2013年7月4日木曜日

EMDRのクライエントの方から学んだこと

EMDRの成人のクライエントの方々から学ばせて頂くことが多くあります。

大人が何気なく言う言葉
自分の子どもだから良いだろうと思って話してしまうこと
家族間の争い

子どもが幼い時 同じ出来事に出会っても
きょうだい順位によって 受け止め方はさまざまです。

親にとって 成人した子どもの苦しみは理解することが難しく
「どうして???」
と思ってしまう。

子ども時代に何らかの症状を見せている時には
子どもは もう充分耐えた後のことなのです。

大したことは無い。
これくらい誰でも経験している。
子どもだから忘れるだろう。

いつ、どのような形で問題として表面化するかは 
誰にも予測できません。

忘れたように思えても 何かのきっかけで思い出す。
それは 記憶が脳の神経に蓄えられているからです。

EMDRセラピーは「両極性刺激」を体に与えることによって
その記憶の神経をゆるめる働きをします。

ですから 普通のカウンセリングのように多くを話す必要が無いのです。
セラピーに必要な情報は 次のものだけです。

「鮮明に記憶している場面」
「否定的な考え・・・私は危険にさらされている。私は不十分だ。・・・のようなもの(これは一覧表から選ぶことができます。)」
「その時の感情」
「体のどこでそれを感じるか」

EMDRによって少しずつ子どもの頃の苦しみから自分を解放されていく過程を
一緒に過ごさせて頂くことは
本当に貴重な時間です。

子どもには「勇気づけの対応」が不可欠と提唱した
アドラー博士、ルドルフ・ドライカース博士の言葉が
EMDRで浮かび上がってくることと一致します。

子どものころからの「勇気づけの対応」が大切です!と訴える根拠になります。