2012年6月11日月曜日

揺るがないのですか?

セミナーに参加して下さっているPさんから メールを頂きました。
1章を受けられて1ヶ月ちょっとなのですが ご主人、娘さん達とのやりとり、義理の御家族との関係の対応に実践され、成果を感じておられるという内容でした。

私に「揺るぐ時はないのですか?」と 尋ねて下さいました。

そういえば アドラー心理学に出会ったのは 1994年11月だったと思います。
その頃はインターネットはまだ普及していませんでした。
「アドラー」というたった4文字の情報を頼りに 本屋さん通いをしていました。
ふと目に入ったのが「アドラー心理学・勇気づけの家族コミュニケーション」というタイトルの本でした。精神科医・野田 俊作著です。

「責任」の考え方に衝撃を受けました。

「私が姑のいいなりになったのは 姑が強いから。悪いのは 人に指示、命令するあの人!」
と思い、自分を被害者のように感じていた私でした。

ところが 書いてあることを解釈すると
「言いなりになることを決意した自分がいた。断ったり、折衷案を出すという選択肢もあったのだ!言いなりになるという決意をしたのは 自分なのだ!!!」

一瞬にしてアドラー心理学の虜になったのです。
幼い頃から求めていた「生き方の指針」に出会った、と感じました。

さらに、指示、命令的な私の子ども達への対応は
「自立心と責任感を育てない。」
ということも知りました。
「お母さん、今まで間違っていました。ごめんなさい。きょうから、アドラー心理学で生きます。自分のことは自分で決めて行動して欲しいと思うので 明日からは朝、起こしません。自分で起きて下さい。」

当時、二人の息子は中2と小4。
朝は自分で起き、食事をして登校しました。
すると朝は静かなのだ!!!と気付きました。
うるさかったのは 私の子どもを起こす声だったのです!!!
口を出すのを止めたところ、関係はどんどん良くなり、
私自身も楽になりました。

実践は「子育て」と「己育て」が同時に出来ることを知りました。
「アドラー心理学を 学びたい!」
と 「生まれて初めて学びたい!」と思いました。
「翻訳や通訳なしで学びたい。きっと それだけのことはあるだろう!」
・・・
実行に移せたのは決意してから6年後、二男が中学を卒業してからです。
40代の終わりでした。

揺るぎません・・・。
その後の人生、自分のものになっている、という気持ちがしていますから。