2010年10月8日金曜日

ドキュメンタリー:死刑裁判の現場

裁判員制度を考える会・松戸の主催で NHKのドキュメンタリー「死刑裁判の現場」~ある検事と死刑囚の44年~の上映会がありました。

2009年11月に帰国するまでほぼ10年間北米に行っており、その間の日本社会についてはネットで知ることが出来る一部の出来事を知っているのみです。

裁判員制度もその間に導入された出来事で内容を知らないため、学んでみたいと思い、上映会に行きました。

ドキュメンタリーは殺人犯の青年に死刑を求刑した検事と死刑の判決が下った青年死刑囚との手紙のやり取り、その検事の苦悩を通して死刑制度について 私達に改めて考えるきっかけを与えているという内容でした。

上映会の後、意見交換がありました。
参加されていた一人の方は 裁判員に選定されるかもしれないという書類を受け取ったことがある、とおっしゃっていました。裁判員制度を考える会の方のお話では 自分が死刑に反対でも 判決は多数決で決められるので 裁判員になった場合、死刑という判決結果になることもあるそうです。ドキュメンタリー「死刑裁判の現場」に出演されていた土方元検事の苦悩は 私たちの苦悩になりうる訳です。

アムネスティ日本のサイトによると「法律上、事実上の死刑廃止国の合計:139 存置国:58」とあります。
カナダ人の友人に DVDの上映会に行ったことを話すと
「日本は死刑があるの?信じられない!!!カナダは 50年近く前に廃止しているよ!」
と・・・。

死刑の判決を受けるような事件を起こさないような「人づくり」「子育て」を広めたい、と思います。
勇気づけの対応では「論理的結末」つまり、この行動にはどのような結末が予測されるか、ということを子どもと話し合います。それと同時に「自分の行動の選択肢を考える」ということも行います。問題に直面した時、解決の方法として どのような選択肢が考えられるかを幼いころから子どもに考えさせていくのです。
自分で選択すると 子どもは行動の結果を自分の責任として捉える力を育てます。

16年間の受講者の方々の成果を見て、より多くの方々にこの育児方法を知って頂きたい、と思います。