2010年2月16日火曜日

プータローだったよね

月日の経つのは 本当に早い!!!ですね。

「お母さん、オレ アメリカでやっていけるかなぁ?」
と 出発前に不安を語っていた二男。

あっという間に4年が過ぎ 5月末に卒業を迎えます。

息子は中学卒業と同時にカナダへ行きました。
中学では全く勉強をしない生徒でした。
先生方の指導に反発して
「あしたから 学校、行かないから。」
と 2度か3度 長期欠席したこともあります。
不登校です。


「日本にいたら オレ、プータローだったよね。」
モントリオールに居た頃 時折思い出したように言っていました。

モントリオールでは 高校の卒業は州の試験を受けます。
試験の採点は学校の先生がするのではなく 州政府の担当者が行います。
「下駄を履かせる。」
ということはありません。

中学時代殆ど勉強らしい勉強をしなかった息子が 高校の各教科を英語で学んで 州の高校卒業試験に受かったということに 私は教師、心理セラピストとして 大きな関心を持っています。

能力があるのに 意欲的になれない!
こういう児童、生徒は 息子だけではないからです。

私がカナダに留学する時、息子は
「一緒にカナダへ行きたい。」
と自分でカナダで高校に行くことを決めました。

息子はカナダに留学中に自分が好きなことを見つけ その勉強をしています。
けれど 日本の中で意欲的に勉強を続けることが出来る環境があるべきではないか!と思うのです。

子ども、生徒が意欲を失っているとしたら 勇気をくじかれているのです。
今の私たち大人が すぐしなければならないことは「勇気づけ」の対応です。

昨日 一緒に勉強しているS君のお母さんから
「Sはこのところ 意欲的になっています。」
という内容のメールを頂きました。

子どもの年齢が低いほど 「勇気付け」の効果が早く現われます。

勇気づけの対応を始めた時に 子どもがティーンになっていたとしても 10年、15年という長い目で見ると 自立心と責任感のある青年に成長したお子さんを見ることが出来ます。

これは 私自身の子育てばかりでなく 16年前 私の初めての講座を受けてくださったMさんの3人のお子さん、不登校を乗り越えて成人された他の方々の例を見ても 言えることです。

子どもに
「変わって欲しい。」
と思ったら お母さん、先生など大人が対応を変えることが 子どもの態度、行動を変える近道なのです。