると 効果が予測できます。





2012年11月22日木曜日

復讐:11月20日の続き

「復讐したい!」
という少年に 建設的な復讐の方法を提案しました。

少年は いくつかのグループに所属しています。
Aのグループでは 少年が「復讐したい。」と思うような扱いを受けています。
しかし、別のグループでは 少年が確実に成長していることが認めれています。

Aのグループで過ごす時間が長いため、少年にとっては辛い日々になっているのです。
しかし、AのグループからBのグループへ移る話があるとのことです。

「Bのグループに行った時に 少年がルールを守って過ごすことが出来れば 少年に非があったのではなく、Aのグループの対応の方法が適切では無かったことになる。それが少年自身を傷つけることがなく、かつ対応の方法を振り返ってもらうことができる。嫌でも対応に直面することになるから 復讐として機能するかもしれない・・・。」

少年は 一言。
「考えてみる。」

復讐したい、という気持ちを否定しないで代わりの方法を伝えることが出来たように思いました。