2013年2月5日火曜日

おやつは買ってやらなかったんです!

昨日の療育の個別指導は ちょっとしたドラマでした。

小3の女の子、Aちゃん:泣きながら部屋に入ってきました。
お母さん:興奮しているようす。

「明日、遠足なんです。3時15分には家に帰ってくるはずなのに 30分に帰って来たんです。帰ってきたら遠足のお八つを買いに行くはずだったんですけど、私はその15分が待てなかったんです。約束の時間に帰って来なかったから お八つは買わないよ!って言ったんです。
親も一緒に行く遠足なので 私は自分のお八つは買いました。でも子どもには買ってやりませんでした。ダメですか?いつも言うことを聞かないんです。」

「時間に帰るということと、遠足のお八つは別の話ですよね。ロールプレイをしてみましょう。」

そしてお母さんにお子さんの役をしてもらいました。
私がお母さんの役をしました。

感想を聞いた後で 提案をしました。
「お母さんが同意されたら 次のような言葉をAちゃんに言ってあげてはどうでしょう?」

「時間に帰って来なかったから 心配したんだよ。お八つを買ってあげないって言ってごめんね。帰りに買おうね。」

するとお母さんは その場でお子さんにその言葉を伝えました。
子どもはなんと、大声で泣きはじめました。

子どもが泣きやんでから 個別指導を始めました。
作業をしながら Aちゃんが言いました。
「私のお母さんは やっぱり優しかったんだ。謝ってくれたし、帰りにお八つを買ってくれるって。」

私:「どうして大声で泣いたの?」
Aちゃん:「嬉しかったから!」

Aちゃんは 個別指導がすんでから作業したものをお母さんに見せました。
「これ、作ったの。」

「お母さん、時間に帰らなくてごめんね。今度から言うことを聞くから。ごめんね。お母さんのこと大好きだから!」

「言うことを聞かないんです!」
と お母さんは昨年の4月から言い続けて来られました。

個別の時にちゃんとやるAちゃんを見て お母さんはいつもおっしゃいました。
「家ではやらないんです。」

このようなお母さんとAちゃんの関係が 少し変化するかもしれません・・・。